イラストレーターになるには?必要なスキルや経験となり方を解説

イラストレーターになるには?必要なスキルや経験となり方を解説
ABOUT ME
ライター 山吹あや
地方国立大学教育学部を卒業後、小中学校教員として11年間勤務。息子とダウン症の娘の子育てとの両立のため、現在は教員を退職しWebライターとして活動中。整理収納アドバイザー2級、教員免許状を保有。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

イラストレーターの仕事に興味があるものの、イラストレーターになるにはどうしたらいいかわからず、なかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、イラストレーターになるための具体的な方法や必要なスキル、向いている人の特徴など、イラストレーターを目指すために必要なことをわかりやすく解説します。

イラストレーターの仕事内容とは?

イラストレーターとは、クライアントから依頼を受け、要望に応じたイラストを制作する人を指します。

ひとくちにイラストレーターといっても、ポスターや雑誌などの印刷媒体から、Webサイトやゲーム、アニメーションなどのデジタル媒体まで、活躍の場はさまざまです。中には製品の取扱説明書に掲載するイラスト制作や、医学・医療に特化したイラスト制作で活躍している人もいます。

イラストレーターになるには?

イラストレーターのなり方にはさまざまな方法があるため、自分に合った方法を選択することが大切です。ここではイラストレーターを目指す際に必要な、イラストを学ぶ方法と仕事の始め方についてそれぞれ解説します。

イラストを学ぶ

イラストレーターになるには、まずは基礎的なスキルや仕事に必要な画力を身につけることが大切です。イラストレーターとして多様なイラストを描くためには、色彩やデッサンなどさまざまな分野を幅広く学び、自分の作風に生かしていけるとよいでしょう。

未経験からイラストレーターを目指す人がイラストを学ぶには、主に次の4つの方法があります。

  • デザイン系の専門学校に通う
  • 美術系の大学や短大に通う
  • オンラインスクールや講座で学ぶ
  • 独学で勉強や練習をする

イラスト制作に特化したスキルを身につけたい場合は専門学校、美術全般に関する知識やスキルを身につけたい場合は大学や短大で学ぶとよいでしょう。

社会人として働きながらイラストを学びたい場合は、オンラインスクールや講座を受講するのも方法のひとつです。また、書籍や動画サイトなどを参考にしながら独学で勉強や練習をする人もいます。

実力をアピールし仕事を獲得する

イラストについて学んで基本的なスキルを身につけたら、実力をアピールして仕事を獲得できるようにしましょう。イラストレーターとして仕事を始めるための方法は、主に次の3つです。

  • 企業に勤める
  • 副業から始める
  • フリーランスとして独立する

専門学校や大学などを卒業後、まずは広告代理店やデザイン会社などの企業に就職してイラスト制作の仕事をするのが方法のひとつです。企業で働くと、安定した給料をもらいながら経験や実績を積むことができます。

また、すでに社会人として働いている場合は、副業から始める方法もあります。イラスト販売サイトやクラウドソーシングサイトなどを活用し、少しずつ実績を積んでいくとよいでしょう。

企業での勤務や副業である程度の実力をつけたら、フリーランスとして独立する方法もあります。フリーランスの場合は自分で仕事を獲得する必要がありますが、実績や人気があれば仕事を得やすくなるでしょう。

イラストレーターになるために必要なスキルや知識

イラストレータになるには特別な資格は必要ありませんが、実際にイラストレーターとして活躍するためには、専門的なスキルや知識が必要になります。ここではイラストレーターになるために必要なスキルや知識について解説します。

オリジナリティのあるイラストを描くスキル

イラストレーターは高い画力だけでなく、オリジナリティのあるイラストを描くスキルも求められます。誰にでも描けるようなありきたりなイラストでは、イラストレーターとして高い評価を得ることは難しいでしょう。

イラストレーターとして仕事を得るためには、「この人に依頼したい」と思ってもらえるような個性があることが重要です。ほかのイラストレーターと差別化できるようなオリジナリティのあるイラストを描ける人は、イラストレーターの中でも重宝される存在となるでしょう。

デジタル作画のスキル

今後イラストレーターとして活躍するには、デジタル作画のスキルは必須であるといえるでしょう。デジタル形式で納品を求める企業は多く、デジタル作画のスキルがなければ得られる仕事の幅が狭まってしまう恐れがあります。

具体的には、ペンタブレットやデザインソフトなどを使用してイラスト制作をするスキルを習得できるとよいでしょう。特に「Illustrator」や「Photoshop」などのデザインソフトは多くの企業やクリエイターが使用しているため、基本的な使い方をマスターしておくと役立つ場面が多いでしょう。

SNSを活用するスキル

SNSを活用するスキルは必須ではないものの、上手に活用できると仕事を得るチャンスが広がります。SNSでイラストレーターを探す企業もあるため、そのような企業の目に留まれば、思わぬ仕事の依頼が舞い込んでくる可能性があります。

例えば画像投稿に特化したInstagramは、イラストレーターと相性の良いSNSのひとつです。魅力的なイラストを投稿することで、プロフィールを見た人がトップページからポートフォリオサイトやブログへ流入し、仕事の依頼につながることもあります。

また、X(旧Twitter)はリポストという拡散機能があるため、魅力的なイラストを投稿して拡散されれば、より多くのクライアントの目に留まる可能性があります。

特にフリーランスのイラストレーターとして活躍したい場合は、営業ツールのひとつとしてSNSを積極的に活用できるとよいでしょう。

イラストレーターに向いている人

長く活躍できるイラストレーターを目指すには、イラストレーターに向いている人の特徴を知っておくことも大切な要素のひとつです。ここではイラストレーターに向いている人の3つの特徴を紹介するので、参考にしてみてください。

絵を描くことが好きな人

イラストレーターとして長く活動を続けるためには、「絵を描くのが好き」であることは何よりも重要な要素だといえるでしょう。イラストレーターの仕事は趣味とは違い、決められた納期を守ったり、修正依頼に根気強く対応したりする必要があります。

納期のプレッシャーに負けず、度重なる修正依頼にも挫けないほど絵を描くのが好きであれば、モチベーションを維持しながら日々の業務をやり遂げられるでしょう。

コミュニケーションスキルがある人

イラストレーターは、クライアントの要望に応じたイラストを描く必要があります。クライアントが求める細かいニュアンスまで汲み取ってイラストに表現するには、相手の要望を引き出して理解するコミュニケーションスキルが重要です。

また、時にはディレクターやデザイナー、コピーライターなどと協力して仕事を進めることもあります。チームの一員としてスムーズに仕事を進めるためにも、コミュニケーションスキルは大切です。

自己管理ができる人

イラストレーターが納期を守るのは、クライアントとの信頼関係を築くうえで重要な要素のひとつです。やるべきことを整理して漏れなくこなしていかなければ、最悪の場合は信用を失ったり仕事そのものを失ったりしてしまう可能性もあります。

特にフリーランスの場合は、仕事の受注から経理まで、すべて自分でやる必要があります。スケジュールや体調の自己管理がしっかりとできることは、イラストレーターにとって必要不可欠な資質であるといえるでしょう。

イラストレーターの年収・収入・給与

イラストレーターの平均収入は、次の通りです。*1

正社員の平均年収369万円
パート・アルバイトの平均時給1,046円
派遣社員の平均時給1,374円

正社員のイラストレーターは平均年収が369万円で、日本の正社員全体の平均年収の523万円*2を下回っています。

イラストレーターは能力や経験、人気によって、収入に大きな差がうまれます。有名なイラストレーターとしてゲームのキャラクターを手がけたり、大手企業から次々と依頼が舞い込むほど人気があったりする場合は、かなりの収入が期待できるでしょう。

対してフリーランスとして駆け出しのイラストレーターは、十分な収入を得るのが難しい場合も多いです。イラストレーターの報酬は、イラスト1点につき千円程度の場合もあれば数万円の場合もあり、人気や実力に応じてかなりのばらつきがあります。

イラストレーターの将来性

イラストレーターは、Webサイトの制作や、ゲームやアプリの開発、広告業界や出版業界など、今後もさまざまな場面で活躍が期待できるでしょう。ここではイラストレーターとして経験を積んだ先にどのようなキャリアパスが考えられるのかについて解説します。

イラストレーターのキャリアパス

イラストレーターを目指す人にとっては、フリーランスとして独立して人気を得ることがゴールのようなイメージをもつ人もいるでしょう。しかし、イラストレーターにはさまざまなキャリアパスが存在します。

デザイン会社やゲーム制作会社などで働いている場合は、ある程度経験を積んだらフリーランスとして独立したいと思う人もいるでしょう。しかし、会社員を続け、イラストレーターからディレクターやマネージャーを目指す道も考えられます。

また、イラストレーターの経験を生かし、デザイナーやゲームクリエイター、アニメーターなどの道に進む人もいます。例えばひとくちにデザイナーといっても、グラフィックデザインを学んでグラフィックデザイナーとして活躍したり、Webデザインを学んでWebデザイナーとして活躍したりと、選択肢もさまざまです。

イラストレーターのスキルにほかのスキルをかけ合わせることで活躍の場が広がり、より重宝される存在になるでしょう。

イラストレーターに必要なスキルを身につけて、活躍の場を広げよう

イラストレーターとして活躍するためには、基本的な画力はもちろん、デザインソフトを使うスキルや、フリーランスとして独立するためのビジネススキルなど、幅広いスキルを身につけておくとよいでしょう。

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※出典
*1:求人ボックス 給料ナビ「イラストレーターの仕事の年収・時給・給料」より
*2:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。