Webライターとしての活躍を目指すにあたって、資格は必須ではありません。しかし、資格を保有しておくことが有利になる場面もあります。
Webライティングにまつわる資格には、基本的な知識を証明するものから専門性の高いものまでさまざまです。そのため、どの資格取得を目指すべきかわからないという方も少なくないでしょう。
今回は、Webライティングに役立つ10の資格をピックアップして紹介します。取得のメリットや効率的にWebライティングスキルを高める方法も解説するので、基本的な知識を身につけたい方、スキルアップを目指す方はぜひ参考にしてください。
Webライティングに関する資格を取得するメリット
Webライターは経験や実績が重視される仕事のため、必ずしも資格が必要というわけではありません。しかし、Webライティングに関する資格を取得するメリットはあります。詳しく確認しておきましょう。
資格取得に向けた勉強を通じて知識を得られる
ひとつめのメリットは、Webライティングの業務に活かせる知識を得られることです。資格取得に向けたテキストや講座は、必要な知識が体系的にまとめられています。
資格取得に向けて勉強を進めていくことで、文章作成やSEO、著作権などWebライティングに必要なスキルが身につきます。実務と並行して勉強することでより知識も深まりやすく、効率的にスキルアップができるでしょう。目的に応じた実践スキルを学ぶことでWebライティングの質が高まることにもつながります。
スキルの証明として示せる
資格はスキルの証明としても示すことができます。Webライターは資格がなくてもパソコンとインターネット環境さえあればできる仕事だからこそ、挑戦する人も多いでしょう。資格の保有は一定以上のスキルや知識があることの証明にもなり、ほかのWebライターとの差別化にもつながります。
特にまだ実績の少ないWebライター初心者には、スキルを証明するひとつの方法になるでしょう。自分のスキルを示す材料ができれば、Webライターとしての自信にもつながります。
Webライティングに役立つ資格10選!
Webライティングに役立つ資格を10個ピックアップしました。
- WEBライティング技能検定
- Webライティング能力検定
- 文章読解・作成能力検定
- 日本語検定
- 日本漢字能力検定
- Webリテラシー試験
- ビジネス著作権検定
- SEO検定
- 校正技能検定試験
- 特定分野の専門資格
それぞれの資格の特徴を確認していきましょう。
1.WEBライティング技能検定
WEBライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が行う民間試験です。教材基礎編ではネット上で不特定多数に仕事を依頼するクラウドソーシングという働き方への理解を、実践編ではクラウドソーシングを介するライティング能力を測ります。試験を突破するとWebライティング実務士として認定され、一部のクラウドソーシングサイトで優遇されるというメリットがあります。クラウドソーシングでの受注率を高めたい方におすすめです。
検定名 | WEBライティング技能検定 |
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受験方法 | オンライン受験 |
受験料(税込) | 6,000円 |
主催団体 | 一般社団法人クラウドソーシング検定協会 |
公式サイト | https://crowd-kentei.or.jp/ |
2.Webライティング能力検定
Webライティング能力検定は、一般社団法人日本WEBライティング協会®が行う民間資格です。
日本語の使い方はもちろん、Webライティングスキル、コピーライティング、メールライティング、SEOなど、Webライターに必要なスキルが幅広く出題されます。
トラブルを避けるための法律知識や炎上対策も出題範囲に含まれているのも特徴のひとつ。点数により等級が決まり、最も難易度の高い1級を取得すると高いライティングスキルの証明になることに加え、仕事紹介を受けられる可能性もあります。
検定名 | Webライティング能力検定 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 17,600円 ※中高生、大学生、短大生:8,800円 ※YouTube動画講座セット:25,300円(1級取得を目指す方向け) |
主催団体 | 一般社団法人日本WEBライティング協会® |
公式サイト | https://xn--web-pi4be7e0holjd5279abzjl89cqqd.com/contents/kentei/ |
3.文章読解・作成能力検定
文章読解・作成能力検定、通称「文章検」は、公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施している民間資格です。
文章検は文章でのコミュニケーションスキルを高め、相手に伝わる文章力を育むことを目的としています。そのためには論理的に組み立てた分かりやすい文章でなくてはなりません。文章検取得に取り組むことで、筋道を立てて文章を執筆するスキルを習得できます。Webライターとして活躍するための、土台となる文章力を高めたい方にお勧めです。
検定名 | 文章読解・作成能力検定 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 2級:4,000円 準2級・3級:3,000円 4級:2,000円 |
主催団体 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
公式サイト | https://www.kanken.or.jp/bunshouken/ |
4.日本語検定
日本語検定は文部科学省が後援する資格です。漢字や言葉の意味、語彙、文法と、総合的な日本語能力を測ります。
Webライターとして働くうえで、日本語の知識は欠かせません。日本語の知識やルールを正しく理解することで、日本語を正しく扱えるようになるでしょう。
小学2年生レベルの7級から始まり、1級は実践的な日本語を身につけた社会人レベルと、難易度に幅があります。Webライターであれば1級もしくは2級の取得を目指すのがおすすめです。
検定名 | 日本語検定 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 1級:6,800円 2級:5,800円 3級:4,300円 4級:3,000円 5級:2,300円 6級・7級:2,200円 |
主催団体 | 特定非営利活動法人 日本語検定委員会 |
公式サイト | https://www.nihongokentei.jp/ |
5.日本漢字能力検定
日本漢字能力検定、通称「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会が行う公的検定です。
漢検は漢字の意味の理解と文章で正しく使用するスキルを測ることを目的としています。日本語のほとんどは漢字で成り立っているため、漢字を知っておくことで表現の幅が広がります。誤字脱字の防止にもつながり、ライターとして取得しておいて損はない資格です。
12の階級にわかれていますが、高校生までに習う漢字を対象とした2級を取得できれば、WEBライティングにも役立てることができるでしょう。語彙力を高めたい方におすすめの資格です。
検定名 | 日本漢字能力検定 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 1級:6,000円 準1級:5,500円 2級:4,500円 準2級・3級・4級:3,500円 5級・6級・7級:3,000円 8級・9級・10級:2,500円 |
主催団体 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
公式サイト | https://www.kanken.or.jp/kanken/ |
6.Webリテラシー試験
Webリテラシー試験は、株式会社ボーンデジタルが運営する民間資格です。Webにまつわる仕事をするうえで、適切なリテラシーを備えているかが試されます。
Webデザイナー、Webディレクター、Webプロデューサーという3つの職種に必要な知識の理解が求められます。クライアントと仕事をする際の基本ルールや用語が学習できるため、コミュニケーションを円滑にして仕事の幅を広げたい方におすすめです。
検定名 | Webリテラシー試験 |
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受験方法 | オンライン受験 |
受験料(税込) | 11,000円 |
主催団体 | 株式会社ボーンデジタル |
公式サイト | https://webken.jp/literacy/ |
7.ビジネス著作権検定
ビジネス著作権検定は、サーティファイ著作権検定委員会が運営し知的財産研究教育財団が監修を行う民間資格です。
コンテンツ作成において文章や画像の著作物を扱う場合、慎重な取り扱いが求められます。著作権違反やモラルに反した記事を作成すると訴えられる可能性もあるため、Webライターとして働く以上著作権の知識は身につけておく必要があるでしょう。
過去の判例が問題になっているため、実践的な学びにつながります。また、ビジネス著作権検定の上級に合格すると、国家資格である知的財産管理技能士の受験資格を得ることができます。
検定名 | ビジネス著作権検定 |
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受験方法 | オンライン受験 |
受験料(税込) | 初級:5,300円初級:5,300円 上級:8,200円 |
主催団体 | サーティファイ著作権検定委員会 |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/bc/ |
8.SEO検定
SEO検定は、一般社団法人全日本SEO協会が運営する民間資格です。
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字をとった言葉で、検索エンジン最適化を意味します。Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指すための、WEBライティングに欠かせない手法です。
4つの等級が設けられており、自分の知識に合わせて選択できます。SEOの知識を持っていることで、ライターとしての活躍の幅が広がるでしょう。Webライターとして仕事の幅を広げたい方は、学んでおくとよいでしょう。
検定名 | SEO検定 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 1級:8,800円 2級:6,600円 3級・4級:5,500円 |
主催団体 | 一般社団法人 全日本SEO協会 |
公式サイト | https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/ |
9.校正技能検定試験
校正技能検定試験は、編集者や構成者を要請する日本エディターズスクール主催の民間資格です。
校正とは、コンテンツ作成時に文章の誤りや内容の不具合を直すことを指します。Webライターは自分が執筆した記事を推敲して提出するのが基本ですが、校正の視点が把握できれば質の高い記事を仕上げることにつながります。保有しておくことで、文章の正確性をアピールすることにもなるでしょう。
検定名 | 校正技能検定試験 |
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受験方法 | 会場受験 |
受験料(税込) | 上級:9,900円 中級:8,800円 |
主催団体 | 日本エディターズスクール |
公式サイト | https://www.editor.co.jp/exam/ |
10.特定分野の専門資格
特定分野の専門資格を取得すると、専門分野に特化したライターとして活躍できる可能性もあります。資格によっては記事の監修ができるなど、仕事の幅を広げるのに役立つでしょう。たとえば、おすすめの資格は以下のとおりです。
資格名 | 特徴 |
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FP技能検定 | 貯蓄や投資など、お金にまつわるプランの立案や相談の技能を測る試験。金融関連の記事執筆に役立つ。 |
日本化粧品検定 | 化粧品の幅広い知識が問われる試験。美容関連の記事執筆に役立つ。日本化粧品検定の主催元が行う「コスメライター養成講座」の受講により、コスメライターに認定される。 |
観光プランナー | 地域活性などの分野でプランナーとして活躍できることを証明する資格。観光地や地域紹介の記事執筆に役立つ。 |
宅地建物取引士 | 不動産の公正な取引をチェックできる国家資格。不動産関連の執筆は専門的な知識が求められることもあり、宅地建物取引士の資格を保有していると重宝される。 |
野菜ソムリエ | 野菜やフルーツの知識を認定する資格。料理やレシピ関連の記事執筆に役立つ。 |
【番外編】Webライティングに役立つ講座
Webライティングに役立つ講座もあわせて確認しておきましょう。
ほぼ日の塾
ほぼ日の塾は、コピーライター糸井重里さん主催の「ほぼ日刊イトイ新聞」が不定期で行う塾です。
80人クラスでは、コンテンツづくりの姿勢や背景、価値観などについて、対話形式で理解を深めていきます。
人数を絞って行われる実践編では、課題に取り組みながら実践的なコンテンツつくりに挑戦。ほぼ日の塾をきっかけとして新しいコンテンツが生まれたり、外部ライターとして「ほぼ日刊イトイ新聞」に携わったりすることもあるそうです。
Webライティングのヒントを得たい、仲間との出会いが欲しいという方は、次のほぼ日の塾開催をチェックしておくとよいでしょう。
編集・ライター養成講座(宣伝会議)
編集・ライター養成講座は、長年の実績をもつ出版社「宣伝会議」が行う講座です。
メディア業界のプロで構成される講師陣からライティングを基礎から学ぶと同時に、仕事のノウハウを習得できます。
目指すのは、単に文章がうまいライターではなく、ユーザーの読みたくなるコンテンツを提供できるライター。Webと紙媒体それぞれの特性を押さえたライティングの仕方や現在求められているスキルを踏まえた、実践的なカリキュラムが特徴です。
半年間・全40回の講義を通じて、企画の立て方や取材スキル、文章の書き方を習得していきます。人の心を動かすライターになりたい方におすすめです。
効率的なスキルアップ法!SHElikesをおすすめする理由
Webライティングに役立つ資格取得と合わせて、SHElikes(シーライクス)で学ぶのもおすすめです。その理由には以下のような点が挙げられます。
詳しく確認していきましょう。
さまざまな分野のライティングを網羅的に学べる
SHElikesでは、さまざまな分野のライティングを学ぶことができます。例えば以下のコースがあります。
- ライティング
- SEOライティング
- セールスライティング
- コピーライティング
- インタビューライティング
- エッセイライティング
基礎的なライティングスキルはもちろん、Webライターとして身につけておきたいスキルを網羅的に習得できるのがSHElikesの特徴です。おすすめの学習ルートも提示してくれているので、ライティング初心者でも安心して学習を進めることができます。
興味のあるコースが学び放題となっているため、ライティングに関するコースはもちろん、関連のあるコースの受講も可能です。
実技試験に挑戦してフィードバックがもらえる
SHElikesに設けられている各コースでは、それぞれ与えられた課題に挑戦し、フィードバックを受けることができます。
インプットだけでなくアウトプットも行うことで、知識やスキルが身に付きやすくなるのも、SHElikesの魅力のひとつです。
プロの目線でフィードバックしてくれるため、実際のWebライティングの視点を学ぶことにもなるでしょう。インタビューライティングの実技試験では採点をしてもらえることで自分の現在地が把握しやすくなります。
挫折しにくい環境が整っている
独学では疑問を解消しにくい、頑張るモチベーションを保ちにくいなどの不安点がありますが、SHElikesには挫折しにくい環境が整っています。
同じ受講生の仲間とSNS等を通して繋がることで、切磋琢磨しながら学ぶことができます。さらに、目標に対する達成率をみんなでシェアするオンラインでのグループコーチング*も月に1度設けられているのも特徴です。
理想を形にするための行動が明確になり、モチベーションの維持にもつながります。同じ目標に向けて頑張る仲間ができるのも、大きなメリットです。
*SHEオリジナルのコーチングで、理想の人生を棚卸しして、毎月の目標を立て、先月の振り返りを行います。
受講を経てプロとして活躍している事例・実績がある
SHElikesを受講してプロのWebライターとして理想の働き方を叶えた方もたくさんいます。ロールモデルがいることは、頑張る励みにもなるでしょう。SHElikes受講生のその後を追ったインタビュー記事も掲載されているので、参考にするのもおすすめです。
たとえばなりーさんは、もともとWebライター未経験の専業主婦でしたが、SHElikesで学びを深め、毎月開催されるライターコンペで実績を作ったりコミュニティを運営したりと着実にスキルを高めていき、現在はフリーライターとして活躍されています。
Webライティングの資格取得でスキルアップを目指そう
今回は、Webライティングにまつわる資格について解説しました。
Webライティングに関係のある資格はたくさんあり、「スキルの証明になる」「体系的に学べる」などのメリットがあります。また、スキルアップのために資格取得を目指すのもひとつの方法です。ただし、Webライターに必ずしも資格は必要ありません。
資格を取得して学びを深めるのも大切ですが、Webライターとして報酬を得るには実践的なスキルも必要不可欠です。
Webライティングのスキルを身につけるなら、女性向けキャリアスクールSHElikesで学ぶのもおすすめです。自分のペースで、さまざまな分野のライティングを広く学ぶことができます。Webライティングスキルを身につけたいなら、まずは無料体験レッスンに参加してみてください。