「Webデザイナーはやめとけ」という意見を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。Webデザイナーを目指そうと考えているときに、このような言葉を見かけたら不安になりますよね。
この記事では、Webデザイナーはやめとけと言われる5つの理由や後悔しない人の特徴、未経験からWebデザイナーになるための3ステップなどを解説します。Webデザイナーに転職したい方は、ぜひ参考にしてください。
なぜ「Webデザイナーはやめとけ」と言われるのか?5つの厳しい現実
Webデザイナーという職業に憧れを抱く人は多いですが、「やめとけ」という意見も耳にします。その背景にある5つの厳しい現実は、以下のとおりです。
それぞれの内容について確認していきましょう。

理由1:常に勉強が必要で終わりがない
Webデザイナーは、学習に終わりがないため「やめとけ」と言われやすいです。特にデザインツールやコーディング言語の変化は速く、現場で活躍し続けるには新しい知識やスキルをキャッチアップしなければなりませんます。たとえば、2023年にGoogleアナリティクス仕様変更があったことで、多くのデザイナーが新しい仕様の学習に追われました。
このようにツールの仕様変更は日常茶飯事で、新しいデザインのトレンドや技術も次々と登場します。「絶えず学習を続ける必要があること」が、大きなプレッシャーになりやすいのです。
理由2:年収が上がりにくく、給料が安い
Webデザイナーは、給料が安いという現実もあります。dodaの調査によると、Webデザイナーの平均年収は378万円で、全産業の平均年収426万円と比較すると、48万円低いことがわかりました*1。
もちろん、Webデザイナーは必ずしも給料が安いとは言い切れません。経験や実績を重ねれば、年収アップや独立も見込めます。ただし、未経験からはじめる場合は年収を低く設定されやすいことも事実なので、「やめとけ」と言われるのです。
理由3:競争が激しく「飽和している」と感じる
Webデザイナーは競争が激しく、「飽和している」というイメージを持っている人もいます。実際、厚生労働省が運営するjob tagによると、Webデザイナーの有効求人倍率は0.12とかなり低いことがわかりました*2。これは、1つの求人に約8人が応募していることを示します。この数値からも、Webデザイナー競争が激しいことがわかるでしょう。
ただ、Webデザイナーを含むIT人材の需要は増加傾向にあります。経済産業省の調査によると、日本のIT人材は2030年には最大で約79万人不足すると予測されているため、必ずしも「仕事がない」という状態にはならないでしょう*3。
理由4:クライアントワークの精神的負担が大きい
Webデザイナーの仕事はクライアントワークが多く、精神的負担が大きいです。なかには、以下のような悪質なクライアントも存在します。
- 理不尽に何度も修正依頼をしてくる
- 納期が極端に短く徹夜が必須になる
- 威圧的な態度である
- 依頼内容の変更が多い など
Webデザイナーはクライアントの要望に辛抱強く対応することが求められるため、ストレスを抱える可能性が高いです。このように仕事上の精神的な負担が大きいことが「やめとけ」と言われる要因といえます。
理由5:AIに仕事を奪われる可能性がある
「AIによってWebデザインの仕事がなくなる」と心配する人もいます。たしかに、簡単なバナーやデザインパーツ作成といった作業はAIで代替可能になりました。そのため、こうした業務の需要は今後減少するかもしれません。
しかし、クライアントの課題を解決する戦略的・創造的思考は人間にしかできません。そのため、AIに仕事を奪われるというよりも、簡単な作業はAIが行い、創造的な仕事は人間が対応する「分業」という働き方になることが想定されます。
「やめとけ」は本当?未経験からWebデザイナーになった方のリアル
ここまでWebデザイナーの厳しい現実を見てきましたが、夢を諦めるのはまだ早いです。実際に、未経験からWebデザイナーへの転職を成功させ、大きなやりがいを持って活躍している人々も多くいます。
たとえば、女性向けキャリアスクールSHElikesの受講生であるmeguさんは、未経験から1年半で保育士から正社員のデザイナーに転職し、理想のワークライフバランスを実現しました。

このことからも「Webデザイナーはやめとけ」という言葉が、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。むしろ、働きがいの向上につながっている人も多くいるのです。

それでも未経験でもWebデザイナーとしての転職を強くおすすめする理由
未経験からWebデザイナーを目指すことに否定的な意見はあるものの、Webデザインスキルを身につけることには以下のような魅力があります。
前向きな気持ちでWebデザイナーを目指せるよう、それぞれの内容について確認してみましょう。
Webデザインスキルが将来の保険になる
Webデザイナーの需要は、年々高まっています。企業がホームページやLP(ランディングページ)を重要視する近年において、Webデザインは将来性があり仕事につながりやすいスキルといえるでしょう。トレンドによって求められるスキルに差はあるものの、基本的なデザイン理論を理解しておけば応用が利きます。
また、Webデザインの学習過程で身につく、ユーザーの視点で考える力や、情報を整理しわかりやすく伝えるスキル、HTML/CSSといった基本的なWebに関する知識は、多くのIT分野で活かしやすいです。つまり、Webデザイナーの知識やスキルを身につけて実務経験を積むことは、将来の保険となる可能性があるのです。
自由な働き方を実現できる
Webデザイナーはパソコンとネット環境があれば働けるため、自由度の高い働き方を実現できます。在宅勤務の会社員・あるいは時間に融通が効くフリーランスとして、子育てや介護など自身のライフスタイルに合わせて働けるのが魅力です。
副業から始めることも可能なので、週末に単価数千円のバナー制作を数件こなすだけでも収入アップにつながるでしょう。このように生活に合わせた自由な働き方をできるのが、Webデザイナーの強みといえます。
クリエイティブな仕事で自己実現ができる
Webデザイナーは、大きなやりがいを得られる職業です。自分のアイデアを形にする喜びや、作成したデザインが世界に公開される達成感を得られるのは、Webデザイナーならではの魅力といえます。
また、クライアントのビジネス課題を解決し感謝されたときは、特に大きな充実感を得られるでしょう。努力がスキルアップや評価、収入に直結するため、成長を実感しやすいのもWebデザイナーとして働く利点です。
未経験から「後悔しない」Webデザイナーになるための3ステップ
ここからは、未経験から「後悔しない」Webデザイナーになるための転職するための3ステップを紹介します。
それぞれ順番に解説します。
1.デザインスキルを身につける
まずは、基本的なデザインスキルを身につけましょう。具体的にはデザイン理論やデザインソフトの使い方、コーディングのスキルなどが挙げられます。ちなみにWebデザインでは、以下のソフトを使用することが一般的です。
- Photoshop
- Illustrator
- Figma
Webデザインに特化したスクールを受講すればツールに詳しい使い方はもちろん、実務レベルのノウハウも学習できるので、効率的にスキルを身につけたい方はぜひ検討してみてください。

2.選ばれるポートフォリオを作成する
知識やスキルを習得したら、ポートフォリオを作成します。ポートフォリオは、自身のスキルを証明する作品集です。転職したい企業の業界や事業ジャンルをリサーチして、採用担当者にアピールできる作品を載せたポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオに掲載できる作品がない場合は、既存デザインの模写や自身で設定した架空案件などで実績を作るのがおすすめです。

3.転職活動を始める
ポートフォリオができたら、転職活動を開始しましょう。転職活動を行う際は、求人サイトや転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントは業界や求人情報に精通しているため、あなたの適性や興味に合った求人を紹介してくれる可能性が高いと考えられます。
面接ではデザインスキルに加えて、これまでの社会人経験や業界知識をどのようにデザイン業務に活かせるかもアピールしましょう。
未経験からWebデザイナーへの転職なら、SHElikesで「後悔しない」キャリアを
「実務レベルのスキルを身につけ、ポートフォリオを作り、転職活動をする」というステップを、未経験からひとりで完璧にこなすのはハードルが高いもの。そこでおすすめしたいのが、女性向けキャリアスクールSHElikesです。
ここでは、SHElikesの特徴や魅力について解説します。
効率的にスキルを磨きたい方は、ぜひ参考にしてください。


転職・独立のノウハウが学べる
SHElikesはクリエイティブなスキルだけではなく、転職や独立に関するノウハウも学習できるのが魅力です。
たとえば「キャリアデザイン|転職編コース」では、キャリアの棚卸しから転職活動に必要な履歴書・職務経歴書の準備ができます。「フリーランスコース」では、フリーランスとして活躍している講師から、自身のブランディングや継続案件の獲得方法など独立に向けた動き方を学ぶことが可能です。
スキルが身につけばSHEが紹介するお仕事案件にも応募できる*ので、デザイン未経験の人でもポートフォリオに掲載できる実績を作れます。
また、補助金が活用できる転職希望者向けのレギュラープランでは、キャリアカウンセラーによる1on1や履歴書・職務経歴書の添削なども受けられるため、未経験からでも安心して転職活動を進められるでしょう。
*すべての受講生のお仕事獲得を保証するものではありません。

デザイン含む45以上の職種スキルが学べる
SHElikesではWebデザインだけでなく、UI/UXやロゴ、グラフィックデザインといった、デザイン関連のコースが豊富にそろっています。また、ライティングやマーケティング、動画編集、ビジネススキルなど45以上の職種スキルも学び放題です。
Webデザイナーとして転職を目指す場合、デザインスキルに加えて業務をスムーズに進めるためのビジネススキルも重要です。たとえば、LPやWebサイトを制作する際は、マーケティング知識を生かし論理的にデザインを考える必要があります。デザインとその他のスキルを掛け合わせれば、デザイナーとしての付加価値を高められるでしょう。

未経験からWebデザイナーとして転職した受講生も多数在籍!
SHElikesには未経験からWebデザイナーに転職を成功させた受講生が多く在籍しています。転職活動のコツや実際の業務での注意点などを、先輩受講生から直接聞ける機会も!
またSHElikesは転職サポートも充実しているため、「未経験で本当にWebデザイナーになれるのか不安……」という方にとって心強い味方になるでしょう。Webデザイナーへの転職を目指すなら、ぜひSHElikesでスキルを磨いてみてください。


「Webデザイナーはやめとけばよかった…」と後悔しないための心構え
最後に「Webデザイナーはやめとけばよかった……」と後悔しないための心構えを解説します。
それぞれについて詳しく解説します。
転職先で求められる業務内容を確認する
Webデザイナーの仕事内容は、企業によって異なります。たとえばWeb制作会社では、クライアントのWebサイトやLP作成などが多くなるでしょう。自社メディアの運営をしている企業の場合は、Webサイト管理やSNSコンテンツの作成、自社サービス向けバナー画像の作成などが業務が一般的です。
そのため、面接の際に「入社後の具体的な業務内容について教えてください」「1日の業務の中で、デザイン制作が占める割合はどのくらいですか?」といった具体的な質問を投げかけ、業務内容にミスマッチがないかを入念に確認することが大切です。
怪しい求人に注意する
怪しい求人が存在することも知っておきましょう。意外にも注意しておきたいのが、「未経験者大歓迎」「充実した研修あり!」のように謳っている求人です。このような求人のなかには、Webデザインとは関係のない業務を任されたり、デザイナーの研修を受けられないといったものもあります。
「未経験者の研修あり」と謳っているすべての求人が怪しいというわけではありませんが、未経験でも応募できる企業は一度精査することが大切です。不安がある場合は、転職エージェントを利用して、担当のキャリアコンサルタントに調査を依頼するのもよいでしょう。
継続的に学習する意識を持つ
この記事の冒頭で、Webデザイナーは「常に勉強が必要で終わりがない」という現実があることを挙げました。これはWebデザイナーとして成功するための重要な心構えでもあります。Web業界は変化が激しく、常に新しい技術やトレンドが生まれる世界です。
この変化を楽しめる人は、デザイナーとして大きく成長できるでしょう。知的好奇心を持ち、新しいスキルを率先して学ぶ姿勢がある人は、市場価値の高いデザイナーになれます。そのため、Webデザイナーを目指す際は、学習を続ける強い意識を持つことが不可欠です。
スキルを身につけ、ポートフォリオを整えれば未経験でもWebデザイナーとして転職できる!
未経験からWebデザイナーを目指すなら、スキルとポートフォリオを整えることが大切です。業界やジャンルによって求められる能力は異なりますが、まずは基礎知識をしっかりと学習しましょう。そして、強みを魅力的に伝えられるポートフォリオを作ることで、あなたの能力を採用担当者にアピールできます。
「デザイナーになりたいけれど、自分にはスキルがない」と不安な方には、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめです。Webデザインを含めライティングやマーケティングなど全45以上の職種スキルが定額で学べます。プランによっては転職支援も受けられるので、Webデザイナーに興味のある方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。


出典:
*1:doda「Webデザイナーの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説」より
*2:job tag「Webデザイナー(Web制作会社)」より
*3:経済産業省「IT分野について」より