Webデザイナーとして転職を考えているけれど、「転職に向けて何をどう進めたらいいのかわからない」と悩む方もいるのではないでしょうか。転職成功には、Webデザイナーとしての経験の有無に関わらず、自分の状況に合った転職のコツを押さえ、必要なスキルを身につけることが大切です。
本記事では、状況別のWebデザイナー転職のコツや経験年数に応じて求められるスキルについて解説。そして、Webデザイナーにおすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。Webデザイナーへの転職を成功させるためのヒントを得たい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
【状況別】Webデザイナーの転職成功のコツ

Webデザイナーとして転職を目指すといっても、現在の経験や立場によって、最適なアプローチはさまざまです。ここでは、以下の状況別に、転職を成功させるコツについて紹介します。
自分の状況に合ったヒントを見つけて、転職活動の一歩を踏み出しましょう。
経験者のキャリアアップ転職のコツ
経験者のキャリアアップ転職には、以下の点を意識することが大切です。
それでは一つずつ解説します。
転職理由と軸を明確にする
キャリアアップを目的とした転職では、「なぜ転職したいのか」という理由と「転職によって何を実現したいのか」といった、転職の軸を明確にすることが大切です。たとえば「よりスキルを生かせる環境で働きたい」「より幅広いプロジェクトに携わりたい」など、現在の環境ではなくなぜ転職を望むのかが伝わる転職理由を添えると、面接時の説得力が高まります。
また、転職の理由や軸を明確に伝えることで、企業側もあなたの望むキャリアが自社で叶うかを判断しやすくなり、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるというメリットもあります。

理想のキャリアを明確にする
転職活動を成功させるには、「自分がどのようなキャリアを築きたいのか」というキャリアビジョンを明確にしておきましょう。たとえば「将来はUI/UXに特化したデザイナーになりたい」「リーダーとしてチームを牽引したい」など、方向性を明確にすることが大切。
キャリアビジョンを描くことは転職後の業務の指針にもなるうえ、今すべきことを明確にするためのヒントにもなります。

自己分析とスキルの棚卸しを行う
転職活動において、自己分析やスキルの棚卸しは欠かせません。たとえば「どのような案件に関わり、どんな役割を担ったのか」「どういったスキルが評価されたのか」などを棚卸しすることで、アピール材料や転職後に伸ばすべきスキルが明確になります。
また、自己分析は面接での説得力ある受け答えにも直結。キャリアの軸を固める第一歩として、時間をかけて取り組みたいステップです。
ポートフォリオを作り込む
ポートフォリオの完成度は、経験者の転職において合否を大きく左右する要因のひとつ。デザインのクオリティだけでなく、課題に対するアプローチや思考プロセスを丁寧に説明することで、実務力や提案力が伝わりやすくなります。
たとえば「クライアントの課題に対して、どう解決策を導いたか」などの背景情報を加えると、より説得力が増します。最新の実績を反映させつつ、自分の強みがしっかり伝わるポートフォリオを作成することが大切です。

未経験からWebデザイナーに転職するコツ
次に、未経験からWebデザイナーに転職するコツについて紹介します。
未経験からの転職を目指す方はぜひ参考にしてください。
基本スキルを習得する
未経験からWebデザイナーを目指すなら、まずはデザインの基本やツールの操作スキルを身につけることが重要です。「Photoshop」や「Illustrator」などのデザインツールに加え、HTML・CSSなどのコーディングの基礎も押さえておくと、実務の幅が広がります。
学習は独学でも可能ですが、カリキュラムが整ったスクールを活用すれば、効率良く習得できるでしょう。基礎をしっかり固めておくことが、転職成功の土台となります。

副業案件で実績を積む
未経験であることが不安なら、副業案件を通じて実績を積むのがおすすめ。たとえばバナー作成や簡単なWebページのデザインなど、小さな案件からでも取り組むことで、経験値と自信がついていきます。
また、クライアントとのやり取りを通じて実践的なコミュニケーション力といった実務スキルも養えるため、面接のアピール材料にもなります。

未経験可の求人を探す
最初の転職では、実務経験がなくても応募できる「未経験可」や「ポテンシャル採用」と明記された求人に注目してみましょう。たとえば制作会社やインハウスデザインチームでは、アシスタントポジションからスタートし、現場で学びながらスキルを磨ける環境が用意されていることもあります。
また、未経験可と明記されていない場合でも、必須スキルを満たしていれば採用される可能性はあるため、求人は細かくチェックしてみましょう。

ほかのクリエイティブ職から転職するコツ
ほかのクリエイティブ職から転職を目指す場合のコツは以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
転用できる既存スキルを洗い出す
グラフィックデザインや映像編集など、クリエイティブ職で培ったスキルはWebデザインにも生かせる要素が多くあります。たとえば、配色やレイアウトのセンス、デザインソフトの操作経験などは強みになるでしょう。
まずは過去の業務を振り返り、どのスキルがWebデザインに転用できるかを整理するのがおすすめです。既存スキルを軸にすれば、未経験でも自信を持ってアピールしやすくなります。
業界知識とWeb特有のスキルを習得する
紙媒体や映像制作と違い、Webデザインでは「ユーザーが触れることを前提とした設計」が求められます。たとえば、UI/UXの考え方、レスポンシブ対応、情報設計など、ユーザー体験を重視したデザインスキルが不可欠です。
また、HTML・CSSへの理解があると、Web制作現場での業務もスムーズになります。Webならではの特性を理解したうえで、実務に通じるスキルを備えておくことが、転職後の活躍につながります。
Web作品のポートフォリオを作る
転職活動では、Webデザイナーの適性を示すために、Web作品のポートフォリオを用意しておきましょう。これまでの実績に加え、Webデザインに挑戦した自主制作作品を掲載するのも効果的です。
ポートフォリオの中で、デザインで意識したポイントを言語化して記載しておくと、思考力や課題解決力も伝わりやすくなります。自分の強みを十分に発揮できるよう、Webデザインのポートフォリオを作成するのがおすすめです。

【経験年数別】Webデザイナー転職で求められるスキル
Webデザイナーとして転職を目指す際、企業が求めるスキルは経験年数によって大きく異なります。ここでは、転職を成功に導くために、経験年数ごとに求められるスキルの目安を紹介します。
今の自分に必要なスキルを把握し、転職やその先のキャリアアップに向け準備していきましょう。
未経験から1年未満に求められるスキル
Webデザイン未経験〜1年未満の転職では、まず「デザインの基礎知識」「デザインツールの基本操作」「HTML・CSSの基礎知識」「Web制作の流れの理解」が求められます。また、バナー作成や簡単なWebページ制作といった小規模な案件に対応できるスキルがあると、即戦力として評価されやすくなります。
実務経験が少ない場合でも、自主制作の作品や学習過程での成果をポートフォリオにまとめることで、成長意欲や学ぶ姿勢を伝えることが可能です。未経験可の求人ではポテンシャルも重視されるため、目標や意欲を言語化しておくことが転職成功につながります。

経験年数1~3年に求められるスキル
Webデザイナーとして1〜3年の実務経験がある場合、基本的なデザイン制作スキルに加えて、案件全体の理解やクライアント対応など、より実務的なスキルが求められます。
たとえば、Webサイト全体のトンマナ設計やページ遷移の設計、ディレクション補助などが挙げられます。加えて、JavaScriptやWordPressなどのCMS操作、SEOを意識したデザインなど周辺領域への知見があれば強みとなるでしょう。
自分の得意分野を明確にし、どのような成果を出してきたか具体的に語れるよう準備をすることが大切です。
経験年数3年以上に求められるスキル
Webデザイン経験が3年以上になると、情報設計・UI/UX設計やデザインによる課題解決策の立案といった上流工程業務や、チームマネジメント力などが期待されます。ユーザー行動を意識したUI設計や改善提案のほか、A/Bテストの実施やプロジェクト全体の進行管理などが代表例です。
また、エンジニアとの協業など、他職種と連携する力も評価されます。自らの役割を超えて価値提供できる人材が、貴重な即戦力として重宝されるようになります。
Webデザイナーにおすすめの転職サイト・エージェント
Webデザイナーとして転職を成功させるには、自分に合った求人に出会うための転職サイトやエージェントの選定も重要です。クリエイター職に特化したサービスや、Web業界に強いサポート体制を持つサイトを活用すれば、希望に近い求人を効率的に探せます。
以下の表は、Webデザイナーにおすすめの転職サイト・エージェントです。
種別 | サイト名 | 特徴 |
---|---|---|
転職エージェント | リクルートエージェント | 業界最大数の求人を扱い非公開求人も多数 |
転職エージェント | マイナビクリエイター | Web業界に特化しクリエイティブ関連の求人が豊富 |
転職・求人サイト | BRIK JOB | Web・クリエイティブ業界に特化し、ポートフォリオ作成ツールも活用できる |
転職エージェント | レバテックキャリア | Webデザイナー専門のアドバイザーによる転職サポートが受けられる |
転職エージェント | LIG Agent | Web制作会社が運営するため採用者目線でのサポートが受けられる |
転職エージェント | ウェブスタッフ | 全キャリアカウンセラーが制作現場を経験し、職場理解のあるサポートが受けられる |
それぞれのサービスの特徴やWebデザイナー転職におすすめなポイントについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大級の求人数を誇る総合型転職エージェントで、Webデザイナー職の求人も豊富に取り扱っています。未経験者歓迎も多く、はじめての転職活動でも安心して利用できるサポート体制が整っている点が魅力です。
全国に拠点があり地方在住の方でも利用しやすいのも特徴。幅広い求人を比較でき、自分のキャリアやスキルに合った提案も受けられるでしょう。
マイナビクリエイター
「マイナビクリエイター」は、Web・ゲーム・IT業界に特化した転職エージェントで、WebデザイナーやWebディレクターなどのクリエイティブ職種の求人が豊富です。とくに、ポートフォリオの添削や面接対策など、クリエイター向けのサポートが充実しており、転職活動を手厚く支援してくれます。
さらに、Web上で必要事項を入力するだけで、ポートフォリオや履歴書、職務経歴書を自動作成できる「MATCH BOX」という独自ツールも提供しており、効率的な書類準備をサポートしてくれます。
BRIK JOB
「BRIK JOB」は、デジタル・クリエイティブ・デザイン業界に特化した転職・求人サイトで、Webデザイナー向けの求人情報を多数掲載しています。ECサイトの企画や制作、マーケティングなど幅広い業務に携われる求人が多く、スキルアップを目指す方にもおすすめです。
また、ポートフォリオ作成ツール「BRIK PORTFOLIO」と連携しており、自分の作品を効果的にアピールできるのも魅力のひとつです。
レバテックキャリア
「レバテックキャリア」は、Webデザイナー専門のアドバイザーによる徹底したサポートが受けられる転職エージェント。デザイナー求人数は3000件以上*1と多数の求人を扱っており、自分が扱うデザインツールや業界からデザイナーの求人を探せるのも魅力です。
内定・入社後も、勤務先退職時のフォローや入社後の状況ヒアリングなど、転職後のキャリアアップに向けた支援も充実したサービスです。
LIG Agent(リグエージェント)
「LIG Agent」は、Web制作会社LIGが運営するクリエイター特化型の転職エージェントです。制作会社ならではの現場目線で、求職者の強みを引き出し、適切な求人を紹介してくれます。
また、実務未経験者から経験者まで、幅広い求職者のニーズに合わせたキャリアサポートが受けられるのも魅力。競争力のあるポートフォリオづくりや育成プログラムも提供されています。
ウェブスタッフ
「ウェブスタッフ」は、IT・Web業界に特化した転職エージェントで、Webデザイナーやエンジニア向けの求人を多数取り扱っています。キャリアカウンセラーは全員が制作現場の経験を持ち、職種理解に基づいたサポートが特徴です。
ポートフォリオの添削や面接対策では、制作現場の経験者だからこそできる実務目線からの具体的なアドバイスも受けられます。また、正社員求人だけでなく、在宅勤務やフリーランス案件の紹介にも対応しており、柔軟な働き方を希望する方にもおすすめの転職エージェントです。

スキルアップしてWebデザイナーへ転職を目指すならSHElikes
未経験からWebデザイナーとして転職を目指すなら、実践的な学びの場でスキルを磨くのがおすすめ。独学では得られない実践的なスキル習得を目指す方には、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」がおすすめです。
ここではSHElikesの特徴と、実際にWebデザイナーへ転職を果たした事例を紹介します。
SHElikesは45以上の職種スキルが定額で学び放題
SHElikesは、Webデザインをはじめとした45以上の職種スキルを定額で学べる女性向けキャリアスクールです。「Webデザインコース」「Webマーケティングコース」「ライティングコース」など、クリエイティブ分野で需要の高いスキルを学べるコースが充実しており、未経験からでも基礎から実践まで段階的に学べるカリキュラムが整っています。
転職に特化した「レギュラープラン」は経済産業省のリスキリング補助金の対象になっており、受講料の還元を受けながらキャリアコーチングや面接対策などのサポートを受けることが可能です。
条件を満たせば、入会時に受講料の50%の早期還元が受けられます。以下の記事では、SHElikesの転職サポートについて詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

SHElikesを活用してWebデザイナーへ転職した事例
ここでは、SHElikesを活用してWebデザイナーへ転職した方の事例を紹介します。受講生が理想のキャリアを掴むまでのリアルな軌跡をぜひご覧ください。
キャリア迷子だった事務職の私が、一度は独学で挫折した『憧れのデザイナー』に転職できた理由 千晴さん
事務職として働いていた千晴さんは、独学でWebデザインを学ぶも挫折を経験し、キャリアに迷いを感じSHElikesへ入会しました。Webデザインコースで基礎を固めた後は、デザインコミュニティ*でバナー課題に挑戦。インプットとアウトプットを重ね、着実にスキルを習得しました。
また、Webデザイナーとして転職するために、実績を積むべくお仕事チャレンジ**にも積極的に応募。ポートフォリオに掲載できる実績を複数獲得し、安心して転職活動に挑めたそう。その後、制作会社の正社員Webデザイナーへの転職を叶えました。

*「デザイン」「朝活」など、関心のあるトピックやコース別にさまざまなコミュニティがあります。受講生が運営し、定期的にイベントを開催しています。
**一定のスキルが身についた方向けに、お仕事に挑戦できる機会の提供を行っています。すべての受講生にお仕事獲得を保証するものではありません。
未経験から1年半で転職!保育士から憧れの正社員デザイナーに meguさん
未経験から1年半で転職を叶えたmeguさんは、好きな時間に好きな場所で働くという理想を叶えるべく、SHElikesに入会しました。入会後は、Webデザイン関連のコースを中心に受講を開始し、マーケティングや動画編集などの周辺スキルも掛け合わせて受講。
また、特別イベント*やもくもく会**などの学習支援を積極的に活用し、SHElikesが紹介するお仕事案件に挑戦しながら実績を重ねたそうです。さらに、1ヶ月間のトレーニングプログラム(Webデザイン編)***に参加。実践を想定した課題に取り組みつつ、求人に積極的に応募し、念願のWebデザイナーとしての内定を獲得しました。

*SHElikesではロールモデルの登壇イベントや、ワークショップ形式のイベントが毎月開催されています。
**講師に質問したり、フィードバックをもらったりできる勉強会。※コースによりご提供状況が異なります。
***コースを受講しながら、実践に即した課題に取り組むプログラム※レギュラープラン受講中の方が対象。
Webデザイナーに転職するなら、SHElikesでスキルアップを目指そう!

Webデザイナーとして転職するなら、経験や年数によって求められるスキルを把握し、選考の場でアピールすることが大切です。もし、未経験や経験年数が浅い場合であっても、キャリアパスを明確にし必要なスキルを身につければ、理想の転職実現は可能。
ほかのクリエイティブスキルを掛け合わせるなど、強みとしてアピールできるスキルを磨くのもおすすめです。「Webデザインスキルを習得し実績を積みたい」「Webデザインに生かせる周辺スキルを身につけたい」と考えている方には、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめ。
SHElikeでは、Webデザインに生かせるスキルを習得できるだけでなく、グループコーチング(夢や理想に近づくために、コーチと一緒に目標設定・振り返りを行う場)で理想を実現するための目標設定を行ったり、お仕事チャレンジで実績を重ねたりすることもできます。
「Webデザイナーとして転職を考えているものの何から準備したらいいのかわからない」という方は、ぜひ一度SHElikesの無料体験レッスンへ参加してみてはいかがでしょうか。
※出典
*1:レバテックキャリア|Webデザイナー求人・転職より