【2024年版】Webデザインの最新トレンド12選を紹介!トレンドを掴む方法も紹介

【2024年版】Webデザインの最新トレンド12選を紹介!トレンドを掴む方法も紹介

トレンドを取り入れたWebデザインはサイトのユーザビリティを高めやすく、滞在時間が長くなったり訴求力を高められたりできます。しかし、Webデザインのトレンドは移り変わりが激しいのが特徴です。ユーザーの関心を引くデザインをするために、常に最新トレンドを取り入れることが大切です。

この記事では、Webデザインの最新トレンドやトレンドをキャッチアップする方法について紹介します。トレンドを取り入れたWebデザインがしたい方や、情報収集のコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

2024年最新のWebデザインのトレンド12選!

2024年は、アナログな要素やレトロなデザインが流行しています。その一方で、ユーザーを飽きさせない斬新な仕掛けづくりもトレンドといえるでしょう。ここでは、2024年のトレンドである以下のWebデザインを紹介します。

最新のトレンドを押さえ、積極的に実装していきましょう。

Y2Kデザイン

Y2Kとは、2000年代前半に流行した音楽やファッションのデザインです。21世紀という新しい時代を迎えた人々の高揚感を表すような、明るく近未来的なビジュアルが特徴といえます。たとえば、鮮やかで大胆な配色や、大小のサイズを組み合わせたフォント、メタリックな質感などです。

電力事業を中心に生活インフラサービスを提供する明電舎では、コーポレートサイト「あなたのとなりの明電舎」にY2Kデザインを取り入れました。事業内容の認知拡大が目的であるWebサイトにグラデーションや動きを取り入れ、色鮮やかなデザインで仕上げています。

インフラ事業に馴染みのない若年層が親近感を持ちやすいトレンド感のあるコーポレートサイトになっています。

レトロポップデザイン

レトロポップデザインとは、昭和後期から平成初期を連想させるノスタルジーなデザインに、明るく賑やかな要素を加えたものです。フィルム写真のような淡いカラーや、手書き風のフォントなどを使用します。

たとえば、飲料メーカーサントリーではチューハイの「ほろよい」を紹介するWebページにレトロポップデザインを取り入れています。ノスタルジックなデザインにムービーや背景で動きを加えることにより、新鮮さも演出できています。

80年代~90年代の日本は好景気であり、人々が希望を抱いて過ごしていた時代です。レトロポップデザインは、活気を感じられる可愛らしい印象を与えられます。

ハンドクラフトデザイン

ハンドクラフトデザインとは、写真やイラストを切り貼りしたスクラップブックのような、手作り感のあるWebデザインです。手書きの落書きや文字、無造作に貼ったステッカーなどで、可愛らしさや親しみやすさを演出できるデザインです。

ファッションWebメディア「FREAK MAG.」では、ハンドクラフトデザインで制作したWebサイトを公開しています。コーディネート写真に吹き出しのコメントを添えたデザインは、ファッション雑誌を読むような楽しさをユーザーに与えます。

手作り感のあるハンドクラフトデザインは、技術が発展した現代において親近感や温かみがあると人気です。

モノクロデザイン

モノクロデザインとは、無彩色をベースにしたWebデザインです。カラフルで立体感のあるWebデザインがトレンドになるなかで、シックなモノクロデザインは洗練された印象を演出します。

アート作品展「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」は、モノクロデザインで重厚感のある特設サイトを公開しています。写真もモノクロで統一しており、作品展のコンセプトに沿ったWebサイトです。

モノクロデザインでは、重要なポイントのみ色付して強調することで訴求力を高められます。モノクロデザインの強みは、ジャンルを問わず取り入れやすい汎用性やシンプルで情報を理解しやすい設計といえるでしょう。

ピクセルアートデザイン

ピクセルアートとは、デジタル画像を構成する最小単位の「ピクセル」に一つずつ色をつけて描かれた絵のことです。ピクセルアートはカラフルなドットの集合体ともいえます。

ピクセルアートデザインは、平成初期に流行したビデオゲームを連想させます。Y2Kの流行とともにトレンドに上がったWebデザインです。

たとえば、クリエイターチーム「ノーミーツ」のWebサイトでは、アイコンや文字の一部にピクセルアートデザインを用いています。どこか懐かしいゲーム画面のような遊び心を感じさせるデザインです。

解像度の高い鮮やかなグラフィックが一般化した現代において、ピクセルアートのレトロなグラフィックはユーザーに新鮮さと懐かしさを同時に与えるでしょう。

モーションアンドインタラクティブ

モーションアンドインタラクティブとは、アニメーションやムービーを取り入れた、動きのあるWebデザインです。Webサイトに動きをつけることでユーザーの興味を引きやすくなるため、訴求力やユーザー満足度を高められます。

コワーキングスペースや貸会議室を運営する「株式会社いいオフィス」の公式サイトは、モーションアンドインタラクティブのWebデザインで制作されています。躍動感のある背景にシンプルなフォントのキャッチコピーを組み合わせたメリハリのある演出です。

モーションアンドインタラクティブのメリットは、静止画よりも強いインパクトを与えられたり、多くの情報を伝えられたりすることです。カーソルに合わせてイラストやアイコンを動かす仕掛けなども、ユーザーを引きつけクリックに誘導しやすくなります。

ショート動画

ショート動画とは、縦型の短い尺の動画です。TikTokやYouTubeなどのSNSで流行しているショート動画をWebサイトに埋め込むデザインが、トレンドになっています。

また、一般的な尺の動画を高速で再生してショート動画にする手法もおすすめです。たとえば、デザインバッグを販売する「ShupattO」の公式サイトは、商品を畳んだり広げたりする動画を高速で再生し、トップページの背景にしています。コンパクトに折り畳んで手軽に持ち運べるといったバッグの特徴を、強く訴求できています。

このように、ショート動画によってWebサイトの訴求力を高められます。長尺の動画を通常速度で流すよりもユーザーが気軽に視聴しやすく、Webサイトの滞在時間を引き延ばせるでしょう。

スクロールテリングデザイン

スクロールテリングデザインとは、ユーザーのスクロールに合わせてコンテンツを展開していく技術のことです。アニメーションやエフェクトがスクロールのスピードに応じて切り替わります。

島根県美郷町のPRサイト「みさとと。」では、観光サイトにスクロールテリングデザインを活用しました。ユーザーのスクロールに合わせて画面が美郷町の地図上を移動し、地域の特産や名所の位置、町の人々を紹介しています。

スクロールテリングのメリットは、Webサイトの情報量が多くてもユーザーが飽きにくく、ストーリー性を楽しめて没入感があることです。テキストだけで情報を発信するよりも、ユーザーの興味を持続させやすいでしょう。

グリッドタイルデザイン

グリッドタイルデザインとは、コンテンツをタイルのように整列させて表示するデザインです。情報量が多いWebサイトでも、整合性が高く分かりやすいメリットがあります。

たとえば、コンサルティング型のデザインスタジオ「broom inc.」の公式サイトは、これまで携わった商品やサービスの写真をトップページに並べています。ユーザーが一度で多くの情報を閲覧できる、整然とした設計です。写真をクリックすると各案件の紹介ページに遷移します。

グリッドタイルデザインの特徴は、さまざまな端末で最適化しやすく、画面が小さいスマートフォンでも操作しやすいことです。コンテンツを追加したり編集したりする際にデザインが崩れにくい点も大きな強みといえます。

モバイルファーストデザイン

モバイルファーストデザインとは、スマートフォンから閲覧することを前提に制作されたWebデザインです。人々が世代を問わずスマートフォンを所持するようになった現代において、パソコンより小さい画面でも操作しやすい設計が求められています。たとえば、視認性の高いフォントや配色、タップしやすいメニューボタンなどです。

日本マクドナルドの公式サイトはコンテンツが中心に寄っており、縦長のスマートフォン画面でも表示されやすくなっています。また、選択メニューをテキストリンクではなくアイコンやボタンで表示するなど、指でタップしやすい設計です。

モバイルファーストデザインなら、モバイル用とパソコン用にそれぞれのデザインを考案する必要がないため、コストの削減にもつながるでしょう。

横スクロールデザイン

横スクロールデザインとは、スクロールに合わせて画面が横に動くデザインです。画面を上下に移動する従来の仕様と異なり、斬新な演出が注目を集めています。

コンセプト設計やアートディレクションなどでブランディングを行う「株式会社HARKEN」の公式サイトは、横スクロールで本のページをめくるようにコンテンツが表示されます。ユーザーは、横画面だからこそ表現できるWebサイトの世界観に没入できます。

横スクロールデザインの特徴は、発信する情報にストーリー性を持たせやすいことです。ユーザーにインパクトを与えられるほか、好奇心を搔き立てられるでしょう。

AIを用いたデザイン

Webデザイン業界でもAIが活用されるようになっています。AIが生成したデザインも、Webデザインのトレンドといえるでしょう。AIを用いる大きなメリットは、コーディングのソースや画像の素材がなくてもWebデザインを生成できることです。

ただし、AIは著作権に対応していないことから、生成した画像が違法となる恐れもあります。また、Webデザインのユーザビリティを判断するには人間の感性も必要です。WebデザインにAIを用いるのであれば、業務のサポートとして取り入れるのが良いでしょう。

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トレンド感のあるデザインをするために

最新のトレンドを取り入れたWebデザインを実装するには、日常的に情報をキャッチアップしてアイデアの引き出しを増やしておくことが大切です。ここでは、Webデザインのトレンドを収集する以下の方法をご紹介します。

具体的にどのように情報を収集すればいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。

デザイン関連の本や雑誌を読む

Webデザインのトレンド情報を収集するにあたって、デザイン関連の本や雑誌も参考になります。ファッションやインテリアに関する本や雑誌でも、世間で流行しているデザインや、それぞれの読者層に支持されているデザインの傾向を把握できるでしょう。

Webデザインの参考にする本や雑誌を探すうえで、出版された年月を確認する必要があります。出版から期間が経過していると、掲載されている情報がすでに古くなっている可能性があるからです。

その点、定期的に刊行される雑誌はリアルタイムなトレンドや技術的な情報が掲載されているため、おすすめです。

制作会社のブログなどから学ぶ

Webサイトの制作会社によっては、ブログやSNSなどでWebデザインに関する投稿をしています。クライアントからの依頼内容や課題解決の方法など、案件の背景についても学べる可能性があります。

また、Webデザインのギャラリーサイトでもトレンドや技術のキャッチアップが可能です。サイトによっては、パーツごとにデザインをまとめていたり、ジャンルや業種などカテゴリ別にデザインを検索できたりします。

制作会社によるブログやギャラリーサイトのチェックをルーティーンにして、最新情報を見逃さないようにしましょう。

Webデザイン関連のイベントなどに参加する

Webデザイナーを対象にしたイベントやセミナーは、最前線で活躍するプロのWebデザイナーなどから直接話を聞けるチャンスです。Webデザインのトレンド情報だけではなく、実装する方法や具体的な事例などを学べる場合もあります。

また、イベントやセミナーは、多くのWebデザイナーと出会える場です。Webデザイナーとの交流は、営業活動のコツや案件における注意点などの情報収集にもつながるでしょう。人脈を広げることで、継続的に情報交換できる機会が増えたり、仕事を紹介してもらえたりする可能性もあります。

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トレンド感のあるWebデザインでユーザビリティを高めよう

Webデザインのトレンドを押さえることで、Webサイトのユーザビリティを高められます。ユーザーが理解しやすく関心を寄せやすいWebデザインを実装し、クライアントのニーズに応えられれば、自社の課題を解決できるでしょう。

Webデザインのスキルを効率的に磨くなら、時間や場所にとらわれず学習できるオンラインスクールがおすすめです。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)には、Webデザインの入門コースと応用コースがあります。また、UIデザインとUXデザインを学べるコースも開設されています。現役のデザイナーに質問ができるもくもく会などへの参加もできます。

SHElikesは全45以上の職種スキルが学び放題です。仕事に活かせるスキルを複合的に身につけ、Webデザイナーとしての市場価値を高めましょう。

ABOUT ME
ライター 木村さき
新卒で求人広告代理店に就職したのち、結婚を機に退職して夫の地元に転居。そこで金融関係の企業に転職し、顧客対応部門のサブリーダーとしてメンバーの育成に携わる。現在は0歳児を育てながら、子どもを寝かしつけた後にwebライターとして活動中。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。