WebサイトやアプリケーションなどのさまざまなUI(ユーザーとの接点)をデザインするUIデザイナー。商品・サービスのユーザビリティを高めるデザインスキルや柔軟な思考力が、UIデザイナーには必要です。
今回は、UIデザイナーに向いている人の特徴や必要なスキルなどを解説します。UIデザイナーに向いている人の考え方や習得するべきスキルを知ることで、自分に適性があるか見極められたり、自分に足りない要素が見えたりするでしょう。UIデザイナーを目指す人やWebデザインのスキルアップをしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

UIデザイナーに向いている人
UIデザイナーに向いている人には、以下のような特徴があります。
共通するポイントがある人は、UIデザイナーとして活躍できる可能性があるかもしれません。自分に向いている仕事に就けば、強みや能力を活かした働き方が実現できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ユーザー目線で考えられる人
UIデザイナーの最も大切な役割は、ユーザーが「迷わず、スムーズに操作できる」環境を作ることです。自分の好みや芸術性だけを優先するのではなく、「このボタンは押しやすいか」「次に何をすべきか直感的に伝わるか」と、常に使う人の立場に立って思考を巡らせられる人が向いています。
日常的に「もっとこうなれば使いやすいのに」とサービスの改善点に気づける人は、UIデザイナーとしての素質があるといえるでしょう。使う人の喜びを自分の喜びとして捉えられる共感力も重要です。
細やかな部分まで目を向けられる人
UIデザインは、数ピクセル単位のズレや色のコントラスト、フォントの可読性など、非常に細かな調整の積み重ねで成り立っています。ユーザーが無意識に感じるストレスを排除するためには、細部へのこだわりが不可欠です。
地道な作業を苦にせず「神は細部に宿る」の精神で徹底的にクオリティを追求できる人は、プロとして高く評価されます。資料作成や日常生活でも、ミスなく丁寧に整えることが得意なタイプは、UIデザイナーとして現場で重宝される存在になれるでしょう。
問題解決や分析が好きな人
「なぜユーザーがここで離脱してしまうのか」という課題に対し、データを分析して論理的な解決策を導き出す能力が求められます。単に見栄えを良くする装飾だけでなく、使い勝手の悪さを特定し、デザインの力でそれを解決することに喜びを感じられる人には非常にやりがいのある仕事です。
そのため、論理的な思考を持ち、試行錯誤を繰り返しながら正解を見つけ出すプロセスを楽しめる人は向いています。改善を繰り返してサービスを成長させる視点は、キャリアアップにおいても大きな武器になるでしょう。
デザインをロジカルに取り組める人
すべての要素に「なぜこの色なのか」「なぜこの配置なのか」という明確な根拠を説明できる論理的思考力が必要です。感覚やセンスだけに頼らず、OSごとのガイドラインや一貫性に基づいたデザインを構築できる人は、チーム制作においても信頼され、効果的なUIを生み出すことができます。
自分のアウトプットに対して常に「なぜ?」を自問自答し、言語化できる力がある人は、エンジニアやクライアントへの説得力も増し、プロジェクトを成功へと導くキーマンとして活躍できるでしょう。
円滑にコミュニケーションが取れる人
UIデザイナーは一人で完結する仕事ではありません。ディレクターやエンジニアと密に連携し、意図を伝えたり実装の可否を相談したりする必要があります。相手の意見を柔軟に汲み取りつつ、自分のデザイン意図を専門用語を使わずに分かりやすく説明できる対人スキルがある人は、プロジェクトを円滑に進めることができます。
他職種の視点を尊重しながら、より良いプロダクトを作るために建設的な議論ができる人は、どんな現場でも求められる、市場価値の高いデザイナーになれるでしょう。
UIデザイナーの仕事内容
UIデザイナーは、Webサイトやアプリにおいてユーザーが触れる全要素(UI)を設計・デザインする職種です。具体的な業務内容は多岐にわたりますが、主に以下の役割を担います。
- ボタンの配置やメニュー構成、フォント選定による「使い勝手」の追求
- プロトタイプの作成や画面遷移図の設計
- エンジニアと連携したプロダクトの実装・ブラッシュアップ
UX(ユーザー体験)を形にする専門職として、サービスの質を左右する重要なポジションといえるでしょう。単なる見た目の装飾にとどまらず、ビジネスの課題解決をデザインの力で支えるのが本来の役割です。
UIデザイナーに必要なスキル
UIデザイナーとして第一線で活躍するためには、デザインの表現力以外にも多岐にわたるスキルが求められます。ツールを使いこなす技術はもちろん、ビジネス視点での思考力も重要です。
ここでは、未経験からプロを目指す際に習得しておくべき必須スキルを整理しました。
デザインの基礎知識
色彩設計やレイアウト、タイポグラフィといったデザインの基本原則の習得は不可欠です。特にUIデザインでは、視認性やアクセシビリティといった「誰にとっても使いやすい」設計ルールが重要視されます。
AppleやGoogleが提供するプラットフォーム独自のガイドラインを深く理解し、美しさと機能性を両立させる知識を蓄えましょう。単なるセンスに頼るのではなく、論理的なルールに基づいた美しさを追求する姿勢こそが、プロとして活躍するための土台となります。
マーケティングスキル
ユーザーがどのような心理で行動し、最終的にどう成果(コンバージョン)へ繋がるかを予測するマーケティング視点も欠かせません。市場トレンドや競合他社の動向を把握してニーズを的確に捉えることで、より効果的で納得感のある導線設計が可能になります。
ビジネスの目的を達成するために「どこに何を配置すべきか」を戦略的に考える力があれば、クライアントからも強く信頼されるでしょう。より価値の高いデザイナーを目指すなら、数字を読み解く力も磨いておきたい要素です。
顧客理解
クライアントのビジネスゴールと、実際にサービスなどを利用するユーザーのニーズを深く理解することも大切です。「誰が・いつ・どんな場面で」使うのかを具体的にイメージし、本質的な課題を捉える力が求められます。
相手の背景や想いに寄り添い、制作の目的を明確にすれば、単なる装飾ではない「解決策」としてのデザインを提案できるでしょう。この深い洞察力こそが、ユーザーの心を動かし、ストレスのない心地よいインターフェースを生み出すための非常に重要な鍵となります。
コミュニケーション能力
UIデザイナーはエンジニアやディレクターと協力して製品を作り上げるため、チーム内での円滑な連携が欠かせません。シンプルなコミュニケーション能力に付随して、自分の意図を専門用語に頼らず論理的に説明し、関係者の納得を得るプレゼンスキルも重要です。
周囲からのフィードバックを柔軟に受け入れ、より良いアウトプットのために議論を深める姿勢を大切にしましょう。相手の意図を正しく汲み取り、共通認識を持ちながらプロジェクトを進める力は、現場で特に重宝されるスキルのひとつといえます。
UIデザインツールの操作スキル
現代のUI制作現場において、業界標準ツールである「Figma」や「Adobe XD」を自在に操るスキルは必須条件です。単に描画するだけでなく、コンポーネント管理やプロトタイプ作成機能を使いこなし、効率的に作業を進めるスピード感も重視されます。
可能であれば、エンジニアへのスムーズな受け渡しを意識したデータ作成など、実務に即した活用能力も磨きましょう。ツールを使いこなせれば、制作プロセス全体の質と速度を劇的に向上させることが可能になります。
UIデザイナーになるには
UIデザイナーになるには、Web・IT関連やマーケティングなどの知識とスキルが必要です。ここでは、スキルを身につける主な4つの方法を紹介します。
ライフスタイルに合わせて継続しやすい方法で学習しましょう。

本で学ぶ
体系的な知識を網羅するために、専門書での学習は非常に有効です。まずはデザインの基本原則を説いた本や、UIデザイン特有のルールを解説した実務書を選びましょう。
単に読むだけでなく、優れたUIの事例を言語化して分析する習慣を付けると、デザインを見る目が養われます。自分の中に「良いUIの引き出し」を増やすことが、実務でも活きる応用力へと直結するはずです。
資格の勉強をする
資格取得を目指す過程で、UIデザインに必要な知識をバランス良く網羅できるのが大きなメリットです。合格という明確な目標があることで学習のモチベーションを維持しやすく、自分の実力を客観的に証明する手段にもなります。
未経験からの挑戦では、資格を持っていることが「基礎知識を習得済みである」という信頼の証となり、就職や転職活動においてポジティブな評価を得やすくなるでしょう。まずは基礎から体系的に学べる「ウェブデザイン技能検定」などの取得を目指すのがおすすめです。
スクールで学ぶ
効率良くプロのスキルを身につけたいなら、スクールの活用がおすすめです。カリキュラムを通じて実務に近い課題に取り組めるため、短期間で現場に通用するレベルまで成長できます。
また、スクールによっては現役デザイナーから直接フィードバックをもらえる環境があり、独学では気づきにくい自分の癖や改善点を把握するのに役立つでしょう。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できるコミュニティなどがあれば、モチベーションが続きやすく、挫折のリスクを最小限に抑えられます。
実際にWebサイトやアプリのデザインを作成する
実際に手を動かしてデザインを作る経験は、何よりの成長に繋がります。既存サービスのトレースでツールの操作に慣れたあとは、オリジナルの制作に挑戦しましょう。
完成した作品をポートフォリオにまとめれば、実績がなくても自分の実力を企業やクライアントに証明できます。ポートフォリオは、採用担当者がスキルを判断する最も重要な材料です。改善を繰り返しながら質の高い作品を揃えていくことが、未経験から仕事を獲得するための近道です。

UIデザイナーを目指すうえで役立つ資格3選
UIデザインに必須の資格はありませんが、学習の目安や実力証明として資格取得は非常に有効です。特に未経験からの転職では、知識の裏付けがあることで信頼獲得に繋がります。ここでは数ある検定の中から、実務に活かしやすく評価されやすい3つの資格を厳選して紹介します。
1. ウェブデザイン技能検定
「ウェブデザイン技能検定」は、Webデザインに関する知識と実務能力を客観的に証明できる国家資格です。デザインだけでなく、マークアップやネットワークといったWeb全般の広範な知識が問われます。
特にフリーランスとして活動する際、クライアントに「国が認めた一定以上の技術力」を提示できるため、信頼獲得の強力な武器になるでしょう。独学で偏りがちな知識を網羅的に固め、プロとしての土台をしっかり築きたい未経験の方に最適な試験といえます。
| 資格名 | ウェブデザイン技能検定 |
| 主催団体 | 特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会 |
| 受験料 | 1級 学科:8,000円 / 実技:25,000円 2級 学科:7,000円 / 実技:16,000円 3級 学科:6,000円 / 実技:8,000円 |
| 受験資格 | 3級:Webサイト制作に従事している、または従事しようとしている者 2級・1級:実技年数などの条件あり |
| 試験形式 | 学科試験(筆記/CBT)および実技試験 |
| 合格基準 | 学科・実技ともに70点以上(100点満点中) |
2. Webクリエイター能力認定試験
「Webクリエイター能力認定試験」は、実際の制作現場で求められる実務スキルに特化した資格です。デザインを形にするためのHTML/CSSのコーディング能力が重視されるため、実装を意識したUI設計ができる証明になります。
フリーランスや副業でUIデザインの仕事をする場合、デザインから簡易的な実装まで一人で完結できるアピールになり、小規模案件の獲得率が高まるでしょう。座学よりも手を動かしながら、現場で即戦力として通用するスキルを効率よく身につけ、形にしたいと考えている方にぴったりの試験です。
| 資格名 | Webクリエイター能力認定試験 |
| 主催団体 | サーティファイ Web利用・技術認定委員会 |
| 受験料 | 【2026年3月まで】 エキスパート 7,700円 / スタンダード 6,100円 【2026年4月まで】 エキスパート 8,000円 / スタンダード 6,400円 |
| 受験資格 | 特になし(誰でも受験可能) |
| 試験形式 | 実技試験および知識試験(PCを用いた操作試験) |
| 合格基準 | 合計得点率65%以上 |
3. ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
「ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格」は、多様なユーザーへの配慮を専門的に学ぶための資格です。「誰にとっても使いやすい」を追求するUIデザイナーにとって、アクセシビリティの視点は強力な差別化要因になります。
特に高齢者や障害者に配慮した設計ができるデザイナーは希少なので、官公庁や大手企業の案件でも重宝されるでしょう。見た目の美しさだけでなく、真の使いやすさを追求し、社会貢献性の高いデザインを目指す方に強く推奨します。
| 資格名 | ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格 |
| 主催団体 | 一般社団法人実務教育出版(日本ユニバーサルデザイン研究機構 監修) |
| 受験料 | 3級:8,800円 準2級:69,300円 2級:193,600円 |
| 受験資格 | 特になし(準2級以上は下位級の合格が必要) |
| 試験形式 | 講習受講および検定試験(現在はオンライン中心) |
| 合格基準 | 非公表 |

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