

動画編集を始めたい方のなかには「案件ってどうやって取るんだろう?」と考えることもあるかもしれません。案件の取り方はさまざまですが、間違った方法で探すと仕事を取れない可能性があります。仕事を継続して受注するためにも、動画編集の案件の取り方はしっかりと理解しておきましょう。
今回は、動画編集の案件を取る具体的な方法や、受注しやすくするコツなどについて解説します。「動画編集の仕事を獲得したい!」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
動画編集の案件を取る方法6つ
動画編集の案件を取る方法は人によって異なりますが、一般的に下記の方法が使用されています。
- クラウドソーシングを利用する
- エージェントサービスに登録する
- 知人・友人に紹介してもらう
- スキル出品サービスを利用する
- 企業や個人に直接営業をする
- SNSを活用する
それぞれの方法に特徴があるので、自分に合った取り方を見つけましょう。
クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングとは、仕事を受注したい人と発注したい企業・個人をつなげるサービスを指します。一般的に利用されているサービスでは、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などが挙げられます。クラウドソーシングは無料で利用できるうえ、初心者でも案件を受注しやすいことが特徴です。
報酬単価は仕事内容によって異なりますが、YouTubeの動画編集などは3,000〜10,000円/1本の仕事が見られます。実績作りの一貫として参画できる案件もあるので、これから動画編集を始める方はクラウドソーシングを積極的に利用していきましょう。
関連記事:クラウドソーシングとは?メリット・デメリットも簡単にわかりやすく解説
エージェントサービスに登録する
エージェントサービスとは、仕事を受注したい方に案件を直接紹介してくれるサービスのことです。動画編集の仕事を紹介してくれるサービスでは、「レバテックフリーランス」などが挙げられます。エージェントサービスは、担当のコンサルタント(エージェント)から自分にあった仕事を紹介してもらう仕組みです。契約や請求書の発行などの手続きも担当者が行ってくれることもあるため、作業に集中したい方にはおすすめといえます。
またエージェントサービスで仕事を紹介してもらうにはスキルや実績が必要となる一方で、クラウドソーシングよりも高単価の仕事を紹介してくれる傾向にあります。サポートが充実しているので、仕事に集中したいという方はエージェントサービスの活用を検討してみてください。
知人・友人に紹介してもらう
動画編集の案件を探す場合は、知人や友人に仕事をもらえないか相談してみましょう。というのも、近年では動画編集者を探している個人や企業は増えつつあります。そのため、知り合いに相談するだけで、思わぬところから仕事を紹介してくれる可能性があります。知り合いからの紹介なので、仕事を発注してもらえる確率が高いことも特徴です。
相談した相手が別の場所で動画編集者を探している方と出会った場合、優先的にあなたを紹介してくれるかもしれません。知人や友人に相談すれば、案件を取れる確率は高まるので、知り合いの助けを借りて損はないでしょう。
スキル出品サービスを利用する
スキル出品サービスは、自分の技術や特技を商品として販売できるサービスです。人気のサービスでは「ココナラ」などが挙げられます。動画編集者でスキル出品サービスを利用している方は多く見られます。その理由の一つは、自ら営業をする必要がないからです。スキル販売サービスは出品者に興味をもった相手から直接依頼されるので、スキルを出品して依頼を待つだけです。
仕事を発注してもらうには実績や得意ジャンルの記載、説明文の工夫などをする必要があります。しかし出品するだけで案件の受注が見込めるので、人によってはスキル出品サービスと相性が良いと考えられます。
企業や個人に直接営業をする
直接営業は、動画コンテンツを作成したい企業や個人に営業をして仕事を見つける方法です。この案件の取り方はフリーランスに多く、仲介業者を挟まず依頼主と直接契約できることが魅力といえるでしょう。近年ではYouTubeチャンネルの運営者に営業して仕事を獲得している方もしばしば見られます。動画広告を出稿している企業に提案をもちかけて案件を受注している動画編集者も少なくありません。
ただし、直接営業で仕事を取るには動画編集のスキルや実績だけではなく、営業能力も必要になります。したがって、依頼主と直接契約をしたい方は動画編集のスキルを学びながら、提案方法やコミュニケーションなどの営業に役立つスキルも勉強しておきましょう。
SNSを活用する
SNSには動画編集者を募集している投稿が見られます。X(旧Twitter)で動画編集の仕事を取る方も多く、SNSを利用して損はないかもしれません。初心者でも受注できる案件も募集されているため、実績作りをしたい方にもおすすめの方法といえます。
SNSで動画編集に関する有益な発信をしていると仕事の相談がくる可能性もあります。発注者と直接契約できるため、仲介業者によるマージン(仲介手数料)が発生しないこともSNSを利用する魅力の一つです。動画編集の仕事を探すなら、SNSは積極的に活用してください。
初心者でも動画編集の案件を取りやすくする方法5つ
ここからは、初心者でも動画編集の案件を取りやすくする方法を紹介します。下記のポイントを意識して仕事を発注してもらいましょう。
- 実践的なスキルを身につける
- ポートフォリオを作り込む
- 提案文を工夫する
- 専門分野を決める
- 同業者との繋がりを広げる
順番に解説します。
実践的なスキルを身につける
動画編集の案件を継続的に受注するなら、実践的なスキルを身につけましょう。なぜなら、実践で使えるスキルは仕事の幅を広げられるからです。具体的なスキルとしては、カラーグレーディングや音声編集、モーショングラフィックスなどが挙げられます。カットやテロップ挿入などの基礎的なスキルでも取れる仕事はありますが、単価アップや長期依頼を期待するなら実践的なスキルは必要になるでしょう。
ただし動画編集のスキルに正解はありません。理由は、発注者によって求められるコンテンツが異なるからです。そのため、他の動画編集者が作成した作品を参考にしたり、現役の動画クリエイターから指導を受けたりして、質の高いスキルを身につけることが大切です。
ポートフォリオを作り込む
ポートフォリオとは、自分で作成した動画をまとめた作品集を意味します。ポートフォリオはスキルや実績を相手に伝える目的で使用するため、動画編集をする方には必須といえるでしょう。駆け出しの動画編集者は自身のYouTubeチャンネルをポートフォリオに使用することが多く見られます。投稿した作品を見た企業から仕事の依頼がくる可能性もあるため、YouTubeは積極的に使用すると良いかもしれません。
YouTubeチャンネルの概要欄に動画のポイントや制作時間などを記載しておくと、仕事を発注してもらえる確率はグッと高くなります。ポートフォリオは案件の獲得に必要不可欠なので丁寧に作り込みましょう。
提案文を工夫する
クラウドソーシングや直接営業をする場合は、相手にとって魅力的な提案文を作成しましょう。理由は、ありきたりな提案文を送ってしまうと、相手に「テンプレートみたい」と勘違いされる可能性があるからです。そのため、提案文を作る際は下記のポイントを意識してください。
- 応募(提案)した理由
- 自分に依頼するメリット
- 実績
- 納品期日(最短どれくれいで納品できるか)
- 見積金額(直接営業のみ)
- 仕事に対する想い
上記の中でも「自分に依頼するメリット」では、相手の課題を解決できる具体的な根拠を提示しましょう。具体的には、同じような仕事で成果を出した経験を記載したり、応募するジャンルに特化している実績を提示したりすることなどが挙げられます。
なお、クラウドソーシングサイトで案件に応募する場合は報酬が決められていることが多いので、見積金額を記載する必要はありません。提案文を考える時は、相手のメリットを優先した内容を考えましょう。
専門分野を決める
専門分野を決めることで、仕事を受注できる可能性は高くなります。理由は、特定のジャンルに特化していれば、そのジャンルに悩んでいる発注者の課題を解決しやすいからです。例えば、近年のSNSの普及に伴い、YouTubeやTikTokなどに特化した動画編集者の需要が高まりつつあります。自分たちの情報を多くの人に届ける有効な手段としてSNSを活用する企業や個人が増えているためです。業界は幅広く、自分の求めるカテゴリに特化した動画編集者は活躍しやすい傾向にあるといえるでしょう。
またSNSだけではなく、エンタメやビジネスなどのジャンルに精通することも有効です。自分の好きな分野のコンテンツを深く勉強して、まずは特化型の動画編集者を目指すことをおすすめします。
同業者とのつながりを広げる
同業者とのつながりを広げることは仕事の獲得につながる可能性があります。なぜなら、仲間同士で案件を紹介している副業・フリーランスの動画編集者は多く見られるからです。例えば複数の案件を受注して対応しきれない場合、仲間に相談して助けてもらえるでしょう。一方で、相手が助けて欲しい時はあなたに相談してくれることも期待できます。先輩の動画編集者とつながれば、編集中にトラブルが生じても解決方法を教えてくれるでしょう。SNSやオンラインサロンなどのコミュニティツールを活用して、同業者のつながりを広げてみてください。
長期的な動画編集案件の取り方3つ
「動画編集で安定して稼ぐにはどうしたいいんだろう?」と考える方もいるかもしれません。動画編集の仕事で収入を安定させるには、長期的な案件を受注する必要があります。ここからは、継続的な仕事の取り方を紹介します。
- スクールでスキルを身につける
- 長期依頼の案件に応募する
- 依頼主(クライアント)に提案する
上記のポイントを意識して、継続的に収入を得られる動画編集者を目指しましょう。
スクールでスキルを身につける
動画編集スクールでスキルを身につけると、長期間の案件を受注できる可能性が高くなります。理由は、スクールでは実践的なスキルを学べるからです。現役の動画編集者が講師をしているスクールであればソフトの使い方だけではなく、作品の演出や撮影などのスキルも学習できるでしょう。仕事を見つける方法についてもヒントをもらえるので、継続案件を取りたい方にはスクールの受講もおすすめします。
実践的なスキルを勉強できるスクールは下記の記事で紹介しています。自分にあった動画編集スクールを見つけたい方は参考にしてください。
関連記事:実践的なスキルを学べる動画編集スクール5選!自分に合った選び方も解説
長期依頼の案件に応募する
クラウドソーシングやエージェントサービスには、主に単発案件と長期案件の二種類があります。継続的に仕事を発注してもらいたい場合は長期案件に応募しましょう。未経験でも応募できる長期案件も見られるため、初心者の方でも継続的に仕事を取ることは可能です。
長期依頼を前提にした案件では編集方法についてアドバイスをもらえることもあります。したがって仕事を受注する際は、継続的に発注してくれる案件に応募することをおすすめします。
依頼主(クライアント)に提案する
依頼主に新しい提案をすることで継続的に仕事を発注してもらえる可能性があります。例えばYouTube動画の編集案件を受注している場合、新しいチャンネルやコンテンツの方向性、新規ユーザー獲得などの施策を提案し、具体的なメリットを提示できると依頼主は快く承諾してくれるかもしれません。提案によって発注者の事業が拡大すれば、より収入アップも見込めるでしょう。依頼主と信頼関係を築けたら、相手のプラスになる提案を考えてみてください。
動画編集の案件を取る際の注意点
動画編集の案件を受注する際は下記の注意点を意識してください。
- 実績に使用できるか確認する
- 単価が低すぎる案件に注意する
仕事の取り方を間違えると思わぬトラブルになる可能性があるので、しっかりと理解しておきましょう。
実績として公開できるか確認する
案件に応募する際は、納品した動画を自分の実績として公開できるか発注者に確認しておきましょう。というのも、依頼主との契約内容によっては、自分が制作した動画コンテンツを実績として公開できない場合があるためです。実績に利用できない作品はポートフォリオに載せてアピールすることが難しくなります。したがって、駆け出しの頃は自分の実績になる案件を優先的に取ることをおすすめします。
単価が低すぎる案件に注意する
クラウドソーシングには、「初回のみテスト料金として100円」などの初心者向けの案件が見られます。お試しとして報酬額が低くなることはありますが、金額があまりにも低い場合は注意です。なぜなら、動画コンテンツを低単価で量産したい発注者もいる可能性があるからです。したがって、他の案件の報酬単価を比較したうえで、適切な相場の案件を受注することをおすすめします。クラウドソーシングは発注者の評価を確認できるので、信頼できる依頼主か確かめてから案件にチャレンジしてみましょう。
動画編集案件の取り方に関するよくある質問
最後に、動画編集案件の取り方に関するよくある質問を紹介します。
初心者におすすめの取り方は?
初心者におすすめの案件獲得方法はクラウドソーシングといえます。理由は、初心者でも受注できる案件が多く見られるからです。実績作りとしても利用できるので、動画編集を始める方はクラウドソーシングを活用してみましょう。
動画編集の案件相場はどれくらい?
クラウドソーシングには3,000〜20,000円以上の案件が見られます。企業と直接契約している動画編集者には、より多くの収入を得ている方も少なくありません。したがって、スキルや実績によって案件相場は異なります。動画編集をこれから始める方は少しずつ実力をつけて、高単価の仕事を発注してもらいましょう。
動画編集の案件を受注して副業を始めてみよう!
動画編集の案件を取るには、実践的なスキルや仲間とのつながりをもつことが大切だと考えられます。自分に合ったサービスを活用しながら動画編集の案件を見つけましょう。
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