結婚を機に寿退社を考えるに当たって、「仕事を辞めるタイミングはいつがいい?」と悩む人もいるでしょう。選択肢があるからこそ、退職のタイミングは迷ってしまうものです。
本記事では、結婚で仕事を辞めるタイミングごとのメリット・デメリットや、上司への伝え方、必要な手続きなどを解説します。
結婚で仕事を辞めるタイミングのメリット・デメリット
寿退社で仕事を辞めるタイミングについて、「入籍前がいいのか」「結婚式が終わってから退職した方がいいのか」など、迷うかもしれません。主に、時期として選ばれやすいのは以下の4つです。
それぞれのメリット・デメリットを解説します。
入籍・結婚式の前
入籍や結婚式の前に仕事を辞めることは、結婚準備に時間や気持ちの余裕を持ちやすい点がメリットとして挙げられます。たとえば、平日に役所の手続きや結婚式場との打ち合わせを入れやすく、仕事を続けながらよりも準備がスムーズに進むでしょう。
一方で、退職が早まれば収入が途切れるのも早くなるのは、認識しておきたい注意点です。結婚前後には、挙式費用や引っ越し費用など支出が多くなりがちなため、自身の収入がなくなっても支障がないかはよく考えておく必要があるでしょう。
入籍・結婚式の後
入籍や結婚式を終えるまで仕事を続け、その後に退職する選択は、以下のようなメリットがあります。
- 退職を遅らせることで収入が得られる期間が長くなる
- 会社によっては結婚祝い金を受け取れたり、特別休暇を取れたりする
- 年金や健康保険の氏名変更手続きを会社で行ってもらえる
一方で、結婚式の準備や新生活の手続きと仕事を並行する必要があるため、スケジュール管理には注意が必要です。繁忙期と重なると体力的・精神的な負担が増えることもあるため、退職時期を検討する際は、会社の状況や自身の体調も踏まえて判断するとよいでしょう。
会社の繁忙期を避けた時期
会社の繁忙期を避けたタイミングは、業務の引き継ぎを落ち着いて進めやすい点や、円満退社しやすい点がメリットです。引き継ぎ期間を十分に確保できるため、トラブルなく退職しやすいでしょう。人手が減ると周囲の負担が大きくなりますが、繁忙期を避ければ周囲から「忙しい時期を避けてくれた」と心象がよくなる場合もあります。
一方で、会社のスケジュールを優先することで、入籍や結婚式の時期を後ろ倒しにしなければならないかもしれません。先延ばしし続けて、結局辞めづらくなるという可能性もあるため、あらかじめ目安となる期限を決めることが大切です。
ボーナスを受け取った後
ボーナスを受け取った後のタイミングで退職すれば、まとまった資金を手にできるのはメリットです。ボーナスの受け取りについては、会社ごとに「支給時に会社に在籍していなければならない」といったルールがあるため、受け取れる条件について事前に確認しておきましょう。
一方で、ボーナス支給後は退職者が出やすい時期でもあり、職場によっては「なんとか退職日を後ろ倒しにできないか」といった引き止めがあるかもしれません。会社の繁忙期を避ける場合と同様、私生活を考慮した最適な退職タイミングをのがしてしまう可能性があるため、慎重に検討しましょう。
結婚で仕事を辞めることを伝えるタイミングは?
結婚を理由に仕事を辞める場合、「いつ上司に報告すればいい?」「なかなか言い出せない」と悩む人は少なくありません。民法627条第1項では、期間の定めのない雇用契約であれば、退職の意思表示から2週間で雇用契約を終了できるとされています*1。
ただし、就業規則で「退職の◯ヶ月前までに申し出ること」といった決まりがあるケースもあるため確認しておきましょう。引き継ぎや業務調整を考慮し、余裕をもって上司に報告するのが円満な退職をするためには大切です。
結婚を機に今の仕事を辞めて、働き方を見直したいと考えている方は以下の記事もチェックしてみてください。

結婚で仕事を辞める時に必要な手続きは?
結婚を理由に仕事を辞める場合、退職のタイミングや上司への報告だけでなく、その前後に必要な手続きも把握しておく必要があります。押さえておきたい手続きとして、以下があります。
それぞれ詳しく解説します。
退職願・退職届の提出
結婚で仕事を辞めると決めたら、まずは退職願・退職届を提出します。一般的には、「退職願」は退職の意思を示す書類で、提出後に撤回できるとされ、「退職届」は退職を確定させる書類として扱われるケースが多いです。
ただし、退職願についても、取り下げる場合は予定していた欠員補充の見直しが必要になるなど会社に迷惑をかけてしまう可能性もあるため、なるべく意思を確定させてから提出するようにしましょう。
会社からの貸与物の返却
退職時には、会社から貸与されている物をすべて返却します。たとえば、社員証・パソコン・スマートフォン・制服・セキュリティカードなどが該当します。返却漏れがあると、退職後に連絡が来ることもあるため、チェックリストを作って確認すると安心です。
パソコンなどに保存された各種データについても、指示にしたがって整理しましょう。
会社から受け取る書類の確認
以下のような書類は、必ず受け取っておきましょう。
- 雇用保険被保険者証(入社時に交付されている場合もあり)
- 源泉徴収票
- 離職票
- 健康保険資格喪失証明書
- 年金手帳(会社で保管していた場合)
離職票は、失業手当の申請を行う場合に必要となり、健康保険資格喪失証明書は国民健康保険の加入や扶養の手続きに必要となる書類です。会社から自動的に交付されないケースもあるため、必要な場合は事前に依頼しておきましょう。
社会保険(年金・健康保険)の手続き
退職後は、年金の種別変更も必要です。配偶者の扶養に入る条件を満たす場合は、配偶者の勤務先を通して「第3号被保険者」の手続きを行います。扶養に入らない場合は、お住まいの市区町村で「第1号被保険者」への切り替えが必要です*2。
健康保険は、「配偶者の扶養に入る」「国民健康保険に加入する」「今の保険を任意継続する」の3択です。任意継続を利用する場合は、退職日の翌日から20日以内に「任意継続被保険者資格取得申出書」の提出が必要です*3。期限を過ぎると選択できなくなるため、退職日が決まった段階で、どの健康保険に加入するべきか、早めに確認しておきましょう。
失業手当・税金の手続き
結婚を理由に退職し、次の就職先が決まっていない場合は、失業手当の申請が可能です。自己都合退職の場合、「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること」が必要ですが*4、結婚に伴う転居で通勤困難になり退職した場合等は「特定理由離職者」として要件が緩和される場合もあります*5。
住民税は、原則として自分で納付する「普通徴収」に切り替わります。転職先が決まっており給与天引き(特別徴収)の継続を希望する場合は、あらかじめ現在の会社の総務担当者にその旨を伝えておきましょう*6。
結婚して仕事を辞めるメリット・デメリットとは?
結婚を機に仕事を辞めるか、簡単に決められないと悩む方も多いでしょう。ここでは、結婚して仕事を辞めることで得られるメリットと、事前に知っておきたいデメリットの両方について解説します。
結婚して仕事を辞めるメリット
結婚して仕事を辞める最大のメリットは、生活の変化に集中できる時間と余裕を持てることです。引っ越しや家事の分担、新しい人間関係など、結婚後は環境が大きく変わります。仕事を続けながらすべてを同時に進めるより、一度退職することで心身の負担を減らせる場合もあります。
また、これまで忙しさに追われて後回しにしていたことに向き合える点もメリットといえるでしょう。将来の働き方を見直したり、スキル習得の時間を確保したりと、「次のステップを考える準備期間」と捉えることもできます。
結婚して仕事を辞めるデメリット
一方で、結婚して仕事を辞める際の注意点として多く挙げられるのが、収入が途絶えることです。生活費や貯蓄への影響を考えると、「本当にこのタイミングで退職して大丈夫なのか」と悩む人も少なくありません。再就職を念頭に入れていた場合でも、就職まで想定より時間がかかり、焦りを感じるケースも。
また、ブランクができることで、再就職に不安を感じる人もいます。ただし、これは準備次第で軽減できる部分でもあります。


結婚で仕事を辞める際のよくある質問
結婚を理由に仕事を辞めると決めたあとも、「このタイミングで本当に大丈夫?」「会社にはどう伝えるのが正解?」と、疑問が浮かんでくるでしょう。ここでは、よくある質問に回答します。
不安や疑問を感じている方は、チェックしてみてください。
退職金はもらえる?
退職金が支給されるかは会社の規定によりますが、理由が結婚だから支給されないということはありません。一般的には、勤続年数が一定以上であれば、自己都合退職でも退職金の対象になります。
ただし、支給額は自己都合と会社都合で異なることがあります。退職金の有無や条件は就業規則に明記されているため、退職を伝える前に一度確認しておくと安心です。
寿退社後、再就職は難しい?
寿退社後の再就職が「必ずしも難しい」とは限りません。ただし、ブランクの期間や、その間に何をしていたかは選考時に見られやすいポイントです。たとえば、資格取得やスキル習得に取り組んでいた場合、「目的を持って過ごしていた」と評価されやすくなります。
寿退社はどのような伝え方をするのがいい?
寿退社を伝える際は、理由をシンプルに、今までの感謝を示しながら伝えることが大切です。たとえば「先月入籍いたしまして、結婚を機に家庭を優先しようと思い、○月○日をもって退職させていただきたく、ご相談に参りました。これまで大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。引き継ぎなどしっかり対応しますので、ご承認いただけますでしょうか。」といった伝え方がよいでしょう。
伝える順番は、直属の上司、人事、同僚や部下、取引先という順番になるように気をつけ、同僚などに事前に伝えてしまい噂が広がるといったことが起きないように注意しましょう。
結婚後も無理なく働けるスキルを習得するならSHElikes
結婚を機に「家庭を優先し退職しようと思っているけれど、本当は仕事を続けたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。結婚後も無理なく仕事を続けたいという方には、時間や場所に縛られずに働けるスキルを身につけるのがおすすめです。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、Webデザインやライティング、マーケティングなど、時間や場所に縛られずに働きやすい50以上の職種スキルを定額で学べます。オンライン完結型のため、結婚準備や仕事で忙しい時期でも、隙間時間で学習を進めやすい点が魅力です。
月1回のグループコーチングや受講生限定のコミュニティもあり、結婚や仕事に関する悩みを相談しながら、自分に合った働き方を模索できるでしょう。

SHElikesで仕事と家庭の両立を叶えた事例
結婚をきっかけに仕事を辞めるのではなく、家庭と両立しやすい働き方に変えるという選択肢もあります。ここでは、SHElikesの受講を通して新たなキャリアを見つけた2名の事例を紹介します。
事務職から半年でフリーランスのオンライン秘書・Webデザイナーに!子育て中の私が見つけた“未来を変える学び方”|mamiさん
元々はフル出社で、事務・経理をしていたmamiさん。引っ越しを機に通勤時間が大幅に伸び、自分の時間が取れなくなってしまったことから「仕事を変えようかな」と考え始めるように。しかし、事務スキルしかないことに焦りを感じ、SHElikesに入会しました。
入会後は、まずWebデザイン系のコースを受講。2ヶ月後に、受講生限定のフリーランスコミュニティのサポートを行うことに。コミュニティ活動をきっかけに、コーポレート領域でフリーランスになった人の存在を知りました。
その後、コミュニティイベントで、案件獲得のコツ・ポートフォリオの作成方法などのヒントを経て独立に向けて動き出します。その結果、現在はスキルを掛け合わせて“デザインもできるオンライン秘書”として、フリーランスで活動しています。

事務職から月収1.5倍の複業フリーランスに!満員電車通勤の日々から、場所も時間も自由にアレンジして働く毎日へ|クガイシオリさん
2年間の専業主婦期間を経て、「社会とつながりたい」という思いから、通販会社の事務員として働き始めたクガイシオリさん。しかし、次第に心身ともに疲弊。再び転職を考えるようになります。
事務以外のスキルしかないことに不安を感じ、SHElikesに入会しました。入会後は、受講生向けのイベントに積極的に参加して、実際にフリーランスとして働く人たちの話を聞き、フリーランスという働き方を身近に感じられたそう。
気分転換で受講したWebライティングのコースで、文章を書くことの楽しさに気づいたそうです。ライターコンペでは入会から3ヶ月後に、優秀作品に選ばれました。さらに、受講生限定のライターコミュニティのリーダーを務めたことをきっかけに、コミュニティ運営にも関心を持つように。
自身のサービスとしてフリーランス女性向けのコミュニティも立ち上げました。現在は、働く時間や場所を自分で選べるようになり、月収は会社員時代と比べて最大1.5倍になったそうです。

結婚で仕事を辞めるタイミングは自身の優先順位次第
結婚を控えたタイミングでは、「今の仕事を続けるべきか」「仕事を辞めるタイミングはいつがいいのか」と悩む場面もあるでしょう。大切なのは、結婚を理由に急いで決断するのではなく、自分にとっての優先順位や将来の選択肢を見据えて判断することです。
そのためには、将来の選択肢を広げておく視点も重要です。スキルを身につけておくことで、今の仕事を続ける場合でも、思い切って環境を変える場合でも、自分らしい働き方を選びやすくなります。
SHElikesでは、50以上の職種スキルが定額で学び放題。ライフスタイルの変化に合わせて続けやすいスキルを学ぶことができ、仕事を辞める・続けるどちらの選択にも備えられます。結婚後の働き方を考える一歩として、まずは無料体験レッスンに参加してみるのはいかがでしょうか。


※出典
*1:e-Gov法令検索|民法 627条第1項より
*2:日本年金機構|会社を退職したときの国民年金の手続きより
*3:全国健康保険協会|任意継続の加入条件についてより
*4:ハローワークインターネットサービス|基本手当についてより
*5:ハローワーク|特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準より
*6:武蔵野市|納税通知書 よくある質問より




