生きていれば誰しも、自分の本音や不満を、押し殺さざるを得ない場面があると思います。
そんな場面が一番多いのは仕事ではないでしょうか。
少なくとも、私はそうでした。
今回は、自分の本音や不満を押し殺し続けて転職を繰り返し、ついには2024年の1年間で3回退職して得た、ピンチをチャンスに変えるコツをお話します。
アパレルデザイナーを目指して辿り着いたのは、営業事務
もともとはアパレルデザイナーを目指していました。
1番最初に働いた会社では、生産管理でデザイナーのアシスタントを経験したのち、デザイナー職へ、というコースだったのですが、途中で業績が悪化しリストラ。
一縷の望みをかけて別の会社へ転職するも、配属されたのはまたもや生産管理。
これが初めての転職です。
転職してはみたものの、1度ハマってしまったループから抜け出す事は難しいものでした。
いつまでも希望のデザイナー職には就けなかったこと、働き方もきつく体も精神も限界だったため、アパレル業界自体を辞めてしまいました。
その後、ほかにやりたいこともスキルも無かったので、最初は未経験でも働けた営業事務を、いくつか会社を変えながら、今まで続けてきた、というのが私の経歴です。
もやもやした日々をやり過ごし続けた結果、1年で3回の退職
社会人になって年月が経つと、自分で独立してお店を出したり、フリーランスとして働く友人も出てきます。
また、私はYouTubeを見るのが大好きなのですが、ニッチな趣味や知識を万人が楽しめるコンテンツに仕立て上げて動画を投稿し、収入を得ている人がたくさんいます。
みんな、自分の好きなこと、得意なことを生かして仕事にしている人たちです。
それに引き換え、好きでもない仕事を収入のためだけに続けて、毎日をやり過ごしている自分。
「一生このままなのかな」
と、半ばうんざりしていたときに、SNSの広告でSHElikesという、女性向けのオンラインキャリアスクールを見つけ、入会しました。
そこで、昔から文章を書くことは得意だったので、Webライターのスキルを身につけて、もっと自由な働き方、ひいてはもっと自由な生き方を手に入れるべく、学習を開始。
ですが、仕事で疲れ果ててしまい、思うように学習が進まず、もやもやする日々。
生きていくうえで必要ではありますが、仕事に使う時間は邪魔だとすら、感じるようになっていました。
そうなると、もともとあまり上手くいっていなかった仕事は、さらに上手くいかなくなり、2024年2月に2年程働いた会社をクビに。
すぐ次の職場が決まるも、半年程で人員削減のため2024年9月に2社目を退社。
その次の職場もすぐ決まったものの、会社に合わないという理由で、今度は2024年10月に3社目をクビに。
嫌々ながらも、与えられた仕事はこなしていたのに、なんでこんな目に合わなければいけないのか。
致し方ない事情も、こちらの言い分も3社それぞれありますが、とにかく言えることは、かなり不満に思っていました。
不満に思う理由を整理したら、視点が変わった
今年3社目を退職したときはもう、次の職場を探そうという気力もなくなっていました。
でも、なぜ邪魔だとすら思っていた仕事を辞めることが、こんなに不満なのか?
ふと疑問に思ったので、自分の気持ちをあらためて整理してみました。
・仕事はこなしていた
・退職する気はなかったのに辞めさせられた
・金銭面での不安がある
・転職先を探すのが面倒
というのが、2024年3回の退職に対する具体的な不満の内容です。
退職に対する不満の内容を整理してみると、「〇〇で成果を上げたかったのにできなくなる」「転職先ではせっかくつけたスキルを生かせるとは限らない」というような、仕事に対して前向きな理由がひとつもありませんでした。
世の中の全員が、好きな仕事をしているわけじゃないし、例え好きな仕事じゃなかったとしても、それなりに上手くやれているなら、それでいい。
それも立派な生きる手段だと思います。
ですが、これまでのこと、子供時代も全て含めて思い返してみると、好きじゃなくても上手くやる、器用さのようなものが無いのが自分なんだ、と諦めたような気持ちが出てきました。
この、自分の不得手な部分を諦めることが、自分で自分を受け入れるということなのかもしれません。
また営業事務で転職をしても、同じことの繰り返しになるでしょう。
だったら、この機会に、働き方も生き方も変えたい、という自分の本音に従ってみようと思いました。
仕事をクビになったことは、確かに嫌なことではあるけれど、その分使える時間は大幅に増えます。
思うように進まなかったSHElikesの学習も、自分の体力・集中力が続く限り、やりたい放題です。
今は、自分の人生を、より良くしていくための時間が与えられている。
2024年3回の退職を、そう視点を変えてとらえた瞬間、今の状況が一気に前向きなものに思えてきました。
月1のコーチングが、視点を変えて物事を捉えるきっかけになった
SHElikesでは、45以上もの職種・スキルをオンラインで学べるほか、月に1度、講師の方とのZOOMによるグループコーチングの機会も設けられています。
グループコーチングは、その時の自分のことを、なんでも正直に話してOKな場所です。
自分の本音を誰かに話すことで、自分自身を理解する。
グループコーチングは私にとって、そういう時間になっていたのだと思います。
立て続けに3回退職したことで、2024年はほぼずっと、またすぐ次の仕事を探すのか、それともこの機会にいったん立ち止まって、自分の働き方、生き方の方向を見直すのか、悩んでいた1年でした。
月に1度、グループコーチングの度に、この悩みを打ち明けていました。
そこでずっと変わらなかったことは、「次の仕事を探すよりも、いったん立ち止まって自分の働き方、生き方を見直したい」という本音でした。
このように、自分の変わらない本音を確認する機会があったことも、今の自分の状況を、前向きに捉えられるきっかけになった、と感じています。
視点を変えて考えてみることが、ピンチをチャンスに変えるコツ
全てにおいて、本音だけで生きていくのは難しいでしょう。
ですが、良くないことが起きたときは、自分の本音を無視し過ぎていることが多いのではないでしょうか。
自分の本音をきちんと見て整理していくと、悪い状況に陥ってしまったことに納得がいく場合もありますし、反対に悪い状況がチャンスになっていることもあります。
今の私で言えば、仕事が無く、金銭面での不安はかなり大きいですが、その分働き方、生き方を変えるための学習や作業に充てられる時間ができました。
SHElikesを通じて見つけた、フリーランスのWebライターになるという目標と、1度は諦めたデザイナーという目標を、ハンドメイドブランドを立ち上げることで叶えるべく、ひとつひとつですが行動しています。
仕事をしていて収入があっても、自分の満足いく働き方や生き方がしたいのに、その方向に進めなかった少し前に比べて、前向きにもなりましたし充実しています。
この記事を読んでくださった皆様も、なにか嫌な出来事に見舞われたときには、自分の本音や不満を整理し、視点を変えてみることを意識してみてはいかがでしょうか。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 さつきさん)
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