ワーキングホリデーに行きたいけれど「何年行けるのか」「最短1ヶ月だけでも意味があるのか」と悩んでいませんか？
ワーホリで滞在できる期間は国によって異なり、主要国では1年から3年までの幅があります。平均的には1年間滞在する方が多いですが、期間は自分の目的に応じて決めることが大切です。
本記事では、ワーホリの期間について、国別の最長期間から目的別のおすすめプラン、帰国後のキャリアを見据えた期間設定のポイントまで、詳しく解説します。自分に合った期間を見つけて、後悔のないワーホリ生活を実現しましょう。
ワーキングホリデー（ワーホリ）の期間はどのくらい？
ワーキングホリデーの滞在期間は1年が基本ですが、国によっても違いがあります。条件を満たすと期間を延長できたり、最初から2年間の滞在が認められていたりする国もあるので、渡航前に確認しておきましょう。
主要国の滞在可能期間一覧｜オーストラリア・カナダ・イギリスなど
ワーキングホリデーで滞在できる期間は、国によって異なります。オーストラリアやカナダなど、主要国別の滞在可能期間を以下にまとめました。
| 国名 | 基本期間 | 延長可否 | 最長滞在期間 | 延長条件 |
| オーストラリア | 1年 | 可能 | 3年 | 【1年目→2年目】指定地域・職種での労働を3ヶ月以上 【2年目→3年目】同様の条件で6ヶ月以上の労働 |
| カナダ | 1年 | 原則不可 （条件付で2回目申請可） | 1年×2回 | 2回目申請時も年齢制限内であること |
| イギリス | 2年 | 不可 | 2年 | 延長制度なし ※最初から2年間の滞在が可能 |
| ニュージーランド | 1年 | 可能 | 1年3ヶ月 | 園芸業や農業などの季節労働を3ヶ月以上行うこと |
オーストラリアやニュージーランドでは、一定の条件を満たすことで延長が可能です。一方イギリスは最初から2年間滞在できるのが特徴で、カナダは年齢の要件を満たせばワーホリビザを計2回申請できます。
このように、国によってワーホリの最短・最長期間が異なるので、自分の目的やキャリアプランに合わせて、最適な国を選択しましょう。
期間延長ができる国とその条件
ワーキングホリデーの期間を延ばせるかどうかは、渡航先選びにおける重要な判断材料のひとつです。長期滞在を目指すなら、国ごとの延長可否と条件を事前に把握しておきましょう。
ここからは主要国別に、ワーホリ期間の延長条件をわかりやすく解説します。
オーストラリア：指定職種での労働がカギ
オーストラリアのワーキングホリデービザは、指定された職種で一定期間働くことで最長3年間まで延長できるのが特徴です。
セカンドビザを取得するには、1年目のビザ期間中に指定地域・指定職種で最低3ヶ月間労働する必要があります。指定職種は農業・観光業・林業など多岐にわたり、2年目も同様の条件で6ヶ月間働けば、サードビザを取得可能です。
条件が細かく定められているので、延長を前提にする場合はなるべく早めに指定職種の仕事を探すとよいでしょう。
カナダ：新ルール「2回目」をいつ使う？
カナダのワーキングホリデーは原則1年ですが、2025年の制度改訂により、条件を満たせば生涯2回までのビザ申請が可能になりました。2回目の申請条件は以下の通りで、基本的に1回目と変わりません。
- 日本国籍であること
- カナダ滞在中に有効な日本のパスポートを保有していること
- 日本に住所または郵送先があること
- 申請時に18歳以上30歳以下であること
- 滞在費用として最低2,500カナダドルの資金があること
- 滞在中の医療保険に加入していること
- 犯罪歴などがなく、カナダへの入国が許可されていること
- 往復航空券の所持、または帰国便を購入できる十分な資金があること
- 扶養家族を同伴しないこと
2回目のビザは、戦略的に活用するのがおすすめです。たとえば、1回目で語学学校に通いながら基礎的な英語力を身につけ、帰国後に日本で実務経験を積んでから、2回目でより専門的な職種に挑戦するという計画が考えられます。
ただし、カナダのワーホリビザは抽選制なので、必ず2回目を取得できるわけではありません。カナダでワーホリをする場合は、2回目取得を前提にしすぎず、1回目からしっかり計画を立てることが大切です。
イギリス：最初から「2年間」というメリット
イギリスのワーキングホリデー制度は、正式には「YMS：Youth Mobility Scheme」と呼ばれ、最初から2年間の滞在が認められています。他の国のように延長手続きが必要なく、最初から長期滞在の計画を立てられるのが魅力です。
2年間あれば、語学力をゼロから仕事で使えるレベルまで引き上げることが可能。最初の1年間はじっくりと語学力を磨き、2年目からは現地企業で専門スキルを磨くのもよいでしょう。
ニュージーランド：「3ヶ月」のボーナス期間の作り方
ニュージーランドのワーキングホリデービザは基本1年間ですが、指定された季節労働（園芸業や農業など）に3ヶ月以上従事することで、最長3ヶ月間の延長申請が可能です。つまり、合計で最長15ヶ月間滞在できることになります。
しかし、ニュージーランドの延長期間は限定的なので、あくまでもボーナス期間として捉えることが大切です。1年を軸に基本計画を立て、貯金額を増やしたり新しい職種に挑戦したりする手段として延長期間を活用しましょう。
最適なワーホリ期間の決め方【目的別プラン】
ワーキングホリデーの期間を決めるときは「自分が何を達成したいのか」という目的を明確にすることが重要です。ここでは、目的別に最適なワーホリ期間の決め方を紹介します。
ワーホリは自由度が高い制度ですが、期間を誤ると後悔してしまうケースも少なくありません。目的・予算・帰国後のキャリアプランも総合的に考慮しながら、ワーホリ期間を決めましょう。
語学力アップが目的なら「1年フル活用」がおすすめ
語学力を本格的に向上させたいなら、ワーキングホリデーの期間を1年間フルに活用するのがおすすめです。語学力は短期間で劇的に伸びるものではないので、学習と実践を重ねながら段階的に定着させていきましょう。
たとえば、最初の3ヶ月〜4ヶ月は語学学校で基礎文法や語彙を集中的に学び、基礎習得後は接客業やオフィスワークで実践的な会話量を増やすのがポイント。生きた語学に触れ続けることで、実際の生活でも自然と使いこなせるようになります。
貯金・稼ぐのが目的なら「半年はハードル高め、1年〜」が目安
収入アップや貯金を目的にワーキングホリデーに行く場合は、1年以上の滞在を前提に計画を立てるのが現実的です。昨今の円安や海外の物価高騰の影響で、渡航直後の数ヶ月は「初期費用の回収」に充てられるケースが多いでしょう。半年程度の滞在では、生活の立ち上げだけで期間を終えてしまう可能性があります。
効率的に貯金するなら、オーストラリアなど時給の高い国を選び、最初の3ヶ月で仕事を安定させ、後半の半年以上を「蓄え」に回すサイクルが理想的。延長制度も視野に入れ、余裕を持ったスケジュールを組むことで、帰国後の資金を確保できます。
キャリアの空白を避けたいなら「3ヶ月〜半年の短期」も
キャリアの空白期間を最小限に抑えたいなら、3ヶ月〜半年程度の短期ワーキングホリデーも選択肢のひとつです。
短期間であれば、職歴のブランクを長期化させずに海外経験を得られます。語学力の底上げに専念したり、専門スキルを習得するプログラムに参加したりと、限られた時間を最大限に活用して目標を達成できるのがメリットです。
休職や転職の合間に渡航し、語学力と海外生活経験を得る形であれば、キャリアの一貫性も保ちやすいでしょう。
ワーホリ期間を後悔しないためのチェックポイント
ワーキングホリデービザは1度しか使えない国も多く、やり直しがききません。後悔を避けるためには、ワーホリ期間を決める前にいくつかのチェックポイントを押さえておくことが大切です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「30歳の壁」とビザ申請のタイミング
ワーキングホリデービザには年齢制限があり、18歳～30歳までという条件が基本です。「30歳の誕生日を迎える前」に申請を完了させる必要があるので、年齢制限が迫っている場合は速やかに行動に移しましょう。
なお制限があるのは、ワーホリビザを「申請」する時点での年齢です。申請時点で年齢条件を満たしていれば、渡航時点で31歳になっていても問題ありません。
就労・就学の制限期間を確認する
ワーキングホリデービザには、国によって就労や就学に関する制限が設けられています。同一雇用主のもとで働ける期間や語学学校に通える期間が決められているので、事前に確認しておくことが大切です。
| 国名 | 就労制限 | 就学制限 |
| オーストラリア | 6ヶ月 | 4ヶ月 |
| カナダ | なし | 6ヶ月 |
| イギリス | なし | なし |
| ニュージーランド | なし | 6ヶ月 |
オーストラリアでは最長6ヶ月の就労制限があり、仕事に慣れて収入が安定したタイミングで職場を変えなければいけないのが難点です。就学についても、多くの国で制限があるので、効率的な学習計画を立てる必要があります。
帰国後の再就職を見据えた期間設定
ワーキングホリデーの期間は、帰国後の再就職を想定して決めるのがポイントです。滞在期間が長くなるほど、職歴の空白期間として見なされるリスクが高まり、就職活動で不利になる恐れがあります。
特に、1年以上の長期滞在を予定している場合は、面接で「ワーホリで何を学び、どう成長したか」を具体的に説明できるよう、滞在中から経験を整理しておくことが大切です。
再就職をスムーズに進めるためにも、ワーホリの期間をキャリア形成の一部として位置づけ、期間内で目標を達成する意識を持つとよいでしょう。
ワーホリ期間後のキャリアに向けた準備
ワーキングホリデーの期間を将来のキャリアにつなげるには、滞在中から帰国後を見据えた準備が必要です。語学力＋αのスキルを身につけ、海外での経験を具体的に整理することで、ワーホリの価値は大きく変わります。
ここからは、ワーホリ期間後のキャリアに向けた準備を詳しく見ていきましょう。
語学力＋αとなるスキルの習得
ワーキングホリデー後のキャリアを考えるなら、語学力に＋αのスキルを身につけることが大切です。現在の転職市場では、語学力が一般的なスキルとして見られることも多く、評価が限定的になる可能性があります。
市場価値の高いスキルとしては、Webマーケティングやプログラミングといったデジタルスキルがおすすめ。現地企業でのインターンシップを通じて、グローバルなビジネススキルを磨くのもひとつの方法です。
専門スキルは帰国後でも習得できるので、理想のキャリアに合わせて複合的にスキルアップを目指しましょう。
経験の言語化
ワーキングホリデーの期間をキャリアにつなげるには、経験を言語化することも重要です。面接やエントリーシートで「ワーホリで成長しました」と抽象的に述べるだけでは、企業側に具体的な価値が伝わりません。
経験を言語化するときは、具体的なエピソードと数字を用いるのがポイントです。「レストランで働きました」ではなく「多国籍のスタッフ10名と協力しながら、1日平均100名のお客様に対応し、チームワークとコミュニケーション能力を高めました」というように、状況や成果を具体的に示すことで説得力が増します。
帰国後の就活をスムーズにするためにも、ワーホリ期間中から定期的に自分の経験を振り返り、記録しておくのがおすすめです。
帰国後のキャリアが不安な女性にはSHElikesがおすすめ
ワーキングホリデーから帰国後、キャリア形成に不安を感じる方は少なくありません。海外での経験は貴重な財産ですが「日本の就職市場でどう活かせばいいのか」「どのような職種が自分に合っているのか」迷ってしまう方も多いでしょう。
ワーホリ後の不安を解消するなら、女性向けキャリアスクールSHElikes（シーライクス）の受講がおすすめです。SHElikesでは全50以上の職種スキルを学習でき、ワーホリ経験を活かしながら、市場価値の高い人材を目指せます。
ここからは、そんなSHElikesの魅力を2つに分けて見ていきましょう。
ワーホリ×Webスキルの掛け合わせでキャリアの選択肢を広げる
SHElikesでは、Webデザインや動画編集といった全50以上の職種スキルを学べるのが特徴です。定額かつ学び放題なので、自分に合った分野を探しながらスキルアップを図れます。
語学力と合わせてWebスキルを習得すれば、帰国後のキャリアの選択肢を広げることが可能です。たとえば、ワーホリで英語力を身につけた方がWebマーケティングのスキルを習得すれば、グローバル企業のデジタルマーケティング部門や海外向けのECサイト運営といった職種にチャレンジできます。
SHElikesはオンラインで学習できるため、ワーホリ中の空き時間を活用して学び始めるのもおすすめです。
悩みを相談・共有できるコミュニティ環境
SHElikesでは、同じような境遇や目的を持つ仲間とつながれるコミュニティが整っています。海外でのキャリア構築を視野に入れている方や二拠点経験者など、多様な働き方を目指す仲間とさまざまな悩みや不安を共有できるのが魅力です。
1人で学習を続けていると孤独に陥りやすいですが、仲間と支え合えるコミュニティがあることで、モチベーションを維持しやすくなるのもメリット。コミュニティで得たつながりは、将来的な人脈にもつながり、ワーホリ後のキャリア形成を後押ししてくれるでしょう。
ワーホリの期間は目的とキャリアプランに合わせて決めよう
ワーキングホリデーの期間は国によって異なり、延長制度や条件にも違いがあります。期間を決めるときは、まずワーホリの目的を明確にし、帰国後のキャリアプランも考慮したうえで検討することが大切です。
ワーホリ後のキャリアに不安を感じているなら、SHElikes（シーライクス）のような学習環境を活用するのもおすすめ。ワーホリで得た経験とWebスキルを掛け合わせれば、市場価値の高い人材として、転職活動をスムーズに進められます。
ワーホリの経験を理想のキャリアにつなげたいという方は、ぜひSHElikesの無料体験レッスンへお越しください。
