デザイン初心者でも使用しやすいツールであるCanva。これからポートフォリオを作成しようと考えている方の中には、Canvaの利用を検討している方もいるでしょう。しかし「Canvaでどこまで魅力的なポートフォリオが作れるの?」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
本記事では、Canvaを使ったポートフォリオの基本的な作り方や、実際の作品例ポートフォリオを紹介します。
Canvaでポートフォリオを作るメリットとは?
Canvaでポートフォリオを作る大きなメリットは、「デザイン初心者でも手軽に、クオリティの高いデザインが無料で作れる」という点です。Canvaには、以下のような特徴があります。
- 無料でもさまざまな機能が使える:基本機能は無料で利用でき、コストをかけずに高品質なデザインが可能。
- 直感的な操作感で初心者でも使いやすい:ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に編集可能。
- 豊富なテンプレートがある:8,000点以上のテンプレートから、目的に合ったテンプレートが選べる。
- 多様な形式に対応している:PDFや画像、URLでの共有など用途に応じた出力が可能。
このように手軽さと機能性を両立したCanvaは、初めてポートフォリオを作る方にもおすすめのツールといえます。もし「デザインスキルを向上して魅力的なポートフォリオを作りたい」「ポートフォリオの作り方をプロから学びたい」と考えているなら、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめ。
SHElikesは45以上の職種スキルが定額で学び放題なだけでなく、プロ講師のサポートを受けながらポートフォリオの作成が可能です。SHElikesの魅力については以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ポートフォリオに必要な要素
Canvaで魅力的なポートフォリオを作るには、伝えるべき情報を的確に整理することが大切です。ここでは、押さえておくべき構成要素と作り方のポイントを紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
自己紹介
ポートフォリオの最初に配置する自己紹介は、あなたのスキルや人柄を伝える大切なパートです。ここで興味を引けるかどうかが、後に続く作品紹介を見てもらえるかどうかを左右する場合も。
Canvaを使用すれば、テンプレートをもとに色づかいやフォントを自由にアレンジでき、写真や図形、アイコンなどを直感的に配置しながら制作できます。
作品紹介
作品紹介は自分の実力やデザインセンスを具体的に示す、ポートフォリオの核となるページです。単に作品を並べるだけでなく、制作の背景や目的、使用ツールや工夫した点などを添えることで、あなたの実力を説得力高くアピールできます。
Canvaで複数ページにわたるポートフォリオを作成する場合は、1ページ1作品の構成で作品をまとめるのがおすすめです。
スキル
スキルパートでは、使用できるツールとその習熟度、知見のある分野などについて具体的に記載しましょう。Canvaには、スキルの習熟度を視覚的に伝えられるグラフや図表のテンプレートが豊富にそろっています。
たとえば、レーダーチャートや棒グラフを活用すれば、自分の強みをわかりやすく、ひと目で伝えることができます。
将来のビジョン
将来のビジョンは、採用担当者に対して自分の適性や仕事への熱意を伝えるうえで欠かせない要素です。そのため、具体的なキャリアプランを明示しましょう。
たとえば、目指すキャリア・習得したいスキル・貢献したい分野などを明記します。さらに、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうために、自身の仕事に対する熱意や成長意欲を記載しましょう。
連絡先
ポートフォリオの最後には「連絡先情報」も記載します。ビジネス用のEメールアドレス、携帯電話番号、SNSアカウントなどを記載しましょう。
ポートフォリオを見た人が、スムーズにあなたと連絡が取れるように、わかりやすく記載します。履歴書と同時提出する際は、両方の書類で連絡先が一致しているようにしましょう。

Canvaでポートフォリオを作成する手順
ここからは、Canvaを使ったポートフォリオの作り方を順に説明します。
各ステップを詳しく解説します。
1.ポートフォリオのコンセプトを決定する
Canvaを使用してポートフォリオを制作する前に、ポートフォリオ全体のコンセプトを設計しましょう。コンセプトは、表現したい世界観や目標、読み手に届けたい想いの核心部分です。この軸がしっかりと固まれば、掲載する作品の選択基準や全体の構成、視覚的なデザインに統一感が生まれ、説得力のあるポートフォリオが完成します。
2.Canvaアカウントを作成する
コンセプトが決まったらCanvaのアカウントを作成します。手順は以下のとおりです。
- Canva公式ページへアクセス
- 「サインアップ」をクリックしてEメールアドレスやSNS連携などの登録方式を選択
- 基本情報の登録
- 認証の完了
- 登録したメールアドレス宛に送信される認証コードを入力
- アカウント開設が完了
詳しくは公式のヘルプページに詳しく記載されているので、迷ったらあわせて確認してください。
3.テンプレートを選びカスタマイズする
Canvaにサインインしたら、目的に合ったテンプレートを選びましょう。Canvaには、表紙用や自己紹介用など、さまざまな用途に対応したテンプレートが豊富にそろっています。これらを組み合わせることで、自分だけのオリジナルポートフォリオが作成できます。
ただし、テンプレートをそのまま使用すると、ほかの人と同じデザインになってしまいオリジナリティを発揮できません。テンプレートは自分なりにカスタマイズしながら使用するのがおすすめです。
4.オンラインで共有or形式を選択しダウンロードする
作成したポートフォリオは、クラウド上にリアルタイムで保存されます。PDF形式でダウンロードすれば、印刷して面接で活用することも可能です。また、PNGやJPEG形式で書き出せば、WebサイトやSNSへの掲載も簡単。
さらに、Canvaの共有機能を使えばURLリンクを作成し、オンライン上で誰でも閲覧できるようにすることも可能です。
SHElikes受講生がCanvaで作成したポートフォリオ作品例を紹介

こんさんのポートフォリオはこちら
資料デザイナーのこんさんはポートフォリオをCanvaで作成しており、資料デザインのスキルをポートフォリオ自体でもアピールしています。紹介する作品例によってページの色を分けていますが、フォントと各ページの構成を統一していることで、ポートフォリオ全体がまとまりのある洗練された印象に。
また、ページ構成は以下の5つのセクションで整理されており、読み進めやすい流れになっています。
- 制作事例の一覧
- わたしのこと
- 大切にしていること
- 制作のながれ
- お問い合わせ
Canvaを使ったポートフォリオの作り方として、お手本となる作品例です。

Canvaでポートフォリオを作成する際の注意点
ここからはCanvaを使ったポートフォリオ作成の注意点を解説します。
それぞれ事前に押さえておきましょう。
商用利用可能な素材を選ぶ
Canvaの素材を使用する場合は、「商用利用可」の素材だけを使うのが鉄則です。Canvaには数多くの写真やイラスト、アイコンが用意されていますが、なかには「個人利用のみ可」「有料プラン限定」など、使用に制限があるものも含まれています。
また、使用中のプランによっても利用可能な範囲が異なるため、素材ごとにライセンス表記や利用ガイドラインをしっかり確認しましょう。
Canvaの利用規約を定期的に確認する
Canvaの利用規約やライセンス条件は定期的に見直すことが大切です。Canvaはサービス改善や法改正などに応じて、利用ルールが変更されることがあります。たとえば、過去には商用利用が問題なかった素材でも、現在の規約に照らすと使用が制限される可能性も。
不明点がある場合は、公式のヘルプセンターをチェックしてください。
印刷する場合は高解像度の画像を使用する
ポートフォリオを印刷するなら、300dpi以上の解像度で作成しましょう。解像度が低いと、写真やグラフィックが印刷時にぼやけたり粗く見えたりして、仕上がりの質が大きく損なわれてしまいます。
特にデザイナー職では、ポートフォリオのデザインの印象がそのまま評価に直結することもあるため注意が必要。また、Canvaの無料プランでも高画質PDFでの出力は可能ですが、より細かな印刷設定やトリムマークの追加など、印刷向け機能を活用したい場合はCanva プロの利用も検討しましょう。
テンプレートはアレンジする
テンプレートはそのまま使わず、自分らしくアレンジして使用しましょう。色やフォント、レイアウトなどに個性を加えれば自分らしさが伝わるポートフォリオになります。逆に、既存テンプレートをそのまま使うとほかの人とデザインが似てしまい、採用担当者の印象に残りにくくなる可能性も。
配色やフォントを変更したり、要素の配置を少し変更してみたりするだけでも、印象が変わります。
Canvaを使って魅力的なポートフォリオを作成しよう
Canvaを使えば、デザイン初心者でも手軽に、ポートフォリオを作成できます。Canvaで作ったポートフォリオは、印刷できたりWeb上に公開できたりと、さまざまな形式で利用できるのも魅力。無料で利用開始できるため、まずは使用感を試してみるのもおすすめです。
もし、「ポートフォリオを自分だけではうまく作れない」「もっと魅力的に見せる方法が知りたい」という方には、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめです。SHElikesでは、Webデザインやマーケティングなど、全45種類以上の職種スキルを定額で自由に学べます。ポートフォリオ制作に直結するコースもあり、実際に手を動かして作品を作る課題や受講生が挑戦できるコンペも用意されています。
興味を持った方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてください。


