Webメディアや雑誌の記事を執筆するライター。働き方の自由度が高くて人気のある職業ですが、「ライターになるには具体的にどういうスキルが必要なの？」「未経験からライターになるにはどうすればいい？」など疑問を持つ人もいるでしょう。
本記事では、ライターの仕事内容や年収、向いている人の特徴、必要なスキル、未経験からライターになる方法を解説します。記事の後半では、実際に未経験からライターになった5人の事例も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
【種類別】ライターの仕事内容とは？
ライターとは、「書籍やWeb媒体に掲載する文章を書く人」のことです。ライターには以下のような種類があり、それぞれ担当する業務範囲や、具体的な仕事内容が異なります。
種類別にライターの仕事内容をみていきましょう。
1. コピーライター
コピーライターとは、商品や企業のブランドイメージが伝わる文章を作成する職種のことです。主に、ポスター、雑誌、テレビなど広告物のコピー（文言）を作成します。
「ブランドイメージを定着させること」に重きを置く文章を作成するため、読者の興味や感情を引き出したり、イメージを強く印象づけたりする表現力が必要です。コピーライターとして実績や経験を積んでいくと、チームをまとめてプロジェクトの企画・進行をする「広告ディレクター」になる*1場合もあります。
2. セールスライター
セールスライターとは、商品・サービスを利用してくれそうな人をターゲットに、購入・申込へ誘導する文章を書く職種のこと。メールマガジンやランディングページ（LP）、ECサイトなどにおいて商品・サービスのメリットを伝えるのが主な仕事です。
コピーライターとは異なり、ターゲットの「購入したい欲の刺激」に重きを置きます。そのため商品の魅力だけでなく、ターゲットにとってのベネフィット（商品・サービスを利用することで得られる利益）をわかりやすく伝えることが重要になるでしょう。
3. SEOライター
SEOとはSearch Engine Optimaizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。つまり、インターネットで検索した際に上位に表示される記事を作成するのが、SEOライターの仕事です。
SEOライティングでは、関連するキーワードに沿って記事を作成します。単にキーワードを盛り込むだけでなく、他の上位記事を読み込んだり、読者の検索意図を汲み取ったりして、読者の関心に応えられる文章を作らなければなりません。
4. インタビューライター
インタビューライターの仕事は、人物や団体にインタビューを実施し、その内容を元に記事を執筆することです。たとえばクライアントの商品・サービスを実際に使った人の体験談や、求人を掲載したい企業の従業員の声などを文章化します。
インタビューライターになるには、相手が話している内容を深掘りするスキルや、読者が惹きつけられるストーリーを作る力などが求められます。書くことと同じくらい、人の話を聞くのが好きな人に向いている仕事といえるでしょう。
5. コラムライター
コラムライターは、自分やクライアントの主張を文章に反映し、説得力のあるコンテンツを作成する職種のことです。新聞や雑誌などの記事は、客観的な事実を伝えるものであるのに対し、コラムは個人的な主張や見解を伝えることが多い傾向にあります。
商品の紹介やメリットの訴求をするというより、心情や情景などを描きながら読者の心を動かすことがコラムライターの仕事です。クライアントの個性を発揮しながら、読者から共感を得たり、新たな気づきを与えたりする文章力が求められるでしょう。
6. トラベルライター
トラベルライターの仕事は、国内外を旅行して、現地の情報や魅力を執筆することです。執筆する媒体は、旅行の情報を発信するWebメディア、旅先のガイドブック、雑誌などが挙げられます。働き方は、出版社や編集プロダクションに勤めるライターから、フリーランスライターまでさまざま。
自身の体験談や旅先のローカルな情報をわかりやすく伝える発信力が重要です。記事に掲載する写真も一緒に撮影するケースも多いです。ライティング力とあわせてカメラのスキルを習得しておくと仕事の幅も広がるでしょう。
ライターの年収はどのくらい？
ライターの働き方は、会社員、フリーランス、副業などさまざま。働き方別のライターの収入目安は以下の通りです。
- 正社員：平均年収 約349万円 *2
- フリーランス：年収のボリュームゾーン200〜400万円 *3
- 副業：平均月収 約18,800円 *4
ライター含む「クリエイティブ・Web・フォト系職種」の回答者の割合が最も多い「フリーランス白書2024」が公表するデータでは、年収のボリュームゾーンは「200〜400万円（26.8%）」であり、次いで「200万円未満（17.9%）」という結果でした3*。
フリーランスのライターは正社員と比べて年収が低い傾向があることがわかります。もちろん、案件内容や業務範囲によっても年収は変わってくるものです。フリーランスは努力次第で収入をあげることも可能なので、あくまで参考として捉えておきましょう。
ライターに向いている人の特徴
ライターに向いている人は、以下のような特徴を持つことが多いです。
- 柔軟性がある
- コミュニケーション力が高い
- 言葉や文章が好き
- 共感力が高い
- スケジュール管理が得意
クライアントや取材対象者など、ライターは人と関わる機会が多くあります。クライアントによって異なる対応が求められる場合もあるため、柔軟性やコミュニケーション力があると信頼関係を築きやすくなるでしょう。
クライアントや読者のニーズを満たす文章を提供するライターには、共感力も欠かせません。また、ライターは複数の案件を同時に進めることが多いため、スケジュール管理能力も必要になります。
ライターになるために必要なスキル
基本的にライターになるために資格は必要ありませんが、即戦力となるライティングスキルが求められます。
ここでは、ライターになるために必要な下記5つのスキルについて詳しく解説します。
ライティングスキル
ライターには、特に難しい文章を書いたり優れたセンスで言葉を選んだりするような高度なスキルが求められるわけではありません。ライティングで大切なのは、読者にとって分かりやすい文章を作成することです。
そのため、正しい日本語や文法を用いて、読みやすい文章を作成する力が求められます。基本のライティングスキルを高めるためには、PREP法やSDS法など、文章構成の知識も身につけておくとよいでしょう。
情報収集スキル
読者に的確な情報を伝えるためには、情報収集スキルも欠かせません。記事を書くためには、テーマに関する内容をインターネットや書籍で調べたり、インタビューの前に取材対象者の情報をリサーチをしたりします。
ただし、単に情報収集ができるだけでは不十分です。信頼できる情報を見極め、必要な情報を効率よく見つけ出す必要があると認識しておきましょう。
SEOに関する知識
インターネットが普及したことで、Web上での情報収集は当たり前となりました。SEOライターはもちろんのこと、セールスライターやインタビューライターもWeb上に掲載する記事を執筆する機会は多いでしょう。
Webメディアに記事を掲載する場合、検索エンジンで上位表示を目指す企業は増えています。そのため、検索した際に上位表示を目指すためのSEOに関する知識を持ち合わせていると、企業から求められるライターを目指せるはずです。
取材スキル
インタビュー記事を作成する場合、ライター自身が取材を行うことも多くあります。そのため取材ライターになりたい人は、ライティングスキルだけでなく取材スキルも必要です。
取材では、取材対象者やテーマとなる商品について深く掘り下げ、思いを引き出さなければなりません。質問や深掘りの方法、傾聴力など、取材に生かせるスキルを学んでおきましょう。ちなみに案件によっては撮影も担当することがあるので、カメラのスキルも身につけておくと仕事の幅が広がります。
マーケティングスキル
ライターの仕事は、ただ読みやすい文章を書くだけではありません。企業の認知拡大や商品の売り上げ向上など、クライアントの目的を達成するための記事執筆を行うこともライターの役割です。
誰に記事を届けたいか、読者は何を考えているか、どのように市場が動いているかなどを根拠を持って考えるためには、マーケティング視点が必要です。マーケティングスキルがあることで効果の出やすい記事執筆が可能となり、ライターとしての市場価値を上げられるでしょう。
未経験からライターになる方法
近年ではAIによる文章生成ツールが発展しつつありますが、読者の心を動かす文章を作成するにはまだまだ人の手が欠かせません。そのため、ライターは今後も需要がある仕事と考えられるでしょう。
ここでは、未経験からライターになる具体的な手順について解説します。
全部で4ステップあるので、段階を踏んで未経験からライターを目指しましょう。
企業にライターとして入社する
実践で学びたいなら、企業にライターとして入社するのがおすすめです。近年はIT化が進み、Webメディアを活用する企業も多いです。それに伴い、自社のWebコンテンツを執筆するライターを求めている企業も増えています。
なかには正社員の募集もありますが、経験者を求めているケースがほとんど。特に未経験の場合は事前にライティングの勉強をしつつ、パートや社会人インターンなどの働き方から検討してみてもよいでしょう。プロの編集者やWebディレクターに原稿をチェックしてもらえるので、実践を積み重ねるほどスキルが向上するはずです。
クラウドソーシングを活用する
副業から始める、あるいはフリーライターになるには、着実に実績数を増やすことを優先しましょう。未経験でも対応できるライティング案件を探すなら、「クラウドワークス」や「ランサーズ」など、クラウドソーシングを活用するのがおすすめです。
クラウドソーシングとは、「案件の発注者と受注したい方をマッチングさせるサービス」のこと。未経験でも応募できる案件が多いので、はじめの一歩として最適のプラットフォームでしょう。
ライター向けの人材紹介サービスに登録する
自分に合った企業や働き方の求人を効率的に見つけたいなら、ライター向けの人材紹介サービスを利用するのがおすすめです。人材紹介サービスであれば、書類作成や面接対策など、エージェントのサポートを受けながら転職先を探すことができます。
さまざまなサービスがありますが、Webライターに興味がある方は「Websit」などのIT・Web業界専門エージェントがおすすめです。さまざまな雇用形態や業界の案件を募集しているので、ライターの仕事に興味がある方は覗いてみてください。
メディアに営業をかける
特にWebメディアを自社で運用している企業や記事制作会社では、Webライターを募集していることが多いです。募集ページがないメディアでも、営業してみると採用してもらえる場合もあります。書いてみたいメディアがあれば、積極的に連絡してみるのがおすすめです。
企業と直接契約した場合、仲介手数料がかからないのも魅力でしょう。ただし、応募する際はポートフォリオ*が必要になります。未経験で実績となる記事がない場合は、自主制作したnoteやブログ記事などを提出してみてください。
ポートフォリオ*：自分のスキルや実績を伝えるための作品集。
ブログを運営する
ライティングスキルやSEOの知識がある場合は、自分のブログで収入を得ることも可能です。具体的な方法として、他社のサービスや商品を紹介し、購入されたら報酬が発生するアフィリエイト（成果報酬型広告）があります。
ブログを運営していることはライティングスキルの証明にもなるので、営業する際のポートフォリオとして活用できるでしょう。料理や美容など得意な分野がある方は、ブログを通じて特化型ライターを目指すこともできます。
未経験からライターになるならスクールの活用がおすすめ！
未経験からライターを目指すなら、希望の職種に必要なスキル・知識を勉強しておきましょう。
コストを抑えて勉強したい方は、書籍で知識を身につけるのがおすすめです。ライティングに関する入門書はたくさん販売されているので、Webライティングやコピーライティングなど、希望の職種に合った書籍を選びましょう。
しかし、独学だとわからないことがあっても解決できなかったり、知識をインプットできても実践力が身につかなかったりするデメリットがあります。より効率的にスキルを習得するなら、女性向けキャリアスクールSHElikes（シーライクス）がおすすめです。全45以上の職種スキルが学べるオンラインスクールであり、ライティングの基礎から実践的なスキルを身につけられます。
少しでも気になる方は、ぜひ一度無料体験レッスンにお越しください。
| コース名 | 内容 |
|---|---|
| ライティング コース |
ライティングの基礎知識から、 Web記事の制作必要な構成力を身につけられる |
| SEOライティング コース |
SEOライティングの基礎知識や、 SEO記事の作成に必要なライティングスキルを学べる |
| セールス ライティング コース |
商品・サービスの購入を促す、 実践的なセールスライティングのスキルを習得できる |
| インタビュー ライティング コース |
インタビュー記事の企画立案や構成を作る方法、 インタビューを記事に落とし込むライティングスキルを学べる |
| エッセイ ライティング コース |
エッセイ記事の執筆方法や、 読者に伝わるライティングテクニックを身につけられる |
| コピーライティング コース |
コピーライティングの基礎知識から実際の書き方、 上達のコツを学べる |
未経験からライターになった5人の事例を紹介！
未経験からライターになることに対し、いまいちイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。ここでは、オンラインスクールSHElikesを通して、実際に未経験からライターになった5人の事例を紹介します。
- なりーさん｜本音に蓋をしていた専業主婦から、子育てと両立しながら自由に働くフリーライターへ
- 彩華さん｜社会人経験2ヶ月の主婦。未経験から月収50万円のフリーライターに
- こじまりさん｜8ヶ月で事務職から最高月収14万UPで自由に働くライターに！大好きな“文章”を仕事に繋げた道のり
- なこてんさん｜自信がなかった私が、第二新卒での転職に成功！年収2倍&憧れの副業ライターになるまでの道のり
- なんしゅさん｜入会半年で受講料回収！“好き”に出会い未経験から副業ライターになった話
なりーさん｜本音に蓋をしていた専業主婦から、子育てと両立しながら自由に働くフリーライターへ
商品開発職を退職し、専業主婦になったなりーさん。キャリアに不安を感じ始め「心からやりたいことを仕事にしたい」と、SHElikesでライティングコースを中心に学び始めます。
実績作りとして取り組んだライターコンペの経験や、SHElikesを通して出会った仲間の存在が良い刺激となり、次々と案件を受注！一念発起し未経験のスキルを習得したことで、現在は子育てと両立しながら憧れだったライターの仕事をしています。
彩華さん｜社会人経験2ヶ月の主婦。未経験から月収50万円のフリーライターに
妊娠をきっかけに飲食店の勤務を退職し、ライフイベントとキャリアの両立を目指すべくSHElikesに入会した彩華さん。スキルがないことで選択肢が狭くなっていると感じていたため、ライティングスキルのほか、カメラや編集・広報のスキルも掛け合わせて学んだそう。
SHElikeを通して未経験からスキルを身につけ、現在はWebライターとしての活動のほか、カメラマンや編集者としても活躍しています。
こじまりさん｜8ヶ月で事務職から最高月収14万UPで自由に働くライターに！大好きな“文章”を仕事に繋げた道のり
事務職だったこじまりさんは、さまざまな業務を任されていくうちに「文章をお仕事にできたら楽しいかも」と思うようになります。夫の転勤とともに退職が決まり、SHElikesに入会。
SHElikesではプロの編集者やライターに添削・評価を受けたり、毎月ライターコンペに参加したりして、ライティングスキルを定着させたそう。受講8カ月でフリーライターに転身し、前職より最高月収が14万円アップしました！
なこてんさん｜自信がなかった私が、第二新卒での転職に成功！年収2倍&憧れの副業ライターになるまでの道のり
クリエイティブ職に就いていたなこてんさんは、働く環境がハードで退職を決意。「やりたいことを見つけられるかも」と思いSHElikesに入会します。
SHElikesのイベント動画をきっかけに面接に望む姿勢が変わり、なんと入会して1週間で内定を取得！「取材記事にも挑戦してみたい！」と転職後にも学習を続け、今では憧れの副業ライターとして月1〜4万円の副収入を得られているようです。
なんしゅさん｜入会半年で受講料回収！“好き”に出会い未経験から副業ライターになった話
なんしゅさんは大手メーカーの事務職で働くなか「自分に自信が持てるスキルを身につけたい」と思い、SHElikesに入会。さまざまなコースを受講していくうちにライターに興味を持ち、課題チャレンジやSNSでのアウトプットを通して、ライティングスキルを習得します。
入会して2ヶ月後、Twitterを通して初仕事が決まりました。今では会社員を続けながら副業ライターとして働き、月10万円の収入アップに成功しています！
未経験からライターを目指すならSHElikes
ライターは、特別な資格がなくても始められる仕事です。とはいえ、「未経験からライターになれるの？」「本当に仕事は受注できるの？」と不安を抱える人もいるかもしれません。
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*お仕事チャレンジ：一定のスキルが身についた方向けに、お仕事に挑戦できる機会の提供を行っています。ただし、すべての受講生のお仕事獲得を保証するものではありません。
※参考
*1 job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET）厚生労働省｜コピーライター – 職業詳細より
※出典
*2 求人ボックス給料ナビ｜ライターの仕事の年収・時給・給料より
*3 一般社団法人プロフェッショナル＆パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2024」 p15より
*4 【WEBライターのメリット・デメリットランキング】現役WEBライター109人アンケート調査より
