終身雇用が崩壊しつつあり、成果主義へとシフトする企業が多くなった現代では、キャリアアップやキャリアチェンジを求めて、転職を検討する方も多いのではないでしょうか。一方で自身の年齢から、転職を尻込みしてしまう方もいるでしょう。
本記事では、転職成功者の平均年齢や年代別の転職のポイントを解説します。「35歳限界説」についても触れているので、転職活動を始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。
転職成功者の平均年齢は？
dodaによる転職成功者の平均年齢調査によると、2023年における転職成功者の平均年齢は32.4歳*1でした。男女別では男性が33.3歳、女性が30.8歳となっており、2022年度と比較するとどちらも平均年齢は上昇しています。
年代別の割合としては20代後半で転職に成功した人が最も多く、続いて30代前半、40歳以上、30代後半、20代前半という結果です。転職は35歳が限界と言われていますが、30代後半以上でも転職に成功していることが分かります。
なるべく若いほうが有利になる理由
転職に年齢の上限はありませんが、一般的には年齢が若いほうが有利になるとされています。年齢が若いほうが転職しやすい理由としては、以下の3つが挙げられます。
年齢が若いほど長期的な就業が見込め育成しやすいため、将来性を期待される傾向があります。ほぼ同じ条件の志望者がいた場合は若い人物を採用するケースが多いです。20代後半までなら「第二新卒枠」で未経験職種にも挑戦できるので、転職を検討している場合はなるべく早く行動すると良いでしょう。
ここからは、年齢が若いほうが転職で有利になる理由を詳しく解説します。
ポテンシャルを評価してもらえる
20代など若い世代の転職活動では、ポテンシャルを高く評価してもらえる傾向にあります。専門的なスキルや経験ではなく、意欲や成長性を重視しているため、未経験の業界・職種へ挑戦しやすいのが魅力です。
特に20代後半は基礎的なビジネススキルを備えていることが多く、加えて新たな環境に順応できる柔軟性も持ち合わせているので転職を有利に進めやすくなります。
「潜在的な能力」を評価するポテンシャル採用では、自己分析を徹底して身についているビジネススキルやコミュニケーション能力などをアピールすることが大切です。
希望条件が厳しくない可能性が高い
年齢が若い応募者は、30代以降の応募者に比べて希望条件が厳しくない傾向にあります。
30代を越えると結婚や介護などライフスタイルの変化が激しくなり、「転勤を避けたい」や「フレックスな勤務時間がよい」など、どうしても希望する条件が狭まってしまいます。40代以上になると、年収や役職といった条件も相まってさらに選択肢が少なくなるでしょう。
その点、20代での転職は家庭や仕事をするうえでの制約が少ないため、企業の募集条件と合致しやすいのが特徴です。結果的に応募できる企業の選択肢が増えるため、転職活動を有利に進めやすいでしょう。
長期的な育成がしやすい
「長期的な育成がしやすい」ことも、若い人材が転職しやすい理由のひとつです。企業は、「長く自社に貢献してくれる人材」を求めているので、長期的なキャリア形成ができる若い人材を採用する傾向にあります。
即戦力が必要なポジションでの採用は難しいですが「将来のリーダー候補として教育したい」といった場合には、若手のほうが有利になるでしょう。
また若い人材は前企業の組織風土に染まっていないことが多いため、年次の高い社員よりも自社の風土に合わせて教育しやいのも企業にとって大きなメリットとなります。少子高齢化が進む現代では、新卒採用で十分な人材を確保できていない企業も多いので、高い教育効果が見込める20代の転職希望者は重宝されると考えられます。
35歳限界説とは？
「35歳限界説」とは、35歳を超えてからの転職は難しいという定説のことです。終身雇用や年功序列が当たり前だった時代、35歳以上の入社ではキャリアアップが困難であるという考えに基づいて生まれました。
しかし現代では、少子高齢化によりミドル世代を対象とした求人も増加傾向にあります。慢性的な労働力不足に悩む企業も多いので、35歳を超えてからでも転職することは可能です。35歳限界説に関しては、昔の定説だと捉えて良いでしょう。
35歳を超えた転職では即戦力が求められるため、専門スキルやマネジメントスキルなどが備わっているかどうかが重要になります。20代〜30代前半とは求められるスキルが異なるので、転職活動前に自身のスキルをしっかりと振り返って整理しておくことが大切です。
年代別転職のポイント
ここでは、転職活動を始めようとしている方に向け、年代別における転職のポイントを解説します。
年代によって、転職市場で求められるスキルや経験は異なります。年代別のポイントを確認しておきましょう。
20代
20代の転職では、専門的なスキルではなく社会人としてのポテンシャルを高く評価されます。成長意欲のほか、仕事に対する熱意や素直さなどをアピールすると良いでしょう。
コミュニケーションスキルや課題設定力、社内調整力といった基本的なビジネススキルも評価のポイントになります。前職での実績や経験と合わせて、転職先で活かせるスキルを整理しておくのがおすすめです。
また20代での転職では「長期的に活躍してくれそうな人材」が評価されやすい傾向にあります。「転職先でどのような活躍をしたいのか」「転職で何を叶えたいのか」など転職の軸を明確にしておくことが大切です。
30代
一定の社会人経験を積んだ30代の転職では「即戦力」が求められます。前職で培った経験やスキルはもちろん、マネジメント経験があれば必ずアピールするようにしましょう。
30代前半であれば、前職の経験を活かして未経験の業界や職種へ挑戦できる可能性も高いです。これまでの経験や成果を具体的に伝えるのはもちろん、チームを主導するリーダーシップやマネジメント経験などもアピールすると良いでしょう。
一方30代後半は、早ければ管理職に就く年代です。高度な専門知識やスキルが評価されるようになるため、前職での実績や成果を整理して、自分の言葉で話せるように準備しておく必要があります。
40代
管理職に就くことが多い40代以上の転職では、チームや部署だけでなく事業への貢献性が重視されます。
自分だけの実績ではなく「部署の売上を〇%上げた」「チームマネジメントを通じて業務を効率化した」など、企業の発展に貢献するスキルがあるかどうかが大切です。転職活動時には企業の決算報告書やプレスリリースを読み込み、注力している事業や求めている人材を把握しておきましょう。
また40代になると、就業地や年収などの転職条件が狭まってしまいます。希望する条件を決めすぎると選択肢が限られるので、ある程度の妥協は必要だと考えておくとよいでしょう。
転職に向けてスキルを身につける方法
転職活動を成功させるには、ほかの応募者と差別化できるスキルを身につけることが大切です。求められるスキルは業界・業種によって異なりますが、効率的にスキルを身につけるなら資格の取得を目指すと良いでしょう。
資格は一定のスキルや知識を有している証拠となるため、未経験の転職にも有利に働く可能性があります。金融業界なら証券外務員資格、不動産業界なら宅地建物取引士、クリエイティブ職ならツールに関する資格など、希望する業界に関連した資格の勉強を進めるのがおすすめです。
独学だと知識やスキルの習得が難しいという場合は、キャリアスクールに通ってみるのもひとつの方法です。スクールによっては、プロの講師から直接指導を受けられるため、実践で役立つスキルを短期間で学べます。
専門スキルを習得すれば市場価値が高まるので、転職活動もスムーズに進められるでしょう。なかには就職支援を行っているキャリアスクールもあるため、自分に合ったキャリアスクールを探してみるのがおすすめです。
女性向けキャリアスクールSHElikes（シーライクス）は、全45以上の職種スキルを学ぶことができるスクールです。Webデザインやライティング、マーケティングなどの専門スキルだけでなく、コミュニケーション力や思考力を磨くことができるコースも準備されています。幅広いスキルを身につけたいという方は、ぜひ検討してみてください。
【年代別】SHElikesを使ってキャリアチェンジに成功した方を紹介
最後に、女性向けキャリアスクールのSHElikesを使ってキャリアチェンジした方の体験談を3つ紹介します。SHElikesに入会したきっかけや転職を成功させたポイントなども交えてお伝えするので、ぜひチェックしてみてください。
【20代】第二新卒の転職に成功！やりがいも自信も足りていなかった私が、心おどる企画系Webディレクターになるまで こじはるさん
新卒でIT企業に就職したこじはるさんは、第二新卒で企画系Webディレクターへの転職を成功させました。デザインの知識不足に悩んでいたころにSHElikesに出会い、入会を決意されたそうです。
SHElikes入会後はWebデザインのコースのほか、広報・PRや動画制作といった気になるレッスンを積極的に受講。SHElikes内のコミュニティでイベントを企画・運営するなど、マルチなスキルを身につけていきました。
その後は、SHElikesで培った経験や自己学習が高く評価され、希望の企業に転職を叶えられたといいます。
【30代】休日出勤が多く、仕事にやりがいを感じられなかった私が、憧れの製品開発職へ ぺっぱーさん
SHElikesへの入会で理想のキャリアを叶えたぺっぱーさんを紹介します。新卒で食品メーカーの品質管理を担当していたぺっぱーさんですが、休日出勤が多く働き方とやりがいに悩みを抱えていたそうです。
将来のキャリアに漠然とした不安を抱えていたころに出会ったのがSHElikes。入会後は製品開発職で役立つマーケティングコースやブランディングコースを受講し、必要なスキルを身につけていきました。
コース受講後は憧れだった製品開発職への転職を果たし、仕事にやりがいを感じているといいます。転職後もコース受講を続けており、SHElikesで学んだクリエイティブスキルが業務で役立っていると語ってくださいました。
【40代】何歳からでも夢は叶えられる！アラフォーの元美容部員が、大好きな化粧品に関わる複業フリーランスに tomさん
化粧品会社の美容部員から複業フリーランスに転身したtomさんを紹介します。新卒から続けていた仕事にやりがいは感じていたものの、待遇面やポジションで不安があり転職を検討するようになったそうです。
思い切って退職後にSHElikesと出会い、興味のあったライティングコースを受講。スキルを身につけた後は、化粧品に関するコラムを執筆したり化粧品通販サイトのSNSを担当したりと新たな働き方ができるようになったといいます。
当初は35歳を超えてからのキャリアチェンジに不安があったそうですが、SHElikesへの入会で理想のキャリアや生き方を叶えられたと話してくださいました。
転職に年齢制限はない！SHElikesで評価されるスキルを身につけよう
本記事では、転職成功者の平均年齢や年代別における転職のポイントを解説しました。転職に年齢制限はなく、35歳以上からでも理想のキャリアを叶えることは十分可能です。
ただし年齢が上がるにつれて深い知識やスキルが求められるため、未経験での転職は難しくなる傾向にあります。過去の経験やマネジメントスキルなどをしっかり整理し、転職先にマッチしたスキルをアピールするようにしましょう。
「未経験でキャリアチェンジをしたい」「転職で有利に働くスキルを身につけたい」という方は、キャリアスクールに通ってみるのもおすすめです。
女性向けキャリアスクールのSHElikesでは、月に1回のグループコーチングで自分が何をやりたいのか、どんなキャリアを歩みたいのかを考えることができます。受講生には、コーチングが自分のことを話す練習になり、面接対策になったという声も。スキルを身につけて、転職やキャリアチェンジに挑戦したいという方は、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。
※出典
*1：doda 転職成功者の平均年齢調査【最新版】
