がんばるための充電タイム。3つの休日モードのすすめ

がんばるための充電タイム。3つの休日モードのすすめ

「しっかり休んだはずなのに疲れが取れない」「仕事に集中できなくて作業効率が悪い気がする」

そんなふうに感じたことはありませんか。私自身もそんな悩みを抱えていた一人です。週末は、溜まった家事を済ませ、なんとなくスマホを触って1日が終わってしまう。そんな休日が当たり前になっていたんです。

「このままじゃまずい」と思い、手にとったのが『世界の一流は「休日」に何をしているのか』と『休養学』という2冊の本でした。

そこには「休み方次第で、生産性も気分も変わる」という気づきと、休日の過ごし方を変えるヒントが詰まっていました。今回は私が実際に試して効果を感じた“生産性の上がる休日の過ごし方”をご紹介します。

“何もしない”休日をやめたら月曜の朝が変わった

以前の私は、休日は昼まで寝て、家事を済ませたらスマホを見ながらごろごろ過ごすのが定番でした。「何もしないのが最高の贅沢」なんて考えていたんです。

でもそんなふうに「だらだら過ごした休日のあとにやってくる月曜の朝は、なぜかどっと疲れが押し寄せてきて、自己嫌悪に陥ってしまうこともありました。

実は「何もしない」=「疲れが取れる」わけではないんです。特に脳や心の疲れは、ただ横になっていても回復しづらいといわれています。

大切なのは、休日に“目的”を持つこと。「今週は身体を休める」「今週は5分でも自分のために時間を使う」など、あらかじめ方向性を決めておくことで、同じ行動でも気分の持ち方がまったく変わります。

たとえば、休日にたくさん寝てしまったとしても、「身体を休めるために意識的に睡眠をとった」と思えれば、それは立派な“目的のある休日”です。

休日は“充電期間”。状態に合わせて3モードを選ぶ

では具体的に、どんなふうに休日を過ごせば良いのでしょうか。私は次の3つの“モード”を、そのときの体調や気分に応じて切り替えています。

疲労回復したいときは【ゆったりモード】

疲労回復したいときは【ゆったりモード】

身体のだるさを感じるときは、無理に動かず、ゆったりと過ごすのがおすすめ。軽いストレッチやジョギング、近所のカフェまで散歩がてら出かけるだけでも、全身がすっきりします。

また、脳の疲れは自覚しにくいため“何もしない時間”を意識的に取り入れてみてください。特におすすめなのが「呼吸に集中するだけの瞑想」。たとえば以下のようなステップで行います。

1. 椅子またはあぐらの姿勢で背筋を伸ばす

2. 目を閉じて、視覚情報をシャットダウン

3. 鼻から4秒息を吸い、口から8秒かけてゆっくり吐き出す

4. 呼吸のリズムに集中する

    私はこの習慣を取り入れてから、睡眠の質が上がり、日中の集中力が持続するようになりました。忙しくてまとまった時間が取れない方でも、家事の合間や子どもがお昼寝しているときなど、スキマ時間に数分取り入れるだけで効果を感じられるはずです。

    気分が落ち込んだときは【アクティブモード】

    気分が落ち込んだときは【アクティブモード】

    「なんとなく気分が晴れない」「イライラしがち」。そんな心の疲れを感じたときは、あえて外に出て、身体を動かしたり人と交流したりするのが効果的。

    たとえば、近所の公園で自然に触れたり、気の合う友人とのカフェランチを楽しんだり。コミュニケーションや自然とのふれあいは、心の安定ホルモンであるセロトニン分泌を促し、リフレッシュ効果が高まるといわれています。

    もし人と会うのが億劫なときは、近所のベーカリーでパンを買って公園で食べるだけでもOK。アクティブ=“激しく動く”ではなく、“少し外に出てみる”くらいの軽いアクションで良いんです。

    前向きになりたいとき【自己啓発モード】

    前向きになりたいとき【自己啓発モード】

    「新しいことに触れたい」「もっと成長したい」と感じたときには、“知的な刺激”を与える時間を。映画や美術館などの芸術にふれる体験や、読書やセミナー参加など、自分の興味に合った方法で大丈夫です。

    私は、SHElikesのオンライン講座でWebライティングなどを学び、働き方の幅を広げるきっかけを得られました。SHElikesはWebデザインやWebマーケティングなど45の職種スキルを学べる、女性向けのオンラインキャリアスクールです。

    多忙な毎日でも、未来の自分のために“小さな挑戦”を積み重ねていくことで、知らず知らずのうちに自信が育っていくのを感じています。

    自分だけの“ごきげんスイッチ”を持とう

    休日にどのモードで過ごすかを判断するために、自分専用の「コーピングリスト(=ストレス対処法)」をつくっておくのがおすすめです。

    たとえば、私のリストにはこんな項目があります。

    ・気分が上がるプレイリストを聴く

    ・窓を開けて新鮮な空気を吸う

    ・大好きなカフェのスイーツを食べる

    ・SHElikesの拠点*に足を運ぶ

    この「拠点に行く」ことが、私にとっては“心のサードプレイス”になっています。家庭でも職場でもない“第三の居場所”、そこで価値観の近い仲間と交流することで、やる気や癒しをもらえるんです。

    リストの内容は自由です。「鼻歌を歌う」「アロマを焚く」「ノートに今日の気持ちを書く」など、ほんの些細なことで大丈夫。ポイントは“自分がホッとできる行動”を言語化しておくことです。

    *:SHElikesが運営する、銀座(東京都)、名古屋(愛知県)、梅田(大阪府)の3拠点のこと。毎月受講生同士の交流や作業に集中する場として開放される。

    “疲れる前に休む”習慣で、軽やかに働こう

    私が2冊の本を通して一番心に残ったのは、「疲れてから休むのではなく、疲れる前に休む」という考え方です。

    働く女性、そして家庭を支えるママたちにとって、毎日は本当に忙しく、つい自分のことは後回しになりがち。でも、自分をちゃんとケアできるからこそ、家族や仕事にも良いエネルギーを循環させられるのではないでしょうか。

    私は、SHElikesの仲間に出会ったことで、自分の頑張りに気づき、自信を持って“未来のための休日”を過ごせるようになりました。ときには寝て過ごす休日もありますが、そんな自分も受け入れられます。だってそれは“これまでの私が頑張った証拠”で“これからの私ががんばる準備”だから。

    もし今よりもっと自分らしく働くヒントを見つけたいなら、SHElikesをのぞいてみるのもおすすめです。きっとそこには、あなたの「なりたい自分」に近づく一歩が待っているはずです。

    あなたの休日が、ただの“休み”ではなく、“自分の未来に向けた大切な時間”になりますように。

    〈参考文献〉

    越川慎司「世界の一流は「休日」に何をしているのか」117,123,136,142ページ(クロスメディア・パブリッシング/2024年11月1日発行)

    片野秀樹「休養学」150~157ページ(東洋経済新報社/2024年2月28日発行)

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    本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 moeさん)

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