プログラミング能力検定とは?試験概要や合格率、おすすめの勉強方法を解説!

プログラミング能力検定とは?試験概要や合格率、おすすめの勉強方法を解説!

「プログラミング能力検定」という資格試験をご存じでしょうか?

プログラマーやエンジニアを目指す人のなかには、プログラミングの基礎知識が身に付くといわれる「プログラミング能力検定」の取得を検討している人もいるでしょう。

今回は、プログラミング能力検定の受験概要やメリット、資格取得に向けたおすすめの勉強法を解説します。あわせてチェックしたい関連資格も紹介しているので、プログラミングに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

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プログラミング能力検定とは?

プログラミング能力検定とは?

プログラミング能力検定は、プログラミング能力検定協会が実施する検定資格です。通称「プロ検」とも呼ばれています。2020年より始まった新しい資格試験で、6段階のレベルに合わせ、基礎的なプログラミング知識やスキルの定着を証明することが可能です。

IT化の促進に伴い、小・中学校教育でもプログラミング教育が必修科目としてカリキュラムに組み込まれるなど、そのニーズは拡大中です*1。こういった時代の変化に伴い、スキル定着のわかりやすい指標や評価の基準として、プログラミング能力検定が始まりました。近年の需要に合わせた注目度の高い資格試験といえるでしょう。

プログラミング能力検定を受験するメリット

プログラミング能力検定を受験するメリットは以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

スキルや知識の証明になる

プログラミング能力検定に合格する大きなメリットとして、プログラミングスキルを客観的に証明できるようになることが挙げられます。実務経験が少なくても、知識やスキルを保有していることをアピールできるのです。

プログラマーやエンジニアに資格は必須ではないものの、履歴書にかける資格があると就職や転職活動でスキルをアピールする際に役立つでしょう。

自分のレベルを把握できる

プログラミング能力検定は、6段階のレベルに分かれています。試験はレベル別かつ言語別に受験できるため、自分のレベルに合わせて勉強を進めていけるのもメリットといえます。

また、検定を受けることで自分がどのレベルにいるのかも把握しやすくなるため、その後の目標を立てやすくなったり、自信につながったりするのではないでしょうか。自分のレベルを把握するために受験するのもおすすめです。

詳細な成績表がもらえるので課題がわかりやすい

プログラミング能力検定では、試験終了後の合否がわかるだけでなく、プログラミングの基礎知識を細かく分解して評価される成績表がもらえます。そのため、現時点で知識が不足している点が可視化され、今後の課題が把握しやすくなるのもメリットのひとつです。

課題に対する「学習アドバイス」も付いてくるため、苦手な箇所も効率よく復習でき、確実に実力を伸ばせるでしょう。

プログラミング能力検定を受験する際の注意点

プログラミング能力検定を受験する際の注意点について、以下にまとめました。

一つひとつ解説します。

一定の勉強時間の確保が必要

検定に合格するには、一定の勉強時間を確保する必要があります。そのため、今まで他のことをしていた時間を削るなどして学習時間を確保する必要が出てくるでしょう。

しかし、学習のための時間は意外と作れるものです。たとえば、なんとなくSNSを見ている時間を活用したり、少しだけ朝早く起きてみたりして時間を作ってみましょう。隙間時間を活用するのもおすすめなので、まずは自分の一日のスケジュールを見直すことから始めてみてください。

資格だけで評価につながるとは限らない

プログラマーやエンジニアになるために重要なのは、実務で通用するスキルがあるかどうかです。そのため、資格があるからといって必ずしも高く評価されるとは限りません。

もちろん、資格がスキルの証明になり評価につながることもあります。しかし、資格の取得はあくまでも「スキルをアピールする手段のひとつ」だと理解しておきましょう。

プログラミング能力検定の概要

以下に、プログラミング能力検定の概要についてまとめました。

受験を検討している人はぜひチェックしてみてください。

検定日程・時間

プログラミング能力検定は毎月開催されており、それぞれ7日間のなかから実施日を1日決めて受験します。試験時間は1回40分で、会場の座席や時間帯が混雑していなければ、希望する時間帯の選択が可能です。

検定日程や時間が比較的選びやすいため、自分の学習ペースに合わせて日程を組みやすいといったメリットも。日程に合わせて学習計画を立て、コツコツと学習するようにしましょう。

受験方法・会場

プログラミング能力検定は原則は会場での受験であり、現在のところ自宅受験はできません。主に全国の塾や各種スクールを認定会場としています。その数は全国2,341会場以上もあり、多くの人が自宅の近くで受験することが可能です。

受験会場によっては、混雑などの理由から希望日程での受験が難しい場合も。受検希望月や時間の相談は、各会場に問い合わせてみると良いでしょう。

対象年齢

プログラミング能力検定の対象年齢は、小学生〜社会人までが対象です。年齢制限がほぼないに等しく誰でも受験できるほか、ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの両方に対応しているため、平等なプログラミング能力の測定が可能です。

近年のIT化に伴い、小学校〜高校教育においてプログラミング教育カリキュラムが組み込まれるようになりました*1。幅広い年齢層が受験できるプログラミング能力検定のニーズは、今後も一層高まっていくと考えられます。

受験料

プログラミング能力検定の受験料は、以下の表のとおりです。

レベル 受験料(※全言語共通)
レベル6 8,700円(税込)
レベル5 6,500円(税込)
レベル4 5,400円(税込)
レベル3 4,300円(税込)
レベル2 3,200円(税込)
レベル1 2,100円(税込)

受験料は2,100〜8,700円(税込)と、試験レベルによってそれぞれ受験料が異なります。また、タイミングによってレベル1の受験料が無料となるキャンペーンも開催されているため、レベル1から受験したい人は適宜公式サイトをチェックしてみると良いでしょう。

レベル別の出題範囲

以下の表は、レベル別の出題範囲をまとめたものです。

レベル ビジュアル言語版 テキスト言語版(JS/Python/Java)
レベル6 タイマー、連想配列、クラス
レベル5 変数の型(null、型の確認)
配列操作(挿入、入れ替え、並べ替え)
二次元配列、例外処理
レベル4 関数、リスト switch
配列操作(追加、削除、参照)
定数、while
ループの中断/継続
レベル3 論理演算子、変数 変数の型(int、String、boolean)
乱数、関数、for(配列処理)
レベル2 不等号、座標、乱数 文字列連結、不等価
for論理演算子
配列(宣言、取り出し、長さ)
レベル1 順次処理、条件分岐繰り返し
並列処理、角度
順次処理、出力
演算子変数、if、不等号

プログラミング能力検定の出題範囲は、オリジナルのビジュアル言語版とJavaなどを含むテキスト言語版の2分野からの出題です。また、2022年度より高校で必修化された「情報Ⅰ」のカリキュラムに含まれる概念も加味され、出題範囲は幅広いものとなっています。

合格基準

以下の表は、プログラミング能力検定の合格基準です。

合格ライン
(※全言語レベル)
60%

合格基準は、全言語レベル共通して60%です。合格率は公表されていません。細かくレベル分けされており、自分の学習レベルに合わせた受験が可能なため、合格率は比較的高いことが予想されるでしょう。いずれのレベルも、基礎的なプログラミング文法が問われる内容となっています。そのため、過去問などの問題集で計画的に学習するのがおすすめです。

プログラミング能力検定の勉強法は?

ではプログラミング能力検定に向けて、どのように勉強を進めれば良いのでしょうか?おすすめの勉強法は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

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参考書を使って勉強する

ひとつ目は、参考書を使ってプログラミングの基礎知識を身につける方法です。参考書を活用するメリットは、必要な知識を網羅的に学べる点にあります。ビジュアル言語版は公式子問題集が発売されているため、受験対策として併せて活用するとより効果的でしょう。

加えて、テキスト言語版の問題集や公式サイトの過去問を活用するのもおすすめです。自分に合った問題集を選び、計画的に学習しましょう。

サイトやアプリで勉強する

最近では、サイトやアプリを活用して勉強する人も増加中です。プログラミング学習サイトとして有名なProgateドットインストール、プログラミングをはじめさまざまなスキルの動画学習が可能なUdemyなど、多くの学習サイトやアプリが登場しています。

なかには、スマホやパソコンを用いて好きな時間に勉強を進められるものも。効率的に勉強を進めたい人や、忙しくて勉強が続くか不安な人におすすめの勉強方法といえるでしょう。

スクールに通う

スクールに通って、プログラミングスキルを身につけるのもおすすめです。スクールのメリットは、カリキュラムに沿って必要な知識をもれなく体系的に学べる点にあります。プロの講師から実践的な知識を学べる点も、スクールならではといえるでしょう。

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、プログラミングの基礎知識が学べるプログラミングコースや、コーディングについて学べるコーディングコースなどが用意されています。「まずはプログラミングの基本をおさえたい」という人は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてください。

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プログラミングを学ぶ人におすすめの関連資格3選!

プログラミングに関する資格試験は、プログラミング能力検定以外にもたくさんあります。ここでは代表的なものを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

特徴 受験方法 受験資格 受験料 出題範囲 合格基準
ITパスポート プログラミングに関する国家資格 CBT方式 なし 7,500円(税込) ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
総合評価点1,000点満点中600点以上
かつ分野別評価点(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)も
それぞれ1,000点満点中300点以上
C言語プログラミング能力試験 汎用性の高いC言語を使用 会場受験もしくはリモートWebテスト なし 1級:8,000円
2級:6,600円
3級:5,400円
※税込
1級:事前公開のテーマプログラムに対するプログラム作成および変更仕様書の作成
2級・3級:C言語プログラミングに必要な知識・技能
得点率60%以上
PHP技術者能力試験 PHPエンジニアとしての技術力をアピールできる オデッセイCBT 初級・上級・準上級:なし
認定ウィザード:2015年2月1日以降、上級・準上級に合格している
かつ期日までに4,000字以上の論文を提出すること
初級:13,200円
上級・準上級:16,500円
認定ウィザード:無料
※税込
初級:テキスト・数の操作、配列操作・関数、データベースへの情報保存など
上級・準上級:PHPの言語使用から実用的なプログラミングテクニックまでの知識
認定ウィザード:所定の論文を提出
得点率70%以上

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ITパスポート

主催団体 IPA情報処理推進機構
受験方法 CBT方式
受験資格 なし
受験料 7,500円(税込)
出題範囲 ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準 総合評価点1,000点満点中600点以上
かつ分野別評価点(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)も
それぞれ1,000点満点中300点以上
公式サイトURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

ITパスポートは、ITにまつわる基礎知識の習得を証明する国家試験です。ITに関する基本的な内容を網羅的に学べるため、これからIT業界に携わるという方にもおすすめの資格といえます。

プログラミングの基礎知識が体系的に身に付くプログラミング検定とあわせて取得すると、IT管理・技術全般の知識を獲得できるでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

主催団体 サーティファイ情報処理能力認定委員会
受験方法 会場受験もしくはリモートWebテスト
受験資格 なし
受験料 1級:8,000円
2級:6,600円
3級:5,400円
※税込
出題範囲 1級:事前公開のテーマプログラムに対するプログラム作成および変更仕様書の作成
2級・3級:C言語プログラミングに必要な知識・技能
合格基準 得点率60%以上
公式サイトURL https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を駆使して応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)を作成する能力を認定する試験です。C言語の知識があると、他のプログラム言語を学ぶときにも役立ちます。

プログラミング言語のなかでも汎用性が高い言語のため、身につけておくとプログラマーとしての選択肢が広がるかもしれません。3級から1級まであるため、自分のレベルに合わせて受験してみてください。

PHP技術者認定試験

主催団体 一般社団法人PHP技術者認定機構
受験方法 オデッセイCBT
受験資格 初級・上級・準上級:なし
認定ウィザード:2015年2月1日以降、上級・準上級に合格している
かつ期日までに4,000字以上の論文を提出すること
受験料 初級:13,200円
上級・準上級:16,500円
認定ウィザード:無料
※税込
出題範囲 初級:テキスト・数の操作、配列操作・関数、データベースへの情報保存など
上級・準上級:PHPの言語使用から実用的なプログラミングテクニックまでの知識
認定ウィザード:所定の論文を提出
合格基準 得点率70%以上
公式サイトURL https://www.phpexam.jp/

PHP技術者認定試験とは、PHPの技術レベルを測ることを目的とした民間資格です。細かくレベル分けされているため、自分のスキルに合わせた受験が可能となっています。Web開発に特化したPHPを強みとして、市場価値を上げたいと考える方におすすめの資格試験です。

また、PHP技術者認定試験に合格していれば、プログラマーとして就職や転職する際にPHPエンジニアとしての技術力をアピールできます。実務経験が少ない場合でも有利に働きやすいといった点もメリットといえるでしょう。

初心者からプログラミングを学ぶならSHElikesもおすすめ!

初心者からプログラミングを学ぶならSHElikesもおすすめ!

今回はプログラミング能力検定について解説しました。プログラミング能力検定の受験を考えている人のなかには、プログラマーやエンジニアになるべく勉強をしたい、もしくはすでに勉強中の人も多いのではないでしょうか。

プログラミングは、専門的な知識を身につける必要があります。そのため、スキルアップを目指すには、体系的かつもれなく学べるスクールでの学習がおすすめです。経験者としてさらにレベルアップしたい人はもちろん、初心者でも着実に理解しながらスキルを身につけられるでしょう。

プログラミングの勉強を始めたい人は、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)もおすすめです。プログラミングの基礎が学べるプログラミングコースや、HTMLやCSSを使用したコーディングについて学べるコーディングコースなどが用意されており、ITスキルを幅広く身につけられます。

スキルを身につけてIT業界で活躍したいという方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてください。

※参照
*1:文部科学省「新学習指導要領のポイント(情報活用能力の育成・ICT活用)より 

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ライター momoka
ライターを中心に活動中|HR業界営業→人事担当→ポータルサイト原稿制作を経てフリーランスに|最近はインタビュー・採用広報が中心。エッセイも書きたいです|SHElikesキャリアプランナー&ファシ, 広報 , 撮影
エディター 工藤 梨央

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。