「この人生は、いったい誰のための人生なのだろう。」
ずっと、正体の分からない、漠然とした不安の中にいた。安定した仕事、それなりにもらえているお給料、やりがいのある仕事。傍から見たら充実していると思われるかもしれない。
しかし、当時の私は、次々と降ってくるタスクをこなすことで精一杯だった。毎日を生きるだけで一日が終わる。気づけば、「心がときめく瞬間」がなくなっていた。
未来のことを考えてワクワクしたり、「こんなことをやってみたい」と胸が高鳴ったり。
そんな感情は、忙しい日々の中に置き去りになっていた。
1.「社会人が忙しいのは当たり前。弱音は吐けない。」
大学を卒業後、私は6年間、小学校教員として働いていた。目まぐるしい日常だったけれど、子どもたちの成長を支えられる教員という仕事に誇りをもっていたし、やりがいを感じていた。
授業準備や行事運営が追いついていなくても、自分に余裕が全くなくても、「いつも笑顔の先生」という、自分の中の理想の先生であり続けようとした。毎日必死に仕事をした。
だけど気づけば、しんどさがやりがいを上回っていた。
朝7時に出勤して、退勤は午後10時。休憩なんてほとんど取れない。土日も仕事をするのが当たり前。休日は遊ぶ気力もなく、体力回復のために一日中寝ている。
それが3年前までの私の生活だった。
そんな生活を6年も続けていたのは、仕事に対してのたしかなやりがいと「社会人は忙しくて当たり前」「仕事とはそういうものだ」という私の中にあった固定観念に縛られていたから。
無意識に自分を縛り付けていた結果、適応障害になり、教員を退職することになった。
2.「変わりたい、でもどうやって?」
退職をしてからは、日雇いのバイトをしてみたり、派遣で事務職をしてみたりのんびり生きていた。以前よりずっと時間に余裕ができた。
ずっと欲しかったはずの“余白”を手に入れたのに、心が満たされなかった。もちろん、大きな不満があるわけじゃない。 ちゃんと働いて、ちゃんと暮らしている。
でも、「なにかが引っかかる」そんな違和感の正体を言語化できずにいた。大人になるって、こういうことなのかな。毎日を淡々とこなしながら生きていくものなのかな。
未来に期待することもなく、ただ今日を繰り返していく。そんな諦めにも似たような気持ちで、変わり映えのない日常を過ごしていた。
変わりたい。でも、どう変わればいいのかわからない。
進みたいのに、地図がない。
道がわからない迷子の様な気持ちでしばらく彷徨っていた時、SNSで「SHElikes」の無料体験レッスンの広告が流れてきたのだ。
なぜか、その広告から目が離せなかった。
正直、Webデザイナーになる夢があったわけではないし、本業にプラスして在宅業務で副収入が得られたらいいな、と思う程度の軽い気持ちだった。
勢いのまま無料体験レッスンに申し込み、そのまま入会。今思えば、あのときの私は、“スキル”を探していたというより、“新しい自分”に出会いたかったのかもしれない。
そしてその選択が、少しずつ私の人生を変えていった。
3.「これは私の強みかもしれない!」
SHElikesに入会してから、私の世界は大きく広がった。
月1回のコーチングをはじめ、自分と向き合う時間が増えた。「私は本当はどう生きたいんだろう?」と、心の声をちゃんと聞くようになった。
先輩シーメイトさんの話を聞けば、「こんな働き方もあるんだ」と驚かされる。仲間と夢を語り合えば、「私もやってみたい」が少しずつ増えていく。
気づけば、“人生の選択肢”そのものが広がっていた。
そして、それ以上に大きかったのは、「自分の可能性」を信じられるようになったことだった。今までの私は常に誰かと比べながら自分を否定していた。
「あの人の方がもっと上だ」「私なんて…」と自分を信じることができないでいた。
そんな私を救い上げてくれたのが、SHE likesに入って出会った仲間達である。イベントでファシリテーターを務めることになれば、「すごく聴きやすかったよ!」と伝えてくれた。
noteで記事を書けば「文章に引き込まれた」「言葉にすごく共感した」と感想をくれた。最初は、「そんなことないよ」と受け取れなかった。でも、何度も言葉をもらううちに、少しずつ思えるようになった。
——もしかしたら、これって私の強みなのかもしれない。
人の気持ちを想像すること。
言葉で想いを届けること。
相手が安心できる空気をつくること。
教員時代は、“できて当たり前”だと思っていたことが、場所を変えると誰かの役に立つ力になる。それは、私にとって大きな発見だった。
強みって、「誰よりもすごいこと」じゃない。自分では当たり前すぎて気づかなかったことの中に、眠っているのかもしれない。 私自身が認めてあげられなかった私を、仲間たちが認めてくれた。
だから私は今、胸を張って自分のことが好きだと言えるし、自分に自信をもって一歩ずつ歩けている。
4.「私の人生、私が主役!もっと欲張って自由にいきたい!」
以前の私は、“こうあるべき”を優先して生きていた。
安定している方がいい。
ちゃんとした仕事をしなきゃ。
周りに心配をかけちゃいけない。
もちろん、それも大切。でも今は、それだけじゃなくていいと思っている。
「私は本当はどうしたい?」
「どんな毎日を生きたい?」
そうやって、自分の気持ちを主語にして考えられるようになった。働き方も生き方も、もっと自由でいいしもっと欲張りでいい。
会社員かフリーランスか。
結婚するかしないか。
何歳までに何を達成するか。
“正解”を探すより、「自分が心地よくいられる選択」をしてもいい。SHElikesに出会ってからの私は、未来を考えることが楽しくなった。
「こんな仕事もしてみたい」
「こんな場所で暮らしてみたい」
「こんな人になりたい」
以前なら怖くて見ないふりをしていた理想を、今は素直に思い描ける。
人生は、一度きり。だったら、「どうせ無理」と諦めながら生きるより、「やってみたい」を大切にしたい。
遠回りしても、不器用でもいい。自分の心が動く方向へ進んでいきたい。
もし今、かつての私のように、「このままでいいのかな」と感じている人がいるなら。その小さな違和感は、未来を変えるサインかもしれない。
変わりたいと思った瞬間が、きっと人生の転機になる。そしてその一歩は、想像していた以上に自分の世界を広げてくれる。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 りぃさん)
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