
働き方が多様化する中、「自分らしく働きたい」「好きなことを仕事にしたい」と、起業を目指す女性が増えてきました。20代の若手はもちろん、子育てが落ち着いた40代・主婦層にもその波は広がっており、さまざまなライフステージからのチャレンジが注目されています。
とはいえ、「何から始めればいいのか分からない」「本当に成功できるの?」と不安を感じる人も多いはず。この記事では、実際の女性起業家の成功例を紹介しながら、共通点や参考になるポイントをわかりやすく解説します。
- 女性起業家の割合は増加傾向にあり!
- 女性起業の成功例とは?10人の起業家を紹介
- 1. ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ|松岡マイさん
- 2. 副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!|後藤美緒さん
- 3. 薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開|Sakiさん
- 4. ライフスタイルプロデューサーとして活躍|村上萌さん
- 5. 会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げ|渡邊明香さん
- 6. フリーランスとして働きながら起業を叶えた|寺門里紗さん
- 7. メーカー技術職の正社員からペットと飼い主のためのサービスで起業|ケーナさん
- 8. 営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に|ささまるさん
- 9. 美容看護師を続けながらスキンケアブランドを立ち上げ|MOEさん
- 10. AIを活用して婚前契約の内容のすり合わせられる「リーガルテックアプリ」を考案|黒平さん
- 成功した女性起業家に共通する5つの特徴
- 成功例に学ぶ!起業準備の4ステップ
- 女性が起業で成功するためのポイント3つ
- 起業で私らしい人生を手に入れよう!
女性起業家の割合は増加傾向にあり!

近年、日本においても女性起業家が着実に増えています。日本政策金融公庫総合研究所の調査*¹によると、2023年の新規開業者における女性の割合は24.8%と、過去最高を記録しました。10年前の2013年と比べて約1.6倍に増加しており、起業分野における女性の存在感は年々高まっています。
この背景として考えられる要因は以下の通りです。
- 働き方の多様化(副業・フリーランス・在宅など)
- SDGsの浸透によるジェンダー平等の意識の向上
- SNSやクラウドツールの普及による起業のハードルの低下
こうした流れは一時的なブームではなく、今後も女性の起業家が増えていく土壌となるでしょう。
以下の記事では、起業家を目指す女性たちに選ばれている女性向けキャリアスクール・SHElikesについて紹介しています。少しでも起業が気になっている方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

女性起業家が多い業種はサービス業
起業する女性の多くが選んでいるのが「サービス業」です。2023年のデータ*²によると、女性起業家の業種別割合は以下の通りです。
順位 | 業種 | 割合 |
---|---|---|
1位 | サービス業 | 40.4 |
2位 | 小売業 | 15.5 |
3位 | 医療・福祉 | 15.0 |
4位 | 飲食店・宿泊業 | 12.6 |
5位 | 製造業 | 3.7 |
サービス業の中身としては、エステティックや美容業といった比較的女性が活躍しやすい分野が多い傾向にあります。
以下の記事では、起業を考えている女性におすすめのお仕事を紹介しています。リスクを抑えて起業したい方は、ぜひ参考にしてください。

女性起業の成功例とは?10人の起業家を紹介
起業といっても、方法やタイミングは人それぞれです。一人で始めるケースもあれば、副業やチームでの起業、フリーランスからのステップアップなど、さまざまなスタイルがあります。年齢に制限はなく、40代や50代からの挑戦も増えているのが近年の傾向です。
ここでは、実際に夢を実現し、起業家として活躍する10名の女性をご紹介します。あなたにぴったりのロールモデルが見つかるかもしれません。
- ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ|松岡マイさん
- 副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!|後藤美緒さん
- 薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開|Sakiさん
- ライフスタイルプロデューサーとして活躍|村上萌さん
- 会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げ|渡邊明香さん
- フリーランスで働きながら起業を叶えた|寺門里紗さん
- メーカー技術職の正社員からペットと飼い主のためのサービスで起業|ケーナさん
- 営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に|ささまるさん
- 美容看護師を続けながらスキンケアブランドを立ち上げ|MOEさん
- AIを活用して婚前契約の内容のすり合わせられる「リーガルテックアプリ」を考案|黒平さん
ここでは、実際に夢を実現し、起業家として活躍する10名の女性をご紹介します。あなたにぴったりのロールモデルが見つかるかもしれません。
1. ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ|松岡マイさん
フリーランスとして3年間活動したのち、メディア・コミュニティなど3事業を法人化した松岡マイさん。起業に興味はありつつも、当初は知識不足への不安から一歩が踏み出せなかったといいます。
そこで必要なスキルを学び直し、自分の事業の「らしさ」を再構築。事業ごとのブランディングに磨きをかけたことで、法人化への自信が生まれたそうです。伝え方を整えることが、ビジネスの次のステージを後押しするきっかけとなりました。

2. 副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!|後藤美緒さん
主婦・会社員として働きながら、ベビー服ブランドを立ち上げた後藤美緒さん。もともと起業に興味はあったものの、自信が持てず踏み出せなかったといいます。
そんなとき、同じ志を持つ仲間と出会ったそう。自分はブランド作りに集中し、クリエイティブや広報は得意な仲間に任せるなど、「チーム」で起業を実現しました。「ひとりで抱え込まない」ことが、副業起業を成功に導いたポイントだったといいます。

3. 薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開|Sakiさん
薬剤師として働きながらも、心のどこかで起業への想いを持ち続けていたSakiさん。学生時代から「自分のやりたいことが何か」を模索し続けていたといいます。
自分と向き合いながらスキルを学ぶなかで、やりたいことが明確になったそう。アパレルブランドをはじめ、複数の事業を展開するまでに成長しました。自分の理想像に近いロールモデルと出会えたことも、背中を押してくれた要因のひとつだったと話します。

4. ライフスタイルプロデューサーとして活躍|村上萌さん
「NEXTWEEKEND」代表として活躍する村上萌さん。北海道と東京を行き来しながら、自分らしいライフスタイルをプロデュースしています。
「思いついたらすぐ行動すること」を大切にしており、行動力こそが夢の実現につながると実感しているそうです。自分の世界観をビジネスに昇華する、まさに現代的な女性起業家のロールモデルです。

5. 会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げ|渡邊明香さん
会社員としての仕事を続けながら、ノンアルコール飲料のサブスクサービスを立ち上げた渡邊明香さん。構想はあったものの、具体的に動き出せずにいた時期もあったといいます。
必要なスキルを学ぶ中で、同じように副業起業や週末起業を目指す仲間と出会い、徐々に自信が芽生えたそうです。会社員という安定を持ちながらも、自分の想いをかたちにするチャレンジは、多くの20〜30代女性の共感を集めています。

6. フリーランスとして働きながら起業を叶えた|寺門里紗さん
フリーランスとして企業の業務支援を行っていた寺門里紗さん。経営者の秘書を務めた経験から「起業は課題解決の手段」との意識が芽生え、挑戦を決意します。
自身の関心の高かった「食と暮らし」にフォーカスし、日本初の調味料特化型プラットフォームを立ち上げました。フリーランスという働き方を活かして、段階的に起業を実現した好例といえるでしょう。

7. メーカー技術職の正社員からペットと飼い主のためのサービスで起業|ケーナさん
出産をきっかけに、自分の働き方やキャリアを見つめ直したケーナさん。技術職として働いていた経験から、「もっと誰かの役に立てる仕事がしたい」と思い、起業を決意しました。
ペットの飼育放棄という社会課題に着目し、飼い主支援のサービスをスタート。実体験から生まれたビジネスは共感を呼びやすく、着実に支持を集めています。

8. 営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に|ささまるさん
営業職として働きながら、「自分の好きなことを仕事にしたい」と考えていたささまるさん。ブランディングや発信スキルを磨きながら、味噌汁の魅力を発信するサービスを立ち上げました。
現在は2万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーでもあり、自炊のオンラインスクールなども展開しています。SNSを通じて共感を集めたのち、サービス化へと展開したプロセスは、まさに女性のロールモデルです。

9. 美容看護師を続けながらスキンケアブランドを立ち上げ|MOEさん
美容看護師として働きながら、自身のスキンケアブランドを立ち上げたMOEさん。管理職として忙しく働く日々のなかで、結婚やライフスタイルの変化を経て「家族との時間をもっと大切にしたい」と思うようになり、キャリアの見直しを始めました。
そんな時に出会ったのが、SHElikes(シーライクス)。ほぼすべてのコースを受講する中で、起業への興味が芽生えたといいます。仕事と学びを両立させながらブランドを構想し、商品開発にまでつなげました。

10. AIを活用して婚前契約の内容のすり合わせられる「リーガルテックアプリ」を考案|黒平さん
黒平さんは、結婚をきっかけに「幸せになるための契約」という視点で、AIを活用したリーガルテックアプリ「なぶしゃる」を考案。婚前契約への不安や違和感から、「もっと日常に溶け込む法的サポートを」とアイデアを形にしました。
AIの質問に答えていくだけで婚前契約書が作成でき、合意形成や専門家への相談もアプリ内で完結。UIやデザインにもこだわり、誰でも気軽に使える設計にしたそう。女性ならではの視点を活かした、次世代の起業スタイルです。

成功した女性起業家に共通する5つの特徴
前述した10人の女性起業家たちは、それぞれ異なる分野やスタイルで活躍しています。しかし注目すべきは、どの起業スタイルにも共通して見られる「考え方」や「行動の軸」があるという点です。
ここでは、成功する女性起業家に共通する5つの特徴をピックアップしました。それぞれの実践ポイントを詳しく紹介します。
実現したいことが明確にある
成功している女性起業家の多くは、「誰に」「どんな価値を届けたいのか」が明確です。自分や周囲の悩みをヒントに実現したい未来を見つけた人もいれば、社会課題への問題意識を出発点とした人もいます。
「なんとなく起業したい」ではなく、自分の経験や関心のある分野を深掘りし、目指す姿や提供価値を言語化することで、事業としての軸がブレずに続けやすくなるでしょう。
スモールスタートで、持続可能性を重視している
いきなり大きな資本を投じて事業を始めるのではなく、最初は「できる範囲で始めてみる」という姿勢を持っているのも共通点です。特に主婦や副業でスタートを考えている場合は、できるだけリスクを抑えつつ継続できる形を模索する人が多く見られます。
スモールスタートの魅力は、トライ&エラーがしやすい点です。手応えを確認しながら軌道修正できることで、長く続けられるビジネスへとつながっていきます。

人脈を広げている
「ひとり起業」ももちろん広がってはいますが、大きく成功する人ほど、相談できる仲間や同じ志を持つ人たちとのネットワークを築いています。実際、紹介した成功例の中にも、チームでブランドを立ち上げたり、仲間の得意を借りて前に進んだ人が多くいました。
コミュニティやイベントに参加すれば人脈が広がり、支え合いながら進める体制が生まれていくでしょう。
リスクマネジメントを行っている
「絶対に失敗しない起業」は存在しませんが、成功する女性起業家の多くは、リスクを想定して事前に備えています。会社員として本業を持ちながら副業でスタートしたり、投資額を最小限にとどめるなど、身の丈に合った方法で挑戦しているケースが多いです。
特に、40代の女性起業家などでは、家計とのバランスや家族との関係性を考慮したスタートが多く見られます。無理なく始める工夫が、長期的なビジネスの安定につながるでしょう。
失敗を恐れずにチャレンジできる
最後の共通点は「とにかくやってみる」マインドです。完璧を求めすぎて動けなくなるよりも、「まずはやってみて、改善していく」ことを選んでいる人が成功しやすい傾向にあります。
最初は小さなサービスから始めた女性起業家が、顧客の声を取り入れながら事業を拡大していくケースも多いです。完璧じゃなくてもまったく問題ありません。失敗を学びに変える姿勢こそ、成功のカギです。
成功例に学ぶ!起業準備の4ステップ
実際に起業を成功させた女性たちの多くが、準備段階で「何を」「どの順番で」進めるべきかを丁寧に考えています。起業は思いつきだけで続けられるものではありません。地に足をつけて進めることで、失敗のリスクを減らすことができます。
ここでは、起業準備における基本の4ステップをご紹介します。これから起業を考えている方は、まずこの流れを押さえておくと安心です。
ステップ1:課題を洗い出し、事業内容を決める
まず最初に取り組むべきは、「どんな課題を、どのように解決するか」を明確にすることです。たとえば、自分や周囲が抱える日常の不便やモヤモヤの中に、ビジネスチャンスが隠れていることもあります。
自分の経験や得意分野と組み合わせて考えることで、よりリアリティのある事業内容が見えてくるでしょう。最初から壮大な構想でなくても大丈夫です。小さく始めることが、起業成功の第一歩となります。
ステップ2:ビジネスプランを作成する
事業の方向性が見えてきたら、次に取り組むのは「ビジネスプラン」の作成です。誰に・何を・どのように届けるのかを具体的に整理しておくことで、起業後のブレを防ぐことができます。
ターゲット像(ペルソナ)を設定したり、収益モデルや販売チャネルを整理したりすれば、ビジネス全体の仕組みがクリアになるでしょう。補助金の申請やパートナーへの説明する際にも、ここで立てたビジネスプランは大きな武器になります。
ステップ3:資金調達をする
次に考えたいのが、スタートアップ資金の準備です。自己資金だけで始める人もいれば、補助金・助成金、融資制度などを活用して資金を集める人もいます。
女性起業家の中には、最小限の元手でスタートし、徐々に拡大していった例も多いです。持続可能な範囲での資金計画を立て、安心して事業に集中できる環境を整えましょう。
ステップ4:法的手続きを済ませる
ビジネスを始めるうえで避けて通れないのが、各種法的手続きです。開業届の提出や青色申告の申請、屋号登録、商標取得など、内容に応じた対応が必要になります。副業として始める場合も必要な届け出を忘れずに行い、トラブルを未然に防ぎましょう。
以下の記事では、起業に必要なものリストをまとめて解説しています。「何をそろえれば良いか分からない」という人は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

女性が起業で成功するためのポイント3つ
実際に起業を成功させるためには、共通する考え方や行動のコツがあります。女性ならではの視点や環境を味方につければ、起業のハードルはぐっと下がるはずです。
ここでは、女性が起業を成功させるために意識したい3つのポイントをご紹介します。
女性ならではの視点を活かす
女性が起業するうえで大きな強みとなるのが、細やかな視点や共感力です。たとえば育児や美容、ライフスタイルといった分野では、「こんなサービスがあったらいいのに」という気づきがそのままビジネスチャンスになることも。
実際、成功している女性起業家の多くは、自分の体験や周囲の悩みから事業を生み出しています。自分だからこそ気づける視点が、他の誰かの課題を解決する原動力になるでしょう。

女性向けの起業支援を活用する
起業に向けた不安を少しでも和らげたい方には、女性向けの支援制度を上手に活用するのがおすすめです。ここでは、資金繰りに役立つ制度と、人脈作りに欠かせないコミュニティの2つをピックアップして解説します。
助成金や補助金
どんな事業においても、起業時には準備資金が必要になります。起業にかかる費用の平均値は1,027万円*3であり、決して安い金額とはいえません。そこで活用できるのが、助成金や補助金です。女性起業家が活用できるものとして、下記のものが挙げられます。
女性起業家のコミュニティ
起業家の割合は男性のほうが多い傾向にあるため、女性が集まって協力できるコミュニティは貴重です。女性向けの起業家コミュニティを知っておくと、いざというときに活用できるでしょう。
たとえば、女性向けキャリアスクールSHElikesでは、受講生同士のつながりを活かして情報交換や協業が行われており、心の支えになっている人も多いようです。こうした機会をうまく活用し、事業を前に進めるための糧としてみてください。

女性向けのセミナー・スクールを活用する
未経験からでも安心して学べる、女性向けのキャリアスクールやセミナーも心強い味方になるでしょう。たとえばSHElikesでは、各種Webスキルやブランディングなど、起業に必要な知識を体系的に学べます。
20代はもちろん、40代以降で起業したいと思っている方や、主婦起業など、幅広い女性に選ばれているスクールです。SHElikesが起業におすすめな理由については、以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

起業で私らしい人生を手に入れよう!
起業を成功させるために必要なのは、完璧な準備よりも「まず一歩踏み出してみる」ことです。今回ご紹介した女性たちの成功例にもあるように、小さな挑戦の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。
「いつか起業してみたい」「自分らしく働きたい」と考えている方には、SHElikesの「起業コース」がおすすめです。必要なスキルを体系的に学べるのはもちろん、同じ目標を持つ仲間と出会えるコミュニティもあります。
ひとりで不安を抱えるのではなく、仲間と一緒に理想の未来に向かって歩き出してみませんか?まずは、無料体験レッスンで一歩を踏み出してみてください。


※出典
*1:日本政策金融公庫総合研究所|「2023年度新規開業実態調査」 ~アンケート結果の概要~|p3「~女性の割合は過去最高~」より
*2:日本政策金融公庫総合研究所|女性による新規開業の特徴 ~「2022年度新規開業実態調査(特別調査)」結果から~|p2「1 事業の概要」より
*3: 日本政策金融公庫総合研究所|「2023年度新規開業実態調査」 ~アンケート結果の概要~|p9「4 開業費用と資金調達」より