SNSで感じた「いいな」をたどって見つけた、私の価値観

SNSで感じた「いいな」をたどって見つけた、私の価値観

SNSを開くたびに、楽しそうに仕事をしている人たちの投稿が目に入ってきます。好きなことを仕事にしたり、新しいことに挑戦したりする姿を見るたび、「いいな」と心が動いていました。

最初は、自由な働き方への憧れなのだと思っていました。でも、よく考えると少し違います。私は今の会社を辞めたいわけでも、フリーランスになりたいわけでもありません。それなのに、どうしてこんなにも心が動くのだろう。その理由が、自分でもわかりませんでした。

その「いいな」の気持ちをきっかけに、自分の考えを振り返ってみると、今まで気づいていなかった本当の気持ちが少しずつ見えてきました。今回は、SNSで感じた「いいな」をたどる中で見つけた、私が本当に大切にしたい価値観について書きます。

これからの生活に不安があった

育休中の私は、子どもと過ごす毎日に幸せを感じる一方で、早く復職して、誰かの役に立つ実感を取り戻したい。そんな気持ちになることもありました。

でも、復職後の生活を想像すると、不安がありました。朝は慌ただしく支度をして仕事へ向かい、帰宅すれば家事と育児に追われる毎日。「子どもとゆっくり過ごす時間は減ってしまうのではないか」と考えるたび、気持ちは揺れていました。

さらに、子育てを始めてから、自分のために使う時間がほとんどなくなったことにも気づきました。子どもが生まれる前は、休日に出かけたり、新しいことを調べたり、自分の好きなことに時間を使うことが当たり前でした。

でも今は、その時間は自然と後回しになっています。気づけば、子どもが寝たあとのわずかな時間に、SNSで「いいな」と思う投稿を眺めることが、自分だけの楽しみになっていました。もちろん、子どもとの時間はかけがえのないものです。それでも、「これから先、自分らしく過ごす時間はあるのだろうか」と考える瞬間がありました。

いつしか私は、「子どもとの時間」と「自分の時間」はどちらかを選ぶものだと思い込んでいました。

SNSで見つけた、うらやましい人たち

子どもが寝たあとにSNSを開くと、楽しそうに仕事をしている人たちの投稿が流れてきました。好きなことを仕事にしている人、副業に挑戦している人、新しい一歩を踏み出した人。働き方も環境もさまざまでしたが、どの人も自分らしく毎日を楽しんでいるように見えました。

そんな投稿を見るたびに、私は「いいな」と思っていました。好きなことを仕事にしたり、新しいことに挑戦したりする姿は、とてもまぶしく見えました。

最初は、「フリーランスとして自由に働けること」に憧れているのだと思っていました。場所や時間に縛られない働き方は、たしかに魅力的でした。

でも、考えてみると少し違いました。私は今の会社に復職したくないわけではありませんし、今すぐフリーランスになりたいわけでもありません。それなのに、なぜあの人たちの投稿を見ると心が動くのだろう。

SNSを開くたびに感じる「いいな」。その気持ちの正体を知れば、自分が本当に大切にしたいものも見えてくるのではないか。そんなふうに思うようになりました。

「いいな」の正体は、働き方ではなく価値観だった

SNSで感じる「いいな」の正体が気になり、私は少しずつ自分の気持ちと向き合うようになりました。そんな頃、女性向けキャリアスクール「SHElikes」で学び始めました。

働き方を大きく変えたいと思っていたわけではありません。在宅でも働けるスキルを身につければ、会社で働く時間を少し減らし、その分、子どもとの時間を増やせるかもしれない。そんな思いからでした。

そのときの私は、スキルを身につけることしか考えておらず、人との出会いが自分の価値観を変えるなんて思ってもいませんでした。でも、イベントで子育てをしながら在宅ワークに挑戦している受講生の話を聞いたり、実際に交流した人から本業と副業を両立している話を聞いたりするうちに、少しずつ考え方が変わっていきました。

さまざまな人と出会う中で気づいたのは、誰も「家族か、自分か」を選んでいなかったことです。家族との時間を大切にしながら、自分のやりたいことにも挑戦する。どちらかを諦めるのではなく、どちらも大切にしようとしていました。

その姿を見て、「私が本当に『いいな』と思っていたのは、これだったんだ」と気づきました。私が本当に心を動かされていたのは、フリーランスという働き方や自由な環境ではありません。家族との時間も、自分のやりたいことも大切にしながら、自分で選択して生きている姿でした。

振り返れば、私は「家族を大切にすること」と「自分のやりたいこと」は、どちらかを選ばなければならないものだと思い込んでいました。でも、本当に欲しかったのは、そのどちらも大切にできる未来でした。

価値観に気づいた私が踏み出した一歩

自分が本当に求めていたものに気づいてから、私は「できない理由」を探すのではなく、「どうしたらできるだろう」と考えるようになりました。子育てや家事がある毎日は変わりませんし、復職への不安がなくなったわけでもありません。それでも、「家族との時間か、自分のやりたいことか」という二択で考えなくなったことは、私にとって大きな変化でした。

SHElikesでライティングやマーケティングなど、これまで知らなかった分野を学ぶ中で、「やってみたい」と思えることが少しずつ増えていきました。また、さまざまな働き方や生き方に触れたことで、「こうでなければならない」という思い込みも少しずつ手放せるようになりました。

まだ理想の働き方は決まっていません。でも以前のように、「この先どうなるのだろう」と不安ばかりを見つめるのではなく、「どんな選択肢を広げられるだろう」と考えられるようになりました。

振り返ると、その変化の始まりは、SNSで誰かに「いいな」と感じたことでした。あの頃の私は、「いいな」は誰かをうらやむ気持ちだと思っていました。でも今は違います。「いいな」は、自分が本当に大切にしたい価値観を教えてくれるサインでした。

もし今、SNSを見て誰かに「いいな」と感じているなら、その気持ちを見過ごさないでほしいと思います。その先には、まだ自分でも気づいていない、「こう生きたい」という想いが隠れているかもしれません。

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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 kahoさん)

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。