人生が大きく変化するきっかけとなるような出来事を「人生の転機」なんて呼んだりしますが。
トースト咥えて走ってたら街角で誰かにぶつかったとか、突然誰かと身体が入れ替わったとか……あれ? TVドラマの観すぎでしょうか。
とにかく、「人生の転機」と聞くとそういう、自分の意思に依らない劇的な出来事のようなものを想像してしまう私です。
そんな私は新卒で就職した会社を3年足らずで辞め、フリーランスライターを目指すべく猛勉強中。
平々凡々とした生活が25歳にして一転し、未来を自由に思い描きながら夢ある日々を送っています。
自分の心も環境も、ガラリと入れ替わったかのような劇的な変化が、いったいどんなきっかけで訪れたのか。
この記事では、そんなお話をしてみようと思います。
自分が好きになれなかったあの頃
もともとの私は、世間体の良い仕事に就くことや、安定した生活を送ることに幸せの定義を見出していました。
何事も、無難がいちばん。
真面目に生きてさえいれば、幸せは勝手にやってくる。
そんな気持ちで毎日生きていました。
ですが、当時の私はいつも上の空でした。
自分の人生なのにどこか他人事で、まるで「人生」という名前のテンプレートをなぞっているかのような感覚だったのです。
趣味や特技などの「自分らしさ」を尋ねられてもピンとくるものがなく、そんな自分を好きになれるはずもありませんでした。
「変わりたい」が「変えよう」になったきっかけ
この職場は自分に向いていないかもしれない、ということは、就職してすぐに気づいていました。
仕事が楽しいと思ったことも、一度もありません。
このときの私は「いつか辞める」が口癖でした。
学生時代の友人たちと仕事の愚痴を言い合ったりするたびに「いつか絶対辞める!」と鼻息荒く宣言して、しかしその翌朝には鬱々とした顔で職場に向かう日々の繰り返し。
そしてやがて気がつきます。
「いつか」って、いつだ……?
「そのときが来たらきっぱりと決断しよう」と長らく考えていたものの、待てど暮らせど「そのとき」が訪れないことへの焦りがどんどん膨らんでいきました。
さて、いよいよ本題です。
文句ばかりで具体的な行動は何も起こしてこなかった私が、今では生活環境を一変し、自分の特性と向き合いながら前向きに適職を模索しています。
この、劇的な一歩を踏み出すきっかけとなる出来事とはいったい何だったのか。
答えはズバリ、「そんなものはない」です。
これが現実でした。私の周りでは、私をハッとさせてくれるような運命的な出来事は何も起こらなかったのです。
ですがあまりにも何も起こらなかったことで、私はとある学びを得ることができました。
それは、「人生、待っていても何も始まらない」ということ。
当たり前のようで、過去の私はこの意味をまるでわかっていませんでした。
「あともうひとつ、何かはっきりとしたきっかけがあれば……」と思うことは少なくありません。ですが、人生というのは白黒はっきりしないことばかりで、最終的に何を選ぶのかは結局自分次第でしかないのです。
自分を変えたいのであれば、自分で動くよりほかない。
この事実に気づけたことが、ある意味私にとっての「人生の転機」だったのかもしれません。
なりたい自分になるための3ステップ
本格的に「変わる」準備を始めようと決意した私が、なりたい自分に近づくために行った3つのステップをご紹介します。
1.理想の自分像を具体的に思い描く
「どんな場所に住みたい」「どんな環境で働きたい」「何時に就寝したい」など、とにかく具体的に考えます。
ポイントは、世間体やプライドはいったんすべて取っ払うこと。自分のためだけの人生を歩むなら、どんなものにしたいか、という基準で想像してみましょう。
2.考えた理想に優先順位をつける・妥協点を探る
理想を実現させるためには、現実的な擦り合わせも必要になります。
まずは、羅列した理想の中でも「これだけは絶対に譲れない!」と思うものを見つけ、優先順位をつけてみましょう。
また、あまり現実的ではないが代替が可能なものはないかを検討してみます。
たとえば、「沖縄に住みたいけれど、遠方への引越しは難しい」という場合には、「なぜ沖縄に住みたいのか」⇒「海辺の暮らしに憧れるから」⇒「じゃあ関東内で海に近い家でもいいかも」といった具合です。
3.理想の自分に近づくために変えるべきことは何かを考える
ここでは「今の生活を続けて、理想の自分に近づけるか?」という部分に着目します。
「目の前のものに一生懸命取り組めば、いつか理想が叶う」ということもたくさんありますが、逆に「今のままではどう頑張っても理想に近づけない」場合もあるでしょう。
今の自分が何を変えるべきなのか、冷静に考えてみます。
SHElikesで理想の自分へ第一歩
自分自身と改めて向き合い、どんな自分で、どんな人生を歩みたいのかをじっくり思い描いてみた私は、「自分のペースで生活ができる」「リモートワークができる」という譲れないこだわりを実現するため、PCがあればどこでも働けるような仕事を目指そうと決めました。
そうなると、最初の課題になるのはWebスキルを身につけること。
そこで始めたのがSHElikesです。
SHElikesは「私らしい働き方をかなえる」がコンセプトの、女性向けキャリアスクールコミュニティ。
Webデザイン・Webマーケティング・ライティングをはじめとする全40種類以上の職種スキルを身につけるためのコースが用意されており、PCひとつあれば時間や場所に縛られることなく、自分のペースで進めることが可能です。
そしてSHElikesは「理想の自分像がまだ漠然としている」という方にもぴったり!
定期的に行われるオンラインイベントでは、ほかのSHEメイトさん(SHElikesを受講している人)とフランクにコミュニケーションをとることもできます。
いろいろな人と関わっていくうちに、ロールモデルになる人と出会えるかもしれません。
「運命的な出来事」を待つのはもう終わり!
最後に、私が人生に迷ったときによく頭の中で唱えている魔法の言葉をご紹介します。
「So what? YOLO!」
これはもともと、私が応援しているアイドルのツアー名だったものです。
「YOLO」は「You Only Live Once」の略で「人生一度きり」という意味。
ツアー当時の私はまだ学生だったのであまりピンと来ていなかったのですが、大人になってからはことあるごとにこの言葉を思い出すようになりました。
短い人生、たくさん挑戦しましょう。機会は待つものではなく、自分で作るものです。
「いつか変わりたい」と思うなら、その「いつか」はまさに今だと思います。
さまざまなしがらみや不安をいったん取り去って、思い切った一歩を踏み出してみませんか?
「だから何? 人生一度きりじゃん!」
そう呟くと、身体の芯の部分から勇気が湧いてくるように感じます。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 わかばさん)
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