グラフィックデザイナーの年収はいくら?給料・収入アップに必要なスキルも紹介

グラフィックデザイナーの年収はいくら?給料・収入アップに必要なスキルも紹介

雑誌の表紙・商品のパッケージ・ポスターなど、広告や宣伝に関するビジュアルデザインを行うグラフィックデザイナー。クリエイティブな仕事がしたいと考え、グラフィックデザイナーに憧れているという方もいらっしゃるかもしれません。

そんなグラフィックデザイナーの仕事ですが、年収がどのくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、グラフィックデザイナーの平均年収、年収アップのために必要なスキル・知識、年収アップのための具体的な方法を解説します。

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グラフィックデザイナーの平均年収

グラフィックデザイナーと一括りにいっても、働く場所や働き方によって年収は変わります。企業に所属する場合とフリーランスで働く場合のそれぞれの平均年収をご紹介します。

企業に所属するグラフィックデザイナーの年収

「求人ボックス 給料ナビ」によると、企業に所属するグラフィックデザイナーの雇用形態ごとの給与は以下の通りです*1

  • 正社員 平均年収約449万円
  • 派遣社員 平均時給1,794円
  • アルバイト・パート 平均時給1,200円

同調査によると、全職種の平均年収は約443万円*2となっており、正社員のグラフィックデザイナーの平均年収は全職種と同等か、やや高い水準であることがわかります。また、同じく「デザイン」を主な業務として行なう他職種の正社員の年収は以下の通りです。

  • Webデザイナー 平均年収約444万円*3
  • イラストレーター 平均年収約362万円*4
  • ゲームデザイナー 平均年収約426万円*5

上記と比べても、グラフィックデザイナーの平均年収はやや高い水準であることがわかります。ただし、正社員のグラフィックデザイナー全体の給与幅は約307万円〜約992万円*1と比較的広く、勤務先や経験・スキルによって年収に差があることが見受けられます。

フリーランスグラフィックデザイナーの年収

特定の企業に所属しないフリーランスのグラフィックデザイナーの年収は、どの程度になるのでしょうか。グラフィックデザイナーのみを対象としたデータではありませんが「フリーランス白書 2019」によると、IT・エンジニア系(Web/グラフィックデザイナー、エンジニア)フリーランスの年収分布は以下の通りです*6

  • 200万円未満 14.6%
  • 200万円~400万円 21.2%
  • 400万円~600万円 22.2%
  • 600万円~800万円 18.7%
  • 800万円以上 21.6%

このように、年収400万円〜600万円がもっとも高い割合を占めています。また、20%以上が年収800万円を超えており、フリーランスの場合は保有スキルや経験年数・案件の獲得や継続状況によって800万以上の収入も目指すことができると考えられます。

グラフィックデザイナーが給料・年収アップのために必要な知識・スキル

クリエイティブ職で年収をアップさせるためには、知識とスキルを身に付けることが重要です。グラフィックデザイナーの場合は、年収アップのために以下5つの知識・スキルを身に付けるのがおすすめです。

これらの知識・スキルが年収アップにつながる理由を詳しく解説します。

1.デザインツールを使いこなすスキル

グラフィックデザイナーは、パソコンを使ってデザインをするのが一般的です。その際使用する「デザインツール」を上手く使いこなすスキルがクリエイティブデザイナーとして仕事をするうえでは重要です。

特に「Photoshop」「Illustrator」「InDesign」は、世界中の企業やデザイナーが使用している、グラフィックデザイナーにとって必須のデザインツールといえます。デザインツールの使い方をこれから学ぶという方は、まずはこの3つのデザインツールの使い方を習得するのがおすすめです。

2.UXの知見

グラフィックデザイナーとして年収アップを目指す場合、UXの知見を身に付けるのもおすすめです。UXは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、日本語では「ユーザー体験」と訳され、製品やサービスを利用することで得られる体験のことを指します。

UXまでを考慮したデザインができるグラフィックデザイナーになれば、仕事の幅が広がる可能性があります。たとえば、スタートアップ企業などではグラフィックデザイン・UXデザイン・Webデザイン・開発の知識やスキルを持ち合わせたフルスタック人材は重宝されるでしょう。

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3.トレンドなど情報のキャッチアップ

グラフィックデザイナーに限らず、クリエイティブな仕事をする場合は世の中のトレンドなどの情報をキャッチアップしておくことが重要です。世の中のトレンドは移り変わっていくため、情報をアップデートしていかなければ、時代遅れのデザインを作り続けてしまう可能性があります。

制作するクリエイティブのターゲット層に適切にアプローチするためにも、トレンドを取り入れることは重要です。

4.コミュニケーションスキル

デザイン関連のスキルだけでなく、コミュニケーションスキルを磨くこともグラフィックデザイナーにとっては重要です。コミュニケーションスキルを磨けば、クライアントの意向を上手くくみ取って、目的やターゲットに合ったデザインを作ることができるでしょう

また、制作したデザインをクライアントにプレゼンテーションすることもあります。その際「なぜこのデザインを作ったのか」「要望をどのように落とし込んだか」といった点を、自身の言葉でわかりやすく説明できるコミュニケーションスキルが必要です。

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5.コピーライティングスキル

コピーライティングのスキルを身に付けることも、年収アップにつながる可能性があります。グラフィックデザインは、何かしらのメッセージを人に伝えるために作るもので、デザインにはコピーが添えられているのが一般的です。

グラフィックデザイナーがコピーも一緒に考えることができれば、デザインとメッセージに一貫性のあるクリエイティブを制作することが可能になるでしょう。

コピーライターとチームを組みクリエイティブを制作する場合でも、グラフィックデザイナー自身にコピーライティングの知識があれば、コピーの解釈の解像度が上がりデザインへの落とし込みもスムーズになるというメリットがあります。

また、グラフィックデザイナーがコピーライティングもできれば、デザインに加えコピーライティングの費用も報酬として受け取ることができます。

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グラフィックデザイナーが年収アップする方法

グラフィックデザイナーが年収をアップする方法は、主に以下の6つが挙げられます。

それぞれ具体的に解説します。

1.経験・実績を積む

グラフィックデザイナーとして多くの案件を担当し、経験・実績を積むことは、年収アップの基本といえます。

たとえば、商品の広告クリエイティブを制作し、それが話題になり商品の認知度向上や売上アップにつながった場合、社内での評価が上がり昇給や昇進につながるでしょう。「あの広告をデザインした人にお願いしたい」といった指名で仕事の依頼が来るようになる可能性もあります。そうなれば、会社としても手放せない人材になるでしょう。

2.チーフデザイナーやアートディレクターを目指す

マネジメントスキルを高め「チーフデザイナー」や「アートディレクター」といったマネジメント職になれば、年収アップが期待できます。

チーフデザイナーは、デザイナーをまとめ上げるリーダーのポジションです。ディレクターからの指示を受けて、デザイナーに仕事を割り振ったり、デザインの進捗管理を行ったりします。アートディレクターは、プロジェクト全体の指揮を取る責任者となるポジションです。デザイナー・コピーライター・カメラマンなどで構成されたチームを統括します。

どちらのポジションもまずは、クリエイティブデザイナーとして経験を積みマネジメントスキルを高めていくことで目指すことができます。

3.副業する

年収をアップするために、会社員として企業で働きながら副業をするという方法もあります。

たとえば、食品会社で自社の商品に関わるデザインを担当しているという場合でも、副業で化粧品の広告デザインに携わるということもできるでしょう。副業では、普段と異なるジャンルの案件も受注できるため、スキルの幅を広げられるというメリットもあります。

副業では、会社員として安定した給料を受け取りながら年収アップを目指すことができます。

4.好条件の企業へ転職する

年収をアップさせたい場合、今勤めている会社よりも好条件の企業へ転職するという方法もあります。

広告代理店の場合、規模の大きな広告代理店のほうが取引するクライアントも多くの予算を持っている場合が多く、年収も高くなる傾向があります。

また、制作会社や広告代理店からインハウスデザイナーへ転職することで年収がアップする場合もあります。インハウスデザイナーは、企業の広告宣伝部などに所属し、自社商品やサービスなどのデザインを担当します。インハウスデザイナーを抱えている企業は大企業に多く、年収も高い傾向があります。

5.フリーランスとして独立する

企業から独立してフリーランスのグラフィックデザイナーになることで、年収がアップする可能性もあります。

フリーランスの場合は会社員と違い、自身のスキルが収入に直結します。そのため、努力次第で年収が伸びやすいという特徴があります。自身が得意・好きな分野の仕事を選ぶこともできるため、専門性を高めやすく単価交渉にもつなげやすいというメリットがあります。

ただし、フリーランスの場合、自身で仕事を獲得しなければならず、毎月の給与という安定した収入がなくなるという点は認識しておく必要があります。

6.Webデザインの知識を習得する

時代の変化に伴って、デザインが求められる場も変わってきています。紙媒体だけでなくWebデザインの知識も習得したほうが、仕事の幅が広がり年収がアップする可能性も高くなるでしょう。

紙媒体がゼロになることはないかもしれませんが、スマートフォンなどのデバイスが普及し、ペーパーレス化が進んでいるのは確かです。今後もWeb媒体がさらに増えていく可能性があるため、多くの仕事を獲得するためには、Webデザインの知識を取得するのがおすすめです。

グラフィックデザイナーとして年収アップを目指すなら幅広いスキルや経験を積むことが大切

グラフィックデザイナーとして年収をアップさせるには、デザインスキルだけでなくマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなど幅広いスキルを身に付けることが重要です。

また、インターネットやSNSの普及もあり、グラフィックデザイナーとしての活躍の幅を広げるためには、UXデザインやWebデザインといったスキルを習得するのもおすすめです。

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※出典
*1:「求人ボックス給料ナビ グラフィックデザイナーの仕事の年収・時給・給料」より
*2:「求人ボックス給料ナビ 地域別の給与情報」より
*3:「求人ボックス給料ナビ Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料」より
*4:「求人ボックス給料ナビ イラストレーターの仕事の年収・時給・給料」より
*5:「求人ボックス給料ナビ ゲームデザイナーの仕事の年収・時給・給料」より
*6:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」より

ABOUT ME
ライター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。