【初心者向け】シナリオの書き方5ステップ!魅力的な脚本を書くコツも紹介

【初心者向け】シナリオの書き方5ステップ!魅力的な脚本を書くコツも紹介

「シナリオって初心者でも書けるのかな….?」
「自分でも魅力的な物語の作品を作ってみたい…」

このような悩みにお答えします。結論からお伝えすると正しい知識や作り方を理解すれば、未経験の方でもシナリオを創作することは可能です。物語のクオリティを高めるには経験は必要かもしれませんが、まずは基本を理解して作品を作ることが大切といえるでしょう。

そこで今回は、初心者におすすめのシナリオの書き方や脚本を作るコツ、シナリオ創作の注意点などについて解説しています。記事の後半ではシナリオの書き方を学べる本も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

そもそもシナリオとは?

書き方を紹介する前に、シナリオの意味を正しく理解しておきましょう。シナリオの定義は人によって異なるかもしれませんが、脚本家や小説家を多数生み出しているシナリオセンターの書籍によると、下記のように考えられています。

シナリオ:目に見えないものを、映像で表現する

小説:目に見えないものを、文章で表現する

引用:シナリオセンター式 物語の作り方:「シナリオを書きたい人へ、小説を書きたい人へ(p273)より」

例えば小説の場合、「上を向きながら歩いている」と文章を書くことで、登場人物が歩いていることがイメージできます。しかしシナリオは舞台や映像での表現を軸にするため、描写を描くシーンを考える必要があります。

そのため小説とシナリオでは表現方法が異なるのです。しかし基本的な物語の作り方は共通していることが多いので、小説を書きたい方もシナリオ創作を学んで損はありません。

シナリオの書き方5ステップ!

それではシナリオの書き方の具体的なステップを意識しましょう。シナリオ作成に慣れていない人や執筆の途中で筆が止まる方は、下記の手順を参考にしてください。

  1. テーマを決める
  2. 時代・場所を決める
  3. 登場人物を考える
  4. プロット・構成を作成する
  5. シナリオを創作する

上記の順番はあくまで参考であり、脚本家やシナリオライターによって1〜4の手順は前後します。したがって実際に考えながら、自分にあったやり方を模索してみてください。順番に解説します。

1.テーマを決める

テーマとは簡単にいうと、作者が伝えたいことを指します。例えば「お金よりも愛が大切」をテーマにするなら、「家族と時間を取れない父」や「お金に執着しているサラリーマンの人生」などのモチーフが浮かびます。テーマを考えながらモチーフを決めて、シナリオの大枠を作りましょう。

ただし一つの作品に複数のテーマを使用すると、作品にブレが生じる可能性があります。したがってシナリオ創作では、テーマを一つにして物語に一貫性を作ることが大切です。

2.時代・場所を決める

次に作品の舞台となる街や時代などを考えます。自分のテーマを表現できる世界観・場所を考えて、必要であればリサーチも行いましょう。例えば有名映画の「タイタニック」は、下記の要素で作成されていることが理解できます。

  • 時代:1912年
  • 場所:イギリス サウサンプトン港・タイタニック号

1912年のイギリスの情勢や人々の仕事、生活スタイルなどを調べることで、作品のクオリティはグッと高くなります。伝えたいテーマをより表現できる時代や場所を探して、作品の舞台を考えましょう。

3.登場人物を考える

テーマと舞台が決まったら、登場人物を設計しましょう。最初にキャラクターを考えても問題ありませんが、魅力的な作品にするには物語にあった人物像に調整することが大切です。

例えば「愛」をテーマにする場合、「家族から愛情を注がれなかった女性」や「恋愛が苦手な男性」などがイメージできるでしょう。前述したタイタニックは「身分違いの恋」を描いているため、主人公は身分の低い青年がモデルになっており、上流階級の女性がヒロインになっていることがわかります。

時代や政治など歴史的背景によって人の生き方は異なります。多くの体験談や歴史などの情報を調査して、あなたのテーマを伝えてくれる登場人物を具体的に考えてみてください。

4.プロット・構成を作成する

ここまでの作業が完了したら、シナリオの土台になるプロットを作成します。全体的な構成を先に作成することで、スムーズに執筆することが可能です。具体的には物語の大まかな進行やシーンの切り替え、キャラクターの登場シーンなどの設計が挙げられます。

プロットの作り方は人それぞれですが、初心者の方には物語を「大箱・中箱・小箱」で振り分けられる「箱書き」がおすすめです。箱書きとは簡単にいうと、一つのストーリーの全体的な流れから細かいシーンを設計できる構成の作り方のことを指します。シナリオは構成の質で決まるといっても過言ではないので、まずはプロットを完成させましょう。

5.シナリオを制作する

プロットが完成したら、シナリオの制作を開始します。作成した構成をもとに、物語を進めていきましょう。シナリオを書いている際に、「思っていた内容とちょっと違うかも…」や「テーマを変えた方がいいかも…」など新しい発想が出る可能性があります。その際は既存のプロットを確認しながら、軌道修正できるかを考えてみてください。

また文章表現の幅を広げることで、新しい表現方法や仕草などが発見できる可能性があります。シナリオのクオリティを高めたい方は、比喩やシナリオライティングなどを勉強しながら執筆を進めるとよいでしょう。

魅力的なシナリオ・脚本を作るコツ

シナリオの書き方は理解できたものの、「初心者でもおもしろい作品を作るコツが知りたい…」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは魅力的なシナリオ・脚本を創作するポイントを紹介します。これからシナリオを書く方は、下記の項目を意識してください。

順番に見ていきましょう。

柱を考える

創作における柱とは簡単にいうと、視点のことです。映像の場合はカメラからの視点やアングル、照明などが該当します。例えば「落ち込んでいるシーン」を表現する際は、正面と横顔では感情的な伝わり方に差が生じます。小説でも同様に、登場人物の感情を伝えるにはどの角度の人物をイメージさせるかが非常に大切です。

ゲームや映画などではキャラクターの感情を適切に伝えるテクニックが使用されているので、シーンの表現方法を理解したい方は人気作品を分析してみてください。

ト書きを意識する

ト書きとはキャラクターの仕草や状況のことを指します。セリフと混同する方も見られますが、双方の意味は大きく異なります。簡単にお伝えするとト書きは、言葉以外で登場人物の場面を描く作業とも考えられるでしょう。

例えば食事のシーンで「勢いよくフォークを取る」「物音を立てずにフォークを取る」の2つだけでも、キャラクターの心情がイメージできます。特に映像ではト書きを参考に撮影や制作を行うので、登場人物の性格や状況にあったシーンをイメージしながら創作を進めましょう。

適切なセリフを使用する

登場人物の「らしさ」を演出するには、キャラクターにあったセリフを考えることが大切です。具体的には声の抑揚や話し方、口癖などが挙げられます。また性格にあった言葉・話し方を使うことで登場人物にズレが生じる「キャラブレ」を防ぐことが可能です。

ただしセリフを使う場合は、話し手の感情を意識することが大切です。例えば大切な話をする際は明るい場所ではなく、暗い部屋で暖色の炎が灯っている場所が適切かもしれません。登場人物の会話は重要なシーンの一つなので、言葉だけではなくキャラクターらしさや演出にもこだわってみてください。

テンプレートを使用する

物語の進め方がわからない場合は、シナリオ創作のテンプレートを活用してみましょう。国内で有名な型としては、「起承転結」や「序破急」などが挙げられます。映画やドラマなどでは視聴者の感情曲線に焦点を当てた「三幕構成」や「神話の法則」なども利用されています。これらの構成は人気作品でも多く使用されており、効率的に創作活動を進めることが可能です。

ただし作品の品質は物語の一貫性や物語の進行、登場人物の葛藤などさまざまな要素で決まります。したがってテンプレートを利用する前に、創作するシナリオを具体的にイメージすることが大切です。

シナリオの書き方を学べる本

ここではシナリオの書き方を学べる本を紹介します。シナリオ創作のより深いスキルを身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。

シナリオセンター式 物語の作り方:新井 一樹 著

「シナリオセンター式 物語の作り方」は、国内でも歴史のあるシナリオスクール「シナリオ・センター」のノウハウが記載されている書籍です。

ゲームやアニメなどのシナリオだけではなく小説の執筆などにも役立つノウハウが網羅されており、初心者の方でも理解しやすい内容になっています。魅力的なシナリオを作る考え方や創作方法が深く理解できるので、脚本家やシナリオライターを目指す方におすすめの一冊といえるでしょう。

Save The Catの法則 本当に売れる脚本術:ブレイク・スナイダー 著

2010年に発売された「Save The Catの法則」は、多くの脚本家やシナリオライターが一読している書籍の一つです。ストーリーの作り方や物語の骨格の創作方法が徹底的に解説されており、舞台や映像作品を作りたい方におすすめの本と考えられます。

舞台演出のヒントになる情報も理解できるので、脚本家やシナリオ作家として活躍したい方は、ぜひSave The Catの法則を読んでみてください。

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シナリオを書く際の注意点

最後に、シナリオを書く際の注意点を紹介します。

  • いきなり執筆を始めない
  • ストーリーを考えすぎない

上記の2つを意識したうえで、自分だけのシナリオを創作してみましょう。

いきなり執筆を始めない

魅力的なストーリーが思いついても、いきなり執筆を開始することはおすすめしません。理由は、物語にズレやキャラブレなどが発生する確率が高いからです。というのもプロの脚本家や小説家の多くは、キャラクター設計とプロットを作ってから創作を開始します。つまり、「考える」と「書く・作る」を分けて考えているのです。双方を同時並行することは非常に難しいので、まずは構成の作成に力を入れましょう。

ストーリーを意識しすぎない

シナリオや小説で大切なのはストーリーではなく、「ドラマやシーン」です。というのも「泣けるストーリー」や「笑えるストーリー」はすでに多数存在します。例えば恋愛映画を見る視聴者は、「どのようなドラマやシーンを経て二人が付き合うのかを見たい」と考えています。

つまり魅力的なストーリーとはシナリオの大枠の一つでしかありません。シナリオ創作では「息を呑むシーン」や「登場人物に共感できるドラマ」など細かい所を作り込むことが大切といえるでしょう。

書き方を勉強して魅力的なシナリオを作ってみよう!

本記事ではシナリオの意味や具体的な書き方などについて解説しました。シナリオの創作方法は自由ですが闇雲に執筆すると筆が止まる可能性があるので、まずは今回紹介したやり方を参考にして物語を書いてみてください。

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ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

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