「たかが花粉症」で1日3時間を失っている。228人の調査が示す、リアルな話

花粉の季節、こんな経験はないでしょうか。

  • 周りの目が気になって鼻をかめない
  • 眠くなるから薬は飲めない
  • 肌荒れがひどい

「たかが花粉症」と思われがちですが、不調を抱えながら無理して出社する「我慢の出社」をしている方は少なくありません。そして、じわじわと組織全体のパフォーマンスを蝕んでいることも事実です。

そこで今回は、花粉症が仕事に及ぼす影響の実態を、228名の働く女性への調査から明らかにしました。(SHE株式会社調べ、2026年3月)

調査背景

花粉症に悩む人は年々増えています。それでも職場では「たかが花粉症」と軽く見られることが多く、不調を隠して出社することは少なくありません。

周囲への気遣いで無理を重ねる働き方は、やがて組織全体の力を蝕みます。計り知れない生産性の損失にもつながっていきます。

花粉症が仕事にどんな影響を与えているのか。働く世代が本当に必要なサポートとは何か。それを明らかにするために、本調査を実施しました。

調査結果

生産性ロスは「1日最大3時間以上」|75.9%が症状を自覚、56.0%が集中力の低下を実感

「花粉症の症状がある」と答えた人は全体の75.9%。4人に3人が、花粉症と戦いながら日々の業務をこなしています。

花粉症に関する働き方の調査結果1

仕事への支障として最も多かったのは「集中力の低下」で、56.0%が影響を実感。さらに深刻なのは、症状がある人の約2割が「1日1〜3時間以上、実質的に仕事が止まっている」と回答している点です。

「花粉症は個人の体調問題」として見過ごされてきました。しかし実態は、働く世代の貴重な稼働時間を確実に奪っています。

体調不良を隠しての出社。77.6%の「花粉症のつらさ」は、もはや個人の問題ではない。

症状が重い日に「出社がつらい」と感じる人は77.6%にのぼります。職場で我慢していることの1位は「鼻をかむこと」でした。周りの目を気にして、ごく自然な行為さえ抑え込んでいることがわかります。

次いで「パフォーマンス低下を悟られたくない」という回答も続きました。薬の眠気に耐えながら、不調を取り繕って働く「我慢の出社」が常態化しています。

花粉症に関する働き方の調査結果2

本来、業務に向けられるべき集中力が、周囲への気遣いで消耗されていく。これこそが、パフォーマンス低下の根本的な原因といえるでしょう。

8割の人は「リモートなら、もっと働ける」と回答。しかし、支援のある会社は1割未満。

「花粉の時期だけフルリモートが認められるなら」という条件で、「仕事の質が上がる」と答えた人は79.3%。約8割が、場所の自由がパフォーマンスを守ると確信しています。

会社に求める支援の1位も「リモートワークの推奨」でした。物品支給や金銭補助よりも、「働く場所を自分で選べる柔軟さ」が切実に求められています。

花粉症に関する働き方の調査結果3

しかし現実は、花粉症への支援が「特にない」と答えた人は90.3%。リモート推奨や薬代補助を実施している企業は、ごく一握りにすぎません。

働く人の願いと、企業の支援体制の間には、依然として深い溝があります。

「たかが花粉症」では済まされない。働き方を見直すことが大切

今回の調査が明らかにしたのは、花粉症という「個人の体調問題」が、実は組織全体のパフォーマンスを蝕む「働き方の問題」ということです。

鼻をかむことすら我慢する。不調を隠して出社し続ける。そうした小さな無理の積み重ねが、1日最大3時間という生産性ロスを生み出しています。

大切なのは、体調に合わせて働き方を柔軟に変えられること。そして、自分自身が「どう働きたいか」を主体的に選べることです。

「我慢すること」が当たり前じゃない働き方、つまり「自分らしい働き方やキャリア」と向き合うことが大切になるでしょう。

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調査概要

  • 調査目的:花粉症が仕事に及ぼす影響と、求められる支援のあり方を明らかにするため
  • 調査方法:SHE受講生向けアンケート調査
  • 調査対象:SHE受講生 女性 (20代 30.2%, 30代 46.6%, 40代 16.8%, 50代 6.0%, 60代 0.4%)
  • 回答者数:n=228名
  • 調査期間:2026年3月10(火)〜3月12日(木)

※調査結果は小数点以下第2位を四捨五入しています。
※本調査結果をご利用いただく際は、【SHE株式会社 調べ】とご明記ください。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。