今話題のVtuberとは?具体的な活動内容や始め方を解説!

今話題のVtuberとは?具体的な活動内容や始め方を解説!

近年では、デジタルアバターを使って発信活動に取り組む「Vtuber」が人気を集めています。顔出しをせずにライブ配信や動画投稿などができることから、匿名性の高い副業を希望する方もVtuberとして活動を始めるクリエイターが多いようです。

一方で、「Vtuberって具体的にどういう意味なんだろう…?」「どうやってVtuberになるんだろう…?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、Vtuberの具体的な意味や始め方、活動内容や仕事内容などについて解説します。参考になる人気クリエイターも紹介しているので、Vtuberに興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

今話題のVtuberとは?

Vtuberとは「Virtual YouTuber(バーチャルユーチューバー)の略称であり、2D(イラスト)や3Dアバターを使用してライブ配信や動画投稿をしている発信者のことです。顔出しや音声編集などによって顔出しをせずに発信活動ができることが魅力の一つであり、投げ銭やグッズ販売などで収益を得ている方がしばしば見られます。

Vtuberの語源は、2016年12月1日*1に「キズナアイ」というVtuberが提唱したとされており、2022年11月*2ではVtuberの人数は20,000人*2以上とされています。Vtuberの人数は増える可能性があるため、興味のある方は今のうちにチャレンジしてみましょう。

VtuberとYouTuberの違い

VtuberとYouTubeの違いは、デジタルアバターを使用しているか否かにあると考えられます。一般的にYouTuberは、「YouTubeを活用して発信活動をしている実在の人」を指します。しかしVtuberはデジタルアバターを使用するため、基本的に人間は登場しません。したがってVtuberは、2Dや3Dキャラクターを活用して発信活動をしている人の総称と考えられます。

またVtuberは「Virtual YouTube」の略称ですが、デジタルアバターを使ってYouTube以外で発信しているクリエイターも含まれるので注意しましょう。

VtuberとVライバーの違い

VtuberとVライバーに明確な違いはありません。前述したようにデジタルアバターを使った配信者はVtuberと呼ばれています。しかし一部のユーザーの間では、「Vライバーはライブ配信プラットフォームを利用しているクリエイター」との認識があるようです。

VtuberやVライバーは比較的新しい呼び名なので、明確な定義はまだ定まっていません。しかし時代が進むに連れて、新しい呼び方が決まる可能性はあるでしょう。

Vtuberの始め方5ステップ

それでは、Vtuberの始め方を紹介します。Vtuberになる方法は人それぞれですが、イメージができない方は下記のステップを参考にしてください。

  1. 個人活動か事務所所属を考える
  2. 必要な機材・ソフトを用意する
  3. アバターを作成する
  4. 音声・アニメーションを作成する
  5. Vtuberとして活動を始める

順番に見ていきましょう。

1.個人活動か事務所所属を考える

最近では、未経験でも所属できる事務所が増えつつあります。そのため、自分の方針やスタイルに合わせて個人活動か事務所所属での活動かを考えてみましょう。双方のメリット・デメリットは下記の通りです。

活動方針 メリット デメリット
個人活動 自由度の高い発信ができる
報酬の100%が収入になる
専門的なサポートがない
事務所所属 サポートを受けられる
事務所からの仕事が期待できる
事務所によっては報酬の取り分が少なくなる
発信の自由度が高くない

上記のように、活動方法によって得られるメリットは異なります。また個人で活動を始めた後に事務所に所属することも可能です。自分の発信スタイルに適した活動方針を考えてみましょう。

2.必要な機材・ソフトを用意する

発信スタイルによっても異なりますが、Vtuberに必要な機材やソフトは下記の通りです。

  • パソコン・スマホ
  • カメラ
  • マイク
  • トラッキングソフト
  • モーションキャプチャー
  • アニメーションソフト
  • 動画編集ソフト
  • 録画・配信ソフト

スマホアプリでライブ配信を行う場合は、モーションキャプチャーやトラッキングソフトは原則必要ありません。しかし全身アバターを使ってYouTubeなどで発信する場合は、動きを追従するトラッキングソフトや体の動きを検知するモーションキャプチャーが必要です。

下記の記事では、Vtuberにおすすめのソフトを紹介しています。ツールについてより詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。

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3.アバターを作成する

必要な機材が準備できたら、配信で使用するアバターを作成しましょう。Vtuberで使用するキャラクターの種類には下記の2つが存在します。

名称 内容
2Dモデル 平面のイラストキャラクター
「Live 2D」などを使用して作成されることが一般的
3Dモデル 立体的な3Dキャラクター
「VRoid Studio」や「Blender」などで作成できる

2Dモデルは広告動画などにも使用されることが多く、3Dモデルよりも手軽に作成できることが特徴です。3Dモデルはリアルな人物や動物のキャラクターを作成できますが、使用するソフトによっては制作方法が複雑になります。

作るアバターによってコンテンツの世界観は異なるので、方向性と合ったキャラクターを作成しましょう。またアバター制作に慣れていない方は、制作会社や個人クリエイターへの外注も検討してください。

4.音声・アニメーションを作成する

アバターの作成まで完了したら、アニメーションと音声の作成を行いましょう。「VRoid Studio」などのソフトであれば、キャラクターの動きを手軽に作成することが可能です。別ソフトでアニメーションを作るには専門的な知識やスキルが必要なので、難しい方はプロのクリエイターに依頼するとよいでしょう。

音声の場合、ボイスチェンジャーソフトを活用すれば、専門知識がなくても魅力的な音声が作成できます。しかし使用するツールによっては機械的な声になるかもしれません。投稿する動画の品質にこだわりたい方は声優やナレーターの方に外注して、より魅力的なコンテンツを作成してみてください。

5.Vtuberとして活動を始める

ここまでの準備が完了したら、Vtuberとしての活動にチャレンジしてみましょう。ただし配信するプラットフォームによってユーザーの属性が異なる傾向があります。

例えばYouTubeは幅広い層に配信や動画を視聴してもらえる可能性がある一方で、競合が多いと考えられます。Twitchなどゲーム特化型のサービスを利用すれば、配信できるユーザー属性は狭まるものの、自分のコンテンツに興味のある視聴者に出会える可能性があるでしょう。

利用するサービスによって成果も異なるので、まずはさまざまなプラットフォームを利用して、自分に合った場所で活動を始めてみてください。

Vtuberの活動・仕事内容

ここまでの内容を見て、「Vtuberの意味や始め方はわかったけど、具体的にはどんな活動をしているんだろう…?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。Vtuberの活動内容はクリエイターによってさまざまです。ここでは、多くのVtuberが取り組んでいる活動・仕事の一部を紹介します。

順番に見ていきましょう。

動画投稿

YouTubeやbilibiliなどに動画を投稿することは、Vtuberの一般的な活動と考えられます。例えばゲームが得意な方であれば、プレイ映像を録画して、編集した動画を投稿することが一般的です。

最近では教育コンテンツを配信するVtuberも多く、発信内容は多岐に渡ります。ただし動画投稿で人気を集めるにはトレンドを察知する分析力が必要です。そのため動画を投稿するタイプのVtuberを目指す方は、流行りのコンテンツなどを調査してみましょう。

ライブ配信

ライブ配信とは、リアルタイムでユーザーと交流しながら配信を行うことです。ゲームプレイの生配信や人生相談などさまざまなコンテンツが存在しており、利用するサービスによって視聴者からの投げ銭も期待できます。

ファンと交流するきっかけにもなるので、多くのクリエイターがライブ配信を行っています。また一般的には、動画投稿とライブ配信の二つを軸にするVtuberが多いようです。

グッズ販売

人気のあるVtuberには、自分のオリジナルグッズやコラボアイテムなどを販売して収益を得ている方もしばしば見られます。というのも矢野研究所の調査によると、Vtuber市場ではグッズの市場規模が51.3%*3と最も大きいことがわかります。

つまりVtuberとしての活動は、物販での利益が見込めると考えられるでしょう。その人の人気によって収入には差がでるかもしれませんが、これからVtuber活動を始めたい方はグッズ販売も一つの目標にしてみると良いかもしれません。

ライブイベント

近年では、Vtuberのライブイベントも多数開催されています。有名なイベントとしては、「Vtuber Fes Japan」などの音楽イベントが挙げられるでしょう。2023年12月*4では、総勢109名のVtuberが参加する「バチャカル」も話題になっていました。メタバース空間でのライブイベントも普及しつつあるので、Vtuberの活躍の場は広がっていると考えられるでしょう。

参考になる人気Vtuberを紹介!

ここからは、Vtuber活動の参考になる人気クリエイターを紹介します。今回は世界中のVtuberの配信情報やクリエイターを紹介している「Vtuberランキング」を参考に、下記のクリエイターについて解説します。

順番に見ていきましょう。

Gawr Gura Ch. hololive-EN(がうるぐら サメちゃん)

Gawr Gura Ch. hololive-ENは、英語圏をターゲットにしたVtuberです。チャンネル登録者は400万人以上おり、世界的に注目されているVtuberといえるでしょう。日本のゲームを英語で解説しながら行うライブ配信が人気であり、自作アニメーションなどを作成していることも特徴的です。国外のユーザーを対象にした発信をしたい方は、Gawr Gura Ch. hololive-ENを参考にしてみてください。

参考:Gawr Gura Ch. hololive-EN

Marine Ch. 宝鐘マリン(ほうしょうマリン)

 「Marine Ch. 宝鐘マリン」は、チャンネル登録者数約311万人(2024年4月現在)の人気Vtuberです。ゲーム実況やまったり配信などさまざまなコンテンツを配信しており、ショート動画に力を入れていることも印象的です。妖艶な2Dイラストにも人気があります。また体の一部を撮影しながらサービス紹介などを行っていることも、 Marine Ch. 宝鐘マリンの特徴といえるでしょう。

参考:Marine Ch. 宝鐘マリン

A.I.Channel(キズナアイ)

A.I.Channel(キズナアイ)は、チャンネル登録者数298万人の人気クリエイターであり、世界で最初にVtuberとして活動を始めたクリエイターといわれています。ライブイベントやグッズ販売などあらゆる市場を開拓したVtuberの一人であり、人気YouTuberとのコラボも積極的に行っています。

全身をトラッキングする「モーションキャプチャー」を使ったコンテンツを配信していることも印象的です。Vtuberの歴史を知りたい方は、A.I.Channel(キズナアイ)を覗いてみると良いかもしれません。

参考:A.I.Channel(キズナアイ)

Vtuberに求められるスキル

Vtuberに必要なスキルは人によって異なりますが、主に「動画編集」と「コミュニケーション能力」の2つは人気を集めるために重要な要素と考えられます。順番に解説します。

動画編集

録画した映像を投稿するには、動画編集のスキルが必要になります。例えばゲーム実況などではアクションシーンだけをまとめた動画を作成したり、視聴者が飽きない工夫をするエフェクトやトランジションなどが求められるでしょう。

動画投稿の場合、作成したコンテンツによってユーザーの関心度は大きく変わります。投稿型のVtuberを目指す方は、最低限の動画編集スキルを身につけて損はありません。

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コミュニケーション能力

ライブ配信やイベントなどでは、視聴者と交流することが可能です。話し方や内容によってユーザーがファンになってくれる可能性があるので、コミュニケーションの適切な取り方は理解しておきましょう。またリアルタイムの配信では自分が話をするだけではなく、視聴者のコメントに対して真摯に対応することも大切です。

Vtuber活動を始める際の注意点

最後に、Vtuber活動を始める際の注意点を紹介します。

これからVtuberに挑戦する方は、上記の3つを意識しておきましょう。

プライベートに関する情報は発信しない

Vtuberは顔や声を編集して発信するため、基本的に身バレする心配はありません。しかしライブ配信などで自分が住んでいるエリアや仕事内容などをこぼしてしまうと、予期せぬところから発信者が特定される可能性があるのです。そのため動画投稿やライブ配信をする際は、ブライベートに関する情報は伏せておきましょう。

もし個人情報を間違えて話してしまうことが心配な方は、キャラクターの架空の居住地や仕事を設定してみると良いかもしれません。

制作に労力・コストが発生する

一般的な動画編集と違い、Vtuberのコンテンツ作成には一定の時間や労力が必要です。例えばアバターを使ったライブ配信を行うには、配信ソフトやトラッキングソフト、ハイスペックPCなどが必要です。そのため人によっては、初期コストやランニングコストが発生するでしょう。

また撮影しながら映像の録画やアフレコなどの作業が必要になるため、一般的なYouTuberよりも制作工数は多いかもしれません。したがって必要であれば知人や友人とチームで活動したり、一定の作業を外注できる体制を整えることも検討してみてください。

炎上観点に注意する

Vtuberにかかわらず、ネット上で発信活動を行う際は炎上観点に配慮しましょう。具体的には他のクリエイターを批判したり、視聴者を傷つける発言などが挙げられます。配信するプラットフォームによっては飲酒や喫煙が禁止されている場合もあります。Vtuberとして活動する際はルールを遵守しながら配信に取り組みましょう。

Vtuberとしての活動にチャレンジしてみよう!

Vtuber活動に取り組む方は多く、活躍の場も広がっていると考えられます。Vtuberの人数はこれからも増加すると考えられるので、興味のある方は今のうちにチャレンジしてみてください。

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<出典・参考>
*1:KizunaAI official website「BIOGRAPHY」より
*2:User Loca 「VTuber(バーチャルYouTuber)、ついに2万人を突破(ユーザーローカル調べ)」より
*3:株式会社矢野研究所「2023年 Vtuber市場の徹底研究〜市場調査編〜」より
*4:「バチャカル公式サイト」より

ABOUT ME
ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。