ポートフォリオとは?分野別の意味や作り方をわかりやすく解説

ポートフォリオとは?分野別の意味や作り方をわかりやすく解説
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ライター 山吹あや
地方国立大学教育学部を卒業後、小中学校教員として11年間勤務。息子とダウン症の娘の子育てとの両立のため、現在は教員を退職しWebライターとして活動中。整理収納アドバイザー2級、教員免許状を保有。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

「ポートフォリオ」という言葉はさまざまな場面で耳にすることがあるかもしれませんが、「そもそもポートフォリオって何?」という方や、「聞いたことはあるけど、実際はよく分からない」という方もいるのではないでしょうか。

実はポートフォリオという言葉は、使う場面によって意味合いが異なります。今回は分野別のポートフォリオの意味や、ポートフォリオの重要性、作り方のポイントを紹介します。

ポートフォリオとは?

ポートフォリオ(Portfolio)とは、和訳すると「紙ばさみ」「書類入れ」「折かばん」「紙ばさみ式の画集」などの意味合いをもつ言葉です。語源はイタリア語のポルタフォリオ(Portafoglio)で、「紙を運ぶもの」「紙幣を入れるもの」などの意味をもちます。

ポートフォリオという言葉自体の意味合いは、複数のものをひとまとめにして持ち歩くための、ケースやかばんをイメージするとわかりやすいでしょう。ただし、ポートフォリオは使用される分野によって具体的な内容や定義が異なり、さまざまな使われ方をしています。

分野別ポートフォリオの意味

ポートフォリオは、使われる分野によって内容や役割に違いがあります。ここではポートフォリオが使われる4つの分野において、ポートフォリオがどういう意味合いのものなのか、どういった使い方をされているのかについて紹介します。

クリエイティブ分野

クリエイティブ分野のポートフォリオは、クリエイターがこれまでの活動内容や作品をまとめたものを指します。写真家や画家、建築家、デザイナーなどが、自身の実績や強みをアピールするために作成するプレゼンテーション資料のような役割を果たします。

クリエイターがSNSで自身の活動をアピールするための発信に活用したり、就職や転職活動のエントリーに使用したりと、使い方もさまざまです。アーティストの場合はこれまでの実績を示すために、個展や展覧会などの場にポートフォリオを置いておくという使い方も一般的です。

IT・Web分野

IT・Web分野のポートフォリオは、自身の実績やスキルをアピールするための作品集のようなものを意味します。IT・Web分野のポートフォリオは紙ベースのものだけではなく、Web上で制作物を紹介するポートフォリオサイトを作成するケースが多いです。

例えばWebデザインの場合、これまでに制作したWebサイトやバナーを制作プロセスとともにまとめ、フリーランスの営業資料としたり、就職や転職活動に使用したりします。エンジニアの場合は、スキルセットやこれまでに参画したプロジェクト、開発したアプリケーションやサービスなどの制作物などをまとめてポートフォリオを作成し、営業や転職活動に活用するのが一般的です。

教育分野

教育分野のポートフォリオは、生徒の学習成果物をまとめたものを指します。教師が生徒の評価に活用するほか、生徒自身が学習の振り返りや今後の学習計画にも活用するのが一般的な使い方です。

学校教育では、主にテストの点数で生徒の知識や技能を評価します。しかし、思考力や判断力、表現力などの修得については、テストの点数だけではなかなか判断できません。生徒のワークシートやレポート、絵や作文などをまとめ、学習過程を可視化して活用できるようポートフォリオが用いられています。

金融・投資分野

金融・投資分野のポートフォリオは、預金や株式、債券などの金融商品の組み合わせを意味します。ポートフォリオを見ることで、投資家がどのような金融商品を保有しており、どのような方向性で運用をしているのかが分かります。

特定の金融商品に投資を集中させるのはリスクが大きいため、投資家はさまざまな金融商品に分散して資産運用を行うのが一般的です。海外ではさまざまな有価証券を紙ばさみで保管する習慣があったことから、資産の構成内容をポートフォリオと称するようになったといわれています。

ポートフォリオの重要性

クリエイティブ分野やIT・Web分野において、就職や転職の際、ポートフォリオは自己PRツールとして重要な役割を果たします。履歴書や職務経歴書とともにエントリーの段階でポートフォリオの提出が必要な企業もあり、選考の合否に大きく関わるケースもあります。

また、フリーランスや副業で活動している人にとっても、ポートフォリオは営業資料として重要です。フリーランスや副業として活動している人は会社などの組織に属していないため、自分で仕事を獲得しなければなりません。営業の際にクライアントへポートフォリオを提出することで、「このくらいのスキルがあれば、この案件は任せられる」と判断してもらうための材料になります。

自身のスキルや実績をアピールするための魅力的なポートフォリオを作成できれば、就活や転職活動、営業活動において有利に働くこともあるでしょう。

ポートフォリオの作り方におけるポイント

ここではクリエイティブ分野やIT・Web分野においてポートフォリオを作成する際のポイントを紹介します。

ポートフォリオには、主に次の6つの要素を盛り込むのが一般的です。

  • 自己紹介(キャリアなど)
  • 作品例
  • スキル・資格
  • 得意領域
  • 将来のビジョン
  • 連絡先

ただし、ポートフォリオには決まった形式があるわけではないので、上記の要素を参考に、使用目的に合わせて適宜アレンジして作成しましょう。自身が携わる業界や職種に必要な要素があれば追加し、どうすればスキルや実績をよりアピールできるかを考えながら作成することが大切です。

また、ポートフォリオは一度作って何度も使い回すものではなく、提出する相手に応じて内容を入れ替えることも重要です。例えばWebデザイナーの場合、美容系の商品を扱うクライアントに提出するポートフォリオには、作品例として過去に制作した美容系サイトのバナーをメインに掲載するといった工夫があるとよいでしょう。

未経験で実績がない場合は、作品例にサンプル作品を掲載する形で問題ありません。Webライターであればサンプル記事、映像クリエイターであればサンプル動画などを作成し、コンセプトや工夫した点などとあわせて掲載しましょう。

ポートフォリオは提出する相手によって紙で作成するのか、Web上でポートフォリオサイトを作成するのかを選択する必要があります。状況に応じてどちらでも作成できるようにしておきましょう。

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魅力的なポートフォリオを作成して自分をアピールしよう

ポートフォリオは分野によってさまざまな使われ方をしますが、どれも「さまざまな要素を体系的にわかりやすくまとめる」という点は共通しています。

クリエイティブ分野やIT・Web分野においては、ポートフォリオは自分自身をアピールするために重要なツールのひとつです。質の高いポートフォリオを作成し、自分のやりたい仕事につなげていきましょう。

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