カメラワークとは?スマホで使えるテクニックや撮影のポイントも紹介!

カメラワークとは?スマホで使えるテクニックや撮影のポイントも紹介!

スマホの普及により、写真や動画を誰でも手軽に撮影できるようになりました。しかし、「SNSで映える動画を撮りたい…」「どうやったら上手く撮影できるんだろう…」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、撮影をする際に大切なカメラワークの意味や具体的なテクニックなどについて解説します。記事の後半では撮影のポイントや注意点も紹介しているので、カメラを使った撮影が上達したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

そもそもカメラワークとは

カメラワークの意味や定義はクリエイターや業界によってやや異なりますが、「カメラを使った撮影技法全般」と考えられることが一般的です。また撮影現場によってはカメラマンの撮影スタイルをカメラワークと呼ぶこともあります。

もしカメラマンとしてスタジオに転職したい人やフリーランスとして活動したい方は、自身の業界にあった意味を理解しておくとよいでしょう。

スマホでも使えるカメラワークテクニック6選

それでは、スマホでも使えるカメラワークのテクニックを紹介します。今日から使える撮影技法に絞って解説するので、「撮影スキルをすぐにでも上達させたい…!」と考える方は参考にしてください。今回は、下記の6つを見ていきましょう。

順番に解説します。

ティルト

ティルトは、カメラを上下に動かしながら撮影する技法です。映画などの始まりや終わりなどに使用されるテクニックの一つであり、カメラだけを動かすことがポイントです。

カメラマンによっては上下に動くレールにカメラを取り付けて、手ブレを防ぎながら撮影する方もしばしば見られます。また垂直な動きだけではなく、視線に合わせてカーブ上にカメラを動かすことでも感情的な映像を撮影できるでしょう。

フィックス

フィックスはカメラを定点で撮影する方法です。三脚などを使用してカメラを固定して撮影することであり、手ブレを防いで安定した状態をキープできます。フィックスはタイムラプスや街の様子のライブ配信などに使用される撮影方法であり、同じ場所を長時間撮影する際におすすめの技法です。

ただし屋外などでフィックスを行う際は、カメラが動かないよう一定の重さがある三脚などの使用をおすすめします。

ズームイン・ズームアウト

ズームイン・ズームアウトとはその名の通り、カメラを被写体に近づけたり離したりする撮影テクニックです。映像作品ではシーンの切り替えなどで使用されることが多く、視聴者の視点を誘導できることが特徴といえるでしょう。

ただしズームイン・ズームアウトを多用すると動きが大きくなり、ユーザーによっては不快感を覚えるかもしれません。したがってズームインやズームアウトは、適切なポイントだけで使用しましょう。

パン

パンは「パニング」とも呼ばれる撮影テクニックであり、カメラを水平にして左右に動かしながら撮影する手法です。広大な場所を動くように撮影する際や、シーンの切り替えなどで使用されています。例えば海をゆっくりパンで撮影することで、自然の豊かさをより表現できるでしょう。

また水平の動きを早くすることで、映像切り替えのトランジションとしても活用できます。多くの情報を映像で伝えたい時は、ぜひパンを活用してみてください。

トラック

トラックは被写体の動きを追従する撮影テクニックです。撮影現場によっては「トラッキング撮影」と呼ばれることもあり、テレビや映画などの撮影で使用されている技術の一つです。例えばスポーツ系の広告などでは、走るアスリートに追従して映像を撮影します。

ただしトラックでの撮影はカメラマンが映像に集中しながら動くので、撮影者が周囲の人にぶつかったり、交通トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。したがってトラック撮影では、カメラマンを支えるアシスタントなどを現場に入れるとよいでしょう。

アーク

アークはカメラが被写体をぐるりと回りながら撮影する手法です。被写体の立ち位置は動かないことが基本であり、撮影対象と同時にさまざまな風景などを伝えられることが魅力といえるでしょう。回るスピードを早くすることで、躍動感のある演出が可能になります。ただしアーク撮影はカメラのピントがズレやすい撮影技法なので、注意してください。

カメラワークにおすすめの撮影アイテム

さまざまなカメラワークを活用することで、撮影スキルを向上させることは可能です。しかし撮影方法によっては、適切な機材を活用することでクオリティをグッと高くできるでしょう。したがって、より高品質な作品を作りたい方は、下記のアイテムも利用してみてください。

順番に見ていきましょう。

三脚

三脚はその名の通り、カメラを定点で固定するための機材です。定点撮影で使用することが一般的であり、インタビューや対談などの撮影にも活躍します。自分が被写体になるSNS動画の撮影に使用できるので、持っていて損はないアイテムといえるでしょう。三脚によっては水平器も備わっているので、適切な角度で撮影したい方にもおすすめです。

ジンバル

ジンバルは、撮影時の手ブレを防げる機材の一つです。歩きながらのトラック撮影やアーク撮影などで役立つツールであり、映像のクオリティを高めたい方には必須のアイテムともいえるでしょう。映像の手ブレは動画編集ソフトでも改善できますが、パソコンへの負荷が高くなったり作品に違和感が生じたりする可能性があります。スマホ対応のジンバルも多数販売されているので、ぜひ利用してみてください。

照明機材

よりクオリティの高い作品をしたい方は、照明機材も用意してみましょう。というのも自宅の照明や自然光だけでは、作品全体の明るさが暗くなる可能性があります。カメラの設定で多少の明るさは調整できますが、数値を高くしすぎると被写体の顔が白飛びしたり、背景が見えなくなったりします。ライティングのやり方を覚えるとより撮影を楽しめるので、質の高い映像を作りたい方は照明機材を活用してみましょう。

カメラワークを駆使して魅力的な作品を作るポイント

ここからはカメラワークを活用して、魅力的な作品を作るポイントを紹介します。人によっても異なりますが、撮影になれていない方は下記の3つを意識してみてください。

それぞれ順番に見ていきましょう。

撮影する前に作品の構成を決める

作品を作る際は、事前に構成を決めておきましょう。というのも撮影中の思いつきでさまざまなテクニックを使用しても、編集で使用できない可能性があるのです。

一方で撮影前に、「どのような編集をするか」「この作品を作るにはどのような撮影手法が最適なのか」を考えておくことで、ミスを最小限に抑えながら効率的に撮影できます。現場の雰囲気も大切ですが作品の質にこだわるなら、事前に絵コンテなどを作ってみましょう。

複数のカメラワークを利用する

複数のカメラワークを使用することで、作品のクオリティを高められることが期待できます。例えば被写体の周囲を回転しながら撮影する「アーク」の終わりに「パン」を使用すれば、動きのある映像からシーンの切り替えが可能です。カメラワークに絶対的な正解は存在しないので、楽しみながら自分にあった撮影手法を考えてみてください。

構図を勉強する

構図とは簡単にいうと、被写体の位置や背景など、カメラに映る要素を表す場所や立ち位置などのことを指します。例えば初心者の場合、被写体を中央に配置して周囲をシンプルにする「日の丸構図」などは活用しやすいかもしれません。カメラのグリッド機能を活用すれば、「三分割・二分割構図」なども利用できるでしょう。構図は作品の質に大きく影響するので、必要であれば勉強してみてください。

カメラワークを意識して撮影する際の注意点

最後に、カメラワークを意識して撮影する際の注意点を紹介します。

カメラワークの勉強をしている方は、上記の2つを意識しましょう。順番に解説します。

スチールと映像では使用できるテクニックが異なる

スチールとは「写真」のことであり、映像撮影とは使用できるテクニックが大きく異なります。というのもスチール撮影は静止画を撮ることなので、カメラを動かすテクニックはほとんど使用しません。どちらかというとライティングや構図などが重要になるでしょう。またスチール撮影は構図の勉強に適切なので、映像と合わせて学習してみてください。

テクニックだけにこだわらない

本記事で紹介したテクニックを使用すれば一定のクオリティの作品は作れるでしょう。しかし手ブレやピントの位置、構図やライティングなど撮影の基本的な技術を理解しない限り、視聴者を魅了する作品までは制作できないかもしれません。

プロのカメラマンほどのスキルを身につける必要はありませんが、写真や動画の撮影が上手になりたい方は、「撮影の基本」も同時に勉強してみるとよいでしょう。

カメラワークを活用しておしゃれな作品を作ってみよう!

カメラワークの定義は人によって異なりますが、「カメラを使った全般的な撮影方法」を指すことが一般的です。本記事で紹介したテクニックやポイントを参考にしながら、魅力的な作品を作ってみてください。

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ABOUT ME
ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

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