キャリアを考えるうえで、ライフイベントとの両立や理想のキャリアプランの描き方がわからず、不安やお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
- 仕事と家庭の両立ってできる?
- キャリアアップの成功事例がみてみたい
- 漠然とした不安を解消したい
- キャリアプランについて教えてほしい
本記事では上記のような不安や悩みを解消できる内容となっています。
また、ご自身の理想のキャリアプランを描くためのヒントとなるでしょう。
ぜひ最後までご覧いただき、これからのキャリア形成を一緒に考えていきましょう。
【記事の内容】
- キャリアプランでよくある不安や悩みとその解消法がわかる
- ロールモデルによるキャリアプラン事例がわかる
- 年代別のキャリアプランを描くポイントがわかる
女性がキャリアプランに不安を感じたり悩んだりする理由
キャリアプランとは、中長期的な仕事や働き方のビジョンをつくり、具体的なキャリア形成を行うための計画を立てることを指します。
しかし、1人で自分のキャリアに対する悩みや課題を棚卸しし、理想を描くのは容易ではありません。
そこで、まずはキャリアに対するよくあるお悩みの理由を一緒にもう少し深掘りしていきましょう。
女性が昇格しにくい職場・環境
キャリアプランで悩む要因のひとつは職場の仕組みや環境です。10年〜20年前に比べると、職場環境は女性が働きやすいよう、改善されている部分もあるでしょう。しかしながら、まだ賃金面などでは、男女間で差があるようです。
厚生労働省が公表した「令和3年 賃金構造う基本統計調査*1」では、年齢階級における賃金は男性が55歳〜59歳で413.6万円。女性は50歳〜54歳で277.9万円でした。男女の賃金の差はピーク時で約135万円。女性の昇格や昇給がしにくい現状がみえてきます。
同じく、厚生労働省が公表した「令和3年度雇用均等基本調査*1」では、企業規模が10人以上の女性の管理職に占める割合は12.3%。まだ高いとはいえず、昇格には時間がかかる傾向がみてとれます。
また、正社員の比率はいまだ男性の割合が多い*2というデータもあり、女性が昇格しにくい環境要因のひとつといえるのではないでしょうか。
ライフステージの変化やライフイベントの発生
結婚や妊娠・出産、子育てによるライフステージの変化もキャリアプランに対する不安材料のひとつです。ワークライフバランスを取るのが難しくなりやすい傾向にあります。
具体的には、保育園の送迎やこどもの急な体調不良による当日の欠勤申請、幼児期の在宅対応などが挙げられます。また、パートナーの転勤や地元に帰るUターン転職などのライフイベントによる生活環境の変化も不安要素のひとつになることがあります。
【ロールモデルに学ぶ】女性のキャリアプラン例
自身のキャリアビジョンの不明瞭さや将来の経済的な不安など、漠然とした悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
自分らしい理想の働き方、生き方を思い描いたとき、キャリアの悩みを解決するかもしれない方法のひとつが「リスキリング(学び直し)」です。リスキリングとは、これからの働き方に備えて新たなスキルを身に付けるために学ぶことをいいます。
ここでは、39の職種スキルが学び放題の女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」でリスキリングを行い、キャリアをアップデートした方々のキャリアプラン例を紹介します。
Webデザイナー:吉田美月さん
吉田美月さんはフリーランスデザイナーです。未経験から1年でキャリアチェンジを達成しています。現在2人のこどもを育てながら活動中です。
受講者事例:パート勤務の2児の母、1年でスキルと自信をつけて自由に働くフリーデザイナーに!
Webデザイナーに転身する前はパートタイマーで販売職をしており、「働くことは生き抜くための試練」というマインドでした。しかし現在では、学ぶことが楽しくキャリアにも自信がついたことで、挑戦意欲が高くなっているそうです。
また、美月さんは「キャリアに自信がないなら、まずは怖がらずに一歩踏み出して挑戦することが大事」とも語っています。
今後はブランディングやコーチングを学び、Webデザインを掛け合わせた働き方に向け、日々前向きな姿勢でスキルを磨いています。
ライター:彩さん
彩さんは未経験からフリーランスライターに転身し、現在は大手メディアの執筆や著名人への取材ライターもこなしています。
受講者事例:元会社員、完全未経験から著名人への取材・大手メディアで執筆するフリーライターに
前職は大企業の会社員。安定した生活ではあったものの、体調を崩し退職したことをきっかけにキャリアを見直しました。スキルを身につけるため「SHElikes」に入会し、ライティングコースを受講。
スキルを習得しながら実際のお仕事案件に応募したり、学んだことや体験をSNSで発信。メディアへの直接応募も積極的に行ってきました。
そして現在はフリーライターとして学びとスキルを活かして活躍中です。
彩さんはこれまでキャリアに対して、「良い企業に入って結婚して、とレールに乗っていれば幸せ」という考え方でしたが、今は「好きなことを仕事にして、毎日とても刺激的で楽しい」と思えるようになりました。
現在では自分の人生は自分で舵をとるという覚悟でキャリアを構築しています。
マーケター:marinaさん
デジタルマーケターとして活躍しているmarinaさんは、前職はシステムエンジニア。どんな時代でも通用するスキルと経験を身につけたいという思いから、「SHElikes」に入会しました。
受講者事例:「安定した企業だから安心」がコロナ禍で崩れ、社外で通用するスキルを学んだ結果デザインもできるマーケターに
マーケティングに必要なコース受講以外にも、同じくらい興味があった「Webデザイン」や「動画編集」のレッスンも受講。現在は、デザインもできるマーケターとして転職し、キャリアチェンジに成功しています。
キャリアを真剣に考えたきっかけは、2020年から始まったコロナウイルスの流行でした。今までは「安定した企業に所属すれば安心」という考えで過ごしてきました。しかし、多くの企業が出社の自粛や営業縮小を余儀なくされている現状を見て、「もし会社がなくなっても個人で働ける何かを身につけたい」と行動したそうです。
現在は、キャリア形成に対して「やりたいことを見つけるために、新しい変化に飛び込んでみる」ことが大切だと考えています。
【年代別に考える】女性のキャリアプラン例
キャリアプランは自分自身の未来像を想像しながら、具体的に計画しましょう。たとえば、これから積み上げたい経歴やスキル、どんな会社で働きたいのか?などです。
そして、未来だけでなく、過去の経験や身につけてきたスキルによってもキャリアプランは大きく異なります。
ここでは、年代別のキャリアプラン例を紹介していきます。ぜひプラン形成の参考にしてみてください。
20代のキャリアプラン
20代の方は、学生時代に楽しかったことや幼少期から怒られても思わずやってしまっていたことを思い出してみましょう。絵を描くのが好きだった方はクリエイティブ系のお仕事が向いていたり、話すことが好きだった方は営業や接客業が向いているかもしれません。また、将来どう生きたいか?も想像してキャリアプランを描いていきましょう。その時仕事だけでなく、どこに住むか?結婚や出産はしたいか?などライフイベントも合わせてイメージしておけると、より具体的なキャリアプランを描くことができます。
ざっくりとイメージできたら、次は短期的な目標を設定するのがおすすめです。30年後の自分より、3ヶ月後の自分を目標にすると、「今、やるべきこと」が見えてきます。
例えるなら、「3ヶ月後までにWebデザインを習得する」などです。
とはいえ、キャリアプランはあくまで計画。うまくいかないこともあります。そのため、いつでも軌道修正できる心の余裕をもっておくことが大切です。
30代のキャリアプラン
30代は結婚や出産、子育てなどライフスタイルの変化が起こりやすいときです。キャリアに対して不安を感じる人もいるのではないでしょうか?
そのため、30代のキャリアプランは以下のようなポイントをおさえていきましょう。
- 仕事と家庭の両立
- キャリアを積んでおく(スペシャリストorマネージメント職
仕事から離れる出産や子育て期間の前に、スペシャリストまたはマネージメント職になっておくという手もあります。
スペシャリストとは、専門性の高い社員のことです。具体的にはデジタルマーケターや人事コンサルタント、実績のある営業職などが挙げられます。マネージメント職は幅広い知識やコミュニケーション力を武器に、担当部署のマネジメントを行います。チームメンバーのモチベーションを高めたり、サポートをしたりすることでチームの成果を上げることが仕事です。
スペシャリストやマネジメント職に就くと、ある程度スケジュールを自由にコントロールできるようになるので、理想のライフプランに合わせて、キャリアアップの計画を立ててみるのがオススメです。
40代からのキャリアプラン
40代はある程度のキャリアと経験を積んできた方もいるのではないでしょうか?
一方で、年次に対する自分のキャリアに不安を感じたり、安定を求めることで新しいチャレンジに踏み出しづらいと感じる人が多い時期でもあります。
40代からのキャリアプランは、自己分析と理想の未来をイメージしてプランを立てましょう。具体的には以下のような手順がおすすめです。
- 今までのキャリアを振り返り、強みを洗い出す
- これからの人生の価値観を明確にする
- 理想の未来をイメージしてプランを立てる
- 身近な人に話してみる
自己分析で強みを洗い出し、価値観を明確にすることでこれからのプランが立てやすくなります。
たとえば、「仕事より家族の時間を大切にしたい」「自分の時間を作りたい」「スキルの幅を広げてキャリアチェンジしたい」などです。
立てたプランを身近な人に相談して、理解してもらうことも大切です。相談することで協力してもらうことができ、悩みがあれば解決のきっかけになるかもしれません。
キャリアへの不安や悩みを解消する方法
キャリアへの不安や悩みは多くの人が抱えているのではないでしょうか。
2022年3月、女性向けの転職サイト「女の転職 type」が公表した「働く女性の実態調査*3」では、大阪・東京で働く20代〜30代の女性にアンケート調査を実施したところ、将来のキャリアに不安を感じる人が大阪で全体の62%、東京では全体の64%もいました。
不安を感じる理由は貯蓄ができないことや転職に不安がある、給料が上がらないなどさまざまです。
では、キャリアに不安や悩みを抱えている場合、どのようにすれば解消できるのでしょうか?ここでは具体的な解消方法を紹介します。
キャリアビジョンを明確にする
ここまでにも触れてきたように、キャリアプランを立て、キャリアビジョンを明確にすることによっても、キャリアの不安を解消することができます。まずは「キャリアビジョン」を明確にもつことが大切です。
セルフブランディングをする
キャリアへの不安を解消するには、「自分は何者なのか?」を明確にするのも方法のひとつです。そのため、セルフブランディングを行いましょう。
セルフブランディングとは、自分を商品として捉え、他者からみたイメージの確立と、自己価値を高めることです。例えば、クライアントから「○○さんはWebデザインが専門分野」というイメージを持ってもらうこと。
意図的にイメージを作ることで、狙った分野の仕事の依頼を継続的に受注することが可能になります。
キャリアアップのためにスキルを磨く
キャリアアップの不安解消には、自身がもっているスキルを磨いたり、新たなスキルを習得するのがおすすめです。スキルを磨く具体的な方法としては、業務に必要な資格を取得したり、興味のある分野のスクールに通ってみるなどが挙げられます。
一言でスキルと言っても多岐にわたります。代表的なビジネススキルは以下の通りです。参考にしてみてください。
ビジネススキル | 特徴 |
プログラミング | ・コンピューターに指示を出すための専門的なプログラミン言語を作成するスキル ・代表的なプログラミング言語:Javascript/Ruby/Pythonなど |
マーケティング | ・商品やサービスを効果的に認知・販売するためのスキル ・代表的なマーケティングスキル:データ分析/Web制作スキル/情報収集力/SNSマーケティングなど |
語学力 | ・特に英語や中国語、韓国語が人気・翻訳や通訳業務などに対応できるようになる |
ライティング | ・SEO記事やインタビュー記事、Webサイトなど製品やサービスの販売につながる文章力 ・SEOライター/セールスライター/シナリオライターなど |
Webデザイン | ・Webサイトのデザインをはじめ、Webページの見た目に関わるスキル ・Photoshopやillustratorなどのツールスキル/デザインに関わるプログラミングスキル(HTML/CSSなど) |
コーチング | ・相手のポテンシャルを最大限に引き出すためのスキル ・代表的なコーチングスキル:傾聴/質問/承認/フィードバックなど |
副業にチャレンジしてみる
スキルを磨くのと同時進行で副業にチャレンジをしてみるのも、キャリアの悩みを解消するための方法のひとつです。
副業は転職活動をせずに、小さな規模からはじめられるのがメリット。また、自分のスキルを活かしたり、新しいスキルをためすことができます。副業で収入アップできるのも嬉しいですよね。
職種によっては、本業にも活かすことが可能なので、本業でのキャリアアップにつながるかもしれません。
女性がキャリア形成とライフイベントを両立させるために準備すべきこと
本記事では、キャリアへの悩みを解消するための、キャリアプランの考え方について解説をしました。
理想のワークライフバランスやキャリアビジョンを実現するためには、学び直し(リスキリング)や新たなスキル習得もおすすめです。
また、独学での学習は時間がかかる場合もありますが、スクールで学ぶことで、よりモチベーションもアップし、効率的にスキルを身につけることができるかもしれません。女性向けのキャリアスクール「SHElikes」では、Webデザイナーやライター、マーケターなど39の職種スキルが学び放題です。
挑戦してみたいと思った時が、新たな一歩を踏み出す時です。ぜひチャレンジしてみませんか?
女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら
※出典
*1:厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」管理職に占める女性の割合より
*3:働く女のワーク&ライフマガジンWoman type「大阪・東京「働く女性調査」を実施! 将来のキャリアに不安を感じたときの対処法、仕事のストレス発散法は?」より