20代後半から30代前半のアラサー世代が、キャリアや人間関係、将来への漠然とした不安を感じることをクォーターライフクライシスと呼びます。
「このままでいいのだろうか」「私は何がしたいんだろう」そのような思いに心が押しつぶされそうになってしまってしまう方も多いかもしれません。しかし、この時期の悩みや迷いは決して珍しいことではなく、むしろ多くの女性が通る道です。
本記事では、クォーターライフクライシスを乗り越えるための具体的な方法を紹介します。
クォーターライフクライシスとは？
クォーターライフクライシスとは、人生の4分の1が過ぎたアラサー世代が、漠然とした不安や焦りを感じることを指します。結婚・出産や介護といった今後の人生を左右するライフイベントが発生し、「このままでいいのだろうか」と自分の在り方に深い悩みを抱く人も多いようです。
クォーターライフクライシスは、2001年に発刊された「Quarterlife Crisis: The Unique Challenges of Life in Your Twenties」で初めて使われた言葉。2017年のLinkdinの調査では、25～30歳の75%がクォーターライフクライシスを経験しているというデータもあります*1。
「周りと比べて自分は輝いていない」「同僚より結果が出せていない」といった、他人との比較から生まれる劣等感などが原因といわれており、多くのアラサー世代が通る「人生の低迷期」なのです。
以下の記事では、自身のやりたいことを見つける方法を紹介しています。「これからの人生どう歩んでいけばいいんだろう」と悩んでいる方は、あわせてチェックしてみてください。
女性がクォーターライフクライシスに陥りやすい要因
ここでは、女性がクォーターライフクライシスに陥りやすい3つの要因について解説します。
アラサー世代は、結婚や転職といったライフステージの変化も起こりやすい時期。自分にあてはまるものがないか、チェックしてみてください。
結婚・出産へのプレッシャー
アラサー世代の女性が感じる大きなプレッシャーのひとつが、結婚や出産に関するものです。『結婚・出産をするのか』『いつするのか』は、自分の人生設計次第。しかし、「そろそろ結婚は？」といった何気ない言葉に、プレッシャーを感じてしまう場合もあります。
友人の結婚報告を聞くたびに、素直に喜びたい気持ちと同時に自分の人生への焦りを感じてしまうこともあるでしょう。このようなプレッシャーによって、クォーターライフクライシスに陥ってしまうこともあるようです。
キャリアと家庭の両立への不安
アラサー世代は仕事で責任ある立場を任されるようになる時期な一方で、「この先、結婚や出産をしたらキャリアを続けられるのだろうか」という不安を抱える女性も多いようです。「仕事も家庭も」という理想を描きつつも、実際に両立できるのか、どちらかを犠牲にする必要があるのではないか、という葛藤を抱く方も少なくありません。
SNSでの他者比較による焦燥感
近年はSNSを開けば、友人や知人の充実した日常が次々と目に飛び込んできます。キャリアアップの報告、幸せそうな家庭の写真……。頭では「SNSは良い部分だけを切り取ったもの」とわかっていても、つい自分と比較してしまうこともあるでしょう。
「みんな充実しているのに、自分だけが停滞している」といった思いが積み重なることで、焦りや劣等感を感じてしまう方も多いようです。
女性に多いクォーターライフクライシスのサイン
アラサー世代の女性は、結婚や恋愛、転職といった人生の転機が重なりやすい時期。悩みや不安を一人で抱え込んでいると、心身ともに疲弊してしまいます。続いては、女性に多く見られるクォーターライフクライシスの具体的なサインを紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
友人の結婚・出産報告に複雑な感情を抱く
「友人から結婚や出産の報告を受けたとき、心から祝福したいのに素直に喜べない自分がいる。」といった経験をする女性もいるようです。喜びと同時に、焦りや寂しさのような感覚が湧いてくるのは、クォーターライフクライシスのサインです。
SNSで幸せそうな投稿を見るたびに心がざわついたり、お祝いの場を避けたくなったりすることもあるかもしれません。
「このままでいいのか」と頻繁に自問している
朝起きたとき、仕事の帰り道、夜ベッドに入ったときなど、ふとした瞬間に「このままでいいのだろうか」という問いが頭をよぎることも、クォーターライフクライシスのサインのひとつ。これは、自分の選択や生き方に確信が持てず、常に迷いや疑問を感じている状態です。
特に明確な不満があるわけではないのに、漠然とした不安や焦燥感に襲われるといった「モヤモヤ」が続いているなら、心が何かを訴えているのかもしれません。
今の仕事にやりがいを感じられない
以前は前向きに取り組めていた仕事なのに、最近は意味を見出せなくなってしまうといったことがあるかもしれません。「この仕事を続けて何になるのだろう」「本当にやりたいことはほかにあるのでは」と感じるのも、クォーターライフクライシスのサイン。
「毎日がルーティンに感じられ、成長実感も得られない。」「転職を考えても、何がしたいのかわからず踏み出せない……。」といった仕事への無気力感や迷いは、自分の人生全体に対する疑問の表れかもしれません。
趣味や楽しみを見つけられない
「休日に何をしたらいいかわからない」「以前は楽しかった趣味にも興味が湧かない」といった状態も要注意です。新しいことを始めてみようと思っても気力が出なかったり、友人と遊んでも心から楽しめなかったりするのは、心のエネルギーが不足しているサイン。
クォーターライフクライシスの渦中にいると、日常の小さな喜びを感じる余裕がなくなってしまいます。
女性がクォーターライフクライシスを乗り越える方法
クォーターライフクライシスは永遠に続くものではなく、適切な対処法を知ることで乗り越えられます。特にアラサー世代の女性は、転職やライフスタイルの見直しなど、人生を変えるチャンスにも恵まれている時期。ここでは、クォーターライフクライシスを乗り越えるための具体的な方法を紹介します。
できることから、自分のペースで取り組んでみてください。
現状となりたい自分を把握する
クォーターライフクライシスを乗り越える第一歩は、自分自身と向き合うことです。「今の自分がどんな状態なのか」「何に悩んでいるのか」「そして本当はどうなりたいのか」を紙に書き出してみましょう。頭の中でぐるぐる考えているだけでは整理できなかったことも、言葉にすればはっきりと見えてきます。
次に理想の自分像も想像してみましょう。完璧である必要はなく「こんな働き方がしたい」「こんな人間関係を築きたい」といった小さな願望で十分です。現状と理想のギャップが見えてくれば、具体的に何をすべきかが自然と浮かび上がってくるでしょう。
小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標を掲げることも大切ですが、まずは小さな成功体験を積み重ねることから始めましょう。「毎朝15分早く起きる」「週に1冊本を読む」「新しいレシピに挑戦する」など、達成可能な小さな目標を設定し、クリアするたびに、自分を褒めてあげてください。
このような小さな達成感の積み重ねが、失われていた自己肯定感を取り戻すきっかけになります。焦らず、一歩ずつ前進している自分を認めることが、クォーターライフクライシスから抜け出す大きな力になります。
新しいスキルを身につけて選択肢を増やす
将来への不安を軽減するには、自分の可能性を広げることがおすすめです。新しいスキルを身につけることでキャリアの選択肢が増え、「このままでいいのか」という不安が「いつでも変われる」という自信に変わります。
たとえば、オンライン講座や資格取得、副業など、興味のあるものから挑戦してみましょう。スキルアップは、転職だけでなく今の仕事でのステップアップにも役立ちます。また、学ぶこと自体が新たな刺激となり、停滞していた日常に変化をもたらしてくれるはずです。
専門家やコミュニティの力を借りる
一人で抱え込まず、誰かの力を借りるのも有効な方法です。カウンセラーやキャリアコンサルタントといった専門家なら、客観的な視点からアドバイスしてくれます。また、同じ悩みを持つ人が集まるオンラインコミュニティに参加すれば、共感や具体的な経験談を聞くことができるでしょう。
自分だけが悩んでいるわけではないと知るだけで、心の負担は軽くなる場合もあります。外部のサポートを活用しながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
自分の可能性を広げるなら女性向けキャリアスクールSHElikes
クォーターライフクライシスを乗り越えるには、新しいスキルを身につけて選択肢を広げることが効果的です。しかし「何から始めればいいのかわからない」「一人で学び続ける自信がない」という女性も多いのではないでしょうか。
そのようなときに心強い味方となるのが、女性向けキャリアスクールSHElikes（シーライクス）です。ここでは、SHElikesの魅力を2つ紹介します。
キャリアの幅を広げるためのスキルが学び放題
SHElikesの大きな魅力は、WebデザインやWebマーケティング、動画編集など、50以上の職種スキルが定額で学び放題という点です。「何が自分に合っているかわからない」という方でも、気になるスキルを「つまみぐい」しながら自分の可能性を探ることができます。
さらに、複数のスキルを組み合わせることで市場価値を高め、キャリアの選択肢を広げることも可能です。動画レッスンは好きな時間・場所で受講できるため、仕事や家事・育児と両立しながら無理なく学習を進められます。
同じ悩みを持つ仲間と出会える
「一人で学び続けるのは不安」という方におすすめなのが、SHElikesの受講生限定コミュニティ。オンライン・オフライン問わず定期的に開催されるイベントでは、同じ目標を持つ仲間と出会い、励まし合いながら成長できます。
「挫けそうなときに助言をもらえた」「仲間の挑戦する姿に背中を押された」という声も多く、仲間がいるからこそ超えられたという体験談が数多く寄せられています。また、コミュニティを通じて案件を紹介してもらったり、共同でイベントを企画したりと、お仕事につながるケースも。
同じ悩みを持つ仲間との出会いが、あなたの新しい一歩を後押ししてくれるはずです。
SHElikesでキャリアチェンジを叶えた事例
SHElikesでは、さまざまなコースでの学びを通じて、自分らしいキャリアを築いた受講生が数多くいます。ここでは、学んだスキルを生かして理想の働き方を実現した2名のストーリーを紹介します。
私が私を見つけるまで。子育て中の専業主婦から複業デザイナーに転身｜ちっひーさん
育児と仕事の両立に悩み、専業主婦としての日々に「自分だけ変化がない」と焦りを感じたというちっひーさん。受講初期は孤独を感じることもありましたが、同じ悩みを抱える仲間と出会えるコミュニティへの参加で学ぶ楽しさを再発見したそうです。
さらに、SNSで毎日一つロゴを作り発信する「ロゴデザイン100本ノック」に挑戦することで、依頼が舞い込むようになりました。現在はデザイナーとして働きながらコミュニティ運営も行うなど大活躍。同じ境遇の仲間と励まし合えるSHElikesは、ちっひーさんにとって新たな自分の可能性を模索できた場所だったのです。
見ないふりをしていた、あの頃の夢。営業職からキャンピングカーで旅するロゴデザイナーへ｜可部ちゃん
営業職として働いていた可部ちゃんは、家族三人の介護をきっかけに人生を見つめ直しました。忙しい日々の中で、「本当はやりたかったことにもう一度向き合いたい。」そのような思いからSHElikesへの入会を決意します。
介護と両立しながらも、週5で「もくもく会（受講生が集まって一緒に学習を進める勉強会）」に参加し、地道にスキルを磨き続けました。その努力が実り、ロゴデザインのコンペで採用に。そこから、ラベルデザインやブランディングなど仕事の幅が広がっていきます。
SHElikes卒業後は、介護スタッフのサポートを受けながら、パートナーとともにキャンピングカーで日本各地を旅する生活へ。旅先でも依頼を受け、仕事を続けるスタイルを築き上げました。今では、古民家で畑仕事をしながら、フリーランスデザイナーとして活躍中。見ないふりをしていたあの頃の夢を、自分の手で実現させました。
SHElikesでスキルを身につけ、クォーターライフクライシスを乗り越えよう
仕事や将来、そして今の自分の在り方に迷いを感じる時期は、誰にでも訪れるものです。しかし、その不安は「新しい自分に出会うチャンス」でもあります。クォーターライフクライシスを乗り越えるためには、視野を広げ、今の自分に合ったスキルや働き方を見つけることが大切です。
SHElikesでは、WebデザインやWebマーケティング、ライティングなど、全50以上の職種スキルが定額で学び放題です。また、一人で学ぶことに不安を持つ方のために、オンライン・オフラインのコミュニティも提供。同じ目標を持つ仲間と出会い、励まし合いながら成長できるため、一人では難しかった挑戦も乗り越えられるでしょう。
SHElikesが気になる方は、ぜひ無料体験レッスンにご参加ください。
