「副業を始めてみたいけれど、未経験だしスキルもない……」そのような不安を感じている人も多いのではないでしょうか。近年は、初心者でも挑戦しやすい副業や在宅でできる副業の種類も増え、始めやすい環境が整いつつあります。
この記事では、副業を通じてスキルを磨き、Webライターとして独立した筆者が、未経験から副業を始める際に押さえるべきポイントや具体的なステップを紹介します。また、スキルなしでも始めやすいおすすめの副業や未経験から挑戦できる在宅ワーク、スキルアップを支援するサービスまで、実体験を交えて解説します。
未経験から副業を始める際に知っておくべきポイント
副業を始めるにあたって、事前に確認しておきたいことや未経験だからこそ注意すべき点がいくつかあります。ここでは、未経験から副業をスタートする際に押さえておきたいポイントを紹介します。
副業を始めるうえでの準備や考え方のヒントとして、ぜひ活用してください。
就業規則で副業が禁止されていないか要確認
副業を始める前に勤め先の就業規則を確認し、副業が許可されているかを把握しておきましょう。明確に「禁止」と記載されている場合は、その方針に従うのが賢明な判断です。もし就業規則で副業が禁止されているにも関わらず違反した場合、懲戒処分の対象となる可能性があるため注意が必要です。
記載がない場合は、人事担当者や上司に確認を取っておくと安心です。不確かなまま進めるより、事前に確認しておくことで余計な不安を抱えることなく、副業に前向きに取り組めます。安心してスタートを切るためにも、最初に押さえておきたい大切なポイントです。
年20万超えの副業所得を得たら確定申告が必要
副業で年間20万円を超える所得がある場合、確定申告が必要です*1。ここでの「所得」とは、収入から経費を差し引いた金額を指します。
たとえば、在宅での副業のために使った通信費や書籍などの経費を引いた結果、所得が20万円以下であれば申告は不要です。副業を始める際には、領収書の保管や支出の記録をこまめに行い、収支の管理を意識することが重要です。
怪しい案件には要注意
未経験から副業に着手する際には、案件を探すことから始まりますが、注意したいのが怪しい案件です。「すぐに稼げる」「一日で○○万円即金」など、さまざまな謳い文句で応募を促すものがあります。
このように、楽に収入を得られるような、応募者に都合の良すぎる案件には注意しましょう。応募する前に、依頼元の情報や口コミ・評価を調べ、信頼できる案件かどうかを慎重に判断することが大切です。
安定収入を得たいならスキルが身につく副業を
安定した収入を目指すなら、スキルなしでできる副業よりも、スキルが身につく副業を選ぶのがおすすめです。スキルを継続的に磨くことで、対応できる案件の幅が広がり、単価の高い仕事や継続的な依頼を受けやすくなります。
さらに、習得したスキルを応用してほかの仕事に展開できれば、収入源の分散や働き方の自由度も高まります。将来的なキャリアの選択肢を広げるためにも、「学びながら収入を得る」という視点を持って取り組むことが大切です。

スキルなしからすぐ始められる副業4選
スキルや経験がなくても、今すぐ始められる副業は意外とたくさんあります。ここでは、スキルなしでも取り組みやすい副業を4つ紹介します。
まずは気軽に取り組めそうなことから、自分のライフスタイルに合ったものを選んでみてください。
データ入力・文字起こし
集中力に自信がある人や黙々と作業するのが好きな人には、在宅でできるデータ入力・文字起こしの副業がおすすめです。
仕事内容には、会議やインタビュー、YouTube・SNSなどの音声を文字に起こす作業や、アンケート個票や統計データの入力作業などがあります。未経験の人は、たとえばSNSが好きなら、X(旧Twitter)やInstagramの投稿動画・音声の文字起こしなど、関心のある分野を選ぶことで、業務そのものを楽しみながら取り組めます。
写真・動画販売
写真・動画販売は、自分で撮影した写真や動画をインターネット上で売って収入を得る方法です。専用のプラットフォームに出品し、購入されることで報酬を得られます。
どの写真や動画が売れているのかをあらかじめ調査することで、ニーズが高く需要がある写真・動画を出品できるでしょう。日頃から写真や動画を撮影するのが好きな人は、趣味の延長のような感覚で楽しめます。
フリマアプリで不用品販売
「使わなくなったものを、せっかくなら誰かに役立ててもらいたい」と考える人には、フリマアプリを使った不用品販売がおすすめです。洋服や小物、本などの売りたい品をスマートフォンで撮影し、自分で価格を設定して出品することができます。
また、商品を検索すると、どのくらいの価格で取引されているかが分かるため、相場を参考にしながら適正の価格をつけることができます。取引価格の目安が分かるため、初めてでも価格設定に迷うことなく取り組みやすいでしょう。
覆面調査(ミステリーショッパー)
覆面調査とは、飲食店や宿泊施設、小売店などに調査員が一般客として来店し、実際に商品やサービスを利用したうえで、その質や対応を評価する仕事です。
覆面調査を通して店舗は、顧客のリアルな声に寄り添い、サービスをより的確かつ魅力的に高める仕組みを整えることができます。仕事は覆面調査を専門に扱うプラットフォームに登録することで始められます。副業として始める際は、信頼性の高い運営元であるかを事前によく確認したうえで活用しましょう。
未経験から始めやすいおすすめ在宅副業6選
「スキルなし・未経験だけど、家でできる仕事を探したい」という人にとって、在宅副業は始めやすい選択肢です。
ここでは、未経験からでも挑戦しやすく、将来的なキャリアにもつながるおすすめの在宅副業を6つ紹介します。
いずれもパソコン1台で始められ、実務を通してスキルを磨き成長していける仕事です。それぞれの業務内容を参考にして、自分に合った副業を見つけてみてください。
Webライター
Webライターとは、インターネット上で公開・配信される広告や記事などの文章を書く仕事です。業務の幅は広く、クライアントの目的に応じて、以下のようなさまざまな媒体に対応します。
- 企業のオウンドメディアやメールマガジンの記事
- 商品紹介文、導入事例、インタビュー記事の作成
- LP(ランディングページ)、SNS投稿、社内報などのコンテンツ制作
- YouTubeやLINE向けのシナリオ作成
- Web広告文やプレスリリースのライティング
読み手のニーズを的確に捉え、共感を呼び起こしながら、自然な流れで行動に導くテクニックが求められます。言葉選びひとつで人の気持ちを動かし、ビジネスや社会に貢献したい人におすすめの副業です。

Webデザイナー
Webデザイナーとは、Webサイトの企画やデザイン、制作を行う仕事です。クライアントに「誰に、何を、どう伝えたいか」といったコンセプトや課題をヒアリングし、それをもとに最適なWebデザインの方向性を決めていきます。
HTML/CSSといったコーディングの基本知識に加えて、Illustrator、Photoshop、Figmaなどのデザインツールを扱えると、より幅広い業務に対応しやすくなるでしょう。デザインを通じて、クライアントの課題を解決し、ビジネスの成果向上に貢献できる副業です。

Webマーケター
Webマーケターは、WebサイトやSNSなどのオンラインツールを活用し、商品やサービスが選ばれる「仕組み」をつくる仕事です。たとえば、SNS広告やリスティング広告による集客施策を考えたり、サイトのアクセス状況を分析して改善を図ったりします。
データを分析し、改善策を立てていくため、数字に抵抗がない人や論理的に考えるのが好きな人に向いています。施策の効果が具体的な数値で可視化できるため、工夫や学びが成果に直結しやすく、やりがいを感じやすい副業といえるでしょう。
動画編集者
動画編集者は、映像素材に文字や音を加え、目的に合った動画へと仕上げる仕事です。Adobe Premiere ProやAfter Effectsなどの編集ソフトを使い、不要な部分をカットしたり、テロップ・BGM・効果音を加えたりして、視聴者にとって魅力的な映像をつくっていきます。
動画編集では、クライアントの意図を汲み取りながら「どう見せたら面白くなるか」「どうすれば印象に残るか」を考える力が求められます。見る人の心を動かしたり、伝えたいメッセージを届けたりするためにアイデアを出しながら取り組める人に向いているでしょう。

SNS運用代行
SNS運用代行は、企業や個人に代わってX(旧Twitter)やInstagram、TikTok、FacebookなどのSNSアカウントを管理・発信する仕事です。投稿内容の企画や発信、フォロワーとのやり取りなどを通じて、アカウントのファンを増やし、魅力を広めていきます。
流行やトレンドなどの情報収集をするのが好きで、日頃からSNSを見たり発信したりしている人に向いている副業です。「今どんな投稿がバズってる?」「こんな投稿が好き」「どんな言い回しが好印象?」といった日頃から触れていることで身につくリアルな感覚を、そのまま副業として生かせます。
プログラマー
プログラマーは、システムやアプリケーションを動かすために、コンピュータに指示を出す仕事です。その際に使用されるのが、プログラミング言語です。 たとえばWebサイトの制作にはJavaScriptやPython、スマートフォンのアプリならJavaやSwiftというように、目的に応じて最適な言語を選び組み立てていきます。
プログラマーの仕事では、「どうすれば正しく動くか」「どの手順で組み立てると効率的か」といった論理的に考える力が求められます。手順を整理するのが得意な人や、じっくり考えて組み立てていくのが好きな人に向いている副業です。

未経験から副業を始めるステップ
ここでは、未経験から副業を始める手順を紹介します。
未経験からどのように副業に取り掛かるか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
1.副業の目的を明確にする
まず副業を「何のために行うのか」を明らかにするために、具体的な言葉で言語化してみましょう。目的が明確になることで、「その目的を達成するために何をするべきか」「どんな副業を選ぶと叶えられるのか」「どのようなスケジュールで進めていくか」といった計画が立てやすくなります。
筆者の場合、「専門性を身につけて将来的には独立したい、在宅でできる仕事が理想」と考えていたため、信頼につながるスキルや実績を積めるオンラインの仕事を選ぶ方針を立てました。このように目的を定めることで、自分に合った副業の方向性も見えてきます。
2.自分に合った副業を選ぶ
副業を通して叶えたい目標に合わせて、自分に合った副業を選びましょう。筆者の場合は、「専門性を身につけて、いずれは独立したい」という目的があったため、実務を通じてスキルを高め、ポートフォリオを積み上げられる副業を探しました。また、文章を書くのが好きだったことから、Webライティングに注目しました。
「本業に少しだけ収入をプラスしたい」という人は、スキルなしでもすぐに始められる副業を選ぶのもよいでしょう。自分の「好き」や「得意」を軸に考えると、より熱中できる副業に出会いやすくなります。
3.副業に必要なスキルを身につける
副業を始める前に、まずは最低限のスキルや知識を身につけましょう。たとえ未経験でも、ある程度の基礎知識があることで、仕事の進め方やクライアントとのやり取りに自信が持てるようになります。また、「未経験から始めやすいおすすめ在宅副業6選」で紹介した副業は、始めやすさはあっても、継続的に収入を得るうえで基礎知識や一定のスキルが必要です。
書籍や動画、オンラインスクールなどを活用して、自分が目指す分野の基本を学んでおくのがおすすめです。自発的な学びの経験や基礎知識の有無によって、案件に応募したときの説得力も変わるでしょう。
4.案件を探し応募する
スキルがある程度整ったら、いよいよ案件探しと応募に移りましょう。案件は、クラウドソーシングサイトやSNS、または企業の募集ページなど、さまざまな場所で見つけることができます。
筆者の場合は、クラウドソーシングで初心者を受け入れている案件に応募しながら、少しずつスキルを磨き、やがて企業との直接取引など、難易度の高い案件にもチャレンジしていきました。実績や経験が増えると採用される確率も高くなっていきます。少しずつ対応領域を広げていき、自分の目的に近づいていきましょう。
手に職がつく副業スキルを習得するならSHElikes
副業を始めたいけれど、「何から学べばいいのかわからない」「本当に未経験でもできるの?」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが、女性向けキャリアスクール SHElikes(シーライクス)です。未経験からでも副業で活躍できるスキルを学ぶ場として、多くの受講生がスキルアップに励んでいます。ここでは、SHElikesの特徴を紹介します。
SHElikesは50以上の職種スキルが定額で学び放題
SHElikesでは、WebライティングやWebデザイン、プログラミングなど、50以上の職種スキルが定額で学び放題。自分に合ったスキルや働き方を見出すために、オンラインコーチングで目標を設定し、定期的な振り返りも行います。実務経験を積める「お仕事チャレンジ*」を活用し、副業に踏み出した人も少なくありません。
専門スキルや経験がなく不安を抱えていた人も、SHElikesで学びながら未経験から副業をスタートし、現在ではライターやデザイナー、マーケターとして活躍しています。受講生のリアルな体験談に興味がある人は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
*お仕事チャレンジ:一定のスキルが身についた方向けに、お仕事に挑戦できる機会の提供を行っています。ただし、すべての受講生のお仕事獲得を保証するものではありません。

未経験から副業を始めて理想の働き方を実現した先輩の事例
未経験から副業を始めることを検討されている方は、実際に同じような状況からスタートして成功を収めた先輩たちの事例も参考になるかもしれません。ここでは未経験からスキルを習得し、副業で理想の働き方を実現することを実現した先輩たちの事例を2つご紹介します。
40代未経験から副業デザイナーに|好きなことで副収入を獲得
事務職の派遣として働いていた薫さん。コロナ禍をきっかけに自分のキャリアを振り返ったとき「これといったスキルがない」ことに気づき、新しく仕事につながる何かを学びたいと考えました。昔から何かを作ることが好きで、写真加工やオリジナルデザインの年賀状作成などを趣味で行っていたことから、Webデザイナーに憧れを抱くように。
「”好き”を磨いて、デザイナーの仕事がしたい」と思い、SHElikesに入会しました。デザイン系のコースを中心に学習し、コミュニティ活動ではイベントのバナー制作なども経験したそうです。そこから約1年の学習期間を経て初案件を受注し、現在は営業事務の派遣業務と並行してアニバーサリーアイテム(命名書やマンスリーカードなど)の受注販売を行う副業デザイナーとして活動しています。
薫さんが手にした成果
- 40代・未経験から約1年で副業デザイナーとしての活動開始
- 派遣業務と副業のバランスを取った理想的な働き方を実現
- 好きなお祝いごとに関わるアニバーサリーアイテムデザインで収入を獲得

憧れの副業ライターデビュー|月1〜4万円の副収入も
YouTube運営やオウンドメディアのライティングを担当していたなこてんさんは、職場環境が厳しく長期間続けていく自信を失っていたそう。自分のスキルやキャリアへの迷いを抱えながらも、未経験分野への挑戦意欲と副業への関心を持っていました。SHElikesのイベントがきっかけで転職に成功したあと、「インタビューライティングにも挑戦したい!」という想いが芽生え、改めて学んでみることに。
ライティングコースやインタビューライティングコースを通じて、企画立案から取材準備まで総合的に学習し、取材に臨む基礎的な姿勢を身につけました。学習成果をポートフォリオにまとめたところ、それをきっかけに初の取材案件を獲得!現在はカスタマーサクセスの本業をしながら取材・コラムライターとして月1〜4万円の副収入を得てます。
なこてんさんが手にした成果
- 改めて自分のやりたいことに気づき、勉強を開始
- 憧れの取材ライターとして副業で月1〜4万円の安定収入獲得
- ライティングの自主制作を集めたポートフォリオから継続案件受注

未経験からでも副業でキャリアは広げられる
副業で大切なのは、目的を明確にし、自分に合った副業を見つけて、無理のないペースで進めていくこと。コツコツ取り組めば、副業が将来のキャリアを広げる大きな一歩になるはずです。「未経験から手に職をつけたい」「副業で生かせるスキルがほしい」と感じているなら、女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)がおすすめです。
「何から始めていいか分からない」といった不安を抱える人のために、さまざまなキャリアサポートを用意しています。無料体験レッスンも随時開催しているので、まずは気軽に雰囲気を感じてみてください。

※参考
*1:国税庁|No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人

