「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」
これは、有名なアニメ「ドラえもん」でジャイアンが発するセリフです。私は、今の自分を作った過去の出来事を振り返ると、このジャイアン的な性格のおかげで夢や目標に向かえていると感じます。
今回は、私がジャイアニズムによってどのように理想に近づいているかをご紹介します。
ジャイアニズムだった私の過去
そもそも、ジャイアニズムという言葉をご存知でしょうか？
「ジャイアニズム」とは、国民的アニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターである「ジャイアン（本名：剛田武）」から生まれたジョーク言葉です。彼の言動や思想が特徴的であることから、名づけられました。
「ジャイアニズム」は「強者は弱者より無条件で優れている」という思想や主義のことを指し、よく「自己中心的な思考」、「独裁的、強欲な人」を表す際に用いられます。
「ジャイアニズム」の正しい意味と使い方・例文を解説！ 関連漫画もチェックより
ドラえもんを観たことがある方は、ジャイアンの振る舞いからきている言葉だと想像がつくのではないでしょうか。
4人兄弟の長女として育った私は、幼少期からジャイアニズムでした。妹弟のおもちゃは私のもの。妹弟とトランプをしていても、自分が負けそうになると不機嫌になり、「もう飽きた」と言って途中でゲームを投げ出していました。
私がジャイアニズムになった過去の出来事
では、どうして私はジャイアニズムな性格になってしまったのでしょう。その理由は、母の教育方針にありました。母は4人兄弟の長女である私に、妹弟の面倒を見させたかったのです。きっと、母1人で4人の面倒を見るのは大変だったのですね。
そのため母は、「お姉ちゃんのいうことは、よく聞きなさい」とよく妹弟に言っていました。そんな家庭で育った私は、「お姉ちゃんだから我慢しなさい」と言われた記憶がありません。結果的に、やりたいことはなんでも挑戦したいし、制限されたり束縛されることが苦手な性格になりました。
ここで種明かしになりますが、実は「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」というジャイアンのセリフは、実際のアニメでは暴君という意味で使われた言葉ではありませんでした。
このセリフが使われたのは、のび太がトラックにランドセルを置き忘れてしまい、トラックが気づかずに去っていったとき、それに気づいたジャイアンがトラックを追いかけて、のび太のランドセルを取り戻してくれたシーンだったようです。（参考：「ジャイアニズム」の正しい意味と使い方・例文を解説！ 関連漫画もチェックより）
「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」というセリフは、「ランドセルを無くしてしまったのび太の悲しみは、俺の悲しみでもある」という心温まる意味だったのです。ジャイアンは日頃はやりたい放題ですが、ただ乱暴なわけではなく自分の気持ちに素直で、やると決めたら突き進む性格とも言えるのではないでしょうか。
今の私はジャイアニズムに影響されている
そして、今も私のジャイアンは健在です。もちろん、過去のように妹弟の物を取ったり、気に入らないことがあると騒ぐ……ということは無くなりました。そして、「強者は弱者より無条件で優れている」という思想を持っているわけでもありません。
ですが、やりたいと思ったことはやらないと気が済まないし、欲しいと思ったものはなんとか手に入れたいと思っています。このような性格だからこそ、理想を叶えるためにできない理由を考えるのではなく、どうやったらできるのかを考えて行動しているのだと思います。
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ジャイアニズムは、他人に発揮するとハラスメントになる可能性が高いので注意が必要です。ただ、自分に向けて発揮することができれば、行動力に繋がり理想に向かっていけると思っています。私は今後、優しいジャイアンとして夢に向かっていこうと思います。
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