モックとは?IT・Web分野での意味や活用方法をわかりやすく紹介!

モックとは?IT・Web分野での意味や活用方法をわかりやすく紹介!

ITやWebの分野でよく耳にするモック。なんとなく意味はわかるけど、どのように活用するかわからないという方も多いのではないでしょうか。

モックは業務を効率化するにあたり、大変重要な制作過程です。モックを活用できるようになると、メリットが多くあります。

そこで、本記事ではモックの意味や活用方法について徹底解説します。モックと似た意味を持つ言葉や、モックによるメリットについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

モックとは

IT・Webの分野でよく耳にする「モック」ですが、いまいち意味があまりわかっていないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、まずはモックの意味について解説をしていきます。

モックの意味

モックとは、「モックアップ」の略称で、模型や試作品といった意味です。英語では、そのまま「mock」「mock up」と表記します。

制作段階の1つで、見た目は完成形に近い形となっていますが、機能性などはついていません。完成形が具体的にイメージできるサンプルと考えるとわかりやすいでしょう。

ユーザーがデザインなどを視覚的に確認する際に利用するため、機能性は不要となっています。

IT・Web分野のモックとは

ITやWebの分野でも、モックはよく使用されますが、ITとWebによって意味合いは少し異なります。

ITの分野では、システムを実際に装備する前に、一部もしくは全体を本物に寄せて作った模擬システムをモックと言います。モックアップからモックに省略され、「MOC」と英語の大文字で表記することが多いです。

一方、Webの分野ではウェブサイトやアプリなどにデザインを施した、完成形に近い視覚的なイメージのことをモックと言います。

モックの過程を通ることで、試作の段階で具体的なイメージを共有することが可能です。イメージを共有することで、修正点や課題を洗い出し、理想の完成形に近付けていきます。

モックと似た意味の言葉

ここまで、モックの由来や意味について解説をしてきました。

モックは模型やレプリカといった意味があると解説しましたが、モック以外にも同じような意味を持つ言葉があります。

そこで、この項目ではモックと似た意味を持つ言葉を2つ紹介します。

いずれも似た意味を持っていますが、それぞれ意味合いが異なりますのでしっかりと違いを理解しましょう。

ワイヤーフレーム

ワイヤーフレームとは、初期段階で作成をするもので、ウェブサイトであれば大まかな全体像や構造・配置のイメージ図のことです。

ウェブサイトの構造やレイアウトなどの骨組みで、色やデザインなどは施されていないシンプルなものになります。

デザイン要素が含まれていない部分がモックとの大きな違いと言えるでしょう。

プロトタイプ

プロトタイプとは試作品という意味で、ワイヤーフレームやモックに動作や機能を付け加えたものです。

実際に動作や操作に問題がないか確認するために使用されます。

モックでは動作や機能を付けることはないので、プロトタイプとの違いとして覚えておきましょう。

モックの活用方法3ステップ

ここまで、モックと似た意味の言葉について解説してきました。

では、実際にモックはどの過程で活用するのでしょうか。ここでは、モックを活用する3ステップを紹介します。

  1. ワイヤーフレーム(スケッチ)の作成
  2. モックアップの作成
  3. プロトタイプの作成

順番に見ていきましょう。

1.ワイヤーフレーム(スケッチ)の作成

まずは、ラフスケッチやアイデアスケッチをもとに、ワイヤーフレームを作成します。スケッチとは、1枚の紙にレイアウトを書いたもので、そこからワイヤーフレームを作り出します。

ワイヤーフレームはウェブサイトの設計図です。なにをどこに配置するのか、ユーザーにとってわかりやすいサイトになるのかを確認します。

制作者の目線だけでなく、ユーザーにとって使いやすいサイトになっているかという目線も持ちながら作成するようにしましょう。

2.モックアップの作成

ワイヤーフレームを作成できたら、モックアップの作成をしましょう。

モックアップでは、色や画像、文字の大きさなどデザイン要素を追加していきます。モックアップは、クライアントのイメージ共有でも使用されるので、希望のデザインとなっているかの確認が必要です。

パソコンやスマートフォンなどウェブサイトを見る媒体によってウェブサイトの見え方は異なるので、それぞれの媒体での確認も忘れないようにしましょう。

3.プロトタイプの作成

最後のステップとして、プロトタイプの作成を行いましょう。

モックによって視覚的なイメージが固まるので、そこに動作や機能性の追加を行います。

実際に動作を付け加えたら、想定の動きをするのか、使用感に問題ないかを確認します。何度もシミュレーションを行って、機能性や操作性を高め、理想の形に近付けていきましょう。

モックを作成するメリット

ここまで、モックの活用する方法とステップについて解説してきました。活用方法はわかったけど、なぜモックを作成するのかと疑問に思う方もいるでしょう。

そこで、この項目ではモックを作成するメリットとして以下の3つを紹介します。

モックを作成するメリットをしっかりと理解し、活用していきましょう。

完成形がイメージしやすい

最初のメリットは、完成形がイメージしやすくなることです。

モックでは、色や画像のレイアウトなどデザインが明確となっているため、完成したときのイメージが具体的になります。具体的な完成図があることで、本来理想としていたウェブサイトとの違いもはっきりとしてくるため、今後の制作においても効果的です。

効率的に制作を行ううえで、モックは重要な過程と言えるでしょう。

修正・課題点を見つけやすい

次に紹介するメリットは、修正点や課題点を見つけやすいことです。モックは完成形のイメージが具体的となっているため、想像としていたものと異なっている点を見つけやすくなっています。

制作過程では、色味見本やサンプルを見てデザインを決定していきますが、とくにカラーは実際にデザインに組み込んでみると、思っていたのと違ったということがあり、こういった修正点を見つけられるでしょう。

ユーザー目線でもサイトを確認できるので、見にくい・使いにくいといった課題点も簡単にチェックができます。

完成後の修正リスク低減につながる

最後のメリットは、完成後の修正リスクを低減できることです。

前述のとおり、モックには完成形がイメージしやすく、修正点・課題点が見つけやすいため、試作の段階で修正を行えます。そのため、完成後にイメージが違ったから修正したいというリスクを回避することが可能です。

完成後の修正だと、制作過程以上に手間や時間がかかり、追加で費用がかかる可能性もあります。修正リスクが低減できることで、業務の効率化にもつながるでしょう。

モックを活用して業務を効率化しよう!

本記事では、モックの意味や活用方法について解説しました。

モックとは模型や試作品のことを意味し、機能性や操作性を持たない完成品を模したサンプルのことです。ITやWebの分野でも、クライアントと完成品のイメージを共有するためによく利用されます。

モックを制作過程に組み込むことで、修正点や課題が洗い出しやすくなり、完成後の修正リスクを軽減することに繋がり、業務を効率化することが可能です。

モックをしっかり活用して、業務効率化を目指しましょう。

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ライター ゆきの
ある日Webライターの仕事と出会い、「自分の力で稼げるようになりたい!」とフリーランスのライターとして活動を開始。SEO記事を中心にインタビュー記事など多岐にわたって執筆。信用組合での窓口業務や法律事務所でパラリーガルを経験。SEO検定1級所持。
エディター 工藤 梨央

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