シンギュラリティとは?意味や起こる時期、影響をわかりやすく解説

シンギュラリティとは?意味や起こる時期、影響をわかりやすく解説
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ライター Keisuke Ito
一橋大学卒。投資銀行や資産運用会社での社会人経験がある傍ら、ライターとして5年ほどの実績。転職や起業、キャリア形成や資産運用、不動産投資など多様なジャンルで多数の記事の執筆実績あり。証券アナリスト資格保有。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

皆さんはシンギュラリティという言葉を聞いたことがありますか?いったい何を指した言葉なのか、シンギュラリティは実際に起こるのか、どんな影響があるのか、気になる方も多いでしょう。

そこで本記事では、シンギュラリティとは何かや、いつ起こると予想されているのかなどを詳しく解説します。また「シンギュラリティは来ない」という意見についても紹介しているので気になる方はぜひ最後までご覧ください。

シンギュラリティ(技術的特異点)とは?

シンギュラリティとは、日本語でいうと技術的特異点のことです。シンギュラリティの意味や背景などを以下のポイントに沿って解説します。

  • シンギュラリティの意味
  • そもそもAI(人口知能)とは?
  • AIの歴史を簡単に振り返り

それぞれ順にみていきましょう。

シンギュラリティの意味

シンギュラリティ(Singularity)とは人工知能、つまりAIが人間をも上回る知能を得るという仮説を指す言葉です。言い換えると、人間の知能と変わらないAIが誕生する瞬間のことを指しています。

シンギュラリティは、1980年代からAIの研究者達の間で使われていました。AI研究家の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏によるとシンギュラリティとはAIが人間の知能と融合する時点と定義されています。

そもそもAI(人口知能)とは?

AIとは、人間と似た知能を持ったコンピューターシステムのことです。コンピューターの多くはプログラムされた動作を行うのみですが、AIは自ら学習・予測・判断し、進化していく点が大きな特徴としてあげられます。

私たちの身近な物にも、多くのAIが使用されています。例えば、人間が打ちこんだ質問に対して人間のように回答する対話型生成AI「ChatGPT」も、AIを用いるコンピューターシステムの1つです。

AIの歴史を簡単に振り返り

AIの歴史は、1950年代にアラン・チューリング氏によって基本的な概念が作られたことから始まります。さらに数年後、ジョン・マッカーシー氏が思考能力を備えたコンピューターシステムのことを人工知能と名付けました。

1960年代には世界で初めて人と対話をしているかのような自然な会話が可能なAIの「イライザ」が登場します。世間は第1次AIブームとなりました。しかし、1970年代になると科学者や研究者からAIへの否定的な意見が相次ぎ、AIの人気もなくなっていきました。

1980年代に入り企業がAIを取り入れ始め、またAIブームが起こります。しかし1990年前後にはAIシステムの限界からまたもや人気も下火になります。

1990年代前半から現在にかけては、第3次AIブームが続いています。特にインターネットが急速に普及した2000年代以降は、AI技術も急速に進化しています。今日では、AIは我々の生活にはなくてはならない存在となりつつあるでしょう。

シンギュラリティはいつ起こる?

シンギュラリティは2045年に到来するといわれています。ここからは、シンギュラリティが実際に起こると予想されている時期について解説していきます。

2045年に到来するといわれている

レイ・カーツワイル氏を筆頭に、数多くの研究者や有識者達が人工知能の進化のスピードから2045年にシンギュラリティが起こるであろうと予想しているようです。

シンギュラリティが起こり、人工知能が人間の知能を超えることで起こる諸問題をまとめて「2045年問題」と呼んでいます。

なぜ2045年問題が起きるかというと、半導体の集積率が加速度的に増えコンピューターの性能がそれに伴い上がっていく「ムーアの法則」と、技術が指数関数的に目覚ましいスピードで進化していく「収穫加速の法則」に原因があるとされています。

2030年のプレ・シンギュラリティについて

プレ・シンギュラリティとはシンギュラリティの1段階前を指しています。かつて、野村総合研究所が国内の600種類以上の職業について分析したところ、2025年には約49%*1がつく職業がロボットやAIで代替可能になると予測しました。

プレ・シンギュラリティは2025年~2030年頃には、プレ・シンギュラリティが起こる可能性も考えられます。

シンギュラリティが起こるとどうなる?

シンギュラリティが起こると、以下のような未来が変化するといわれています。

  • 業務の無人化・省人化
  • 社会制度やライフスタイルの変化
  • 医療技術の発展

ここからは、上記3点に沿ってシンギュラリティにより私たちの世界にどのような変化がおとずれるのかを具体的に解説します。

業務の無人化・省人化

シンギュラリティが起こると一部の業務の無人化や省人化が進むと言われています。これは私たちが行っていた業務を人工知能に引き継いでもらうことが可能になるので起こるのです。

シンギュラリティにより無人化や省人化が進むと言われる業務の例としては、店舗でのレジ打ち、訪問販売、スポーツの審判などが挙げられます。しかし、医師や教師、アーティストなど私たち人間同士が深く関わる業務や、創造性豊かな仕事はシンギュラリティが起こっても無人化や省人化は進まないとも言われています。

社会制度やライフスタイルの変化

シンギュラリティにより業務の無人化や省人化が進むと、私たちが働く時間は少なくなるでしょう。今まで長い時間を労働に割いていた人たちも、自分のための自由な時間を長く持てるようになります。

国民全員に政府が生活を保障できる一定の金額を無条件で支給する「ベーシックインカム」といった新しい社会制度が導入され、私たちの賃金を得る為に労働するといった基本的なライフスタイルは大きく変化していくでしょう。

医療技術の発展

シンギュラリティが起きると、医療技術にも大きな発展が起こるでしょう。例えば、病気や怪我で弱ってしまった臓器を人工物の臓器と交換可能になったり、義肢と神経を人工物でつなげることにより、自分の意思で動かせる義肢が生まれると期待されています。医療技術の進歩により、私たち人間の寿命は現在よりも大幅に長くなる可能性もあります。

シンギュラリティは来ないという意見も

「シンギュラリティは来ない」という意見も多く存在しています。その理由として、以下の3つが議論に挙げられています。

  • 人工知能の学習能力に限界があるといわれている
  • 人間と同じ感情や思考能力を持つことが難しい
  • AIの進歩が永続するとは限らない

人工知能は人間が作り進化させてきたものです。人間が手を加えなくなった人工知能は、その時点から学習知能が進化しなくなると考えられます。人間自身がAIの能力に満足すれば、それ以上は積極的に手を加えなくなるため、人工知能の進歩が止まる可能性があるのです。

次に人工知能はあくまでただのコンピューターであり、人間と同じ感情や思考能力を持つことはできないといった理由です。人工知能は機械的に計算し、判断を淡々と行うことは可能ですが、人間と同じように与えられた情報を元に判断をするのは不可能と考えられます。

最後に、AIの進歩が永続はしないという考えもあります。これまではムーアの法則により急速に進化しましたが、永久に進化し続けられるとは限りません。シンギュラリティが実現する前に、AIの進歩が止まる可能性もあるでしょう。

シンギュラリティが発生した未来でも活躍するには?

シンギュラリティが発生した世界でも活躍し続けるためには、生涯を通して学習を続けていくことが大切です。進歩する人工知能を上手く活用しながら、人間でなければ実行できない仕事に必要なスキルを維持するために学び続ける必要があります。

シンギュラリティが起こっても、学習によって人工知能を上手く使えるスキルを持っていることで、未来でも活躍し続けられるでしょう。また、人間と人工知能とをうまく活用して、仕事をマネジメントできるスキルがあると、シンギュラリティ後の未来でも活躍していけるでしょう。

以下の記事では女性向けに将来性のある仕事について解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

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今回の記事では、シンギュラリティの意味や起こる時期、起きた後の社会への影響などを詳しく解説しました。シンギュラリティ、つまり人工知能が人間と変わらない知能を得る未来が本当に起こるのかは断言できません。

AIに代替されにくい仕事を担う、あるいはAIの開発やマネジメントをする仕事すれば、シンギュラリティが起こった未来でも活躍し続けることができます。

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*1 野村総合研究所「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。