マーケティングの仕事の年収はどれくらい?年齢・職種・業界別に紹介!

マーケティングの仕事の年収はどれくらい?年齢・職種・業界別に紹介!

人や社会が求める商品・サービスをつくり、売れる仕組みを構築するマーケティング。ニーズや販売手法が多様化している現代、マーケティングは欠かせない存在となっているため、マーケティングの年収はどのくらいなのか気になる人は多いでしょう。

本記事ではマーケティングの年収について、年齢・職種・業界別に解説します。合わせて、高年収を目指す方法やスキルを習得する方法まで解説しますので、マーケターになりたい人はぜひご覧ください。

マーケターの平均年収は?

マーケターの平均年収は会社の規模やスキルなどによって異なりますが、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」*1によると、マーケティングの平均年収は「約630.3万円」となっています。さらに年齢が上がるにつれて年収は上がり、55~59歳になると平均年収が「約792.5万円」*1と増加傾向になっています。

またフリーランスのマーケターの年収に関して、ITプロパティーズの案件情報*2によると、週3〜5日の稼働の場合で年収は600~1080万円ほどの計算となります。求人の案件によって年収が異なり、経験やスキルを習得していくことで年収を高めていくことが可能です。自由な働き方を模索していきたい人はフリーランスを目指すのもよいでしょう。

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【年齢別】マーケターの平均年収

マーケターは59歳までは年齢が高くなるにつれて年収が増加する傾向にあります。情報を収集する力やデータを分析する力などさまざまなスキルが求められるマーケターですが、30代後半になるとマーケターとしてのスキルはすでに兼ね備えていることを期待されます。年齢が高くなるにつれてチームをまとめる管理職に就く人が増えるため年収が高くなっていくのです。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」*1を参考にした各年齢別の年収データが下表です。一番年収の上がり幅が大きいのが「30~34歳」から「35~39歳」となっており、平均年収は一気に103万円もアップしています。さらに55~59歳になると年収が800万円近くまで上がっています。会社の規模や業務内容によって年収は異なりますが、チームをまとめるような管理職として活躍するようになると年収が上がっていくことを押さえておくとよいでしょう。

年齢 平均年収
20〜24歳 約351万円
25〜29歳 約460万円
30〜34歳 約574万円
35〜39歳 約677万円
40〜44歳 約681万円
45〜49歳 約753万円
50〜54歳 約738万円
55〜59歳 約792万円

【職種別】マーケターの平均年収

職種によってもマーケターの平均年収は異なります。転職サイトで有名なリクルートエージェント*3のデータによると、マーケティング職種の中で一番高いのは「ブランド・プロダクトマネージャー」の約750万円となっています。この年収は、マーケター全体の平均年収約630万円と比較すると120万円も高い年収となっています。

さらに、「ブランド・プロダクトマネージャー」に次いで「リサーチ・市場調査」で615万円*3、「CRM」「データアナリスト」で年収600万円という順番で年収が高くなっています。

職種 想定年収
広告・宣伝 約585万円
PR 約575万円
販売促進 約550万円
ブランド・プロダクトマネージャー 約750万円
リサーチ・市場調査 約615万円
CRM 約600万円
デジタルマーケティング 約575万円
データアナリスト 約600万円

【業界別】マーケターの平均年収

業界別のマーケターの年収と比較すると、一番年収が高い業界は「金融・保険業界」の700万円*3となっています。マーケターの平均年収約630万円に比べると約70万円高くなっているとともに、業界で一番年収が低い「不動産・建設業界」の約525万円*3と比較すると約175万円の差があります。。

「金融・保険業界」に続いて年収が高い業界は、「IT・通信業界」の約650万円、「機械・電気業界」の約627万円となっています。おおむねどの業界も平均年収が約600万円を超えているところが多くなっていますが、平均年収が500万円台になっている業界も少なくありません。就職する業界によっては年収が約180万円近く異なることも押さえておいたほうがよいでしょう。

業界 想定年収
IT・通信業界 約650万円
Web・インターネット業界 約625万円
機械・電機業界 約627万円
化学・素材業界 約640万円
商社 約600万円
物流・運輸業界 約552万円
小売・卸売・サービス業界 約550万円
旅行・エンタメ業界 約535万円
マスコミ・広告業界 約565万円
人材業界 約600万円
コンサルティング業界 約625万円
金融・保険業界 約700万円
不動産・建設業界 約525万円
医療・医療業界 約600万円
インフラ・官公庁・その他 約550万円

【雇用形態別】マーケターの平均年収

雇用形態別のマーケター年収では「正社員」や「フリーランス」の場合の年収が高くなっています。どの雇用形態の場合においても、スキルに応じて年収や時給が上がり、管理職になることでさらに年収が上がることが想定されます。「アルバイト・パート」や「派遣社員」からマーケターとして年収を上げていきたいのであれば、スキルや実績を高め「正社員」や「フリーランス」に挑戦してみるとよいでしょう。

さらにフリーランスの場合はスキルや実績に応じてより高単価の案件を請け負うことが可能なため、正社員よりも収入を得られる可能性があります。正社員からより高い年収を目指したいという希望があるならば、フリーランスになることも視野に入れておくとよいかもしれません。

雇用形態 想定年収
正社員 約630万円*1
派遣社員 約253万円(平均時給1,511円)*4
アルバイト・パート 約177万円(平均時給1,054円)*4
フリーランス 約600~1080万円*2

※「派遣社員」「アルバイト・パート」は1日7時間・週5日勤務した場合の目安
※「フリーランス」は週3〜5日稼働の場合の目安

マーケターとして高年収を目指す方法

マーケターとして高年収を目指す方法は以下の4つです。

それぞれ見ていきましょう。

専門分野を極める

専門分野を身につけることでより高い年収を目指せます。たとえばブランディング戦略を練る分野を極めることで、ブランド・プロダクトマネージャーを目指すといった形です。専門分野の知識を豊富に持っておくことで、チームをまとめて指示を出すような上流プロセスに携われるようになるでしょう。自分の理想とするマーケター像を明確にし、その業務に欠かせないスキルを身につけておきましょう。

需要の高い分野のスキルを身につける

需要の高い分野のスキルを身につけることも大切です。たとえばIT化が進む現代で将来性があるとされているのはWebマーケターです。Webマーケターは情報収集力やロジカルシンキングといったマーケティングの基本的なスキルはもちろんですが、分析力や高いコミュニケーション能力も求められます。今後需要があると想定される分野のスキルを習得することで、さらにマーケターとしての市場価値が上がっていくでしょう。

データ分析を習熟する

データ分析を習熟することも高い年収を目指す方法の一つです。データ分析とは膨大な数のデータを整理し、必要な部分を取捨選択して分析することを指し、商品・サービスの開発や課題・問題の解決をサポートする役割を担っています。データ分析はマーケティング分野で欠かせない工程のため、データ分析ができるようになることでさらにマーケターとしての活躍が期待できるでしょう。

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ビジネスセンスを養う

ビジネスセンスを養っておくと、より大きな成長が見込めます。ビジネスセンスとは仕事の本質を正確に認識する力を指します。マーケティングにはさまざまな工程がありますが、「なぜこの分析が必要なのか」「なぜこの商品・サービスを開発するのか」といった物事の本質をつかんでおくことが重要です。ビジネスセンスを習得することで、より広い視点で仕事に取り組めます。

マーケティングに必要なスキルの勉強方法

マーケティングに必要なスキルの勉強方法は以下の3つです。

一つずつ見ていきましょう。

オンラインコースを受講する

オンラインコースは、マーケティングをより効率的に学びたい人にぴったりです。現役のマーケターから実践的な内容を学べたり、マーケティングに関わる複数のスキルを習得したりすることが可能です。オンラインコースの内容はスクールによってそれぞれ異なりますが、途中で挫折してしまわないよう学習フォローをしてくれたり、転職のサポートをしてくれたりするスクールもあります。自分に合ったオンラインコースを探してみましょう。

業界認定を取得する

マーケティングの資格を取得するのもスキル習得に役立ちます。マーケティング資格で特に有名なものとして「マーケティング検定」「マーケティング・ビジネス実務検定」「ネットマーケティング検定」などが挙げられます。試験の勉強をすることで新しい知識を得られるとともに、知識を定着させることも可能です。自分にとって必要なスキルは何かを明確にし、どの検定試験を受けるのがよいかを決めましょう。

実践を積む

スキルを高めるためには「実践を積む」ことは欠かせません。せっかくマーケティングの知識を得ても実践で活かせなければ自分のスキルとして定着させることはできません。新しく得た知識を繰り返し実践していくことで、より自分が理想とするマーケターに近づけるでしょう。また実践を通し、自分に足りないスキルが何かに気づくこともできます。マーケターとして高みを目指すうえで自分の不足スキルを明確に知ることは重要です。

マーケターとしてより高い収入を目指すならスクールの活用もおすすめ

今回はマーケティングの年齢・職種・業界別の年収について解説しました。一般的に年齢が上がるにつれて年収が高くなり、管理職になったり、フリーランスとして独立することでさらに高年収が狙えるようになります。

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※出典
*1:厚生労働省「Webマーケティング(ネット広告・販売促進) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))より
*2:ITプロパートナーズ「マーケターの年収を働き方・企業別で紹介!収入アップの方法も解説」より
*3:株式会社リクルート「マーケティングの想定年収」より
*4:株式会社カカクコム 求人ボックス給料ナビ「マーケティングの仕事の年収・時給・給料」より

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ライター Yukie
大学卒業後は金融機関の事務員として8年働く。その最中にSHEに出会い、自分らしい生き方を叶えるという理念に共感。現在はフリーのライターとして、時間と場所にとらわれることない自由な生活を実現している。FP3級・簿記2級を保有。
エディター 工藤 梨央

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