「子育てしかしていない」と思っていた日々が、言葉になった

「子育てしかしていない」と思っていた日々が、言葉になった

子どもを授かり、出産してから、私は長いこと専業主婦をしてきた。

夫の仕事や家族の変化に合わせて転居も多く、「私にできることは子育てくらいだ」と自然と思うようになっていた。もちろん、それが不幸だったわけではない。子どもと毎日一緒にいられる時間は、今思えばとても贅沢だった。

でもその一方で、少しずつ焦りのようなものも感じていた。

友人たちは仕事を続け、結婚や出産を経ても、子どもを預けながら働いている。そんな姿を見るたびに、「私は子育て“しか”していない」という感覚が、心のどこかに積もっていった。

そして下の子の幼稚園入園が決まった頃、その気持ちは一気に現実味を帯びた。

長かった自宅保育が終わる。やっと少し自分の時間ができる。その嬉しさと同時に、「もう働かない理由にできない」とも感じていた。

ちょうどその頃、引っ越しや子どもたちの入園準備など、大きな出費も重なっていた。

「働かなきゃ」

「少しでも収入が欲しい」

そんな気持ちで、私はパートの求人を探し始めた。でも、求人サイトを見ても、自分に何ができるのかわからない。

長く仕事から離れていた自分に、働ける場所なんてあるのだろうか。時間の制約もある。在宅で働くという選択肢が頭に浮かんでも、「本当に自分にできるのか」という不安の方が大きかった。

働きたい。でも怖い。そんな状態だった。

ある時ふと、「在宅で働く」という選択肢が頭に浮かんだ。

家族に大きな負担をかけず、もし今後また転勤や環境の変化があっても、柔軟に働けるかもしれない。そう思ったのがきっかけだった。

「変われるかもしれない」と思えた日

ちょうどその頃、私はSHElikesの無料体験に申し込んだ。

最初は、「何かきっかけが見つかればいいな」くらいの気持ちだった。でもカウンセリングで自分の気持ちを話していくうちに、「本当はやってみたいと思っていたんだ」と気づいた。

その時に言われたのが、「今の使える時間でも、3ヶ月で月3万円を目指せると思います」という言葉だった。

正直、最初は半信半疑だった。本当にそんなことができるのだろうか。ただのセールストークなんじゃないか。そんな気持ちもあった。

でも気になって、私はそのままChatGPTにも聞いてみた。

すると、返ってきたのはほとんど同じ答えだった。もちろん簡単ではない。でも、やるべきことを積み重ねれば、現実的に目指せるラインではある。

そう言われたとき、「もしかしたら、本当に変わることができるのかもしれない」と初めて思えた。とはいえ、すぐに決断できたわけではない。

夫にも相談しながら、「本当に自分にできるのか」「お金をかけて続けられるのか」をずっと考えていた。

でも、迷っている間にも「今できることはやってみよう」と思った。そこで私は、ChatGPTを開いた。

 AIと一緒に、不安を小さくした

正直、それまではAIに少し怖いイメージもあった。でも、自分一人で考えていても答えが出ないことだけはわかっていた。

それなら、まずは聞いてみようと思った。相手が“人じゃない”ことも、当時の私には少し気楽だった。

「今の自分が在宅で働くには、何から始めたらいい?」

そんな質問から始まった。私は昔から、新しいことを始めるのが苦手だった。

「やってみたい」と思っても、必要なものや費用を調べているうちに不安になって、始める前に諦めてしまう。何かを始めても、長続きしないことも多かった。

だから私は、AIと一緒に3ヶ月の行動プランを作ることにした。

完璧な未来予測ではなく、「今週はこれをやる」「次はこれを試す」と、不安を小さな行動に分解していく感覚だった。

何も知らない初心者だからこそ、まずはAIに言われたことを素直にやってみよう。そんな気持ちで、一つずつ動き始めた。

ChatGPTは、今の自分に必要な行動を整理する助けになった。AIに相談することで、「何から始めればいいかわからない」という不安が、少しずつ具体的な行動に変わっていった。

でも、実際に仕事として続けていくなら、やはりきちんと学ぶ必要があるとも感じていた。だから私は、SHElikesへの入会を決めた。

完璧じゃなくても、まず出してみる

私にとって大きかったのは、「学ぶだけで終わらない環境」があったことだった。

ロードマップや課題、コンペなど、“次に何をすればいいか”が見える仕組みがあることで、「何から始めればいいかわからない」が少しずつ減っていった。

入学式や受講サポートのコーチングで印象的だったのは、「初心者でも、完璧じゃなくても、まず挑戦してみよう」という空気だった。

講座を全部受け終わっていなくてもいい。完璧じゃなくてもいい。まず出してみる。

その言葉のおかげで、「自分にはまだ早い」と思っていたコンペや発信にも、少しずつ挑戦してみようと思えるようになった。

もちろん、実際にやってみると簡単ではなかった。「どう書けば伝わるんだろう」「この構成でいいのかな」と、手を動かしたからこそ、次々に疑問が出てきた。

でも、実際に悩みながら書いてみた後に講座を受けると、以前よりずっと内容が入ってきた。ただ受け身で学ぶよりも、「今の自分に必要なこと」として受け取れるようになっていた。

もし一人だったら、不安になって途中で止まっていたかもしれない。でも、「まずやってみよう」と背中を押してくれる環境があったからこそ、私は少しずつ動き続けることができた。

 AI時代だからこそ、自分の言葉で

実際に、コンペや発信のために自分の経験を文章にし始めてみて感じたのは、AIは行動を整理したり、知識を補ってくれたりする存在ではあるけれど、“私の代わり”にはならないということだった。

私は、自分が経験したことしか書けない。子育ての中で感じた孤独も、「働いていない自分」への焦りも、幼稚園に送り出したあの朝のことも、全部私が実際に感じたことだ。

AIは、情報を整理したり、文章を整えたりすることはできる。

でも、「その時どう苦しかったか」「なぜ引っかかったのか」までは、私自身の言葉でしか表現できない。そして、人が共感するのも、きっとそういう“実感”なのだろうと思う。

子育てしかしていない、と思っていた日々も、誰かに届く言葉になるのかもしれない。もし今、「自分には何もない」と感じている人がいたとしても、その人にしか感じていないことが、きっとあるのだと思う。

完璧じゃなくてもいい。うまく言葉にできなくてもいい。

自分の経験や実感を、自分の言葉で伝えることが、AI時代だからこそ大切になっていくのかもしれない。

今は、そんなふうに思っている。

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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 百さん)

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。