「Webデザイナーになるためには何から学ぶべき?」「どんなスキルが必要なの?」など、具体的な道筋が見えずに悩んでいませんか?Webデザイナーは一見経験者でなければ就くのが難しそうな職種に思えるかもしれませんが、実務で通用するスキルや知識を身につければ、未経験からでも目指すことが可能です。
この記事では、未経験からWebデザイナーを目指せる理由や具体的な仕事内容とやりがい、必要なスキルや生かせる資格などを解説します。「憧れのWebデザイナーを目指したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】未経験からWebデザイナーになるのは十分に可能!
結論、未経験からWebデザイナーになることは十分に可能です。その背景には、以下のような理由が挙げられます。
- IT人材が不足している
- デザインスキルの習得方法が多様化している
- 実務経験を積みやすい環境が整っている
また、実際に未経験からWebデザイナーに転職し、活躍している事例も多数見られます。たとえば、女性向けキャリアスクールSHElikesの受講生であるmeguさんは、1年半で保育士から正社員のデザイナーへの転職に成功しました。
このことからも、未経験でもWebデザイナーになることは不可能ではないとわかります。ただし、Webデザイナーはスキルや実績が重視される職種です。そのため、魅力的なポートフォリオを作成し、持っているスキルをアピールすることが重要といえるでしょう。


Webデザイナーの具体的な仕事内容
Webデザイナーになるうえで、仕事内容への理解は欠かせません。また、具体的なやりがいを知っておくことで、より熱意を持って学習に取り組めるでしょう。
ここではWebデザイナーの主な仕事内容について解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヒアリング・要件定義:プロジェクトの骨格を決定
はじめはクライアントへのヒアリングを通して、要件定義を策定することからはじまります。以下のような項目を細かくヒアリングし、クライアントとイメージを擦り合わせることが大切です。
- サイトの目的
- ターゲットユーザー
- 現状の課題
- 必要な機能
- デザインの方向性
- 着手時期 など
ヒアリングした内容を元に現状の課題を解決するための仮説を立て、クライアントに合意を取ります。そして、プロジェクトメンバー全員が同じ基準を持ち、開発・デザインを進められるよう要件定義書を作成するという流れが一般的です。
デザイン制作:ビジュアルとユーザー体験を形にする
デザイン制作のフェーズでは、要件定義で固まった骨格に肉付けをしていきます。まず、Webページの設計図であるワイヤーフレームを作成し、情報やボタンの最適な配置を検討します。その後、PhotoshopやIllustrator、Figmaなどを用いて、企業のブランドイメージやターゲットユーザーの好みに合わせた配色、フォント、画像を配置し、サンプルのビジュアルを完成させるという流れです。
ユーザーが迷わず直感的に使えるかの「UI」と、サービス利用を通して快適な体験ができるかの「UX」という視点を持ちましょう。
コーディング:デザインをWeb上で実現する
クライアントからデザインにOKが出たら、コーディングの作業に入ります。コーティングは、画像データであるデザインをWeb上で機能するサイトとして実装させるための大事な工程です。
HTMLという言語でテキストや画像などの構造を作り、CSSという言語でレイアウトや色、フォントといった見た目を整えます。特にベンチャー企業などではWebデザイナーがコーダーを兼ねている場合が多いので、コーディングの知識もあると重宝されるでしょう。
「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由
注目されている職業ですが、なかには「Webデザイナーはやめとけ」という声もあります。ミスマッチを防ぐためにも、その理由を確認しておきましょう。
給料・報酬はスキルと経験により大きく変動するため
Webデザイナーの年収は、スキルと経験によって大きく変動します。 駆け出しのころは先輩デザイナーのもとでアシスタントとして働くことが多く、年収は低くなりやすいです。dodaの調査にある年代別の年収を見てみると、年齢を重ねるにつれて年収が上がる傾向にあることがわかりました*1。
- 20代:341万円
- 30代:407万円
- 40代:433万円
- 50代:429万円
しかし、Webデザイナーはスキルがものをいう仕事でもあります。知識やデザインの幅を広げ、UI/UXデザインやマーケティングといった付加価値を提供できるようになれば、高年収を目指すことも十分可能でしょう。
労働時間が長くなることもあるため
労働時間が長いことも「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由の1つです。Webデザイナーの仕事は、クライアントがいてこそ成り立ちます。そのため、急に納期やデザイン内容の変更があった場合、依頼通りに対応しなければならないことも珍しくありません。
場合によっては徹夜が必要になるなど、労働時間が想像より上回る可能性もあるでしょう。このように長時間労働になりやすく、結果として心身の負担が増えるケースもあることが、Webデザイナーの注意点といえます。
Webデザイナーに向いている人・向いていない人
ここからは、Webデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。どちらに該当しているかチェックしてみましょう。
向いている人
Webデザイナーに向いている人の特徴は、以下の通りです。
- ものづくりが好き
- 細かい作業が得意
- パソコンを使う仕事に抵抗がない
- トレンドに敏感
- 自己管理能力が高い
- 柔軟に働きたい
Webデザインのトレンドは日々変化しているため、常にスキルアップを求めて向上心高く学習できる人が向いています。また、Webデザインの仕事は、細やかで地道な作業が多いです。そのため、黙々と机に向かってデザインを作り続けることが苦にならない人も、適性があるでしょう。

向いていない人
一方でWebデザイナーに向いていない人の特徴は、以下の通りです。
- 自分本位な性格
- 地道な作業が苦手
- トレンドに興味を持てない
- 時間管理が苦手
- コミュニケーション能力が低い
Webデザイナーに限った話ではありませんが、クライアントがいて成り立つ仕事である以上、何よりもクライアントの要望に応えることが優先されます。要望や制約のなかで、Webデザイナーとして最大限のパフォーマンスを発揮していかなければなりません。
そのため、「好きなものを作りたい」という自分本位な性格の人は向いていないでしょう。そのほか、納期を守るための時間管理や職種の違う人とのコミュニケーション能力など、基本的なビジネススキルも欠かせません。
未経験からWebデザイナーになる3ステップ
「経験がないとWebデザイナーは難しい」と言われますが、必要なステップを踏めば未経験から目指すのも夢ではありません。ここでは、未経験からWebデザイナーになるための基本の3ステップを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. Webデザインのスキルを身につける
Webデザイナーとして活躍するためには、デザインの基礎知識からツール操作、コーディングまで、実務で求められる幅広いスキルを身につける必要があります。独学やスクールなど、自分に合った方法で学習を進めましょう。
また、学んだ知識をアウトプットすることも大切です。既存デザインの模写などを通して、実際に手を動かしてみてください。その際は、プロの講師からフィードバックを受けられる環境に身を置くのがおすすめです。第三者の意見をもとにデザインをブラッシュアップすれば、効率的にスキルを身につけられるでしょう。
2. ポートフォリオを作成する
知識やスキルを身につけたら、ポートフォリオを作成します。ポートフォリオは、自身のスキルを証明する作品集のことです。転職したい企業の業界や事業ジャンルをリサーチして、アピールできる作品を載せたポートフォリオを作成しましょう。
未経験の方は実績がないため、架空のWebサイト案件や既存デザインの模写を制作するのがおすすめです。架空案件の場合、「地元にある洋食店のオンライン予約サイト」など具体的なテーマに設定し、デザインの意図や制作の流れを詳細に記述することで、あなたの思考力とスキルを示せるでしょう。

3. 案件に挑戦し、実績を作る
Webデザインのスキルを身につけたら、いよいよ案件に挑戦します。「いきなり案件を獲得するのは難しい」という人で、サービスや店舗を運営している友人・知人がいる場合は、ホームページ制作を引き受けさせてもらえないか交渉するのもおすすめです。
また、クラウドソーシングサイトでバナー制作や簡単なLP修正などの案件を探すのも良いでしょう。初心者の場合は「実績を作ること」が重要なので、はじめはあまり単価を気にしなくても問題ありません。徐々に相場単価やそれ以上を目指し、気長に経験を積んでいきましょう。

Webデザイナーになるために必要なスキル
ここでは、Webデザイナーに必要なスキルについて解説します。
「何を身につければ良いかわからない」という人はぜひ参考にしてください。
デザインの基礎知識
デザインはセンスや直感ではなく、理論に基づいて作るものです。魅力的なWebデザインを作るために、デザインの4原則や配色、レイアウトやフォント選びなど、基礎知識を学びましょう。
また、Webデザイナーにはレスポンシブデザインの知見も必要です。レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに依存しないサイトを構築するデザインのこと。近頃はスマートフォンやタブレットといったさまざまなデバイスが普及しているため、Webデザイナーに必須の知識といっても過言ではありません。
各種デザインツールの使用スキル
Webデザイナーには、いうまでもなくデザインツールの使用スキルが欠かせません。Webデザインで使用する主なデザインツールは、以下の4つに分けられます。
- UI/UXデザインツール
- グラフィックデザインツール
- 画像編集ツール
- ロゴ作成ツール
どれもWebデザイナーとして仕事をしていくうえで必要なツールなので、操作に慣れておきましょう。

コーディングスキル(HTML・CSS)
コーディングとは、Webデザインをブラウザ上で見られるよう、マークアップ言語と呼ばれるHTMLやCSSを用いてサイトを実装することをいいます。HTMLはサイトの骨組み、CSSは装飾に関わる言語です。
コーディングの知識があれば、デザインを実装してくれるコーダーに配慮したデザインを制作できるため、実務が円滑に進みやすいです。場合によっては、デザインからコーディングまでを一貫して担当できることも。そうなれば仕事や収入の幅も広がるでしょう。
マーケティングスキル
ユーザー目線で使いやすいサイトを作るためにも、Webデザイナーにはマーケティングスキルも必要です。マーケティングとは、商品やサービスが「売れる仕組み」を作ること。Webデザイナーが身につけたいマーケティングスキルとしては、以下が挙げられます。
- データ分析
- KPI設計
- ペルソナ設計
- マーケティング戦略
- LPO
- SEO
- ABテスト
- UI/UXデザイン
マーケティングの知識を身につければ、顧客を深く理解したサイト構築が可能になります。その結果クライアントの成果に貢献できれば、市場価値も高まるでしょう。
コミュニケーションスキル
Webサイト制作の現場には、Webデザイナー以外にも多くのメンバーが関わっています。円滑に業務を進めるためには、複数のメンバーやクライアントとコミュニケーションを取れるスキルが欠かせません。
たとえば、クライアントの要望を正確に引き出すヒアリング力や、デザインの意図を論理的に説明するプレゼンテーション力などがコミュニケーションスキルに該当します。デザインを作る時間と同じくらい、人と対話する時間も重要なのです。
Webデザイナーになるために役立つ資格
ここでは、未経験からWebデザイナーを目指すうえで役に立つ資格を紹介します。
資格取得は必須ではありませんが、スキルを客観的に証明するうえで効果的なので、ぜひ参考にしてください。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省より指定を受け、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している検定です。Web業界では唯一の国家検定として認知されています。
1級〜3級まであり、それぞれ学科・実技試験で構成されます。3級であればWebデザイン未経験者も受験可能です。Webにまつわる全般的な内容を理解できるため、知識の定着という面でもおすすめといえます。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催・認定する試験です。試験はスタンダードとエキスパートの2つに分かれ、Webページ作成能力から応用的なWebサイトデザインまで幅広い出題範囲から試験が構成されます。
問題形式はスタンダードは実技、エキスパートでは学科と実技の両方から出題されます。合格率は90%前後と比較的簡単な試験なので、「試しに試験を受けてみたい」という人におすすめです。

Photoshop®︎クリエイター能力認定試験
Photoshop®︎クリエイター能力認定試験は、ソフトウェア活用能力認定委員会が主催するPhotoshopの活用能力を評価する試験です。Photoshopを使って画像ファイルを作成したり、問題の指示に従って作品を作り上げたりなど、コンテンツ制作のスキルを測ります。
スタンダードは実技のみ、エキスパートでは知識・実技形式の問題が出題されます。Photoshopの基礎から応用までの知識を試すことが可能です。Photoshopはデザインのクオリティを高めるうえで欠かせないツールのため、資格を取得しておくと役立つでしょう。
Illustrator®︎クリエイター能力認定試験
Illustrator®︎クリエイター能力認定試験は、ソフトウェア活用能力認定委員会が主催・認定する試験です。ロゴやアイコン、イラストなどのベクター画像を作成するIllustratorのスキルを測ります。
試験はスタンダードとエキスパートの2種類で、スタンダードは実技のみ、エキスパートは知識・実技から問題が出題されます。高品質なWebサイトを作るうえでIllustratorの操作スキルは欠かせないため、客観的に能力をアピールする材料になるでしょう。

WebデザイナーになるならSHElikesがおすすめ!
Webデザインを学びたいけれど、何からはじめれば良いか迷っている人も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、女性向けキャリアスクールのSHElikesです。Webデザインをはじめとする、全45以上の職種スキルを定額で学べます。
以下で、SHElikesの強みである豊富なコースや、学習サポートについて詳しく解説します。

デザイン関連コースが充実
SHElikesでは、デザイン関連のコースが充実しているため、Webデザイナーに必要なスキルを段階的かつ網羅的に学べます。たとえば、「Webデザイン入門」で基礎を固め、「Webサイト制作 デザイン編」で実践的なサイト制作に挑戦する、といった使い方ができます。
さらに「UI/UXデザイン」や「ロゴ・CI」といった専門コースでスキルを深めることも可能です。デザインだけでなく、関連するマーケティングやライティングなどが学べるコースもあるため、多方面のスキルを持つ市場価値の高いデザイナーを目指せるでしょう。
未経験者に嬉しい学習サポートも!
SHElikesでは未経験者でも無理なく学習を続けられるよう、サポートが充実しています。たとえば、ほぼ毎日開催される勉強会「勉強会*」では、コースや課題を進めながらその場で講師に直接質問できるため、学習につまづいてもすぐに解決することが可能です。
さらに、スキルが身についたあとはSHEが紹介するお仕事案件に応募できる機会もあります**。たとえばSHEが主催するコンペ形式の案件は、採用されれば実績としてポートフォリオに掲載できるのが魅力です。Webデザイナーになる前の0→1をSHElikesで達成できるでしょう。
*コースにより状況は異なります。
**すべての受講生のお仕事獲得を保証するものではありません。


未経験からWebデザイナーになった人の事例を紹介!
ここからは、SHElikesを活用し、未経験からフリーランスWebデザイナーとして独立した受講生の例をご紹介します。
保育士からデザイナーになったmichiさん
仕事と家庭の両立に悩み、「家族を最優先にできる仕事がしたい」と考えるようになったmichiさん。そんなとき、SHElikesの体験レッスンへ参加し、「ここで何か新しいスキルを身につけたい!」と入会を決意しました。現在は、時間を気にせず自宅で働くフリーランスロゴデザイナーとして活躍しています。

接客・営業から憧れのWebデザイナーになったAya.さん
幼い頃から憧れていたデザイナーの仕事に未練を抱きながらも、アパレルショップの接客・営業職として働いていたAya.さん。夢を諦めきれずSHElikesへの入会を決意し、デザイン以外の周辺スキルも幅広く習得しました。現在は、会社員デザイナーとして働きつつ、副業でもデザインの仕事を獲得し活躍されています。


最短距離でWebデザイナーを目指すならスクールがおすすめ
未経験からWebデザイナーになるには、実践を積める環境で学ぶことが大切です。Webデザインの基礎知識だけでなく、Webマーケティングやブランディングなど、Web制作に活かせるスキルを掛け合わせて学ぶと、自分ならではの強みを持ったWebデザイナーを目指せるでしょう。
女性向けキャリアスクールSHElikesでは、Webデザイナーに必要な各種スキルのほかに、Webマーケティングやブランディングなど、全45以上の職種スキルを掛け合わせて学べます。デザイナーに欠かせないポートフォリオに特化したコースや、講師からサポートを受けながらポートフォリオを作る機会も!
「効率的に知識やスキルを身につけて、Webデザイナーになりたい!」という方は、ぜひ一度無料体験レッスンへ参加してみてはいかがでしょうか。


※出典
*1:doda「Webデザイナーの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説」より

