「強みがない」と感じていた事務職の私が、AI時代に見つけた自分らしさ

「強みがない」と感じていた事務職の私が、AI時代に見つけた自分らしさ

SNSを開くたびに、特別なスキルや実績を持って活躍している人たちが目に入り、「自分には何も強みがない」と焦ることがありました。特別な資格も、誰かに胸を張って語れるような実績もない。AIの進化によって仕事がどんどん効率化されていく中で、私にできることは残るのか不安になることもありました。

そんな私の考えが変わり始めたのは、日々の小さな違和感や、心が動いた瞬間に目を向けるようになってからでした。AI時代だからこそ、自分の感情に向き合うことや、自分なりの経験から生まれる言葉には、簡単には置き換えられない意味があるのかもしれません。

今回は、「自分には強みがない」と感じていた私が、この時代の中で少しずつ見つけていった、自分らしさについて書いてみたいと思います。

AIのニュースを見るたびに「自分には強みがない」と焦っていた

「これから先、私にできる仕事は本当に残るのだろうか」スマートフォンに流れてくるAI関連のニュースを見るたびに、そんな不安を感じることがありました。文章作成や画像編集、情報収集など、これまで人間が時間をかけて行っていた作業を、AIは短時間でこなしてしまいます。

その便利さに驚く一方で、「私じゃなくてもできる仕事が増えていくのではないか」と、焦りを感じるようになっていきました。特に苦しかったのは、「自分には人に誇れる強みがない」と感じてしまうことでした。

毎日、決められた事務作業をこなしながら過ぎていく日々。入力された内容に誤りがないかを確認したり、必要な情報を整理したりと、正確さが求められる仕事をしていました。そんな日々の中で、「こういう仕事はAIの方が早く、正確にできるようになるのかもしれない」と感じることもありました。「これが私の強みです」と言えるものが見つからず、「何か変えなければ」と思うほど、自分に何ができるのかわからなくなっていました。

「うまく言葉にできない」ことが、苦しかった

SNSには、新しい時代の波に乗って輝く人たちの投稿があふれています。そんな発信を見るたびに、憧れを感じる一方で、「私は何もできていない」と落ち込むことも少なくありませんでした。中でも、自分の考えを言葉にして発信している人を見ると、「どうしてこんなに自然に言葉にできるのだろう」と、自分とは違う世界の人のように感じていました。

私は昔から、自分の気持ちを言葉にすることに苦手意識がありました。誰かに気持ちを伝えようとしても、「うまく説明できない」「違う意味で伝わってしまいそう」と不安になり、送ろうとしていたメッセージを何度も消してしまうこともありました。頭の中にはたくさんの思いがあるのに、うまく言葉にできない。そのことを、ずっと欠点のように感じていました。

自分の気持ちに向き合うことで、見えてきたこと

そんな私が少しずつ変わり始めたきっかけは、女性向けキャリアスクールSHElikesで、ライティングや言語化について学び、自分の考えを書き出すようになってからでした。

SNSを眺めながら、「なぜ今モヤモヤを感じたのだろう」「どうしてこの文章には共感できたのだろう」と、自分の感情について考えてみる。最初はうまく言葉にできなくても、自分の気持ちに向き合いながら整理していくうちに、「私はこういうことを大切にしたいんだ」と気づけるようになっていきました。

同時に、「言語化」に対する考え方も変わりました。以前は、最初から完璧に言葉にすることが大切だと思っていました。でも今は、すぐにうまく言葉にできなくても、自分の気持ちに向き合いながら、少しずつ形にしていけばいいのかもしれないと思っています。

AI時代だからこそ、「人の気持ち」に価値を感じた

仕事や日常の中でも、AIを使う機会が増えてきました。質問をするとすぐに答えを返してくれて、長い文章もわかりやすく整理してくれる。以前なら時間がかかっていた作業が、一瞬で終わることもあり、その便利さに驚かされることが増えました。

一方で、AIが作った文章を読みながら、「正しいけれど、なぜか心に残らない」と感じることもありました。情報はわかりやすいけれど、その言葉を、どんな気持ちで選んだのかまでは伝わってこないように感じていました。

そんな中で、「人の気持ちに寄り添うこと」の価値について考えるようになりました。たとえば、誰かの経験談を読んで「私と同じだ」と安心したり、自分では言葉にできなかった感情を、誰かが代わりに表現してくれたように感じたりした経験はないでしょうか。

完璧な情報よりも、人の想いが込められた言葉に救われることがある。AIが進化していく時代だからこそ、うまく言葉にできなかった気持ちを誰かが言葉にしてくれることには、大きな意味があると思っています。

小さな興味から、「自分らしい強み」が見えてきた

以前の私は、「強み」と聞くと、特別なスキルや目立つ才能だけを思い浮かべていました。だからこそ「自分にも何か特別なものがなければ」と焦り、何もない自分に落ち込むこともありました。

そんな私が変わり始めたのは、強みを探すのではなく、心が動くものに目を向けるようになってからでした。SHElikesで学びながら、「なぜモヤモヤしたのだろう」「どうしてここが気になったのだろう」と考え、 自分の気持ちを書き出してみる。その積み重ねで、自分の考えや価値観に気づけるようになっていきました。

すると、「向いていない」と決めつけていたことにも、挑戦してみようと思えるようになってきました。考えを整理していくうちに、「意外と自分は書くことが好きなんだ」と感じる場面も増えていきました。

そうして自分を知っていくうちに、強みに対する考え方も変わっていきました。強みとは、最初から完成されているものではなく、小さな興味や感情と向き合う中で育っていくものなのかもしれないと思っています。だから今は、強みを見つけてから動くのではなく、気になることを試しながら、自分を知っていくことが大切だと感じています。

AIの進化によって、正解を出したり、効率よく作業を進めたりする場面はこれからもっと増えていくのかもしれません。そんな時代だからこそ、「自分が何に心を動かされるのか」に目を向けることにも、意味があるように感じています。

もし今、「自分には強みがない」と感じている人がいたら、まずは日々感じている小さな興味や心の動きを大切にしてみてほしいと思います。たとえば、モヤモヤした気持ちをノートやスマートフォンに書き出してみるだけでも、自分の気持ちを整理するきっかけになるかもしれません。その積み重ねが、未来の自分らしい強みにつながっていくのだと思います。

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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 kahoさん)

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。