Webサイトへの集客を促し、商品やサービスが売れる仕組みをつくるWebマーケティング。インターネットを活用する場面が増えた昨今、Webマーケターが重要な役割を担っています。Webマーケティング職に転職したい人の中には、「Webマーケターになるにあたってどのような資格を取得するのがおすすめ？」と疑問に思われる人もいるでしょう。
本記事ではWebマーケティングの転職に役立つ資格を解説します。
Webマーケティング職に資格は必要？
就職や転職をするにあたって、Webマーケティング職に資格は必要なのか疑問に思う人もいるでしょう。結論から言うと、Webマーケティングの仕事を行う場合に資格は必須ではありません。ただし資格を取得することでWebマーケティングに関する知識を兼ね備えているのだというアピールができるため、Webマーケターを目指したいという人は資格を取得することにメリットがあるといえるでしょう。
また資格の勉強をすることで知識量が増え、さらなるマーケティングスキルの向上を目指せます。自分が取得したいスキルに合わせて、どの資格を取得するべきかを決めましょう。
未経験者におすすめのWebマーケティング資格
未経験者におすすめのWebマーケティング資格は以下の3つです。
難易度を含め、それぞれ詳しく見ていきましょう。
マーケティング・ビジネス実務検定
国際実務マーケティング協会®が主催するマーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの知識を総合的に身につけられる資格です。基本的なマーケティングの考え方から実務に役立つ事例、時事情報まで問われます。A級、B級、C級の3種類があり、それぞれ難易度が異なりますが、C級が基礎の定型業務ができるレベルとなっています。B級、C級は選択問題で、Web試験で受験することが可能です。特定の業種や業界にこだわることなく、共通のマーケティングの知識を得たいという人におすすめです。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は株式会社サーティファイが主催する、実務で活用できるインターネットマーケティングの知識を習得できる資格です。基礎的な内容を問う問題に加え、実際の業務に沿ったシチュエーションを問う問題が出題され、インターネットマーケティングに関する知識を網羅的に学習できるようになっています。試験はすべて選択式で、個人受験の場合はWebテスト形式で受験する形です。インターネット・マーケティング全般の知識を図りたい人におすすめだといえるでしょう。
IMA検定
一般社団法人IMA研究所が実施するIMA検定は、Webマーケティングからサイト分析・広告運用といった幅広い領域において実務に即した知識習得を目指せる資格です。この資格はStandardコースとProfessionalコースの2つのコースがあり、講義から受験まですべてオンラインで受講する形になっています。約2ヶ月で暗記に頼らない、実務スキルを身につけられるため、実務に即したスキルが欲しいという人におすすめです。
Webマーケティングの解析業務に活かせる資格
Webマーケティングの解析に活かせるおすすめの資格は以下の4つです。
ひとつずつ見ていきましょう。
Webアナリスト検定
日本Web協会が主催するWebアナリスト検定は、集客・流入/回遊/コンバージョン/リピートに分けてデータ分析の考え方を基礎から学ぶことができる検定です。この検定は1日5時間の講座を受講し、その後80分間のオンライン試験を受ける形式です。「Webアナリストとは」や「ユーザーフローに沿ったデータ分析の考え方」の基礎的な内容に始まり、「問題深堀のための調査・分析の手法」といった実践的な内容までをGoogleアナリティクスの実際の画面で説明してくれます。納得感を感じながら、翌日の業務から活用できるスキルを学べます。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会が実施する試験で、データを読み取り正確な判断ができるウェブ解析スキルを身につけられます。ウェブ業界の経験者であれば15～30時間ほどの勉強時間、ウェブ業界未経験の方は40～60時間ほどの勉強時間が必要だとされています。試験は全て4択形式で、オンライン試験です。ウェブ解析のスペシャリストとして活躍したい人におすすめの資格です。
データ解析士
一般社団法人実務教育研究所が主催するデータ解析士は、「多変量解析実務講座」の受講を修了した人がもらえる資格です。テキストの内容を実際にExcelで操作しながら学べる体感学習となっており、数字が苦手な人でも理解しやすい形式となっています。多変量解析の基礎をしっかりと学習したうえで、重回帰分析、主成分分析などの主要な解析方法を学べるため、一つ一つの意味をじっくり理解しながら進められます。
統計検定
一般社団法人統計質保証推進協会が実施する統計検定は、統計に関する知識や活用スキルを評価する試験となっています。統計検定は4級、3級、2級、準1級、1級の5種類あり、4級が最も難易度の低い入門者向けの試験となっています。1級以外はパソコンで受験するCBT形式で受験する形です。データに基づいて、客観的に判断し問題を解決する能力を身につけたい人におすすめの試験です。
Webマーケティングの広告領域に活かせる資格
Webマーケティングの広告領域におすすめの資格は以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
Google広告認定資格
Google公式が実施するGoogle広告認定資格は、Google広告に関して専門知識があることを証明できる資格です。認定資格は「広告の測定認定資格」「広告クリエイティブ認定資格」を始めとして9種類あり、自分が取得したいスキルに応じて選択することが可能です。試験によって問題数や難易度が異なるため注意しましょう。GoogleはWeb広告に欠かせない媒体のため、資格を取得しておくことで仕事の幅も広がります。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が主催している、Webデザインに関する知識・スキルが問われる国家資格です。3級・2級・1級の3種類があり、3級の難易度が一番易しくなっています。試験は学科試験と実技試験に分けられ、学科試験は選択式、実技検定はペーパー実技試験か作業実技試験となっています。ウェブサイトなどの知識やスキルを習得したい人やウェブデザインのスキルをアピールしたい人に有効な資格です。
Webライティング技能検定
日本クラウドソーシング検定協会（CPAJ）が実施するWEBライティング技能検定は、クラウドソーシングのライターとして働くために必要なビジネスマナーやライティンスキルを学べる資格です。WEBライティング技能検定講座を受講した後に月1回あるWEB試験を受験するという形式で、講義や試験を通じてライティングスキル向上が望めます。ライティングの基礎や文書作成スキルを高めたい人にぴったりの資格です。
Webマーケティング職に向いている人
転職や就職を考える際、Webマーケティング職に向いている人はどのような特徴があるのか気になる人も多いでしょう。Webマーケティング職に向いている人は以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
論理的思考力のある人
Webマーケティング職に向いている人として、論理的思考ができる人が挙げられます。論理的思考とは物事のつながりを正確に捉えて整理する思考をいいます。Webマーケティングにおいては、データを元に論理的思考に基づいて分析することが重要です。またマーケティングはチームで行うことが多いため、周りの人にマーケティング戦略について納得感を持ってもらうためにも論理的思考が欠かせません。
数字に強い人
マーケティング職は数字に強いことも求められます。Webマーケティングにおいてはデータをもとに戦略を考える場面が多いため、膨大な数値データと向き合う時間が長くなります。さまざまな指標の数値を基に分析し、仮説と検証を繰り返して、次のアプローチを考えるという地道な作業を要するのです。数字を用いてさまざまな角度から物事を考えられる人はWebマーケティング職の適性があるといえるでしょう。
粘り強い人
忍耐強い人もWebマーケティング職に向いているといえるでしょう。Webマーケティングの仕事は「膨大な量のデータを分析後、仮説を立て、検証し、より良いアプローチ方法について考える」というサイクルの繰り返しです。結果が出るまでに時間を要する場合も多いため、コツコツ粘り強く作業できる人はWebマーケターに向いているでしょう。
Webマーケティング職に転職したいのであれば、資格を取得してスキルをアピールしよう！
今回はWebマーケティング職の転職におすすめの資格を10個紹介しました。資格を取得することでスキルを持っていることのアピールができます。自分のなりたいマーケティング像を明確にして、必要な資格を取得するとよいでしょう。
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