酷暑で仕事はどう変わる?「暑い…」だけでは済まされない。9割の女性が感じる“夏の働きづらさ”と、40℃時代の働き方

朝の通勤だけで汗だくになったり、オフィスに着く頃にはぐったりしていたり。冷房で体調を崩したり、暑さで集中力が続かなかったり……。

近年、夏の暑さは私たちの働き方にまで影響を及ぼし始めています。

本記事では、調査で見えてきた働く女性のリアルな声と、SHEが予測する「40℃の夏が当たり前になった未来の働き方」をご紹介します。

「暑い…」だけでは済まされない夏が、もう始まっている

SHEが実施した調査では、91.9%の女性が夏の暑さによって働きづらさを感じていることが判明。さらに約9割が「仕事のパフォーマンスが落ちる」と感じており、暑さは仕事の効率や集中力にも影響していることがわかりました。

さらに、夏の働きづらさについて「改善したい」と感じている人は約7割に達した一方で、「実際に働き方や環境を変えて改善したい」と回答した人は約3人に1人にとどまる結果に。改善を望みながらも、現実的なハードルを感じている人が少なくない実態が浮き彫りとなりました。

今回の調査では、「夏の仕事で困っていること」「勤務先の暑さへのサポート」などについても明らかになっています。すべての調査結果は、以下のプレスリリースからご覧いただけます。

▶︎ 「酷暑と女性の働き方」の実態調査の詳細はこちら

もし、日本で「40℃以上の夏」になったら?

もし日本で40℃以上の夏が毎年当たり前になったら、私たちの働き方は今と同じままでいられるのでしょうか。

海外では、気候や社会の変化に合わせて、働く時間や場所を柔軟に変える取り組みを進めている国もあります。日本でも、働き方や働く環境が少しずつ違う姿へ変わっていくかもしれません。

そこでSHEは、海外の制度や事例をヒントに「40℃時代」の日本の働き方を予測してみました!

※本章には、海外事例を参考にした内容に加え、SHEが独自に考察した未来予測を含みます。

① 「気温シフト制」が当たり前に?昼間に副業をする人も

UAE(アラブ首長国連邦)やカタールでは、暑さ対策として夏季の日中の屋外作業を制限する制度が導入されています。未来の日本でも、7:00〜11:00・16:00〜20:00をコアタイムとし、暑さが厳しい昼間を避けて働く「気温シフト制」が広がる可能性があります。

そして、昼間に生まれた空き時間に、涼しい場所で副業やスキルアップをするなど、自己投資をする人が増えるかもしれません。

② 夏だけ働く場所を変える「避暑地ワーク」が新しい選択肢に?

オーストリア・チロル地方では、自然豊かなリゾート地で働くワーケーションが地域の新たな魅力となっています。こうした事例をヒントに、日本でも「夏だけ働く場所を変える」という発想が広がり、比較的涼しい地域で働く「避暑地ワーク」が新しい働き方の一つになる可能性も。

企業が夏季限定の「サマーオフィス」を開設したり、自治体が企業の受け入れ環境を整備したりすることで、「夏は涼しい場所で働く」という選択が、当たり前になる未来が訪れるかもしれません。

③ 「暑さ手当」が新しい福利厚生に?

オランダでは、在宅勤務に伴う光熱費などを補助する制度が整備されています。日本でも酷暑が日常となれば、冷感グッズの支給や冷房代補助、さらには避暑地ワーク補助など、「暑さ手当」が新たな福利厚生として広がる可能性があります。就職活動や転職活動では、給与や勤務地だけでなく、「暑さにどう向き合っている会社なのか」が、企業選びの新しい基準になる日が来るかもしれません。

④ 「コクハラ(酷暑ハラスメント)」という言葉が誕生?

「暑い中でも頑張る」のが当たり前。そんな価値観も、40℃時代には変わるかもしれません。例えば、真昼の移動を避けるために午後一番の対面打ち合わせを避けたり、「酷暑期のご挨拶は控え、秋に改めてご挨拶に伺います」といったやり取りが、新しいビジネスマナーとして定着する可能性があります。暑さの中で無理をすることよりも、お互いの体調や安全を優先することが、社会の常識になるかもしれません。

⑤ 「地下オフィス街」が生まれる?

これまでオフィス選びでは、「駅から近い」「日当たりが良い」といった条件が重視されることが多かった日本。しかし、40℃時代には「地下直結」や「暑さを避けて移動できること」が新たな価値となり、「地下オフィス街」が形成される可能性も。飲食店などのテナントも出店することで、出勤から退勤まで地上に出ずに過ごせる環境が整い、夏でも快適に働ける新たなビジネスエリアが誕生するかもしれません。

すでに始まっている「酷暑時代」の働き方を実践する女性たち

「40℃時代」は、まだ未来の話かもしれません。しかし今回の調査では、すでに夏の暑さに合わせて働き方を工夫しているという声も多く寄せられました。

(1)自由度の高い働き方(フリーランスなど)

働く時間や場所を自分で調整できる環境を選ぶことで、暑さによる負担を軽減しているケース。

夕方から夜にかけて活動している

フリーランスになり、自分の体調などに合わせたリモートワークができるようになった

(2)リモートワーク・ハイブリッド勤務

通勤による暑さを避け、自分に合った環境で働く工夫を実践しているケース。

在宅勤務ができる部署に異動となり、リモートワークができるようになった。おかげで自分に合った環境で快適にリモートワークができるようになった

リモートと通勤を混合して気分転換するようにしている。どちらかだけよりも気持ちが楽です

(3)涼しい時間帯に出勤

フレックスタイムなどを活用し、暑さのピークを避けて移動するケース。

出社する際は、なるべく朝早めの涼しい時間に出社するようにしていました

フレックスを使い、朝早めに出社することで、まだ日差しが本格的ではない時間に外を歩くようにしている

これらの工夫は一見すると異なるように見えますが、共通しているのは、暑さを我慢するのではなく、自分に合った働き方を選択することで外部環境の変化に対応していることです。

SHEでは、このように環境に合わせながら、自分に合った働き方を選択できる力を「環境適応スキル」と定義します。

今後、夏の暑さがさらに厳しくなることが予測される中、環境に応じて自分に合った働き方を選択できる力は、これからの時代にますます重要になると考えられます。

例えば、日中の暑さを避け、夜の涼しい時間をスキルアップや自己投資に充てることも、未来の働き方につながる新たな時間の使い方の一つです。

未来の働き方の選択肢を増やすなら、SHElikes

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リモートワークが可能な仕事への転職や、副業、フリーランスなど、自分らしい働き方の選択肢を広げられることも、その魅力の一つです。

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