Webデザインに関わる方は、GUI(Graphical User Interface)という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、具体的にGUIがどのような技術なのかよくわからないという方も多いかもしれません。
この記事では、GUIの意味を簡単に紹介し、その歴史やCUIとの違い、GUIを用いるメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。
GUI(Graphical User Interface)とは?意味を簡単に紹介
GUI(Graphical User Interface)とは、視覚的な要素を使用してコンピューターやソフトウェアを操作するインターフェースのことを意味します。グラフィカルユーザーインターフェースを略して、「ジーユーアイ」「グイ」「グーイ」といった読み方で呼ばれます。
GUIは、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などあらゆるデバイスで使用されています。アイコンやボタン、ウィンドウといったグラフィカルな要素を使用するため、直感的で使いやすいのが特徴です。
そもそもUIとは
UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとデバイスやソフトウェアをつなぐ接点(インターフェース)を指します。ユーザーが操作する画面・ボタン・メニュー・画像・レイアウトなど、ユーザーとシステムとの間で情報をやり取りするための要素はすべてUIに含まれます。
UIには、GUIだけでなく、テキストベースのインターフェースであるCUIや、音声による操作を行うVUIなどさまざまな種類があります。
GUIの歴史
GUIの概念は、1970年代にXerox社のPARC研究所で誕生しました。1983年には、Apple社がGUIを搭載したはじめての商業的なパソコンである「Lisa」を発売。その後、1984年に同社の「Macintosh」が発売され、GUIの普及が加速しました。
そして、1985年にはMicrosoft社が「Windows 1.0」を発売し、GUIはパソコンの標準的なインターフェースになったのです。GUIの登場で、技術的な専門知識がないユーザーでも、コンピューターを直感的に操作することが可能になりました。
GUIの要素
GUIは、アイコン・ウィンドウ・ボタン・メニューなどの視覚的な要素で構成されています。これらの要素は、クリックやタッチといった動作で簡単に操作できるようデザインされています。
たとえば、ファイルを開くためにはアイコンをダブルクリックするといった直感的な操作ができるため、専門知識がないユーザーでもすぐに使いこなすことが可能です。
GUIとCUIの違い
GUIとCUIの主な違いは、操作方法にあります。GUIは視覚的な要素を使って操作を行うのに対し、CUIは処理を指示するコマンドという文字列を入力して操作します。
CUIは、コマンドの知識がないユーザーには操作が難しい点がデメリットです。一方、GUIはCUIに比べ操作速度が遅くなることがありますが、直感的で誰でも使いやすいというメリットがあります。
GUIのメリット・デメリット
GUIのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
GUIのメリット
GUIの主なメリットは以下の3点です。
- 直感的に操作ができる
- 操作方法の習得が容易
- 複数のアプリケーションを同時に操作可能
GUIはアイコンやボタンなどの視覚的な要素を使用し直感的に操作できるため、初心者や技術者でないユーザーでも簡単に操作方法を習得できます。また、ウィンドウを切り替えることで、複数のアプリケーションを同時に動かすことができるのもGUIの特徴です。
GUIのデメリット
GUIには以下のようなデメリットもあります。
- システムリソースを多く消費する
- CUIに比べて複雑な処理が難しい
GUIは視覚的要素が多いため、システムのメモリや処理能力を多く消費します。そのため、古いコンピューターやスペックの低いデバイスでは動作が遅くなることがあります。
また、GUIは定型化された操作を行うのには適していますが、CUIほど柔軟な操作ができません。特に、高度なカスタマイズや一括処理はCUIの方が効率的に実施できます。用途や状況に応じてGUIとほかのUIは、使い分ける必要があります。
ユーザーのニーズに合わせて適切なインターフェースを提供することが大切
GUIは、視覚的な要素を使用してコンピューターやソフトウェアを直感的に操作できるインターフェースです。技術的な専門知識がないユーザーでも操作しやすく、コンピューターの普及に大きく貢献してきました。
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの普及により、タッチ操作を中心としたGUIがさらに進化を遂げています。今後も技術の発展とともにGUIは進化を続けていくでしょう。
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