女性起業家輩出プロジェクト NEXT FOUNDERSとは?

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ライター ayumi
滋賀県立大学環境建築デザイン学科卒業。PR代理店、広告代理店でのプランナー、ディレクターを経てSHEに入社。SHEマーケティングチームのPR・広報を担当。

2023年、SHEは新たな取り組みとして、女性起業家輩出プロジェクト「NEXT FOUNDERS」を立ち上げました。
起業に挑戦するSHElikes受講生を1月に募集し、事業アイデアをまとめたエントリーシートを提出いただいた104組の応募の中から、3月に36組のNEXT FOUNDERS第1期生が誕生しました。

そして6月17日、約3ヶ月に渡る起業に向けた特別プラグラムを経て、10組のメンバーがそれぞれの事業アイデアを発表する最終ピッチ会をSHE Ginza拠点にて開催。事業立ち上げに向けて試作品を完成されている方、すでに実験的に事業を開始されている方など、10組の多種多様な事業アイデアを発表いただきました。

本記事ではSHEがなぜ女性起業家輩出プロジェクトを立ち上げたのか、その理由や背景とともにプロジェクトを振り返ります。今後、起業を目指す皆さんの参考にしていただけると嬉しいです。

女性起業家率の低い日本の現状をSHEが変える

突然ですが皆さんは日本国内の女性の起業家比率を知っていますか?

2022年に実施された帝国データバンクの調査によると日本国内の女性社長比率はわずか8.2%、2000年の5.6%からは徐々に進捗しているものの、依然として1割以下という低い数字です。さらに上場企業では女性社長比率1.1%とさらに低い水準*1となっています。 

また、スタートアップでも女性起業家率の少なさは顕著であり、経済産業省が主導する官民スタートアップ支援プログラム「J-Startup」に選定されたスタートアップ企業の女性経営者の割合は8.8%と、日本国内の女性社長比率とほぼ差がない状況です*2。

*1:帝国データバンク、全国「女性社長」分析調査(2022年)
*2:J-Startup選定企業238社における、女性経営者の割合(2023年5月時点)

日本国内の女性社長比率はわずか8.2%

一方で、新型コロナの影響で働き方が柔軟になったことにより、週あたりの事業に充てる時間が35時間以内の「パートタイム起業家」や本業を持ちながら開業する「複業起業」も増え、起業がしやすい状況が生まれている調査もあります*3。

とは言っても、「起業の選択肢は自分にはない」「起業なんてできるわけがない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

*3:2021年3月16日 日本政策金融公庫総合研究所「2020年度起業と起業意識に関する調査」

SHEは女性にとって起業を考えてもらえる取り組みを、スキル面とマインド面の両軸で実施

SHEでは、これまでも女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」に「起業コース」を新設したり、昨年には活躍する女性リーダーが集まったカンファレンスイベント「INNOVETIVE WOMAN’S SUMMIT」を開催したり、女性にとって起業を考えてもらえる取り組みを、スキル面とマインド面の両軸で実施してきました。

そして今回、SHEは女性起業家輩出を実際に推し進めるプロジェクトとして、ポーラ・オルビスホールディングスとともに女性起業家輩出プロジェクト「NEXT FOUNDERS」をスタートしました。

女性にとって起業という選択肢がもっと身近になり、将来的には年間100人の女性起業家を輩出する、そんなプロジェクトを目指します。

NEXT FOUNDERSで取り組んだこと

では、実際に「NEXT FOUNDERS」はどのようなプログラムで、1期生は何に取り組んできたのか。「NEXT FOUNDERS」のこれまでの取り組みを紹介します。

1期生決定:告知〜募集
2023年の1月「NEXT FOUNDERS」の情報を解禁。SHElikesで学びながら本気で起業を目指したい方への告知を開始しました。
募集期間中に、自身が立ち上げたいと思う事業アイデアをエントリーシートに記入し、応募していただきました。

中間発表まで:起業プログラムの学習・事業提案書の作成〜グループセッション・メンタリング
エントリーシートを提出していただいた中から、「NEXT FOUNDERS1期生」として36組が3月に決定し、いよいよ本格的な取り組みが始まります。
1期生はまずSHElikes起業コースを活用して事業計画書の書き方や、起業内容によっては仮説検証を開始します。
さらに、1期生全員に起業へのアドバイスやメンタリングを行うメンターが割り振られます。メンターにはSHEの役員陣と、ポーラ・オルビスホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタル担当、岸 裕一郎さんの計7名が担当し、グループセッション後のフィードバックや事業アイデアのブラッシュアップなどを行いました。

トリコ株式会社のCEO花房さん、CO-Founderの加藤さんを特別講師に招いたイベントを実施

また起業の先輩として、トリコ株式会社のCEO花房さん、CO-Founderの加藤さんを特別講師に招いたイベントを実施。起業のリアルな話を聞き、質疑応答を通して1期生の皆さんの悩みや疑問などを解消することを目的に開催しました。
1期生の皆さんからは「起業の仲間集め」や「起業で一番大変だったポイント」「当初からどのような起業規模を想定していたのか」などの質問が挙げられ、活発なディスカッションになりました。

中間発表〜最終ピッチ会に向けて
中間発表後は1期生36組の中から10組の最終ピッチ会の発表者が決定。
中間発表の振り返りとしてメンターからのフィードバックや壁打ちを行い、それぞれの事業の仮説検証の結果やプロトタイプ作りをまとめ、最終ピッチにむけた最後のブラッシュアップを行いました。

最終ピッチ会@SHE Ginza

6月17日(土)にプログラムの集大成として、SHE Ginzaにて「NEXT FOUNDERS」最終ピッチ会を開催しました。当日は第1期生36組から選ばれた10組が登壇し、各組5分で最終プレゼンテーションを行っていただきました。
当初、300名の視聴枠に対し、直前に100名以上の枠を追加するなど、多くの方に視聴いただきました。

SHE Ginzaにて「NEXT FOUNDERS」最終ピッチ会を開催

会の最初にはSHE代表 福田より、
「自分らしいキャリアの実現手段として、もっと起業を身近な選択肢として考えてもらうこと」「日本の女性起業家率の低い現状を打破するために、年間100人の女性起業家輩出を本気で目指し、日本最大の女性起業家輩出コミュニティにすること」
と、本プロジェクトを実施する背景を話しました。

SHE代表福田より起業家輩出への思いを説明
と自分らしいキャリアの実現手段として、もっと起業を身近な選択肢として考えてもらうこと
日本の女性起業家率の低い現状を打破するために、年間100人の女性起業家輩出を本気で目指し、日本最大の女性起業家輩出コミュニティに

10名の事業アイデア詳細については、ぜひ最終ピッチ会のプレスリリースをご覧ください。SHE、ポーラ・オルビスホールディングスと協業で開催する女性起業家輩出プロジェクト「NEXT FOUNDERS」第1期生36組から最優秀賞・優秀賞のビジネスアイデアが決定!

多種多様な10の事業アイデアの中から審査の結果、最優秀賞に寺門里紗さんの「地方の調味料とユーザーを繋ぐ調味料D2Cブランド 里SEASONing」、優秀賞に渡邊明香さんの「わがまま女性のためのオルタナティブアルコールブランドelm」が選出されました。

多種多様な10の事業アイデアの中から審査の結果最優秀・優秀受賞者が決定

寺門里紗さんの「地方の調味料とユーザーを繋ぐ調味料D2Cブランド里SEASONing 」は、地場産業として日本各地で作られる調味料に注目。販路を拡大させる大型の組合や直販ルートを持たない調味料製造会社、過疎化や経済衰退が進む日本の地方自治体、そしてライフスタイルの変化で食への嗜好が変化するユーザー、それぞれの課題やニーズを解決する事業提案です。

日本をこれから元気にしていくために必要な地域の活性化に着地させる持続可能な起業アイデアで、それを生活に身近な調味料で解決するという新鮮な着眼点が評価されました。

最優秀賞には100万円、優秀賞には50万円の賞金が起業支援金としてポーラ・オルビスホールディングスより授与

渡邊明香さんの「わがまま女性のためのオルタナティブアルコールブランドelm」は、自身の妊活時期に好きな飲酒を控えた経験と、世の中に味や香りを楽しめるノンアルコール商品が少ないことから事業を着想。日常のご褒美として楽しめるサブスクリプション型のオルタナティブアルコールサービスを提案しました。ノンアル市場の今後の伸びやプロトタイプイメージの着手、世界観やコンセプトメイキングの具体性が評価されました。

最優秀賞には100万円、優秀賞には50万円の賞金が起業支援金としてポーラ・オルビスホールディングスより授与されました。
(受賞者のそれぞれの事業アイデアは詳細をレポートします!)

最優秀賞・優秀賞の方は希望に応じてポーラ・オルビスホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタルによる出資検討フローに進むことも可能です。

最優秀賞・優秀賞の方は希望に応じてポーラ・オルビスホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタルによる出資検討フローに進むことも可能

最後は、これまでエントリーから最終ピッチ会の最終提案まで、事業提案を見て寄り添ってきたメンター全員からの総評。

メンターからは、「この短期間で自分の人生を切り拓いた方が既にこんなに多くいらっしゃることに驚いています」「順位をつけるのがこんなに難しいことはないと思うほど、本当に皆さん素晴らしいピッチでした」という、それぞれの10組の事業プレゼンの完成度の高さに感化されたり、実際に行動を起こしたことへの驚きとともに、「受賞された方が今後うまくいくことはもちろん、 実際5年前に聞いたピッチで当時は受賞を逃したものの、それをきっかけにしてその後、事業を大きく成長された方々もたくさんいらっしゃる」「ぜひ今日受賞を逃してしまった皆様も、今日をスタート地点だと思っていただけると大変幸いです」と、1期生全員へのエールを伝えました。

特別審査員として来ていただいたポーラ・オルビスホールディングス  取締役 小川 浩二さんからも「ぜひ一緒にお仕事をしたい」「熱い想いを持つ皆さんの活動がますます前に進んでいけるよう、私たちもサポートしたい」と、熱い想いをお伝えいただきました。

SHEが女性起業家輩出プロジェクトを立ち上げて目指す未来

最優秀賞、優秀賞の2名に関しては、これからサポートを続けることはもちろんですが、実は受賞者だけでなく、「NEXT FOUNDERS」期間中には、たった3ヶ月の間でなんと1期生の4分の1を占める9名※が起業を実現しています。(※2023年6月17日最終ピッチ時点)

また、最終ピッチ会当日には「#SHE起業」「#シーライクス」がTwitter(現X)でトレンド入りするなど、「NEXT FOUNDERS」と女性にとっての起業への注目の高さを感じました。

SHEが女性起業家を輩出するコミュニティとして本気で年間100人の女性起業家輩出をSHEから実現していきます。そして「起業したい!」と思った方にとって、SHEが真っ先に寄り添える、そんなサービスを目指していきたいと思います。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。