Shopify(ショッピファイ)はECサイト構築プラットフォームのなかでも、構築の難易度が比較的低く、費用が抑えられるなどメリットが多いです。そのため、ECサイト構築の手段としてShopifyを選択肢の1つに考える方もいるでしょう。
この記事では、ShopifyでECサイトを構築する方法について詳しく解説します。3つの手段を紹介したうえで、検討材料になる費用や簡単な構築手順、選び方のポイントも説明します。ShopifyでECサイトを構築する際の参考にしてみてください。
Shopifyの構築方法
Shopifyとは、ECサイトの開設が簡単にできる定額課金型のコマースプラットフォームです。世界170ヶ国以上で使用されているサービスとして注目を集めています。Shopifyを使用したECサイトの構築方法は下記の3つです。
- 制作会社に依頼する
- フリーランスに依頼する
- 自分で構築する
それぞれメリット・デメリットがあり、特徴を押さえたうえで構築方法を選ぶのが重要です。ここでは、各方法について詳しく解説します。
制作会社に依頼する
1つ目は、制作会社に依頼する方法です。自分で構築するのが難しい場合に検討する手段のうちの1つといえるでしょう。大きなメリットは、ECサイト構築の実績がある制作会社に依頼すれば、安定したクオリティのECサイトの完成が期待できる点。また、会社によっては構築だけではなく運用までを依頼でき、ECサイト開設後に効果的な運用が見込める点でもメリットになるでしょう。
一方で、他の手段と比較して制作費用がかさむ点でデメリットになる可能性が高いです。制作費用は、ECサイト構築に求める機能や納期などさまざまな要因で決まります。どれくらいのクオリティ・性能のECサイトが必要か検討したうえで、制作会社に依頼するのか決めるといいでしょう。
フリーランスに依頼する
2つ目は、フリーランスに依頼する方法です。フリーランスが事業の一部として、ShopifyでECサイトの構築を代行している場合があります。制作会社よりも費用が抑えられる点がメリットです。個人で制作を進める場合、企業にお願いするよりも柔軟に要望に応じてくれる場合が多く、要望がスピーディーに反映される可能性が高い点も嬉しいポイントです。
一方で、ECサイトのクオリティが個人のスキルに左右されるという懸念点があります。そのため、ShopifyでECサイトを構築した実績があるかどうかを確認したうえで、制作の依頼を決めることをおすすめします。
自分で構築する
3つ目は、自分で構築する方法です。Shopifyは専門的なスキルがなくてもECサイトが構築でき、構築の難易度は比較的低く取り組みやすいのがポイントです。
ECサイト運営に必要な月額費用やカスタマイズで発生する費用のみで制作できるので、費用を抑えられる点がメリットとして挙げられます。自分で構築すると制作過程で知識が身につき、今後修正や変更が発生したときにも活かせるでしょう。
一方で、初めて構築する場合は時間がかかる、基本的なHTML/CSSの知識がないとカスタマイズの自由度が低い点でデメリットがあります。
メリット | デメリット | 制作費用の相場 | |
---|---|---|---|
制作会社に依頼 | ・クオリティの高いECサイトの 構築が可能 ・スムーズにストア運営を開始できる |
・他の手段と比較して費用が高い | 約100万円〜 (大規模なECサイトの 場合:約300万円〜) |
フリーランスに依頼 | ・柔軟なデザイン・構築が可能 ・制作会社に依頼するよりも 費用が抑えられる |
・ECサイトのクオリティが個人の 力量に左右される ・大規模な構築には向いていない |
約30〜100万円 |
自分で構築 | ・費用が抑えられる ・自分で自由自在に構築できる |
・ECサイト構築の基礎スキルが必要 ・初めて構築する場合、時間がかかる |
約5〜30万円 |
※制作費用の相場はあくまでも目安です。依頼先やECサイトの規模、カスタマイズの有無などにより異なります。
各構築方法のメリット・デメリットを押さえたうえで、自分にあった方法を選ぶと後悔のない選択につながるでしょう。Shopifyで構築する前に、Shopifyの機能や特徴について詳しく知りたい方はこちらもあわせてお読みください。
Shopifyの自分で構築するときの手順を簡単に解説
ShopifyでECサイトを構築する方法として、自分で開設する場合の手順を簡単に解説します。下記の5ステップを順に進めれば、ShopifyでECサイトの構築が可能です。
- Shopifyに登録する
- 商品を登録する
- デザイン(テーマ)を選ぶ
- ストア名を決める
- 契約プランを設定する
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
Shopifyに登録する
まずはShopifyでアカウントを登録して、管理画面にアクセスできる状態にします。Shopify公式サイトにアクセスして、「無料体験をはじめる」をクリックしましょう。
Shopifyアカウント作成に必要なメールアドレスを登録し、画面に表示される質問に答えていきます。
下記のような管理画面にアクセスできれば、Shopifyアカウントの登録は完了です。
商品を登録する
次にオンラインストアで販売する商品を登録しましょう。管理画面の左側「商品管理」をクリックします。
「+商品を追加」を選択すると、商品を出店するのに登録が必要な情報の入力欄が表示されるので、順番に入力していきましょう。
情報を入力して画面右下の「保存する」を選択すると、ECサイトでの販売が開始します。同様の手順で販売する商品を登録していきましょう。
オンラインストアをカスタマイズして、デザイン(テーマ)を選ぶ
次に、ECサイトのデザイン(テーマ)を選択しましょう。管理画面の「販売チャネル>テーマ」をクリックしてデザインがカスタマイズできる画面に移行します。
テーマライブラリー内にある「テーマを追加」から、好きなデザイン(テーマ)の選択が可能です。Shopifyでは、簡単にECサイトのデザインが構築できるテンプレートが豊富にあります。デザイン(テーマ)を活用して手軽にECサイトを構築しましょう。
下記の記事では、無料・有料別おすすめテーマを紹介しています。テーマを選ぶ際の参考にしてみてください。
ストア名を決める
次にストア名を決めて登録します。管理画面の左下「設定」をクリックし、ストア詳細の管理画面を開きます。プロフィール内の「ストア名」からストア名の登録が可能です。
同ページでは、名称のほかにも電話番号や住所などの情報が登録できます。オンラインストア運営時に必要な項目のため、あわせて入力しておくのがおすすめです。
Shopifyの契約プランを設定する
最後にShopifyの契約プランを設定して、ストア解説の準備を終えましょう。管理画面の左下「設定」をクリックし、プランの管理画面を開きます。「プランを選択」から契約可能です。
Shopifyで契約できるプランは6つあり、詳しい料金プラン、ストア開設までの流れは下記の記事で詳しく解説しています。Shopifyの使い方含め詳細を知りたい場合は、ぜひ参考にしてみてください。
Shopify構築代行をクライアントに依頼する際の選び方のポイント
ShopifyでECサイトを構築したい一方で、自分で構築するのに不安がある人には、スキルのあるクライアントに依頼するといいでしょう。制作会社もしくはフリーランスに代行を依頼する場合の選び方のポイントを3つ見ていきましょう。
これまでの制作実績を確認する
Shopifyの構築を依頼する場合、必ずECサイトの制作実績があるかを確認しましょう。制作物や制作件数など、これまでの実績を確認することで、質の高いECサイト構築が見込めるからです。
とくに、同じ業種や規模の構築実績があるか、デザインの方向性で類似のものがあるかが確認できれば、安心して依頼できるでしょう。少しでもクオリティに懸念点が生まれないよう、これまでの制作実績を確認することは重要です。
構築期間や費用を確認する
契約前に必ず構築期間や費用を確認するのも重要です。そのため、事前に見積もりを取っておくといいでしょう。複数のクライアントから見積もりを取れば相場がわかり、依頼先の判断がしやすくなるのでおすすめです。
通常より構築期間が短いと、費用が高くなる傾向にあります。急ぎで依頼する場合やECサイト運用開始時期が決まっているときは、必ず見積もり時に伝えましょう。また、見積もりの費用内でどこまでのサポートを受けられるのかも確認しておくと、見通しが立てやすくなります。
Shopify公認のEC制作会社から選ぶ
依頼先の信頼性に関して判断が難しい場合におすすめなのが、Shopify公認のクライアントを選ぶことです。Shopifyには、ある一定のスキルや知見を持ったパートナーを認定する制度があります。
公認されているかどうか判断する方法は下記の2つです。
- クライアントに直接確認する
- Shopify Partnersを経由してパートナーを見つける
Shopify Partnersでは、Shopify公式サイトからパートナーを探せるため安心して利用できるメリットがあります。
Shopifyを導入するメリット
Shopifyを導入するメリットは、下記の5つです。
- 低コストで導入できる
- 手数料が安い
- デザイン性の高いサイトを簡単に作れる
- 外部サービスとの連携がしやすい
- 拡張機能が豊富
Shopifyは他のECサイト構築サービスに比べて、低コストで手軽に始められるメリットがあります。カスタマイズ性も優れており、使い勝手のよさも魅力の1つです。Shopifyのメリット・デメリットは以下の記事にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Shopifyを自分で構築するなら、スキル習得が近道!
この記事では、ShopifyでECサイトを構築する方法から、開設手順、クライアントに依頼するときの注意事項、Shopifyのメリットまでくわしく解説しました。Shopifyは専門的な知識がなくてもECサイトの構築ができ、費用を抑えられる点でメリットがあります。
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