「自然に囲まれた地域でゆとりのある生活を送りたい」「地元に戻って親の近くで生活したい」など、移住を考えている方もいるでしょう。そのなかには、移住先で仕事が見つかるか不安に思っている方もいるかもしれません。
この記事では、地方移住を考えている方に向けて、「仕事付き田舎暮らし」の求人例、移住先を探す方法、理想の仕事付き田舎暮らしを叶えるためのポイントについて解説します。
そもそも「仕事付き田舎暮らし」とは？
仕事付き田舎暮らしとは、住まいと仕事がセットになった求人を指すことが多く、農業・漁業などの第一次産業、観光・宿泊業、医療・介護職、工場勤務など、求人の業種は多岐にわたります。また、仕事付き田舎暮らしを実現するためには、地域おこし協力隊の制度や自治体の移住支援制度を活用するといった方法もあります。
以下の記事では、理想の田舎暮らしを叶えるために、場所に縛られず働くための方法を解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
仕事付き田舎暮らしを叶える方法5選
仕事付き田舎暮らしを叶えるためには、主に以下の5つの方法があります。
それぞれの方法について解説します。
リモートワークできる会社へ転職する
リモートワークが可能な会社へ転職をすれば、仕事を続けながら田舎暮らしができる可能性があります。ただし、住まいは事業所から2時間以内で移動できる場所でなければならないといった決まりがある会社もあるため、会社の規定を確認しておきましょう。
システムエンジニアやプログラマーなどのIT・Web系、動画編集者やライターなどのクリエイティブ系、カスタマーサポートや事務系職種などは、特にリモートワークが可能な場合が多いです。
地方企業へ転職する
移住先の地方企業へ転職するのも方法のひとつです。企業によっては寮を用意している場合もあるため、仕事と住まいの両方を一度に見つけられる可能性もあります。地方企業で地域に根ざした仕事に携わることで、その地域の発展に直接貢献しているという実感を得られるでしょう。また、顧客や取引先が地域住民であることも多いため、地域の人たちとのつながりも生まれやすいといえます。
地域によっては、交通費や奨学金返済の補助など、Uターン・Iターン就職を支援する独自の補助金制度を設けている場合もあります。
フリーランス・起業でどこでも働けるようにする
パソコンとインターネット環境があれば完結する仕事なら、フリーランスとしてリモート案件を請け負ったり、自分で事業を立ち上げたりすることも可能です。場所や時間を選ばずに働けるため、自由度が高く、移住先でも自分のペースで仕事を進められます。
ただし、移住後すぐに仕事量や収入が安定するとは限らないため、移住前から準備をしておくなど、計画的に進めることが大切です。
地域おこし協力隊として働く
地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域などの条件不利地域へ移住した人が、地域活性化の仕事に就きながらその地域への定住・定着を図る取り組みです。総務省が推進する制度で、国や自治体によるサポートが充実しているため、活動を行いながらじっくりと時間をかけて定住に向けた準備ができます。
具体的には、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR、農林水産業への従事、住民支援など、自分の経験・能力を活かして幅広い分野で活躍することが可能です。任期は1年から3年程度です。
二拠点生活する
二拠点生活とは、都市部と地方など異なる2つの場所に生活の拠点をもち、行き来しながら暮らすライフスタイルです。「週末に数日間滞在する」「それぞれの拠点で半月ずつ過ごす」「長期休暇に数週間滞在する」など、ライフスタイルや目的に応じてそれぞれの拠点を自由に行き来します。
「定住」ではなく「行き来」するため、完全に移住するよりハードルが低いといえるでしょう。また、国も地方への人の流れを創出・拡大することを目的に「二地域居住」を推進しており、相談窓口を設けている自治体もあります。
どんな仕事がある？住居＋仕事がセットの求人例
住居と仕事がセットの求人には、主に以下の4つの分野があります。
それぞれの分野の求人例を紹介します。
第一次産業（農業・漁業など）
農業や漁業などの第一次産業には、単身寮や世帯寮を完備した求人も多く、移住者や未経験者を歓迎する求人も数多く存在します。なかには「家具・家電付き」「食事付き」などサポートが充実した求人もあるため、遠方からの移住を検討している場合や費用を抑えたい場合も安心です。
第一次産業は、働き手の高齢化によって人手不足が深刻化していることもあり、年齢や経験に関係なく歓迎されやすい傾向にあります。
観光・宿泊業
観光・宿泊業はもともと住み込みの仕事も多く、現在でも単身寮や世帯寮が完備された求人が数多く存在します。寮は勤務先の宿泊施設などから近いところにある場合も多いため、通勤の手間が省けるのも大きなメリットです。
ホテルや旅館などの宿泊施設のスタッフとして通年で勤務する働き方もあれば、スキー場やテーマパークなどでシーズン限定で住み込みで働くといった働き方もあります。
医療・介護職
医療・介護職では、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、病院など、さまざまな施設で単身寮や世帯寮が完備された求人があります。寮が完備された求人は、介護職員や看護師・准看護師、ケアマネジャーなどの職種が多いです。
施設によっては、生活相談員や機能訓練指導員、調理員などの職種でも住居関連の福利厚生が提供される場合があります。
工場勤務
製造業の工場においても、単身寮や世帯寮が完備された求人が多数存在します。具体的には、自動車関連工場や電子部品工場、食品製造工場、建築・住宅関連工場など、さまざまな工場の求人があります。
経験不問の求人も多く、丁寧な研修制度がある場合もあるため、未経験者でも安心して始められるでしょう。また、正社員だけでなく、派遣社員としての募集も多いです。
仕事付きの移住先を探す方法
仕事付きの田舎暮らしの実現に向けて移住先を探す場合、主に以下の3つの方法があります。
それぞれの方法について解説します。
自治体の支援制度を活用する
多くの地方自治体では移住相談窓口を設置しているため、どのような支援制度があるのかを確認し、利用できる制度は積極的に活用してみるとよいでしょう。自治体によっては、移住者向けの仕事と住居をセットで紹介する独自の支援制度を提供している場合があります。
また、窓口では地域の求人情報や住宅支援制度、生活情報など、さまざまな情報提供を行っているため、気になることはまとめて相談してみるのがおすすめです。
求人サイト・転職エージェントを活用する
求人サイトで「寮完備」「住み込み」「社宅あり」などのキーワードで検索すると、住居と仕事がセットの求人を絞り込めます。移住したい地域にはどのような求人があるのか、自分のスキルや興味に合う職種の求人はあるのかなど、検索してみるとよいでしょう。
また、転職エージェントに登録し、担当者に「寮が完備された仕事」や「住み込み可能な職場」などを希望条件として伝え探してもらう方法もあります。
自治体のイベントに参加する
自治体の公式サイトをチェックし、自治体が主催または関与する仕事探しのイベントに参加して直接情報を得るのも方法のひとつです。たとえば、地方就職を考える若年層を応援する厚生労働省のプロジェクトであるLO活（ローカツ）のWebサイトにも全国の自治体と連携したセミナー・イベント情報が掲載されているため、活用してみるとよいでしょう。
また、ハローワークのWebサイトや窓口、合同企業説明会ポータルサイトなどでも自治体が主催・共催するイベント情報が掲載されている場合があります。
理想の仕事付き田舎暮らしを叶えるためのポイント
理想の仕事付き田舎暮らしを叶えるためには、以下の4つのポイントを意識することが大切です。
それぞれのポイントについて解説します。
給与・労働条件・将来性をチェック
移住先で安定した生活を送るためには、仕事の内容ややりがいだけでなく、給与や労働条件もしっかりとチェックしておく必要があります。自分が理想とする生活に見合った給与が見込めるのか、無理なく働ける労働条件であるかなどは、必ず事前に確認しておきましょう。
特に仕事と住居がセットの求人の場合、万が一仕事を辞める場合は住居も失うため、仕事の安定性も重要です。希望する仕事の将来性についても冷静に判断しましょう。
生活環境を確認する
移住後に長く住み続けることを前提に、生活環境をよく確認しておきましょう。たとえば寮の場合は、個室なのか相部屋なのか、女性専用寮なのかなどは事前にしっかり確認しておくのが大切です。
また、風呂やトイレは専用か共用か、ほかの居住者の生活音は気になるか、日当たりは問題ないかなど、内見時には実際に住むことを想定して細部までチェックすることが大切です。さらに、勤務地までの距離はどのくらいか、スーパーやコンビニ、病院などが近くにあるかなども、実際に足を運んで確認しておきましょう。
収入と生活費のバランスを計算する
移住先でかかる生活費に対して、収入は十分かを、事前にしっかりとシミュレーションすることも重要です。住まいは無料なのか有料なのか、光熱費や食費は含まれるのか別途支払うのかなど、実際に生活するにはどのくらいの費用がかかるか、具体的に計算してみましょう。
また、地方移住では車がないと生活が困難なケースもあるため、車が必要かどうか、交通費はどの程度かかるかなども確認することが大切です。
地域コミュニティへ適応できそうか確認する
仕事と住居がセットになっている場合、職場の同僚がそのまま近隣住民になる場合も多いため、地域コミュニティの雰囲気も事前に確認しておくことが大切です。自治体の公式サイトや移住情報サイトなどには地域のイベントの様子や先輩移住者の体験談などが掲載されている場合が多いため、チェックしてみるとよいでしょう。
また、実際に足を運んでみることも重要です。地域のイベントや交流会、移住相談会などに参加して自治体の担当者や先輩移住者と直接話す機会をもつと、雰囲気が自分に合っているかどうかを判断しやすいでしょう。
場所に縛られない働き方を叶えるならSHEをlikes
「田舎暮らしでも仕事に困らない生活を送りたい」という場合は、仕事付きの求人を探す以外にも、場所に縛られず働けるスキルを身につけるという方法があります。そんな働き方を叶えるなら、女性向けキャリアスクールのSHElikes（シーライクス）がおすすめ。ここではSHElikesがおすすめの理由と、場所に縛られない働き方を実現した2人の事例を紹介します。
場所に縛られず働けるWeb系スキルが学び放題
SHElikesは、全50以上の職種スキルが学び放題。Webデザインやライティング、動画編集、プログラミングなど、場所に縛られず柔軟な働き方を叶えやすいスキルを学べるコースが豊富にあります。受講はオンラインで完結するため、自分が学びたいことに自分のペースで取り組めます。
レギュラープランでは、キャリアのプロがコーチングや転職支援を実施。受講生同士のコミュニティもあるため、境遇の似た仲間や同じ目標をもった仲間と切磋琢磨しながら学習を進めることも可能です。
SHElikesで場所に縛られない働き方を実現した事例
ここでは、SHElikesで場所に縛られない働き方を実現した2人の事例を紹介します。
- 月の半分はワーケーション！事務職から好きな時間・場所で働くコーポレート系フリーランスになるまで｜ちゃみさん
- 結婚を機に引越しと転職。合わない仕事で体調を崩した私が「好き」を見つけてフリーデザイナーになるまで｜かえさん
ぜひ参考にしてみてください。
月の半分はワーケーション！事務職から好きな時間・場所で働くコーポレート系フリーランスになるまで｜ちゃみさん
もともと学習塾で事務職をしていたちゃみさんは、退職して再就職しようとした際に、これといったスキルもないことに不安を感じ、SHElikesへの入会を決意。まずは自分の好きなことややりたいことを探るために、全コースを受講してみたそうです。
受講するなかで、1番楽しいと思えたビジネス系のコースでの学びを生かせる経理や総務、人事などのコーポレート系の仕事をしたいと思うように。コミュニティイベントに参加してさまざまな受講生と交流するなかで、コーポレート系の職種でもフリーランスになる道があることに気付けたそう。
グループコーチングを通して目標達成のためのプロセスを考えて自分なりの答えを出せるようになり、成長の実感を得ながら学習を続けられたといいます。今ではフリーランスとして、月の半分はワーケーションをする生活をしています。
結婚を機に引越しと転職。合わない仕事で体調を崩した私が「好き」を見つけてフリーデザイナーになるまで｜かえさん
結婚を期に転職したものの、新しい仕事が自分に合わずに体調を崩してしまったかえさん。転職するなら在宅でできる仕事がいいと考え、SHElikesへ入会しました。もともと興味のあったデザインを中心に学習しつつ、体調が悪く手を動かすのがつらいときはマーケティングやブランディングコースの動画を視聴するなど、無理なく自分のペースで学習を進めていきました。
その成果もあって、マーケティング戦略を踏まえたデザインを作れるようになったそう。イベントで先輩デザイナーと交流したり、毎月のグループコーチングに参加したりしたことで、スキルだけでなく未来志向のマインドも手に入れて、少しずつ前向きになれたそうです。
入会から1年で、在宅で自由に働くフリーランスのデザイナーとして活躍できるようになりました。
SHElikesで学び、場所に縛られない働き方を叶えよう
仕事付き田舎暮らしを叶えるためには、自分に合った働き方や職種、移住先を適切に見極め、事前にしっかりと情報収集をしたうえで行動することが大切です。また、場所に縛られず働けるスキルを身につければ、どのような場所に移住しても仕事に困らない生活を送ることが可能になります。SHElikesなら、場所を選ばず働きやすいWeb系のスキルを中心とした50以上の職種スキルが定額で学び放題。
SHElikesが気になった方は、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。
