「毎日の通勤電車が大変だから、好きな場所で働きたいな」
「好きな時間・好きな場所で働く生活に憧れるけど、どんな職種がいいのかな?」
このような悩みを抱く方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では好きな場所・好きな時間に働きやすい「ノマドワーカー」におすすめの職種を紹介します。また年収や向いている人、なり方まで解説していきます。ノマドワーカーになりたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
そもそもノマドワーカーとは何か
ノマドワーカーとは場所や組織に縛られずに働く人たちのことを指します。ノマド(nomad)の意味は、英語で遊牧民を示しています。パソコンとインターネット環境があればどのような場所でも仕事ができるという人は正社員や契約社員、フリーランス問わずノマドワーカーといえるかもしれません。ちなみにノマドワークとは、好きな場所で仕事をすることです。
ノマドワーカーの仕事場の例
ノマドワーカーはいろいろな場所へ移動しながら仕事をします。基本的に自宅やカフェで作業をすることが多いです。カフェでパソコンを開いて仕事をしている人たちを見かけたことがあるのではないでしょうか。カフェは電源やWi-Fiが利用できるところが多いため、ノマドワーカーにとっては非常に作業しやすい環境です。
自由に場所を選んで働けるため、疲れたときにはお気に入りのカフェに行って仕事したり、他県までふらっと出かけて旅行先で作業したりと、気分転換できます。海外で旅行しながら働きたいという方にもぴったりの働き方といえるでしょう。
ノマドワーカーとして働ける職種の特徴
ノマドワーカーとして働ける職種には以下のような特徴があります。
- パソコン一台さえあれば働ける
- 主にインターネットを使用する
- ITリテラシーを必要とする
自由な場所で働けるノマドワーカーは、基本的に対面で会うことはなく、多くの仕事をオンライン上で完結できます。主にインターネットを使用してパソコン一台でどこでも働ける環境がノマドワーカーの職種における条件といえるでしょう。またネットを使用するため、ITに関する知識を求められる場合もあります。
ノマドワーカーにおすすめの職種11選!
ここからは、ノマドワーカーにおすすめの職種を紹介します。以下11種の仕事は好きな場所で働きやすいので、自分に合うものを選んでみましょう。
- Webデザイナー
- 編集・ライター
- 翻訳家
- マーケター
- 動画編集者・クリエイター
- 広報・PR担当
- アフィリエイター
- エンジニア
- ディレクター
- コンサルタント
- バックオフィス・事務職
それぞれの職種を詳しく解説します。
Webデザイナー
ノマドワーカーに多い職種としてWebデザイナーがあげられます。Webデザイナーは、企業や個人などのWebサイトをデザイン・製作する仕事です。ポジションによっても異なりますが、クライアントのニーズを汲み取りからトレンドを組み入れたデザインや構成の提案、Webサイトの構築まで行います。Webやデザインの知識、コミュニケーション能力が求められるでしょう。
Webデザイナーの詳しい仕事内容については、以下の記事で解説しています。
編集・ライター
編集・ライターもノマドワーカーに多いといわれる職種です。Webや出版社など、さまざまな媒体で文章を書きます。企業の魅力や商品を分かりやすく紹介したり、消費者が悩んでいることに対して役立つ情報を提供したりと、さまざまな場で有益な情報を発信します。特にWebライターは時間や場所を問わずに働けて、未経験でも挑戦しやすい人気の仕事です。
翻訳家
翻訳家は、海外の書籍や映像など外国語で表現された文章を日本語に訳す仕事です。海外の言葉をそのまま訳すと意味が伝わりにくい文章になる可能性もあります。そのため翻訳家は海外作品の意図をくみ取りつつ、日本人に分かるように訳す役割を担っています。語学に精通していることはもちろん大切な要素ですが、書籍や映像を訳すにあたっては作品の時代背景を知るためのリサーチ力、この作品が一体何を伝えたいのかを汲み取る内容理解力も重要なスキルといえるでしょう。
マーケター
マーケターとは、企業の製品やサービスをWeb上またはSNSなどを使って「売れる」仕組みを構築していく仕事です。マーケターの仕事内容は幅広く、競合他社の調査から消費者のニーズの把握、集客のためのイベント立案、自社サイトの運用などがあり、オンラインで実施できる内容が多いです。
トレンドや消費者ニーズを集めるための情報収集力や分析力など多くのスキルが必要とされており、最近ではSNSのユーザーが増加していることから、SNSマーケティングが注目されてきています。
動画編集者・クリエイター
動画編集者・クリエイターの仕事内容は、主にクライアントからの要望を聞き、撮影した映像をパソコン上で加工・編集をしていくことです。具体的には、YouTubeの編集、TikTokやInstagramなどのSNS向けの動画広告の編集、企業のプロモーションビデオ作成などがあげられます。
またBGMやテキストなど追加していくことで、より魅力的な動画に仕上げ、クライアントの希望に沿った映像を作り上げます。作業はパソコンがあるとオンラインで進められることが多いため、動画編集者・動画クリエイターもノマドワーカーに人気の職業の1つといえるでしょう。
広報・PR担当
広報とは企業の情報を社内や社外に発信する仕事です。社内広報では、社内イベントの企画や社内報の作成を通じて従業員同士のコミュニケーションをはかることを目指します。一方、社外広報では消費者に対してPR活動をしたり、社外の関係者に対して企業の経営実態を発信したりします。
打ち合わせや企画はオンラインで行えるため、広報・PR職種でのノマドワーカーも増えつつあります。コミュニケーションスキルはもちろん、プレゼンテーションや文章作成などのスキルが求められるでしょう。
アフィリエイター
アフィリエイターは、インターネットを利用した広告宣伝を行い、広告を通じて商品やサービスが購入されることで収入を得ます。具体的な仕組みとしては、ブログやWebサイトを運営してバナー広告を掲載したり、商品やサービスを紹介したりして、消費者に関心を持ってもらい、申込や購入をしてもらう流れです。
アクセス数や収益化までに時間がかかる傾向にある一方で、自分の好きな時間と場所で働きやすいことからノマドワーカーの職種としてあげられることが多いです。
エンジニア
エンジニアは工学に関する専門的なスキルを持った人のことを指し、フルリモートでの求人が多い職種です。エンジニアには大きく分けて4つの区分があり、システム・Web・インフラ・その他に分けられます。
具体的には、システムエンジニアはソフトウェアの設計・開発、WebエンジニアはWebサイトなどで利用する機能の開発、インフラエンジニアはサーバーやネットワークのITインフラの設計、そしてその他エンジニアは上記3つ以外の仕事を担っています。
ディレクター
ディレクターは作品や製品の質の向上に責任を持つ役割を担っています。ディレクターはゲームやテレビ、アニメといった幅広い業界で存在していますが、ITやWeb業界でもディレクターは存在しています。
ITやWeb業界で有名なディレクター業はWebディレクターです。WebディレクターはWebサイトのチーム全体の指揮をとり、企画や運用をしていくと共に、スケジュール管理に至るまで多岐にわたり責任を担います。
コンサルタント
コンサルタントとは企業の経営状況を把握し、課題解決に向けた経営戦略を練る仕事です。コンサルティングには総合コンサルタント、戦略コンサルタント、ITコンサルタントなどのさまざまな種類があり、それぞれに専門的な知識が必要とされます。特にフルリモート案件が多いITコンサルタントなどはノマドワーカーの職種に向いています。
コンサルタントは企業の課題解決に向けた戦略を提案する必要があるため、コミュニケーションスキルはもちろん、論理的な思考能力を身につけることが大切です。
バックオフィス・事務職
バックオフィスとは、事務部門とも呼ばれ、経理や人事、総務といった顧客と関わらない職種や業務を担う人材を指します。具体的には、顧客と対応する営業やコールセンターなどのフロントオフィスが円滑に業務をすすめていけるように支援したり、企業活動をするうえで重要な決算報告や給与計算といった業績に関わる部分を請け負ったりと、企業の縁の下の力持ちとしての役割を担っています。
ノマドワーカーのメリット・デメリット
続いて、ノマドワーカーのメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
・自由な場所で仕事ができる働く時間を自分で決めやすい ・人間関係のストレスを感じにくい |
・自己管理能力が求められる収入が不安定になりやすい ・コミュニケーションが取りにくい |
ノマドワーカーのメリットは時間や場所に縛られないことです。たとえば、ノマドワーカーなら、目覚めた時間に応じて作業に取り組む時間を決められますし、海外旅行しながら仕事に取り組めるなど自分に合った自由な働き方ができます。
一方で、仕事の進捗管理は自分で行う必要があり、仕事の成果が少なければ収入は下がります。また会社員のように直接コミュニケーションを取れず、基本的にチャットでの会話となるため、相手とのやり取りに苦労することもあります。
ノマドワーカーの年収はどのくらい?
ノマドワーカーのメリットとデメリットが分かったところで、気になる年収について解説します。結論としては、ノマドワーカーの年収はスキルや経験年数によって変わるのが実情です。
フリーランス白書2023によると、ノマドワーカーを含めたフリーランスの年収が400万円未満が47.4%*1、年収400~800万円未満が32.2%*1、年数800万円以上が20.3%*1となっています。スキルや経験、業界、職種などによって年収は異なります。参考値として把握しておきましょう。
ノマドワーカーの働き方に向いている人
ノマドワーカーに挑戦したいと考えている方の中には「自分には適性があるのか分からない」と悩む方もいると思います。ノマドワーカーの働き方に向いている人には、下記4つの特徴があります。
- 積極的にコミュニケーションを取れる
- 自己管理能力が高い
- 向上心があり、貪欲に学べる
- 自発的に行動できる
4つの特徴を挙げましたが、これらの特徴に当てはまらない人がノマドワーカーに向いていないわけではありません。業務をこなしていくうえで少しずつ身につけることができるスキルでもあり、すべての人が経験を積むことでノマドワーカーという働き方を目指すことができるでしょう。
未経験・スキルなしからのノマドワーカーになるには?
未経験からノマドワーカーになるにはさまざまな方法があるため、自分に合った方法を選択しましょう。ここではノマドワーカーを目指す際に必要な、スキルの習得方法と仕事の始め方について解説します。
自分に合った方法で知識やスキルを身につける
ノマドワーカーになるためには、スキルを身につけることが大切です。必要なスキルを習得するにあたっては、主に「スクールに通う」「専門書を読む」という2つの方法があります。スクールは初期投資にお金がかかるというデメリットがあるものの、成功するために熟考されたカリキュラムの下でサポートを受けながら学習できるメリットがあります。
一方で専門書で独学で勉強する方法は初期投資が少なくて済むメリットもありますが、不明点があったときに自分で解決しないといけないことやモチベーションを保ちにくいといったデメリットがあります。メリット・デメリットを考慮したうえで、自分に合った方法で知識やスキルを習得しましょう。
通信環境・端末・仕事場などの準備をしておく
ノマドワーカーにとって通信環境があること、仕事をするための端末があること、そして仕事ができる場所を確保することの3つが主な条件です。自分が作業しやすい環境を整えておくと、作業効率が一気に向上します。ノマドワーカーにとって具体的に作業しやすい環境の例としては以下があげられるでしょう。
- インターネットを快適に使用できるように5G環境に整備しておく
- 自分が操作しやすいと感じるパソコンを準備しておく
- 自宅での作業用にデスクトップのパソコンを用意する
- 長時間の座り仕事でも疲れないイスを使用する
作業に集中できる環境は人それぞれのため、どのような環境が自分にとっていいのか探していくといいでしょう。
仕事の探し方を把握しておく
ノマドワーカーは自分の働き次第で収入が決まるため、案件の探し方を知っておくことはとても大切です。基本的にノマドワーカーが仕事を探すのは、以下の3つの方法です。
- フリーランスエージェントを使う
- X(旧Twitter)等のSNSを利用する
- クラウドソーシングで探す
スキルや経験を積み重ねると、継続案件を獲得できたり、正社員として雇ってもらえるようなケースもあります。
ノマドワーカーの職種に必要なスキルはスクールでの習得がおすすめ!
ノマドワーカーは働く場所・時間を自由に決められるため、自分のライフスタイルにあった働き方ができます。スキルを身につければ初心者でもなれる可能性を秘めています。今回ノマドワーカーに適した11種類の職種を参考に、ぜひノマドワーカーを目指しましょう。
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※出典
*1:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」p14より