45歳で転職は可能?成功のためのポイントを解説!

45歳で転職は可能?成功のためのポイントを解説!

「45歳から転職は厳しい?」と悩む方も多いでしょう。年齢を理由に転職を諦めてしまう方も多いですが、45歳からでも転職は可能です。ただし、20代や30代に比べると転職のハードルは高くなるのが事実。

そのため、45歳から転職を成功させるには、自身の経験やスキルを整理し、企業が求める価値を的確にアピールする必要があります。本記事では、45歳からの転職を成功させるためのポイントや注意点を詳しく解説していきます。

45歳からの転職の現実とは

まずは、45歳からについて2つの現実を理解しておきましょう。

現実を理解しておくことで、転職を成功させるための適切な行動や方法が選択できます。

転職市場における45歳の立ち位置

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果」によると、45歳〜49歳の転職入職率(ある年に転職して新たな職に就いた人の割合)は、男性が5.3%、女性が8.9%です。*1

引用:厚生労働省|令和5年雇用動向調査結果の概況(転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率)より

50歳以降を除くと、男性は10代、女性は25歳〜29歳をピークに転職入職率は低下しています。年齢が高い求職者に対して、企業側は即戦力やマネジメント経験を求める傾向が強くなり、転職難易度は上がるのが現実です。

転職時に直面する主な課題

45歳からの転職は、業種・職種によって以下2点の課題に直面する可能性があります。

課題を考慮したうえで、本当に転職を目指すのか検討してみましょう。

未経験の業界・職種への転職は年収が下がることも

45歳から未経験の業界や職種へ転職を目指す場合、これまでの経験が評価されにくいため、年収は下がる可能性があります。企業側は経験や知識がない中途採用者に対して、どの程度活躍できるか判断が難しいと考えるため、年収水準も低くなりやすいのです。

そのため、45歳から未経験の業界・職種へ転職する場合は、「年収が下がっても挑戦したい」という姿勢が必要になります。入社後給与や待遇が変化することも踏まえて、長期的な視点でキャリアを設計することが重要です。

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即戦力となるスキルやマネジメント経験が求められる

45歳からの転職は、即戦力となるスキルやマネジメント経験が求められます。20代や30代のように「将来の成長に期待して育てる」のではなく、「今すぐに現場を任せられる人材か」が採用基準になるのです。

そのため、管理職ポジションやチームリーダーとしての経験があるかどうかが、採用のポイントとなります。転職の際は、これまでのスキルや経験をどのように新しい職場で生かせるかを明確に伝えられるよう、自己分析を行い職務経歴書をブラッシュアップしましょう。

45歳からの転職成功のポイント

45歳から転職を成功させるには、以下6つのポイントをおさえましょう。

ポイントをおさえれば、転職が成功する可能性は高くなります。

現職を続けながら転職活動する

転職活動は、現職を続けながら行うようにしましょう。​退職してから転職活動を始めると、収入が途絶え、焦りから適切な判断ができなくなる可能性もあります。

​45歳からの転職は、長期化するケースも少なくありません。そのため、安定した収入を確保しつつ、転職先を探すことで、焦らず納得のいく選択がしやすくなります。また、在職中なら、現職でのスキルや業務実績を最新の状態でアピールできるのもメリットです。

キャリアやスキルの棚卸しをして転職活動に臨む

これまでのキャリアやスキルを整理し、自分の強みや実績を明確にすることも転職成功のために重要なステップです。​キャリアの棚卸しを行うことで、自分の経験やスキルを客観的に把握し、転職市場の中の自分の価値を理解できます。​

過去の職務内容や成果、身につけたスキルをリストアップし、新しい職場でどのように生かせるかを考えることが大切です。​自分では当たり前だと思っていた業務も、企業にとっては貴重なスキルの可能性があります。そのため、些細なことでも漏れなく書き出しましょう。

スキルや経験が生かせる転職先を選ぶ

45歳からの転職は、これまで培ってきたスキルや経験を生かせる職場を選ぶのも大切です。全くの未経験分野への挑戦も可能ですが、同世代の転職者の中から選ばれるには、実績や専門知識が生かせる分野で戦うのが懸命です。

たとえば、営業職で培った提案力や顧客対応力は、業界が違っても通用する武器になります。また、管理職経験がある方であれば、マネジメント能力や部下育成のスキルは未経験の業界・職種でも生かせるでしょう。

自分のキャリアを振り返り、「どのスキルがどの業界・職種で生かせるか」を明確にすることが大切です。

自身の市場価値や年齢に見合った求人を選ぶ

自分の市場価値を客観的に把握し、年齢やスキルに見合った求人を選ぶことが重要です。転職市場では、年齢が上がるほど企業から求められるレベルも高くなり、45歳になると若手のようなポテンシャル採用は少なくなります。

そのため、未経験なのに転職先の同世代と同じ待遇を希望したり、始めから役職つきでの転職を希望したりするのは難しいことを理解して置かなければなりません。

転職先の条件を高くしすぎない

年収や勤務地、福利厚生など希望条件を高く設定しすぎると、選べる求人が極端に狭まってしまいます。45歳以上の転職では、よほどスキルや経験がなければ、希望条件をすべて満たし採用してもらえる求人は限られているのが現実です。

理想ばかりを追求すると、いつまでも内定が出ず、転職活動が長期化するリスクがあります。優先順位をつけて「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を分け、柔軟な姿勢で転職活動を行いましょう。

転職エージェントを上手く活用する

45歳からの転職を成功させるには、求人を自分で探すだけでなく、転職エージェントを活用しましょう。エージェントは一般には公開されていない非公開求人を多数扱っており、あなたの経験や希望に合った企業をピンポイントで紹介してくれます。

また、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策なども受けられ、転職のプロの視点でアドバイスをくれる点も強みです。ただし、エージェントによって得意な業界やサポートの質が異なるため、転職したい業界に特化したエージェントやハイクラス向け・ミドルシニア向けの転職に強いエージェントを選びましょう。

45歳からの転職に成功する人・失敗する人の特徴

45歳からの転職に成功する人と失敗する人の特徴について紹介します。転職の失敗を防ぐために、それぞれの特徴を理解したうえで、転職活動を進めましょう。

45歳からの転職に成功する人の特徴

転職に成功する人の特徴は以下の3点です。

それぞれ詳しく紹介します。

柔軟性があり過去に固執しない人

45歳からの転職で成功する人は、過去の肩書きや成功体験に固執せず、新しい環境に順応しようという柔軟性を持っています。「かつて部長だった」「年収が高かった」といった過去の実績にとらわれすぎると、企業側からも扱いづらい印象を持たれてしまうでしょう。

特に中途採用では「今この会社で何ができるか」が重視されるため、過去の栄光よりも現時点での適応力や協調性が評価のポイントになります。

退職理由や希望条件が明確な人

退職理由や転職先への希望条件があいまいなままでは、面接で説得力のある志望動機を示すことができません。45歳の候補者に対し、採用側は「なぜこのタイミングで転職を決意したのか」「入社後、長期的に活躍してくれる人材なのか」を見極めています。

一貫性のある退職理由と希望条件を、相手が納得できるようなストーリーで伝えることが大切です。

過去の経験を「強み」としてアピールできる人

45歳の転職は、これまでのキャリアを経歴として語るのではなく、自分ならではの「強み」として伝えることが重要です。これまでの経験によってどのような課題を解決し、どのような成果を生み出したかまでを具体的に説明しましょう。

スキルや強みが応募先企業でどう生かせるのかまでを言語化できれば、即戦力としての印象を強く与えることが可能です。

45歳からの転職に失敗する人の特徴

次に45歳からの転職に失敗する人の特徴を2つ紹介します。

このような特徴を持つ人は、企業側に不安やマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、注意しましょう。

転職理由が不明確だったりネガティブだったりする人

企業側は候補者が「なぜ今、転職を考えているのか」という理由に注目します。転職理由があいまいだったり、「人間関係が悪かった」などネガティブな理由だと、企業は「入社してもまた同じ理由で辞めるのでは」と思ってしまいます。

また、前職の批判ばかりを口にする人は、採用を見送られるケースが少なくありません。転職理由はあくまでも前向きで、納得感のある内容であることが重要です。

自己分析や準備が甘い人

自己分析や事前準備が不十分なまま転職活動を始めると、自分に合わない求人を選んでしまったり、面接で説得力のある自己PRができず不採用になったりしてしまいます。

面接官は「これまで何をしてきて、どのように生かせるのか」を明確に語ってくれることを期待しています。自己理解が浅いと、自分の強みやアピールポイントがあいまいになり、相手に刺さる志望理由を説明できません。

また、準備不足は転職後のミスマッチや早期離職にもつながるため、情報収集は徹底しましょう。

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45歳からの転職におすすめの転職支援サービス

45歳から転職を成功させるには、活用する転職支援サービスも重要になります。

各サービスの特徴を紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職支援実績No.1*を誇る日本最大級の転職エージェントで、45歳以上の転職希望者にも豊富な求人と個別サポートを提供しています。キャリアアドバイザーが転職者の経験や強みを把握し、企業の詳細情報や面接対策、条件交渉まで幅広くサポートしてくれるため、初めての転職やキャリアチェンジにも安心して利用できます。

40代以降の転職支援実績もあり、企業が求める即戦力やリーダーシップをアピールするためのノウハウも充実している点が強みです。

*厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2023年度実績を自社集計)2024年5月時点

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、ハイクラス・ミドルクラス層の転職支援に特化したエージェントです。45歳以上の豊富な経験やスキルを生かせる管理職・専門職向け求人が多いのが特徴。

JACリクルートメントは転職希望者専任の担当だけでなく、業界・職種に精通した複数のコンサルタントがチームでサポートするのが魅力です。医療や金融など各分野に特化した専門家が在籍しており、応募者の市場価値やスキルを的確に評価し、適したキャリアプランを提案してくれます。

FROM40

FROM40は、40代・50代向けの求人サイトで、3,000件以上(2025年4月時点)の非公開求人を掲載しています。営業・サービス・事務職など幅広い職種の求人を取り扱い、勤務地や職種、雇用形態など条件を絞り検索できるため、自身に適した求人を効率的に探すことができます。

登録するだけで企業からスカウトが届く仕組みもあり、効率よく転職活動を進めることが可能です。

マイナビミドルシニア

マイナビミドルシニアは40代・50代・60代のミドルシニア層に特化した求人情報サイトで、さまざまな条件に絞って求人を探すことができます。経験豊富なベテランや専門スキルを持つ人材を求める企業もあり、年齢を気にせず自分のキャリアやライフスタイルに合った仕事を探せるでしょう。

マイナビのノウハウを生かした、仕事探し、選考で重要となる書類や面接対策から内定後におさえるべきポイントがわかる読み物コンテンツも用意されています。

45歳からの転職についてよくある質問

45歳からの転職について、よくある質問に回答していきます。

不明点がある方はチェックしてください。

45歳からの転職は資格なしだと難しい?

資格がないと就けない職種でなければ、資格は転職に必須ではありません。資格がない場合は、過去の実務経験や実績、培ってきたスキルやノウハウをしっかり棚卸しし、どのように生かせるかを具体的にアピールしましょう。

特に、マネジメント経験や営業実績、業務改善などの再現性のある強みを伝えることで、資格がなくても評価される可能性は十分あります。

どのような業界や職種が45歳以上でも採用されやすい?

45歳以上でも採用されやすい業界・職種は、人手不足が続く「介護・物流・建設」などの現場に出て働く業種や、実績重視の「営業職」、IT業界の「インフラエンジニア・システムエンジニア・プロジェクトマネージャー」などが挙げられます。

また、近年ではベンチャー企業や中小企業でも「若手を育てられる人材」「プロジェクト全体を俯瞰できる人材」として、ミドル・シニア層の雇用をする企業も存在します。そのような、経験に基づく総合的なビジネススキルを求められる企業への転職を検討するのもよいでしょう。

45歳で未経験職種に転職できる?

45歳から未経験職種・業種への転職は不可能ではありませんが、ハードルが高いのは事実です。年齢が上がるほど即戦力となるスキルが重視されるため、未経験の異業種・異職種に挑戦する場合は、「なぜその職種を目指すのか」という明確な動機と、「どうして自分が通用するのか」という説得力ある理由が必要になります。

ただし、未経験の職種であっても、過去の業務で得たスキルを転用できる領域であれば、ポテンシャルを評価され採用されるケースもあります。

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何歳からでも遅くない!40代・未経験の私が、事務職から約1年で副業デザイナーになるまでの道のり

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※出典
*1:厚生労働省|令和5年雇用動向調査結果の概況(令和5年雇用動向調査 転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率)より

ABOUT ME
ライター Hibiki Tamura
営業職を2年ほど経験し、SEOライターとして活動を開始。2022年に独立。 これまでに営業支援ツールやITツールなどの分野に携わり、様々なジャンルの記事の執筆・ディレクションを行なっております。 また、現在は記事の執筆だけでなく、ディレクション業務や企業に対してSEO戦略支援設計など実施しています。
エディター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆

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