30代になると、ふとした瞬間に人生への焦りや将来への迷いが押し寄せてくることがあるかもしれません。たとえば「このままの働き方でいいのか」「みんなはもっと順調に見える」といった悩みが生まれたり、落ち着かない気持ちになることも。
本記事では、30代が抱えやすい人生の焦りの正体や原因、具体的な対処法について紹介します。
30代が感じる人生への焦りの正体とは？
30代に入り、人生についての焦りや悩み、将来への迷いが急に強くなる経験をする人は少なくありません。ここでは、この焦りの正体について解説します。
焦りの正体はクォーターライフ・クライシスかも
人生の4分の1が過ぎた20代後半から30代前半に訪れる不安や焦燥感は「クォーターライフ・クライシス」と呼ばれています。「このままで良いのだろうか」「本当は何をしたいのか」といった問いに深く悩み、「人生の低迷期」と表現されることも。
仕事や人間関係、将来のライフプランなど、さまざまな選択が重なりやすい年代だからこそ起こりやすい状態です。そのため、30代で人生に焦りを感じることは特別なことではなく、多くの人が通るプロセスだといえます。
クォーターライフ・クライシスに悩み、「自分の本当にやりたいことがわからない」と感じている方は、合わせて以下の記事もチェックしてみてください。
クォーターライフクライシスのフェーズ
クォーターライフクライシスは、多くの場合、次のような流れで気持ちや行動に変化が起きるといわれています。
- 現状に行き詰まりや違和感を覚える
- 「このままではいけない」と変化の必要性に気付く
- 小さくても現実的な行動を起こす
- 新しい基盤や生活リズムが整い始める
- 自分の望む方向性に向かって進めるようになる
5つ目のフェーズにたどり着くと、クォーターライフクライシスを乗り越えたといえます。
30代が感じる「人生への焦り」の原因とは？
30代になると、人生についての焦りや悩み、将来への迷いを感じてしまうのには、以下のような原因があります。
それぞれ詳しく解説します。
キャリアの停滞感と将来への不安
30代が近づくと、多くの人がその後のキャリアに不安を覚えやすいといわれています。20代の勢いで走ってきた時期を経て、責任の増加や仕事の難易度の変化に伴い、「このまま今の働き方で良いのだろうか」と迷いが生まれるためです。
また、近年は終身雇用が前提ではなくなり、転職や独立など働き方の選択肢が増えました。こうした社会の変化が、将来への漠然とした不安を感じてしまう原因といわれています。
「理想の自分」と「現実の自分」のギャップ
30代に近づくと、多くの人が、それまで思い描いていた理想のキャリアやライフスタイルと、現在の自分との間にギャップを感じるようになります。実際、Job総研の「2023年ワークライフ実態調査」では、「プライベートを優先したい」と回答した人が72.2％と多数を占める一方、「実際は仕事を優先している」と答えた人が57.5％に達しており、理想と現実にズレを感じている人が多いことが示されています*1。
「もっと成長しているはずだった」「本当はプライベートを重視したライフスタイルを送りたい」といったような気持ちが芽生えるようです。
ライフイベントとキャリア両立に対する不安
30代は、結婚・出産・キャリア形成といった大きな選択が重なりやすい時期です。厚生労働省の「令和6年人口動態統計」によると、第一子出産の母の平均年齢は29.8歳、初婚年齢の中央値は男女ともに30年前後とされており、この世代で出産を経験する女性が多いことがわかります*2。
そのため、家庭と仕事の両立に不安を抱える人も多く、同年代の結婚・出産・転職などの報告を聞き焦りを感じるケースもあります。
30代の焦りへの対処法
30代の焦りを軽減し、前向きに人生を進めるための対処法を紹介します。
日々の考え方や行動を少しずつ変えることで、焦りや不安は少しずつ軽くなっていくでしょう。
自己分析で「やりたいこと」を明確にする
キャリアやライフスタイルに迷いを感じるとき、「自分は何を目指したいのか」「どんな働き方を望んでいるのか」といったことが曖昧になっているケースが少なくありません。まずは、自己分析を通じて自分の価値観・理想の働き方・大切にしたいことを言語化してみましょう。
たとえば、「家族との時間を確保しながら安定的に収入を伸ばしたい」「専門性を高めて将来は独立も視野に入れたい」などを書き出すことのがおすすめです。理想を書き出すうちに、「その実現を妨げている要因は何か」「今とどこがズレているのか」が自然と浮かび上がってきます。
新しい行動を始める
不安や焦りで動けなくなるときこそ、小さな行動を起こすことが大切。たとえば、気になっていた本を一章だけ読む、5分だけ散歩する、気になる求人サイトを開いてみる、など些細なことで構いません。
行動を少し変えるだけで、気持ちや視点も自然と変わっていきます。新しい刺激が入ることで、停滞していた気分がほぐれたり、「もう少しやってみよう」という前向きな気持ちが芽生えたりすることもあります。
スキルを習得し市場価値を高める
近年、産業構造の変化や技術の進展により、企業が求めるスキルの内容や働き方の形が多様化しています。こうした状況では、「今の会社で与えられるキャリア」だけに頼るのではなく、自分自身でスキルをアップデートし続けることが大切。
近年は、大人になってから「学び直し」を行う人も多く、社会人向けのさまざまなキャリアスクールも増え、新しい働き方や職種への挑戦が可能な環境が整ってきています。
周囲との比較をやめる
他人と自分を比べることは、焦りや不安を強める大きな要因です。そのため、まずは周囲との比較を辞め自分軸で物事を考えるようにしましょう。特にSNSからは少し離れてみるのがおすすめ。SNSは他人の成功や充実している面だけが目に入りやすく、見ているうちにどんどん自分に自信がなくなってしまう場合もあります。
気持ちが揺らぎやすい時期はSNSの利用を控えたり、閲覧時間にルールを設けたりするなど、距離を少し置いてみましょう。
ロールモデルやコミュニティを見つける
一人で悩みを抱え込むと、不安や焦りは大きくなりやすいため、自信のロールモデルとなる人や同じ悩みを抱える人に相談してみるのも大切。身近に相談できる相手がいない場合は、オンラインコミュニティに参加するのもひとつの方法です。
たとえば、キャリアの悩みを話せるオンラインサロン、転職活動者向けの掲示板、副業・スキルアップをテーマにしたSNSグループなど、目的別に集まれる場があります。こうした共通の悩みや関心を持つ人が集まるコミュニティは、孤独感を和らげたり、問題に向き合う後押しになったりします。
30代からの挑戦を後押しするSHElikesの魅力
30代になりやりたいことがわからないまま日々が過ぎていく不安や、周囲と比べてしまうモヤモヤを抱えている方には、女性向けキャリアスクールのSHElikesがおすすめです。ここでは、SHElikesの概要と、実際に30代からキャリアチェンジを叶えた女性たちの事例を紹介します。
50以上の職種スキルが学び放題
SHElikesでは、50以上の職種スキルが定額で学び放題。Webデザインやライティング、マーケティング、動画編集など、多岐にわたるコースが用意されていて、自分の興味に合わせて自由に受講できます。
「やりたいことがわからない」と悩む方でも、まずは興味のある分野を試してみることで「これ好きかも！」という分野がきっと見つかるでしょう。学び放題だからこそ、途中で分野を変えてもOK。また、複数スキルを組み合わせて学ぶことも可能です。オンラインで学べるため、仕事や家事・育児が忙しい方でも自分のペースで取り組めます。
SHElikesでキャリアチェンジを叶えた事例
SHElikesには、未経験から新しいスキルを身につけ、わずか数ヶ月で“好き”を仕事に変えた受講生が多くいます。その中から今回は、30代でキャリアチェンジや独立を実現した2人の事例を紹介します。
会社員月収の3倍を達成！専業主婦から4ヶ月でフリーランスのスライドデザイナーに｜hisaさん
もともと会社員として働いていたhisaさん。前職はフルリモートで、働きながら子育てをするには申し分のない環境でしたが、コロナの影響で体制が変わりフル出社に。そこで、持続可能な働き方を模索するために、会社をやめて専業主婦になりました。
そんなときに出会ったのが、SHElikes。営業企画をしていたころから資料作成が好きで得意だったことから、Webデザインに魅力を感じ入会を決意しました。スライドデザインのコースを受講する中で、スライドデザイナーという職種に出会い、得意だった資料作成がお仕事につながることに気付いたそう。
その後、持ち前のプレゼン資料作成のセンスを活かしてスキルを高め、フリーランスのスライドデザイナーに転身！実績を着々と積み重ね、現在は会社員時代の月収の3倍を稼ぐまでになりました。
紹介とリピートで仕事が途切れない！30代・未経験から9ヶ月でフリーランスWebデザイナー&カメラマンになるまでの道のり｜くみさん
くみさんは広告代理店のディレクター職を結婚を機に退職した後、新しいスキルを身につけたいとSHElikesへ入会。前職でデザイナーへの指示出しやワイヤーフレーム作成に携わった経験があったり、趣味で写真を撮るのが好きだったりしたことから、Webデザインコースとカメラコースを学習し始めました。
SHElikesのスクールで基礎を固めた後、SHEが紹介する企業バナーデザインコンペに挑戦して初採用を勝ち取り、自信をつけます。そこから実践的な案件を次々と経験し、学習開始から9ヶ月後にはフリーランスとして独立を実現！
現在はSNSやコミュニティで築いた人脈を活かし、知人・友人からの紹介案件やリピート案件だけでほとんどの仕事を得ているそうです。
30代で人生の焦りを感じた今こそ、キャリアの選択肢を広げるタイミング
30代で感じる人生の焦りや悩み、将来への迷いは、多くの人が経験するものです。キャリアの停滞や理想とのギャップ、ライフイベントと仕事の両立など、悩みの原因はさまざま。大切なのは、不安を放置せず、小さくても行動を始めることです。
自己分析で価値観を整理したり、スキルを身につけて選択肢を増やしたりすることで、徐々に焦りはなくなっていくはず。実際、SHElikesでも30代から新しいキャリアを築いた女性が多くいます。SHElikesには、未経験から始められる豊富なレッスンやプロによる添削やコーチングで、実務レベルまでサポートする体制が整っています。
「何かを変えたい」と思った今が、最初の一歩を踏み出すタイミングかもしれません。 まずは気軽に無料体験レッスンで、自分の可能性を確かめてみませんか？
出典：
*1：Job総研 |2023年ワークライフ実態調査より
*2：厚生労働省 |令和６年 人口動態統計 結果の要約」より
