アプリのUIデザインが重要な理由とは?デザインのポイントをわかりやすく解説!

アプリのUIデザインが重要な理由とは?デザインのポイントをわかりやすく解説!

アプリにおけるUIデザインとは「ユーザーがアプリを心地よく使えるよう設計すること」です。しかし、UIデザインが重要だとわかっていても「なぜ重要なのか」「どのようにデザインすればよいのか」がわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、UIデザインが重要な理由や、UIデザイン制作のポイント・手順を紹介します。UIデザインの参考になるサイトやおすすめのデザインツールも紹介していますので、これからUIデザインに取り組みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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アプリのUIデザインが重要な理由とは

そもそもUI(ユーザーインターフェース)とは何を指すのか、アプリにおいてUIデザインが重要な理由とその背景を紹介します。

そもそもUI(ユーザーインターフェース)とは?

UI(ユーアイ)とは「User Interface」の略で、「Interface」は「境界面・接点」を意味します。そのため、UIはサービスや製品がユーザーと接する所を指します。

たとえば、パソコンのディスプレイ・マウス・キーボードなどはすべてUIの一種です。アプリの場合は、ボタン・色・余白・フォントなど、ユーザーが目にしたり操作したりする物すべてがUIに含まれます。UIは、サービスや製品を利用するユーザーの体験を左右する重要な要素です。

アプリのUIデザインが重要とされる理由・背景

アプリにおいてUIデザインが重要とされるのは、主に以下の2つの理由があります。

  • ユーザーに選ばれるアプリにするため
  • 他のアプリと差別化するため

さまざまなアプリが存在している現在、アプリを使ってもらうにはUIデザインが優れていることが大切です。なぜなら、ユーザーはアプリを使用する際、アプリの内容だけでなくわかりやすさや使いやすさも重視しているからです。

UIが悪いと、ユーザーはアプリをスムーズに操作できず、目的を達成できなくなってしまう可能性があります。そうなると、いくらアプリの内容が素晴らしくても、ユーザーは離脱してしまうでしょう。

また、UIは他のアプリとの差別化要素にもなります。競合他社のアプリに類似の機能がついているということもあるでしょう。そのような場合、ユーザーは機能が似たアプリであれば、より使いやすいものを利用します。

ユーザーに選ばれアプリを利用し続けてもらうためには、優れたUIデザインであることが重要なのです。

アプリにおけるUIデザインのポイント

アプリにおけるUIデザインのポイントは、以下の5つです。

各ポイントについて、詳しく解説します。

ユーザーに考えさせない

UIは、ユーザーに考える隙を与えず直感的に操作ができるデザインにするのが大切です。そのためには、ユーザーの視点に立ってデザインする必要があります。

ユーザーに考えさせないUIデザインは、ユーザーが「このボタンはタップできるの?」「タップしたら何が起こるの?」といった疑問を感じずに、スムーズに目的を達成できるものです。ユーザーに考えさせないUIデザインにすることで、心地よい使用感を実現できます。

デザインの原則を守る

以下のデザインの4原則を守れば、デザインに統一感が生まれUIのわかりやすさが向上します。

  • 近接:関連性の高い要素を近くに配置する
  • 整列:関連する要素を一定のルールに沿って配置する
  • 対比:情報に優先度つけ、違いを明確にする
  • 反復:同じ要素を一定のルールで繰り返す

この4つの原則を守ってデザインすることで、要素が整理され、情報をわかりやすく伝えることができます。

シンプルな設計にする

UIデザインはできるだけ情報量を少なくし、シンプルな設計にするよう意識しましょう。情報が多すぎると、ユーザーが画面のどこに注目していいかわからなくなったり、操作に迷ったりしてしまうからです。

UIをデザインする際には情報に優先順位をつけ、その順に画面に配置する要素を絞り込むことで、シンプルな設計になります。シンプルな設計にすれば、ユーザーがアプリをスムーズに操作できるようになります。

誰が見ても同じ解釈になるようにする

誰が見ても同じ解釈ができるようデザインするのが、よいUIデザインのポイントです。複数のユーザーが見た際、各々が異なった解釈をしてしまうようなデザインは、誤解を生みユーザーが目的を達成できない原因になります。

誰が見ても同じ解釈になるようデザインするには、一般的に受け入れられているデザインを用いるのが有効です。たとえば、多くのアプリでは「✕」アイコンをクリックすると要素が閉じるようなデザインが用いられています。このように、どのようなユーザーでも同じように解釈できるようなデザインを用いることが、よいUIデザインにつながります。

ブランドイメージを考慮する

アプリのUIデザインは、ブランドイメージを考慮することも重要です。ブランドイメージと一貫性を持たせたデザインにしましょう。具体的には、UIデザインにブランドカラーやブランドアイコンを取り入れたり、使用するフォントを統一したりすると、ブランドとの親和性が生まれます。

ブランドイメージを考慮したUIデザインにすることで、ユーザーに信頼感や安心感を与え、アプリの評価向上につながります。

UIを制作する手順

優れたUIデザインを実現するには、以下の手順に則ってデザインを制作することが重要です。

  1. 要件定義
  2. ページ遷移
  3. アクション
  4. レイアウト
  5. 視覚的な要素

各手順で何を実施するのか、具体的に解説します。

1.要件定義

アプリの目的やコンセプトを達成するのに必要な要件を定義します。どのようなユーザーがターゲットなのか、どのような状況でアプリを利用するのかといった点を考慮し、必要なコンテンツ・機能・要素などを検討するのが重要です。

ユーザー視点に立った要件定義を行うことが、優れたUIデザインの実現につながります。

2.ページ遷移

ユーザーがどのような順序で機能やコンテンツを利用するかを明確にするため、ページ遷移の流れを設計します。

ページ遷移を検討することで、ユーザーのアプリ利用の全体像を描くことができ、必要な画面の洗い出しを行うことができます。さらに、画面間の関係性を明確にすることで、その後の画面の詳細設計に役立ちます。ページ遷移を検討し、各画面の役割を明確にするのが重要です。

3.アクション

アプリでは、商品の購入や個人情報の入力など、ユーザーに何らかのアクションを求めることがあります。ユーザーが迷ったり考えたりすることなくアクションを行えるようデザインすることが重要です。

ユーザーがスムーズに目的のアクションを行えるUIデザインを実現することが、アプリの利用体験向上につながります。

4.レイアウト

画面内で、どのような要素をどのようにレイアウトするかを検討します。レイアウトを検討する際は、画面に必要な要素を洗い出し、要素の優先順位を整理することが重要です。優先順位をつけてレイアウトすることで、ユーザーに情報をわかりやすく伝えることができます。

また、使いやすいUIを実現するには、ユーザーが使い慣れたデザインパターンを取り入れたレイアウトにするのがおすすめです。チェックボックスやタブ、アコーディオンなどすでにユーザーが使い方を認識しているデザインパターンを取り入れれば、操作性の高いUIデザインになります。

5.視覚的な要素

レイアウトを設計したら、UIの視覚的な要素をデザインします。視覚的な要素は、要素の役割とデザインの整合性が取れていることが重要です。たとえば、タップできそうなデザインのボタンがタップできないといった場合、ユーザーはストレスを感じてしまいます。

視覚的な要素には、要素の色やサイズ、アイコンのデザイン、要素同士の間隔、文字のフォントの種類や大きさなどがあります。

視覚的な要素の表現次第で、情報の伝わりやすさやアプリ全体の印象が変わるため、一つ一つの要素のデザインを丁寧に検討しましょう。

アプリのUIデザイン制作のおすすめ参考サイト

アプリのUIデザインを制作する際に、参考になるサイトを4つ紹介します。

Material Design

Material Designは、Google社が発表したデザインのガイドラインです。見やすく直感的に操作できることにこだわってデザインされています。Google Mapsなど、Googleのサービスはこのガイドラインに則って制作されています。

Material Designに則ってデザインするだけで、アプリの世界観とユーザーの操作に一貫性を持たせることができ、ユーザーに快適なUIデザインを提供できます。

Human Interface Guidelines

Human Interface Guidelinesは、Apple社が同社の製品(iPhone、iPad、Macなど)でユーザーフレンドリーなUIを制作するためのデザイン規則や推奨事項をまとめたガイドラインです。

このガイドラインは、アプリのUIをより直感的で一貫性のあるものにし、ユーザー体験を向上することを目的に制作されています。特に、iOSアプリのUIをデザインする場合には、このガイドラインを参照するのがおすすめです。

Dribbble

Dribbbleは、アメリカ発のデザイナー向けSNSです。招待制のSNSになっていて、実力のあるデザイナーしか投稿できませんが、誰でも無料で閲覧できます。

高いクオリティのデザインが集まっており、サイト内で「UI」「Mobile」「interaction」といったワードで検索すると、さまざまなデザインのサンプルが表示されます。海外のデザイナーの作品が多く、デザインの最新トレンドを知ることができるのもおすすめのポイントです。

UI Pocket

UI Pocketは、スマホアプリのUIデザインギャラリーサイトです。日本国内のアプリを中心に、運営者が選んだ優れたUIデザインがまとめられています。

細かくカテゴリ分けがされており、ジャンル別のアプリのUIデザインが探しやすくなっています。また、ナビゲーションや操作フローごとにUIがまとめられており、機能から検索してUIを参照することも可能です。

アプリのUIデザイン制作におすすめのツール

アプリのUIデザインを制作する際は、専用のデザインツールを使用するのがおすすめです。特に以下の3つのツールは、使いやすく人気のあるツールです。

  • Adobe XD
  • Figma
  • Sketch

Adobe XDは、Adobe社が開発したデザインソフトで、直感的に操作しやすくデザイン初心者でも使いやすいという特徴があります。Figmaは、Webブラウザ上で操作できるUIデザインツールで、無料プランもあり手軽に利用を開始できるのが特徴です。Sketchは、2010年にリリースされたUIデザインツールで、歴史が長く、操作性の良さや機能の豊富さで人気のあるツールです。

ツールによって機能や費用が異なるため、自身の作業スタイルに合ったツールを選択しましょう。

ポイントや手順を抑え、使いやすいアプリUIをデザインしよう

さまざまなアプリが存在している中、アプリを使ってもらうにはUIデザインが優れていることが重要です。本記事で紹介したデザインのポイントや手順を参考にして、他のアプリと差別化できる優れたUIデザインを設計してみてください。

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ライター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

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