時間や場所にとらわれない働き方が注目を集め、ノマドワーカーという言葉を耳にすることが増えました。職種によってはノマドワークを取り入れられることが知られつつありますが、
「ノマドワークって具体的にどんな働き方なの?」
「ノマドワーカーにはどんな職種がある?」
などの疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ノマドワーカーとはどのような仕事なのか、働き方の特徴やノマドワーカーになるためのステップまで詳しく解説します。理想の働き方を叶えるための参考にしてみてください。
ノマドワーカーとは
そもそも、「ノマドワーカーが何をしている人なのか分からない」との疑問を持つ方もいるでしょう。
ノマドワーカーという言葉は、遊牧民を意味する「nomad」と、働く人を意味する「worker」が組み合わされたものです。オフィスや自宅など決まった場所で仕事をするのではなく、遊牧民のようにカフェやコワーキングスペース、図書館などを転々とする働き方を意味します。
ノマドワーカーは働く場所を自由に決められるため、拠点とする場所がないことも特徴の一つです。たとえば、ライターやデザイナー、エンジニアなど1人で作業することが多い仕事や、パソコン1つあればできる仕事で取り入れやすい働き方といえます。
ノマドワーカーとフリーランスの違い
ノマドワーカーと混同されがちなフリーランスですが、厳密にはそれぞれ違う意味を持ちます。
- ノマドワーカー:特定の拠点を持たない働き方のこと
- フリーランス:特定の組織に属さず、個人で仕事を請け負う働き方のこと
フリーランスのなかには個人で企業と契約を結び、期間中は毎日出社して技術を提供するケースや、ノマドワーカーのように好きな場所で働くケースなどさまざまです。また、会社員としてノマドワークをしている人もいます。「働く場所のフレキシブルさ」が、ノマドワーカーかどうかの基準といえるでしょう。
ノマドワーカーが増加した背景
ノマドワーカーが増加した背景として、コロナ禍によるリモートワークの推進が影響したと考えられています。ノマドワーカーとしての正式な統計はありませんが、ノマドワークが比較的実現しやすいフリーランスを例に見てみましょう。内閣官房の「令和2年度 フリーランス実態調査結果」によると、フリーランス人口は約462万人*1であり、今後も増加していくと予測されています。
また、同調査内におけるフリーランスの働き方を選択した理由について最も多かったのが「自分のスタイルで働きたい」、次に「働く時間や場所を自由にするため」でした*1。ノマドワーカーというフレキシブルな働き方ができる部分に魅力を感じる人が多いことがわかります。
その自由な働き方に憧れを持つ人もいる反面、一部の人からはカフェやコワーキングスペースの場所を占領するなどの理由から、「うざい」と思われることもあるようです。自宅以外の場所で仕事ができることはノマドワーカーのメリットのひとつですが、マナーを守って使用するようにしましょう。
ノマドワーカーに向いているのはどんな人?
ノマドワーカーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- 自己管理能力が高い
- コミュニケーション能力が高い
- ITリテラシーが高い
- 向上心がある
- 環境の変化に抵抗がない
ノマドワーカーは働く場所を変えながら自由な働き方ができる分、より高い自己管理能力が求められます。たとえば、複数のクライアントと仕事をする際、それぞれの納期にあわせたスケジュールやタスクの管理ができないと、納品の遅れなどのトラブルから信頼を失ってしまうかもしれません。
また、パソコン1つで働くノマドワーカーは、テキストコミュニケーション力や高いITリテラシーも求められるでしょう。クライアントとはテキストでのやり取りが多いことが予想されるため、要望を的確にヒアリングするコミュニケーション能力が必要です。
場所にとらわれない働き方ができる一方で環境の変化が多いため、それに対する適応力も欠かせません。このような特徴をふまえ、常に向上心を持ち自己研鑽に励める人が、ノマドワーカーに向いているといえるでしょう。
ノマドワーカーにおすすめの職種5選
ノマドワーカーの意味や特徴について解説してきました。ここからは、ノマドワーカーにおすすめの職種を5つご紹介します。
ノマドワーカーにおすすめの職種 | 主な仕事内容 |
---|---|
Webデザイナー | Webサイトのデザインやコーディングのほか、バナーやサムネイル画像の制作などを行う |
Webライター | インタビュー記事やコラムの執筆、ECサイトの紹介文など、Web上の媒体で掲載する記事を執筆する |
Webマーケター | 企業や個人の商品・サービスが売れるための仕組みづくりや顧客の購買意欲を促進させるためのマーケティング戦略をweb上で立てる |
エンジニア | プログラミング言語を用いてプログラムを組むなど、コンピューター内部の設計や構築する |
動画編集者 | YouTubeやTikTok、広告などを対象に、動画の企画・撮影や編集、マーケティングをする |
1. Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインやコーディングのほか、バナーやサムネイル画像の制作などを行う仕事です。場所にとらわれず、パソコン1つで働けるWebデザインの仕事は、ノマドワーカーにおすすめの働き方といえます。
最近はwebデザインに関する書籍やスクールなどが増え、初心者や未経験からでも比較的目指しやすくなりました。Webデザイナーになるには、主にWebサイト制作に必要な基礎知識やデザインツールを使いこなす力、コーディングスキルなどが求められます。
2. Webライター
Webライターの仕事は、Web上の媒体を対象に記事を執筆することです。インタビュー記事やコラムの執筆、ECサイトの紹介文など、Webライターが手掛ける記事の種類は多岐にわたります。
Webライターにはなるには、構成力や文章力などの基本的なライティングスキルに加え、SEO*の知識やパソコンスキルなど、幅広い知識が必要です。スキルを身につけることでどこでも働けるのが魅力なWebライターは、ノマドワーカーにおすすめな職種といえるでしょう。
*SEO:Search Engine Optimization:検索エンジン最適化
3. Webマーケター
Webマーケターとは、Web上で行うマーケティング活動をする人のことを指します。企業や個人の商品・サービスが売れるための仕組みづくりや、顧客の購買意欲を促進させるための戦略を立てるのが主な役割です。
Webマーケターのメインの仕事はWeb上における数値改善のための施策となります。オンラインで完結するケースがほとんどのため、ノマドワーカーにおすすめの職種なのです。また、Webマーケティング業界の特性上、求人のほとんどがリモートワークでの募集であることも、ノマドワーカーを目指す人にとってメリットといえるでしょう。
4. エンジニア
エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する知識やスキルを持った人材のことをいいます。たとえば、プログラミング言語を用いてプログラムを組むなど、コンピューター内部の設計や構築するのがメインの仕事です。
エンジニアの特性上、企業の機密情報を扱うことが多いため、十分なセキュリティ対策を取れる環境を用意することが重要です。反対に、環境さえ整えば好きな場所で自由に働けるため、ノマドワーカーにぴったりの仕事といえます。
5. 動画編集者
YouTubeやTikTokといったSNSの普及により、注目されている動画編集者。その仕事内容は、動画の企画・撮影や編集、またマーケティングなど多岐にわたります。
動画編集者のなかには、国内外を旅しながら案件を受注し活躍するノマドワーカーもいます。旅先で撮影した動画を編集してSNSにアップしたり、旅のスキマ時間で仕事をしたりできるため、ノマドワーカーに人気の高い仕事です。
ノマドワーカーのメリット
時間や場所にとらわれず自由に働くノマドワーカーに魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。ここからは、ノマドワーカーとして働くことの下記メリットについて詳しく解説していきます。
場所や時間に縛られない自由な働き方ができる
ノマドワーカーは、カフェや図書館で落ち着いて作業したり、旅をしながら仕事をする「ワーケーション」を体験したりと、インターネット環境さえあれば自分の理想の生活を楽しみながら仕事できます。
また、「通勤すると育児や趣味の時間がなかなか作れない」などと悩みを抱えている場合、ノマドワーカーを選択することで、ワークライフバランスを大切にした生活ができるようになるでしょう。さまざまなライフイベントにも柔軟に対応できるため、自分のキャリアを諦めずに仕事を続けられる可能性が生まれます。
人間関係のストレスが減る
ノマドワーカーは特定の拠点を持たないため、毎日同じ人と顔を合わせることはほとんどありません。また、フリーランスとして働く場合、仕事内容やクライアントを自分で選べることも増えるため、人間関係のストレスが減るといったメリットがあります。
クライアントとのコミュニケーションは、メールやチャットなどテキストでのやり取りがメインです。ノマドワーカーは、対面での人間関係にストレスを感じやすい人にもおすすめの働き方といえるでしょう。
新しい環境での刺激と成長の機会がある
ノマドワークによってさまざまな場所を訪れるようになると、必然的に新たな環境に身を置くことになります。それまで馴染みのなかった地域に滞在して人脈を作ったり、初めての体験をしたりすることで、成長の機会となり仕事に役立つこともあるでしょう。
とくに、WebデザイナーやWebライターなど、クリエイティブな要素のある職種では、新たな環境での刺激によって、思いがけない発想が生まれることがあります。ノマドワーカーは、新しいことにチャレンジしたり人との出会いを楽しんだりしたい人におすすめの働き方といえます。
出張や旅行が楽しめる
ノマドワーカーであれば、平日の混雑しない時間帯に出張や旅行を楽しむことができます。カフェやホテルで作業したり、お出かけ先への移動中に作業したりと、スキマ時間を活用できるのがノマドワーカーの魅力です。
最近では、電源やWi-Fi完備したキャンプ施設やリゾートホテルも多くあり、ノマドワーカーが作業しやすい環境が整っています。仕事で煮詰まったときは場所を変えてみると、新たな発想が生まれ、仕事への活力にもなるでしょう。
収入アップの可能性がある
ノマドワーカーは、勤務時間や場所の制約がほとんどないため、作業時間や作業量を自由に確保できます。自分の裁量に合わせて作業を早く進めたり次の仕事を引き受けたりすることで、理想の収入に合わせた働き方が可能です。
たとえば、「来月は旅行で仕事を休む分、今月の収入をアップさせたい」などと、先々の予定に合わせて収入を調整できます。理想の稼働時間や収入に合わせ、仕事を自由に調整できるのもノマドワーカーのメリットといえるでしょう。
ノマドワーカーのデメリット
インターネットでノマドワーカーと検索すると、「やめとけ」や「ノマドワーカーの末路」などの言葉を目にし、不安に思う方もいるのではないでしょうか。ノマドワーカーには魅力的なメリットがある一方で、デメリットもあります。
下記のデメリットについて詳しく知ったうえでノマドワーカーになるかどうか決めると、後のギャップも最小限に済むでしょう。
収入が不安定になることがある
とくにフリーランスのノマドワーカーは、理想の年収にあわせた働き方で収入をアップさせられる反面、会社員のように安定的な収入を得にくいといったデメリットがあります。とくに成果報酬型案件の場合、成果物を納品するまで収入が得られないため、報酬が入るタイミングを読みにくいでしょう。
「ノマドワーカーになったものの収入が不安定で苦しい」などと、理想と現実のミスマッチが起きないよう、しっかりと計画を立てていくことが大切です。
プライベートとの境界が曖昧になる
ノマドワーカーは働き方の自由度が高い分、プライベートとの境界が曖昧になりがちです。どこでも仕事ができるのがノマドワーカーの魅力である一方、時間管理やスケジュール管理が甘ければ、自分の時間を楽しめる余白がなくなってしまいます。
「最近メリハリを失っているな」と感じたら、ノマドワーカーを目指した理由を振り返り、日々の時間を振り返ってみてください。プライベートと仕事を分けることで、ノマドワーカーとしての生活を充実させられるでしょう。
セキュリティに注意しなければならない
公共の場で作業することの多いノマドワーカーは、十分なセキュリティ対策が必要です。たとえば、公共施設やカフェのフリーWi-Fiに使用されるSSIDを偽装したサーバー攻撃や個人情報の窃取、パソコン画面の覗き見などのリスクがあります。
セキュリティ対策の一例として、以下のような注意点を参考にしてみてください。
- Wi-Fiの接続を「手動」に切り替える
- 未使用時はWi-Fiを切断する
- パソコンの画面には覗き見防止フィルターを貼る
- デバイスの置き忘れに注意する
このような対策を施すことで、安心して作業ができるようになるでしょう。
社会的な信用が低くなる可能性がある
フリーランスのノマドワーカーは、毎月の給与が保証されているわけではありません。そのため、社会的信用度が低くなり、賃貸やクレジットカードの審査などで通りにくくなるリスクがあります。ノマドワーカーとして活動を始める前にクレジットカードを作り、引っ越しを検討している場合は引越しを済ませておくと良いでしょう。
しかし、ノマドワーカーであっても個人事業主として確定申告をし、安定的な収入があることを証明できれば審査が通りやすくなることもあります。
自分で確定申告や保険の手続きをする必要がある
会社員であれば、月々の税金や医療保険・厚生年金などを会社に管理してもらえます。しかし、フリーランスとしてノマドワーカーになると、国民健康保険や国民年金への切り替えや税金の手続きなど、きちんと計画し自己管理しなければなりません。
確定申告などの重要な手続きをサポートするソフトを活用したり、税理士に相談したりすることもできるため、必要に応じて活用すると良いでしょう。
ノマドワーカーになるために必要なスキル
ここからは、ノマドワーカーになるために必要なスキルを3つ解説します。「ノマドワーカーに挑戦してみたい!」と思った方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己管理・時間管理能力
ノマドワーカーは時間の使い方が自由なため、スケジュールの自己管理や作業の時間管理能力が重要です。たとえば、始業・終業時間が決まっていないとダラダラと過ごしてしまったり、生活リズムを崩してしまったりするリスクがあります。
また、ノマドワークができる職種を選択する場合、納期が設けられていることが多いでしょう。複数のクライアントと取引することになると、それぞれの納期に対するスケジュール管理が必要になります。予定のリマインドアプリなどを活用し、時間を管理する力を身につけていくことが大切です。
リモートコミュニケーションのスキル
ノマドワークをする場合、クライアントや仕事仲間とのやりとりはリモートが基本となります。なかでもテキストコミュニケーションの割合が高いため、文章だけで相手に正確な情報が伝わるよう注意しなければなりません。
また、自分は休みであっても相手が対応を求めてくることもあるでしょう。時間に制約なく働けるノマドワーカーは、稼働のタイミングがクライアントと合わず、メールやチャットの返信が遅くなることがあるかもしれません。円滑なコミュニケーションのために、「1日のうちにメッセージを確認する時間を決めておく」など工夫をすることをおすすめします。
必要なデバイスやツールを使いこなす力
ノマドワーカーは、パソコン1つで仕事をすることが多いため、仕事で必要なデバイスやツールを使いこなす力が必要です。基本的なパソコンスキルを身につけるほか、以下のようなスキルがあると良いでしょう。
- 「Word」や「Googleドキュメント」などの文書作成ソフト
- 「Slack」や「ChatWork」などのチャットアプリ
- 「zoom」や「Google Meet」などのWeb会議システム
上記のほかにも、目指す職種に応じて必要なデバイスやツールを活用するスキルが求められます。Web業界のトレンドは日々変化しているため、常に最新の情報をキャッチし、必要なスキルを身につけていくことが大切です。
未経験からノマドワーカーになるための4ステップ
ノマドワーカーのメリットデメリットについて紹介しました。ここからは、未経験からノマドワーカーになるための下記4つのステップについて解説していきます。
ステップ1:職種を決める
まずは、どのような職種でノマドワーカーになりたいのか考えていきましょう。ノマドワーカーにおすすめなのは、パソコンやスマホを使いリモートワークができる職種です。どんな職種に就いたら良いのか迷うという方は、以下を参考にしてみてください。
- 現在保有しているスキルに合わせて選ぶ
- 興味のある分野から選ぶ
- 収入相場や今後の需要を考慮して選ぶ
このように、職種を決めるポイントはさまざまです。自分の価値観や求める理想像に合わせて決めていくと良いでしょう。
ステップ2:必要となるスキルを習得する
挑戦したい職種が決まったら、必要となるスキルを習得するための学習をはじめていきましょう。ノマドワーカーに必要なWeb系スキルは書籍やセミナーなどを活用し独学で習得することもできますが、膨大な情報のなかから正しい情報を取捨選択していく必要があります。
また、初心者の場合は挫折しそうになることもあるかもしれません。そのような場合には、スキルの習得のほかに学習のサポートもしてくれるスクールの活用がおすすめです。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)は、ノマドワーカーにおすすめなWebデザインやWebライティングをはじめとする全40種類の職種スキル*が学び放題です。また、定期的なコーチング*などで学びをサポートする環境も整っているため、これからノマドワーカーに挑戦したい人にもおすすめです。
*全40種の職種スキル:2024年2月時点のコース数。コースは今後も増設予定です。
*コーチング:夢や理想に近づくために、コーチと一緒に目標設定・振り返りを行う場。
ステップ3:まずは副業から始めて実績を積む
スキルを習得していくためには、学びのインプットと同時にアウトプットすることが重要です。挑戦したい職種の基礎知識を身につけたら、まずは副業からはじめて実績を積んでいきましょう。
フリーランスのノマドワーカーとして活動していくためには、案件に取り組み実績を積み重ねていくことが大切です。実績を積めたらポートフォリオを作成し、WebサイトやSNSを使って公開してみてください。ポートフォリオを見た人が仕事を依頼してくれたり、自分の活動を応援してくれたりして、活動の場が広がることでしょう。
ステップ4:フリーランスになるかフルリモートの企業へ転職する
スキルを習得しある程度実績ができたら、フリーランスもしくはフルリモートの企業への転職を検討しましょう。
フリーランスになれば、自分の好きな仕事で時間や場所の制約なく働くことができます。フルリモートの企業への転職の場合、フリーランスと比べると就労規則による制約があるかもしれませんが、安定的な収入を得やすくなるのがメリットです。それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで、理想の働き方に合った選択をしましょう。
ノマドワーカーの仕事探しと継続のポイント
ここからは、ノマドワーカーの仕事探しと継続するためのポイントを3つ解説します。ノマドワーカーに挑戦したい人はぜひ参考にしてみてください。
リモートワークの求人情報やプラットフォームを活用する
ノマドワーカーとして仕事をしていくなら、リモートワークの求人情報やプラットフォームの活用がおすすめです。会社員でありつつもノマドワーカーとして働きたい場合、リモートワークを中心としている企業の求人情報を見てみましょう。稼働する時間や場所に条件を設けている企業もあるため、入念にリサーチしてください。
フリーランスのノマドワーカーになりたい場合、仕事を受けるための営業活動が欠かせません。企業や個人に直接営業をかける以外にも、クラウドソーシングなどのフリーランス向けプラットフォームを活用もおすすめです。
スキルアップを続けて実績を積む
ノマドワーカーとして活動し続けるためには、常に最新の情報をキャッチし、スキルを磨き続けることが重要です。とくに、フリーランスのノマドワーカーの場合、クライアントから信頼を得て案件を継続してもらうことも大切でしょう。
クライアントの要望に応えるためには、1つのスキルだけでなく幅広いスキルを掛け合わせることが必要です。たとえば、Webデザインとマーケティングやライティングと画像編集など、複数のスキルを掛け合わせることで、仕事の幅がさらに広がります。
集中力が維持できる作業環境を確保する
効率的に作業を進めるためには、集中力が維持できる作業環境を確保することが大切です。たとえば、「賑やかなカフェなど雑音がある空間で作業したい」という方がいるのに対し、「周りの物音があると集中できない」という方もいるかもしれません。
ノマドワーカーとして自由な場所で働けるようになると、自分のモチベーションに合わせた作業場所を選択できます。お気に入りのカフェや図書館など、自分が集中できる作業環境を探すと良いでしょう。
ノマドワークにおすすめの場所は?
旅をしながら仕事ができるのは、ノマドワーカーの大きな魅力です。最近では、宿泊施設や公共交通機関にもノマドワークに最適なサービスが増えてきています。ここからは、ノマドワークにおすすめの仕事場所を2つ紹介します。
ワーケーション仕様の宿泊施設
ワーケーションの普及に伴い、リゾートホテルや高級ホテルでワーケーションプランのある施設も増えてきています。たとえば、国内に多数ある星野リゾートグループでも、「星野リゾート リゾナーレ小浜島」をはじめとする宿泊施設にワーケーションルームが設けられました。
このように、国内外を問わず仕事をしながら長期滞在しやすいホテルが増えています。ワーケーションプランや仕事で必要な備品の貸し出しサービスを活用し、ノマドワークを楽しんでみてください。
交通機関でのノマドワークも増加中!
JR東日本の「TRAIN DESK」やJR東海・JR西日本の「S Work車両」、また「ビジネスブース」など、新幹線で仕事を進めたい人向けの車両が設定されるようになりました。周囲を気にせずパソコン作業をしたり、リモート会議や電話ができたりと、長い移動時間を使って仕事に集中できるのが嬉しいサービスです。
新幹線のほかに、私鉄の在来線の特急列車などでも、安定したWi-Fiが提供されていることがあるため、セキュリティ対策を行ったうえで活用すると良いでしょう。
ノマドワーカーならではの自由を上手に活用しよう
今回の記事では、ノマドワーカーの特徴や仕事内容、またノマドワーカーのなり方まで詳しく解説してきました。
ノマドワーカーとして活躍し続けるためには、スキルアップし続ける向上心を持ち、複合的なスキルを掛け合わせることで付加価値の高い人材になることが大切です。女性向けキャリアスクールSHElikesでは、基本的なビジネススキルからノマドワーカーにおすすめの職種スキルまで幅広く学ぶことができます。
「ノマドワーカーになってみたい!」と考えている方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。
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※出典
*1:内閣官房「令和2年度フリーランス実態調査結果」より